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僕らにできること

まず今日の仕事の第一は、先日書いた雑誌原稿の推敲。読み直してみると誤植だらけ。3日経って読み直してみる…くらいのタイミングが推敲するには一番良い。3日だと内容を変えたいとまでは思わない。7日経つと7日前の自分の見解に疑問が芽生え、10日経つと全面的に書き直したくなってしまう。人はこのくらい動き続けているのが理想だと思う。何年間も考え方が変わらないなんて、成長がないことと同義だ。そう思う。

山田昌弘のデータに大卒総合職女性について、定年まで勤めた場合と出産退職して育児後にパート勤めをした場合とで、平均データで2億8560万円と4767万円という生涯収入差が出るというものがあるそうだ。驚きの数字である。こういうことは中学校で女子生徒たちにも示す必要があるなと思う。多くが専業主婦になりたいと感じるさびれた時代だからこそ、伝える必要があるなと思う。結婚・出産後の再就職がままならない国では、これだけの差が生まれるのだということを政治は意識した方が良い。でも、こういう現実をつくっているのは政治や行政というよりも、多くは日本人の意識だ。新卒一括採用が変わらないのも女性の再就職の厳しさも、日本人の意識がつくっている。政治ばかりを責めても、なにも変わらない。
学校教育現場の問題としては、女性教員が産休・育休を取得することが、そしてその後復職することがほぼ完璧に認められ、あたりまえになっている職員室において、多くの職種でそうなっていない現実があることを多くの教員が実感していないことにある。公務員バッシングを受けても仕方ないと思える実態の一つだ。こういう現実に目を向けることなく、教育手法にばかり一喜一憂している、最近で言えば「学力を向上させる」とか「子どもをつなげる」とか、そんなことだけに自らの問題意識を向けて、自分はいろんなことを考えていると思っている教員たちが、僕には虚しく感じられる。もっと危機意識を抱いたほうがいい。僕らにできることはまだまだたくさんあるはずなのだ。

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