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2月17日(月)

1.新潟に行くたびに驚きとともに受け止めざるを得ない、「絶対に取り返す!拉致被害者」というポスター。札幌では見たことがない。ああ、ここはそういう場所なのだ。僕らが報道でしか知らない哀しみと怒りを具体的に感じている人々が住む場所なのだ……そういう想いがふつふつとわいてくる。僕には絶対に理解できない哀しみと怒りを抱く人々がここには住んでいるのだ。また、そう感じざるを得なかった。ある種の劣等感とある種の罪悪感を感じながら、また新潟を後にした。

2.学年末テスト1日目。技術・家庭科、社会科、国語科の3教科。インフルエンザで出停多し。体調の悪い生徒多し。インフルエンザで欠勤教師多し。そんななかでの定期テスト。ここに照準を合わせてきた多くの生徒がいる以上、実施はやむを得ないわけだが、テストを受けられなかった生徒たちはちょっと可哀想である。柏崎のお菓子屋さんで買った学年へのお土産の評判が良かった。一日普通に勤務したが、帰宅後はソファで寝てしまった。6時間近く眠った。やはり疲れていたようだ。

3.3週連続の週末ツアーが終わり、それも滞りなく終わり、正直ほっとしている。体調を崩すこともなく、どのツアーも有意義に過ごすことができた。しかし、学年の先生たちが今週になって次々に倒れているのを見るにつけ、特に不死身と思われた副主任が倒れたのを見るにつけ、僕が3週に渡っていなかったことで彼女に緊張感を強いていたのかもしれないと、ちょっと反省もした。昨夜から「すいませんすいません」のメールの連続だが、体調が回復するまでゆっくり休んで欲しい。

4.ここではないどこかへ……。そんな場所に連れて行ってくれるリーダーを、みなが求めている。小泉純一郎、堀江貴文、橋下徹……。みんなワンフレーズポリティクスでそんな共同幻想をつくり上げたリーダーたちだ。学級担任もリーダーであるとすれば、その手法は参考になる。そのためには呼吸困難に陥っている現状のシステムを変革してくれるという幻想を抱かせねばならない。しかし、小泉・堀江・橋下のように「ビジョンなきシステムの壊し屋」に陥ってはならない。「ここではないどこか」がどんな場所なのか、それを明確に設定したうえで、共同幻想を確実に実現していくための手立てを粛々と積み上げていかねばならない。リーダーは「破壊」と「構築」の二つの資質を持たねばならないが、この両方の資質を持つ者はなかなかいない。政治も教育もそこが難しい。

5.自分が所属するシステムの「外」に出る。意図的にそんなことを続けてきたように思う。ただし、完全に「外」に飛び出すことはしない。そんなことも続けてきたように思う。そんな立場を継続してきたことが、いまの僕のスタンスをつくってきたように思う。

6.「指導と評価」の連載の校正原稿が届いた。字数をオーバーしているから3行カットしてくれと言う。「僕にとっては1行もカットすべき言葉はありません。小見出しを2行取りにすることで対応してください。それができないなら、掲載を見合わせてください。よろしくお願い致します。」と返信した。おそらく教育界には自分のこだわりをこのように表明する人間が少ないのだろう。そういう時代なのだろう。こんな重大なことをこんなに気軽に要求してくる編集者が多すぎる。言葉で商売をしている者ならば、言葉で喰っている者ならば、書いた者がどれだけ言葉にこだわって書いているのかにもう少し思いを馳せるべきだ。

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