姿勢
「話すこと」は発声機能を旨としていますから、合唱や演劇同様、表現者の姿勢が大切です。しかし、「良い姿勢で話しましょう」と言っても、子どもたちには伝わりません。「良い姿勢」の要素を細分化して伝えなければなりません。姿勢や態度の指導は、その要素を細分化して指導するというのが原則です。
さて、「良い姿勢」とひと口で言いますが、その要素は次の四つです。
①背筋を伸ばす。
②胸を張る。
③顎を引く。
④肩の力を抜く。
野口芳宏はこの四つの要素が満たされた状態を〈安定した自然体〉と呼びました(『教室音読で鍛える・上』明治図書・一九九一年六月)。私は基本的に、子どもたちの音声表現の姿勢指導の基準をこの〈安定した自然体〉に置いています。
スピーチやプレゼンテーションはもちろん、音読や朗読、暗唱、そして劇指導や合唱指導など音声表現の基本姿勢としては応用範囲が広く、小学校一年生でも理解できるシンプルな指導事項にもなっていて、義務教育で指導するには最適だと考えています。
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