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2014年7月

教師力BRUSH-UPサマーセミナー2014in札幌

教師力BRUSH-UPサマーセミナー2014in札幌

お申し込みはこちらへ

http://kokucheese.com/event/index/176600/

2014年8月6日(水)・7日(木)

札幌市教育文化会館
(札幌市中央区北1条西13丁目)

参加費:8000円(1日参加は5000円)
ただし、4日・5日に開催される北の教育文化フェスティバルと4日連続で参加される方は12000円、3日の参加なら10000円です。
参加態様を
教師力BRUSH-UPサマーセミナー6日のみ参加  …  5000円
教師力BRUSH-UPサマーセミナー7日のみ参加  …  5000円
教師力BRUSH-UPサマーセミナー両日参加  ………  8000円
北フェス両日参加+教師力BRUSH6日のみ参加 …  10000円
北フェス両日参加+教師力BRUSH7日のみ参加 …  10000円
北フェス一日参加+教師力BRUSH両日参加 ………  10000円
北フェス両日参加+教師力BRUSH両日参加 ………  12000円
からお選びください。
なお、「北の教育文化フェスティバル」の内容はここにあります。
http://kokucheese.com/event/index/176242/



【講師】

赤坂真二(あかさかしんじ/上越教育大学准教授)
アドラー心理学の学級経営における効果を実証的に研究。集団をいかにまとめ実りある授業にするのか。確かな論理に裏打ちされた現場での実践の多数を紹介。学校心理士。著書に「赤坂版「クラス会議」完全マニュアル 人とつながって生きる子を育てる。」「スペシャリスト直伝!学級を最高のチームにする極意」「小学校高学年女子の指導―困ったときの処方箋」「先生のためのアドラー心理学―勇気づけの学級づくり」他多数。

多賀一郎(たがいちろう/私立小学校教諭)
神戸大附属住吉小学校を経て私立小学校に長年勤務。現在、追手門学院小学校講師。専門は国語教育。親塾、教師塾主催。絵本を通して、心を育てる活動も行っている。著書に「学級づくり・授業づくりがうまくいく!プロ教師だけが知っている50の秘訣」「ヒドゥンカリキュラム入門 学級崩壊を防ぐ見えない教育力」「子どもの心をゆさぶる多賀一郎の国語授業の作り方」「全員を聞く子どもにする教室の作り方」他多数。

中條佳記(なかじょうよしき/奈良県・公立小学校教諭)
子どもたちと真剣に向き合い、笑いと知的好奇心を大切にした授業づくりをベースに学級経営を展開。著書に「コピーして使える授業を盛り上げる教科別ワークシート集」「THE教師力~若手教師編~」「THE授業開き~国語編~」「THE学級開き」「担任必携!学級づくり作戦ノート」「めっちゃ楽しく学べる算数のネタ73」「学級担任に絶対必要な『フォロー』の技術」「爆笑授業の作り方72」「学校のはじめとおわりのネタ108、おもしろ国語道場」他多数。

山田将由(やまだまさよし/神奈川県小学校教諭)
民間企業を経験、教員資格認定試験にて免許取得後、横浜市の公立小学校教諭として勤務。野口芳宏先生、陰山英男先生、西川純先生、齋藤孝先生、土作彰先生等、一流の教育者に学び、ミニネタ、徹底反復、ワークショップ型授業、コーチングを取り入れた、簡単で効果のある楽しい教育メソッドの実践を日々深めている。著書に「教師になるには」「『学び合い』スタートブック」「学級づくりと授業に生かすカウンセリング」「学級あそびベスト100」他多数。

石川 晋(いしかわしん/北海道中学校国語科教諭)
NPO法人授業づくりネットワーク理事長。主な著書に『エピソードで語る 教師力の極意』『「対話」がクラスにあふれる!国語授業・言語活動アイディア42』(明治図書)、『これならうまくいく!笑顔と対話があふれる校内研修』『学級通信を出しつづけるための10のコツと50のネタ』『中学校学級担任のためのポジティブコミュニケーションカード』『中学校国語科学習ゲーム~授業づくりの活性化につながる体験的な学び~(DVD)』他多数。

堀 裕嗣(ほりひろつぐ/札幌市中学校国語科教諭)
「研究集団ことのは」代表。主な著書に『教師力ピラミッド~毎日の仕事を劇的に変える40の鉄則』『教師力トレーニング・若手教師編~毎日の仕事を劇的に変える31の力』『スペシャリスト直伝!教師力アップ 成功の極意』『エピソードで語る 教師力の極意』『THE 教師力』シリーズ、『学級経営10の原理・100の原則』『生徒指導10の原理・100の原則』『教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ』『一斉授業10の原理・100の原則』他多数。



【プログラム・1/6日(水)/1日目】

09:15~09:45
オープニングセッション/大野睦仁

09:45~10:15
ミニネタ共演/中條佳記×山田将由

10:15~11:00
鼎談「ミニネタと協同学習の〈あいだ〉」/堀裕嗣×中條佳記×山田将由


11:15~12:30 選択講座1

A:ミニネタと協同学習の〈あいだ〉/山田将由

B:どの子も熱中!国語・算数・社会ミニネタ8連発!/中條佳記

C:一斉授業の力をつけなくちゃ!国語科の授業技術~BASIC~
 模擬授業者:山口淳一・髙橋和寛/15分ずつ
 協議45分/司会:高橋裕章/指定討論者:赤坂真二・多賀一郎・石川晋・山下 幸


13:30~14:15 選択講座2

D:協同学習とは何か~ワークで学ぶ協同学習入門/山寺潤・米田真琴

E:ミニネタ開発法~ワークで学ぶ理科・社会ネタ/三浦将大・太田充紀

F:一斉授業の力をつけなくちゃ!算数の授業技術~BASIC~/大野睦仁・藤原友和


14:30~16:45
模擬授業対決!協同学習と一斉授業の〈あいだ〉
題材:国語科「読むこと」教材
赤坂真二×多賀一郎
趣意説明:堀 裕嗣(14:30~14:35)
模擬授業1:赤坂真二(14:35~15:05)
模擬授業2:多賀一郎(15:05~15:35)
研究協議:司会/堀 裕嗣(15:45~16:45)
指定討論者:・石川 晋・中條佳記・南山潤司・山田将由
FG:藤原友和・鍛治紘史・米田真琴・太田充紀


17:30~ 懇親会/講師も出席します




【プログラム・2/7日(木)/2日目】

09:15~11:00
これからの教育の話をしよう
提案者:赤坂真二・石川 晋・多賀一郎・堀 裕嗣(10分×4)
座談会:「これまでの教育/これからの教育~授業づくりを中心に」
司会:山寺 潤/赤坂真二・石川 晋・多賀一郎・堀 裕嗣


11:15~12:15  選択講座3

G:これからの教育・対話で学ぶ協同学習~Advance~
赤坂真二×石川 晋
進行:山寺 潤/FG:米田真琴

H:これからのミニネタ・対話で学ぶミニネタ開発~Advance~
中條佳記×山田将由
進行:三浦将大/FG:太田充紀

I:これからの一斉授業・対話で学ぶ国語科授業技術~Advance~
多賀一郎×堀 裕嗣
進行:大野睦仁/FG:藤原友和


13:15~15:00  選択講座4

J:創造的な協同を促すファシリテーション~Advance~
堀 裕嗣/FG:藤原友和

K:対話を促すネタ開発・5つのアイディア~Advance~
石川 晋・平山雅一/FG:米田真琴

L:一斉授業の力をつけなくちゃ
ストップモーション授業検討で学ぶ国語科の授業技術~Advance~
模擬授業者/高橋裕章(30分)
研究協議(75分)/司会:山下 幸
指定討論者:多賀一郎・髙橋和寛・三浦将大・南山潤司・山口淳一・山寺 潤
FG:鍛治紘史・太田充紀


15:15~16:45
クロージングセッション/二日間の学びをメタ認知する
司会:大野睦仁/FG:藤原友和・鍛治紘史
二日間の学び~私の視点/大西陵公・木下尊徳・齋藤佳太(10分×3)
指定討論者:太田充紀・山寺 潤・南山潤司・山口淳一・米田真琴

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『教師力アップ!堀裕嗣・渾身のツイート30』

『一流教師が読み解く 教師力アップ!堀裕嗣・渾身のツイート30』堀裕嗣・多賀一郎・中村健一・長瀬拓也著/黎明書房/1900円

10488177_666803726745419_5687352141新刊です。もう一週間以上前に届いていたのですが、紹介が遅れていました。こんなにも「売れないだろうなあ…」と確信のもてる本を出したのは初めてです。編集者に「これが重版されたら奇跡だ」と送ったら、「私もそう思います」とのこと(笑)。おまえの企画だろ(笑)。でも、つくっている過程ではとても楽しめました。

まえがき

こんにちは。堀裕嗣と申します。
twitterを始めて3年が過ぎました。45歳の誕生日に始めましたから、「おじさんのつぶやき」ということになります。最初は同業者にばかり読まれていた僕のツイートですが、いつからか異業種の方々にも読まれるようになりました。驚いたことに、教師でもなく、まだ働いてさえいない中高生にも読まれるようになりました。どうやら僕の教え子たちがリツイートして少しずつ広がっていった結果であるようです。「おじさんのつぶやき」も若い人の心に響くことがあるのだなとちょっといい気分に浸っています。
さて、今回は多賀一郎さんと中村健ちゃんと長拓が僕のツイートを解説してくれます。編集の伊藤くんがこの企画をもってきたとき、僕はおもしろい企画だなとも、有意義な企画だなとも思いませんでした。僕の率直な印象は正直、「変な企画だな…」でした。それでも、ツイートを30だけ選べば本になるというおいしい話でもあったので(本を出したいというよりは楽な企画という印象)、取り敢えずお引き受けして30ほど自分のツイートの典型を選びました。
3人の解説を読んで、それぞれに200字以内のコメントを自分でつけました。肩の力を抜いて、笑顔で書きました。こんな風変わりな本を出すのも、将来、自分の仕事の質を担保してくれる「量」の一つだという気持ちで書きました。こういう見通しのもてない仕事をするのも自分の成長につながるのではないかと感じています。
いま考えると、泣きながらちぎった写真をてのひらにつなげてみるような作業でした。

あの日にかえりたい/荒井由美 を聴きながら……

あとがき

思えば、ネットを通じてさまざまな方に出会える時代になりました。僕のツイートを素材としたこんな本が出るのも、ネット時代ならではの試みでもあります。なのに本書で解説をお願いしたお三方とは、僕はネット上で知り合ったわけではありません。ある研究会で講師として同席することになったり、ある研究会にわざわざ僕に会いに来てくれたり、そんなリアルな世界で知り合ったお三方です。「昭和的巡り会い」とでも言いましょうか。お付き合いはお三方とも既に5年以上になります。内輪のことなので、読者の皆さんにはおわかりにならいでしょうが、ネット社会にどこか違和感を抱いている4人が、ある意味、ネット社会の極みのようなtwitterというメディアの発信を題材に意見を交換するということが、僕にはとてもおもしろく思われるのです。
僕と多賀さんと健ちゃんと長拓の4人は、それぞれの教育主張にあまり重なりがないように思われます。もちろんみんな少しずつ重なり合っている部分はあるのですが、4人が4人ともそれぞれに「重なる部分よりは重ならない部分の方が大きい」という関係にあります。その4人がたった140字しか書けないメディアの発信を題材に「重ならない部分」を披瀝し合っているのですから、これまたおもしろい(笑)。ほとんど倒錯的とも思われる本に仕上がっているのは、そんなことが要因なのではないかと思います。
どうして、どうして僕たちは出逢ってしまったのだろう……。まあ、こわれるほどに抱きしめたりはしませんけれど……(笑)。

リフレインが叫んでる/松任谷由実を聴きながら……
2014年6月9日 自宅書斎にて 堀  裕 嗣

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「まだ終わらない人」と確認せよ!

授業の基本構成を演習形式にすると、どうしても意見交流や作業学習が多くなっていきます。その際、全員の交流や作業が終わってから次に進むということを徹底しなければなりません。そうでないと、中途半端に打ち切られてしまった子どもやグループがどうしても消化不良になります。作業の遅い子は常に取り残されることにもなってしまいます。

何か活動を指示したときに、教師は次の子活動のことを考えているものです。教師だけが次の学習活動がどんなものかを知っていますから、教師はどうしても端役次に進みたい、子どもたちは満足するところまでこの活動を続けたい、そういう矛盾が起こります。教師が自分の思いを先行させて子どもたちの活動を打ち切ってしまうと、子どもたちの意欲が削がれます。作業の遅い子はだんだんと指示が出されても取り組まなくなっていきます。

この構造を打開するために必要なことは二つです。しかも、どちらもとても単純で簡単なことです。

一つは、意見交流や作業学習といった学習活動の前に時間を指定するということです。「これからこの場面で主人公がどう考えていたのかについて話し合ってもらいます。時間は8分です。始め!」とか、「これからこの文章から比喩が幾つ使われているかを見つけてもらいます。時間は5分です。始め!」というふうに、必ず学習活動の時間を事前に指定するのです。学習活動の時間を指定されれば、子どもたちにもその時間で取り組まなければならないという意識が働きます。

学習活動の密度を規定するのは、実は規模です。何字で書いても良い作文や何分しゃべっても良いスピーチ、時間指定のない意見交流は実は学習の密度を上げません。集中しなくても工夫しなくても、規模が無限ならそれなりに取り組めば良いからです。私たちだって授業は45分ことか50分とかと規模が決まっているからこそ、指導を工夫しようとするのではないでしょうか。私達の授業だって時間無制限ならただただ丁寧に……になるはずなのです。

さて、もう一つは交流や作業の時間がそろそろ終わりを迎えたところで、「まだ終わらない人」と確認することです。教師は何か活動に取り組ませると、「終わった人」「できた人」と確認する癖があります。だいたいの子どもたちが手を挙げたところで、「よし、終了」と判断してしまいます。しかし、それではまだ終わっていない子を置いてけぼりにしてしまいます。これではいけません。

「終わっていない人」「できていない人」と手を挙げさせるのです。そこで抵抗なく手を挙げることのできる国語教室をつくるのです。そして「よし。あと1分だけだよ。みんなもちょっと待っててね」と言って、1分後に打ち切るのです。これで間に合わなかった子も満足します。

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