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適度な刺激を与え続けよ!

意見を書かせたら、適切な刺激を与え続けることが大切です。

オーソドックスな手法としては、選択肢を与えて意見をノートに書かせているうちに、机間巡視をして子どもたちの把握します。ノートに意見を書かせると、教師が事前にこうした子どもたちの反応を把握することができます。こうした反応分析ができることも、意見を必ずノートに書かせることの大きな意義です。

さて、例えば、「+」か「-」か「0」かと問うて、「+」と「0」が半々、「-」が二人しかいなかったとしましょう。この「-」と書いた二人のうちの一人に、次のように尋ねます。

「Aくん、きみは+と-と0のうち、どれを書いた?」

Aくんは答えます。

「-です」

そこで教師は切り返します。

「そうだね。きみは-と考えたわけだ。では、みんなはどうだと思う?+と書いた人と-と書いた人と0と書いた人と、どれが一番多いと思う?」

Aくんは答えに詰まります。自分の書いた「-」という答えに自信がなければ、「うーん…」と唸りますし、自信があれば元気に「-が多いと思います!」と答えるでしょう。いずれにしても、Aくんを中心に学級全体に「どれが一番多いんだろう……」と興味を抱く空気が生まれます。「よし。それじゃあ、確かめてみよう。まず、-と書いた人、手挙げて」

教師がこう言った瞬間の学級全体を包み込む期待感を教師であれば想像することができるはずです。そして、三つの確認を終えたときのAくんの不思議そうな、それでいてなんとも照れ臭そうな表情をも。そしてそれは、決して授業にとってマイナスに機能するのではなく、これからみくんながどういう理由で選択肢を選んだのかということを意見交換することへの、大きな期待感に転移していくはずのものであることも。

適度な刺激を与えるとはこういうことです。

発問し、意見を書かせた後にただ意見交換を始めるのではなく、こうしたちょっとした刺激を与えることで、授業には大きな潤いが生まれるのです。

力量の高い教師は、発問・指示・説明の他に、こうした適度な刺激を与える指導言を随所に散りばめます。授業は長く、発問・指示・説明で展開されていくと考えられてきましたが、実は授業を展開するには、こうした適度な刺激によって次への小さな期待感を子どもたちに喚起することの連続なのだと心得るべきでしょう。

こうした適度な刺激を与え続けることこそが、学習意欲を持続させることのキモなのです。

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