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自己顕示欲の抑制

会議などにおいて、話したいことを明確にもっている人ほど、他人の話を最後まで聞かなかったり話の途中で人の話を遮って割り込んだりするものです。自己主張をしたいとか、自分の主張の正しさを信じているとか、そういう人に多く見られる傾向です。

実は、子どもたちの中にも、もこうした傾向をもつ者が決して  少なくありません。人の話にすぐに割り込み、「いまは自分の番  ではない」という意識が希薄なのです。

しかし、聞く態度として、これらは批判されるべきことです。コミュニケーションを円滑に進めようとすれば「番意識」、つまり、「いまはだれだれがしゃべる番」という意識が不可欠です。

また、話に割り込むことはないのですが、自分に都合の良いように聞いてしまう、という傾向も現代人には見られます。まずは話し手の意図している通りに話の内容をまるごと聞き取る、次に自分の見方や考え方と照らし合わせてみる、更にはなぜ話し手がそういう意見をもつに至ったのかというコンテクストにまで思いを馳せてみる、そうした聞き方がよりよい聞き方なのです。

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