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信頼性の担保

聞き手の態度として意外と指導されないのが、聞いた話をむやみに他人に漏らさないという、当たり前と言えば当たり前の、それでいて重要なマナーです。教師は子どもたちがよくこの点でトラブルを起こすことに、いやというほど遭遇しています。大人でもよくトラブルになるのは、皆さんもご存知のとおりです。

しかし、社会に出ると、守秘義務を課せられたり、信頼関係を築くために言ってはいけないことは言わないという態度がとても大切であったり、或いは情報を漏らさないことがかえってビジネス上の戦略となったりといったことがあるものです。その意味で、「聞いた話をむやみに他人に漏らしてはいけない」というテーゼは、マナーとしてのみでなく、「聞くこと」の態度として公教育で指導されるべき指導事項の一つである、と私は考えています。

生徒指導上の秘密や恋愛話などを教材化して、他人に漏らしても良いことと良くないこととを分けてみる、良くないという場合にはその理由も考えてみる、それを小グループや学級全体で交流してみる、そうした授業が年に数回はあって然るべきと思います。

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