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2014年1月

思考を促進せよ!

教師が発問する。間髪を入れず一斉に手が挙がる。ハイハイハイ……。低学年から中学年の鍛えられた学級によく見られる光景である。子どもたちはよく発表する自分たちにプライドをもっている。学級担任もまた、現象的には活発な自分の学級に満足している。一人ひとりを大切にしながら授業を積み重ねてきたという自負もある。授業は一見、何の問題もない良い授業に見える。

しかし、この授業は「思考」を促していません。教師の発問から間髪を入れずに一斉に挙手するということは、瞬時の思いつきを発言しようとしているということです。或いは、既習事項で答えられるような問う価値のない発問だということです。どちらも国語の授業としては、言語能力を駆使しての課題に正対し、子どもたちが向上していくということには向かいません。

「思考」を促さないという点では、多くの中学校・高校で毎日行われている、いわゆる「講義形式」の授業も同様です。教師は丁寧に解説し、とても美しい板書を構成するのですが、子どもたちの多くは板書をノートに写すことが勉強だと感じています。先生の美しい板書を自分もノートに美しく写すことに満足しています。教師が一生懸命に説明しているのに、子どもたちの頭はまったく働かず、ただ右手の運動だけが続きます。それも、ペンケースに溢れるほどにコレクションされたきらびやかな色のペンを駆使した、誤字脱字だらけの手首の運動が……。そう。この運動は書写にさえなっていないのです。

私は本書冒頭に、読者の皆さんに「良い国語科の授業三条件」を自らの頭で考えることを強いました。それをしていない読者を想定して、国語科は自ら考える癖のついていない人には教えられないとまで言いました。

よく考えることなく、思いつきを3点挙げて「事足れり」とすることは、私が本節で述べた「ハイハイ授業」と同様に頭を働かせることを意味します。「そんことは考えたことがあるよ」と予てから考えていた3点をさらりと書いて「しめしめ…」と思うことは、既習事項だけで判断し、学びが成立しない状態を意味します。

また、求められた「思考」をしない、つまり、条件を書き出すことも、3点にまとめることもせずに頁を繰ることは、教師の美しい板書を自らもノートに美しく写す教室によくいる女の子たちにどこか似ていないてじょうか。

子どもたちに「思考」を促すことができるのは、常に自ら「思考する場」に身を置いている者だけです。

「よし!考えてみよう!」

「ちょっと待てよ…改めて考えてみるか…。」

事ある毎に「思考」する。何か「思考のチャンス」はないかとアンテナを高く張る。それが国語教師に必要な態度なのです。

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学力を保障せよ!

今日は勤務校の公開研究会である。この日のために、九年の先生方と授業案の検討を積み重ねてきた。いったい何十時間をこの1時間のために費やしてきたのだろうか。

今日の1時間は作品から読み取ったことをグループごとに発表する1時間である。そのための言語活動として「劇化」を選んだ。子どもたちはよく教師の意図を汲み取り、自分たちなりによく練られたシナリオを書き、練習に取り組んできた。昨日のリハーサルでは、校長先生もニコニコしながら見守ってくれていた。あとは子どもたちが練習の成果を発揮してくれることを望むだけだ。今日は子どもたちに任せよう。

こうして研究授業が始まる。

「では、一班から発表してもらいましょう。」

子どもたちには少し緊張が見られたものの、それはもう活き活きとした発表が展開された。研究協議では助言者の先生に褒められた。参加者からも「普段の先生と子どもたちとの良い関係が見えてくる、とても良い授業でした」と絶賛された。一緒に苦労してきた学年の先生方ともおいしいお酒を酌み交わした。授業者としても頑張った甲斐があったというものである……。

さて、この授業は国語の授業と言えるのでしょうか。この1時間で、子どもたちにはどんな言語能力がついたと言えるのでしょうか。

「劇化」が悪いというのではありません。それに類する活動型の授業が悪いというのでもありません。その言語活動を何のために、どんな言語能力に培うことを目的に設定したのか、その目的と評価の観点が明確なのかと問うているのです。

そもそも、この授業の評価の観点が、「子どもたちが活き活きと自分たちの劇に取り組むこと」に設定されていないでしょうか。だとしたら、学習発表会の劇と何が違うのでしょう。国語の授業ではなく、特別活動になってしまっているのではないでしょうか。

目標が「本文から読み取ったことにふさわしいシナリオを書くこと」、つまり、「教材本文の再構成」にあるのなら、その「再構成」が相応しいかどうかが事前に検討されなければなりません。「登場人物の心情を自分なりに表現できること」が目標なら、子どもたちに自らの演技を自己評価させて内省させたり、同じ登場人物を演じた者同士でどんな演技がよりその人物の心情を表現できるのか等を話し合うといった活動が考えられるでしょう。いずれにしても、その活動と教材本文の読み取りとを照合して、国語学力として抽象化して捉えさせる営みが必要なのではないでしょうか。

学習活動をただ発表の場として設定するだけでは、国語学力を保障しているとは言えないのです。

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意欲を喚起せよ!

教師が発問する。子どもたちが「?」という表情で顔を見合わせる。中には首を傾げる子もいる。教室がどんよりとした空気に包まれる。そのうちに一人が手を挙げる。教室の空気が少しだけ和む。でも、教師は指名しない。一人が挙手しただけで授業を進めてはいけない……そんな思いが教師にブレーキをかける。

子どもたちも気づく。ああ、先生は手を挙げるのが一人だけじゃ授業を進めないんだ……。二人目の子が手を挙げる。まだまだだ……教師は思う。教師の顔色をうかがいながら、三人目、四人目が現れる。重苦しい分気が続く。五人目の挙手が現れたところで、やっと授業が動き始める。「はい。○○さん。」

「はい。△△△だと思います。」

「うーん…なるほど。他に意見はあるかな?」

ああ、○○ちゃんの意見は先生が求めている答えじゃないんだ……。一瞬のうちに子どもたちは理解する。さっきは手を挙げていた子どもたちの手まで下がってしまう。そりゃそうだ。○○ちゃんと同じことを言おうと思っていたのだから。 

そもそも先生が訊いていることの意味がいまひとつわからない。先生はいま、主人公の様子を訊いているんだろうか。それとも主人公の気持ちを訊いてるんだろうか……。あ~あ、早くこの沈黙の時間、終わらないかな。早く中休みになればいいな。中休みになれば、昨日のゲームの続きができるのに……。

多くの国語の授業は、こんな感じで進んでいます。もうこれが日常になっているので、教師も子どもたちもこの手の授業に慣れてしまっているのです。

教師もこんな授業が良いとは決して思っていないのですが、教科書を進めるのを遅らせるわけにいきません。活動型の授業を知らないわけではありませんが、それでは時間がかかります。活動型授業は確かに子どもかたちが喜びますが、テストの点数が取れるかどうかも不安です。たまにはいいかもしれませんが、日常の授業はまあこれで仕方ない……そんなふうに諦めてしまいます。

しかし、それではいけません。

何か、この雰囲気を打開する手立てはないのでしょうか。そもそも、あなたは問題意識をもって、この子どもたちの意欲を喚起しない授業の在り方を打開する工夫を真剣に考えてみたことがあるでしょうか。国語の授業は子どもたちのノリが悪いから嫌いだ、国語の授業は難しくて嫌いだ、国語の研究授業なんて絶対に引き受けたくない、そんなふうに思ってはいないでしょうか。

「良い国語科授業の条件」の一つ目。それは何を措いても、「子どもたちの意欲を喚起すること」です。これを真剣に考えてみなければなりません。

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借り物を捨てよ!

前の頁でメモを取ってみることなく、この頁を読み始めたあなた。あなたは国語の授業をつくる才能に恵まれていないかもしれません。

国語科はごくごく簡単に言えば、「言語活動」を通して「言語能力」を高める教科です。自分の頭で考え、「言語活動」に取り組む癖のない人に、良い国語の授業はつくれません。

前頁の「言語活動」に取り組むことなく、あなたがこの頁に進んだということは、考えが浮かばなかったのか、考えるのが面倒だと思ったのかはわかりませんが、いずれにしてもあなた自身の頭で考えることを放棄して、まずは私(堀)の考えを知ろうとしたことを意味します。自分で考えずに他人の考えを知って楽をしようとしたことを意味します。そして、それは国語科授業の目的からは最もはずれた行為なのです。

話がお説教臭くなったと思わずに、もう少しお付き合いください。

例えば、日常的に辞書を引かない教師に、子どもたちに「辞書を引きなさい」と言う資格があるでしょうか。人前でスピーチをすることに臆する教師のもとで、子どもたちがスピーチの学習に活き活きと取り組むということがあるでしょうか。自分はその文学教材に感動もしていない、読み込んでさえいない、そんな教師に、その教材で子どもたちに授業する資格があるのでしょうか。赤本がなければその教材を学習する意義さえわからない、そんな教師に、その教材で子どもたちに授業する資格があるのでしょうか。

こういう話なら、皆さんの多くは耳が痛いとは思いながら、「そうだよな…」と思うことでしょう。

しかし、私が前頁で皆さんに「考えよ」と言った「良い国語科授業三条件」とは、実は、「国語科授業の目的を考えよ」ということなのです。だってそうではありませんか。「良い国語科授業の条件」とは、「国語科の授業の目的」、延いては「国語科という教科の目的」に沿った条件になるに決まっているのです。

もしもあなたが「良い国語科授業の条件」を思いつかない、考えたことさえないとしたら、それは「国語科という教科の目的」について無自覚なままに授業をしているということに他なりません。

他人の意見を知ることよりも自分で考えることを優先する人、他人の言葉を学ぶことよりも自分の言葉を探してみる人、受信型の言語活動ばかりでなく発信型の言語活動のなかに日常的に身を置いている人、良い国語の授業をつくるために必要な資質とはまずこのことなのです。

さあ、もう一度、前の頁に戻って、借り物でない、自分自身の言葉で「良い国語科授業の条件」を考えてみませんか。すべてはそこから始まるのです。

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良い国語の授業って?

良い国語の授業って、どんな授業なのでしょうか。

あなたにも年に数回くらいは、「ああ、今日はうまくいったな……」と思える国語の授業があるのではないでしょうか。その授業は、そう思えた授業はどんな授業だったのでしょうか。国語科の授業では、どんな条件がクリアできれば「良い授業だった」と言えるのでしょうか。

さあ、胸に手を当てて考えてみましょう。

考えたら、右のメモ欄に箇条書きしてみましょう。できるだけたくさん書き出してみましょう。

そして、もう出てこない、これで限界だと思ったら、書き出した箇条書きを最初から読み直して、3点にまとめてみましょう。ある項目とある項目をまとめてみたり、文言をよりふさわしい文言に言い換えてみたり、三つの条件の抽象度(条件としてレベルが一致しているか)を考えてみたりしながら、自分なりの「良い国語科授業三条件」をつくってみましょう。

国語科の授業づくりは、実はこうした「良い授業像の条件づくり」から始まります。自分の考えをしっかりと持たないままに他人から学ぶことなどできないのです。

さあ、借り物でない、あなた自身の「国語科授業づくり入門」のはじまりはじまり……。

【良い国語科授業の条件とは…】















【良い国語科授業三条件】


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ユーモアと空気

1.「空気」づくりには知性が必要である

「空気」という言葉がある。「空気を読め!」というアレだ。「空気」を読めないヤツを「KY」と呼ぶ慣習も定着した。「ユーモア力」はこの「空気」の在り方と深い関係をもつ。

では、「空気」とは何なのか。

ズバリ答えよう。それは「その場を支配している人間の意図」である。

島田紳助(古くて済みません)や明石家さんまが司会しているとき、ひな壇芸人と呼ばれる若手芸人たちは不適切な発言をした芸人に「空気を読め!」と叱責する。ここで言う「空気」とは紳助やさんまが場をこっちへ進めようとしている方向性のことである。彼らはその場を支配し、会話の方向性を定め、その方向性に則って若手芸人を指名し発言を促す。視聴者から見て意外性のある発言に見えたとしても、それらの内容は予め紳助やさんまの頭のなかに入っていて、若手芸人に発言を促すとき、暗黙のうちに彼らは「あれを言え」「これでからめ」と以心伝心を期待している。それを受けてうまく自分の発言をかぶせることができた人間が「空気」に乗った笑いを得ることができ、それをできなかった人間が「空気を読め!」と叱責される。この「空気をつくる力」「場を支配する力」をもっているが故に、彼らは名司会者と言われ、君臨し続けた。

この原理を教室で使いこなせる教師は、学級経営においてほとんど失敗することがない。それは子どもたち一人ひとりを観察し、その性向を熟知し、それらをからませる能力をもつことを意味するからだ。しかも、これを続けていると、子どもたちの側もだんだんと教師の意図を読むようになり、「空気」に乗ろうとし始める。最初は中心的な明るい子どもたちだけがこの「空気」に乗っているのだが、数ヶ月が経つと当初は「空気」に乗れずにいた大人しい子たち、まじめな子たちもその阿吽の呼吸を理解するようになり、学級は次第に明るくなっていく。この雰囲気ができ上がると、もう学級はよほどのことがない限り崩れない。

教室において、「ユーモア力」を舐めてはいけない。「ユーモア」とは知的な作業によって場を支配し、的確かつ適切に子どもたちをからませ、関係づけていく営みを意味するのである。「ユーモア力」には圧倒的な「知性」が必要なのだ。

2.「空気」は切り返しで変えられる

しかし、島田紳助も明石家さんまも、常に自分の支配空間だけを創っているわけではない。例えば、ゲストの一人にいわゆる「天然ボケ」の人間がいたとする。「空気」を読めるわけもなく、それどころかときに語彙力のなさや思い込みから大きな勘違いをして、司会者からも若手芸人たちからもツッコミを入れられまくる。

こうしたとき、紳助やさんまは決して自分の意図によって「空気」を支配しようとはしない。その「天然ボケ」のゲストが意図せずに「その場を支配してしまっている」からだ。その本人の意図せぬ「空気」に乗っかって、その「空気」を増幅させることに徹する。そのゲストに対するツッコミとフォローに徹するわけだ。「空気」の読める若手芸人もその「空気」に乗っかっていく。いや、紳助やさんまが若手もその「空気」に乗れるような流れをつくっていくのだ。名司会者にはこういうこともできる。

これも教室ではよく見られる光景である。特に授業中によく見られる。発言において間違った解答をしてしまった子に対して、間髪を入れずにバカにする発言や軽く叱責する発言をする子がいる。それを聞いた周りの子どもたちが大笑いをする。本人はツッコミのつもりでしている発言であり、決して悪気はない。

教師はその発言を「他人を傷つける発言だから」と上から圧しようとする場合が多い。しかし、圧してしまえばその場の「空気」は一気に壊れる。教室がシーンとなり、教師は威厳を保とうと圧し続け、何より教師が助けようとした間違った子さえもが「自分が授業の雰囲気を壊してしまった」と責任を感じてしまう。こんな教室のなんと多いことか……。

ここで心ないツッコミを入れた子に対し、教師が「ユーモア」で返すことができれば教室の「空気」は安定する。 例えば、「なるほど。Aくんは他人を責められるほどによく理解していると見える。では、Aくん用に先生がとっておきの問題を出してあげよう。」と言って、超難問を出すのだ。もちろん、超難問であるから、それなりに解説する時間が必要となる。教師がその解説を始めた頃には、子どもたちは既にツッコミを入れられた子のことなど忘れている。本人もその場の悪しき主役からすぐに解放され、傷つくことはない。Aくん自身も教師からの挑戦状に応えざるを得ず、教師の解説に集中せざるを得ない。

教師はこのような切り返しができなければならない。ただし、こういう切り返しもまた、前節に挙げたような明るい雰囲気が学級にできていることが前提だ。

3.「ユーモア」の危険性を認識する

まえがきで編者の中村健一氏が子どもたちの「教室内カースト」を問題にしている。子どもたちのカーストを壊したり流動的にするために「ユーモア力」が必要であると。しかし、子どもたちの「教室内カースト」に影響を与えるほどの「ユーモア力」をもつには、教師自身の「教室内カースト」が最上位である必要があるのだ。このことを忘れてはいけない。

「ユーモア」はだれもが気軽に発揮して良いものではない。力量のない教師が使い方を誤ると、子どもを傷つけたり、心ならずも学級をあらぬ方向に導いてしまったりといった危険性も伴う。その構えをもちたい。

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1月23日(木)

1.授業は3時間。すべて小説の読解。空き時間は年度末反省や進級認定関係の事務仕事。放課後は学年会で年度末反省、進級認定、送別活動など。その後、書き初めの優秀作品の掲示。副主任と修学旅行の打ち合わせ。定時退勤。

2.【拡散希望/定員45名/残席1】
教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/2014年2月2日(日)/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

3.【拡散希望/定員40/残席14】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

4.【拡散希望/定員無制限/懇親会あり】
授業づくりゼミSP 授業を「こなす」から「創る」へ/2014年2月15日(土)/新潟県柏崎市文化会館アルフォーレ/赤坂真二・堀裕嗣/3000円
http://kokucheese.com/event/index/137528/

5.【拡散希望/定員36/残席7/初の新潟開催です】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin新潟/2014年2月16日(日)/新潟市東区プラザ講座室1/一斉授業10の原理・100の原則&チーム力で目指す「子どもをつなげる学級づくり」
http://kokucheese.com/event/index/135776/

6.昔からお袋は柿が大好きだった。特に徹底的に熟れて皮までやわらかくなった柿が大好物だった。我が家では「べちゃ柿」と呼んでいた。今日冷蔵庫を見ると、先週の温泉でお袋が食べ残した柿が3コある。一つ食べてみた。なるほど、なかなかおいしい。でも、お袋のように一度に2コも3コも食べようとは思わない。たぶん「べちゃ柿」を食べたのは小学生以来だと思う。

7.今日、電話1本で大きな企画が決まった。ちょっとワクワクする企画だ。思いつきがすぐに形になるってやる気が出る。嬉しい。

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1月22日(水)

1.朝、スキー学習に向かう我がクラスのバスを見送る。高速が雪で通行止めとのことで、スキー場に行くまでに時間がかかりそう。1・2時間目は空き。同僚と談笑したり協同学習の本を読んだり。3・4時間目は授業。小説の読解。給食はカレーライス。辛口でおいしかった。あんなにカレーが好きな子が多いのに、食べられなくて可哀想だな…と感じながら食べる。14時から年休を取って私用を済ませる。帰宅後は短い原稿を1本。

2.【拡散希望/受付開始/定員30/残席2】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin名古屋・春/2014年3月23日(日)/名古屋市南生涯学習センター/学級開きBASIC & 学級開きADVANCE/今回は「学級開き」に特化したセミナーです。
http://kokucheese.com/event/index/139022/

3.【拡散希望/定員45名/残席2】
2014年2月2日(日)/教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

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1月21日(火)

1.授業は2時間。双方ともワーク。午後は学年集会。放課後は校務部会。楽な一日だった。今日はスキー学習がなくて、体育の先生も一日中校舎内にいた。メンバーが揃っていると、学年団もなんとなく活気づく。そういうものなのだろう。

2.急に聴きたくなってオフコースのベスト盤を流しながら、ノンアルコールビール(サントリーのALL FREE)と枝豆(LAWSON)。昔はオフコースが大嫌いだったけれど、いま聴くとなんとなく良い。そういうものなのだろう。

1526375_579656405460152_1568618375_3.舞い散る雪。グラウンドでは小学生が雪山でスキー学習。こういう風景を、ふつうは中学校で見ることはない。小中合同校舎ならではの風景である。このグラウンドは中学校のグラウンドである。

4.【拡散希望/定員50/残席2】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/西淀川区民会館/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

5.【拡散希望/定員40/残席16】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

6.【拡散希望/受付開始/定員30/残席11】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in名古屋/2014年3月22日(土)/名古屋市南生涯学習センター/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/139016/

7.【業務連絡/最終案内送信致しました。ご確認ください。】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/西淀川区民会館/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

8.【業務連絡/最終案内送信致しました。ご確認ください。】
教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/2014年2月2日(日)/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

9.【拡散希望/定員45名/残席1】
2014年2月2日(日)/教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

10.【拡散希望/定員30/残席4/初の新潟開催です】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin新潟/2014年2月16日(日)/新潟市東区プラザ講座室1/一斉授業10の原理・100の原則&チーム力で目指す「子どもをつなげる学級づくり」
http://kokucheese.com/event/index/135776/

11.【拡散希望/受付開始/定員40/残席12】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin東京・春/2014年3月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/学級開きの基礎基本
http://kokucheese.com/event/index/137466/

12.【拡散希望/受付開始/定員30/残席7】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin名古屋・春/2014年3月23日(日)/名古屋市南生涯学習センター/学級開きBASIC & 学級開きADVANCE/今回は「学級開き」に特化したセミナーです。
http://kokucheese.com/event/index/139022/

13.【拡散希望/受付開始/定員30/残席11/初の仙台開催です】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin仙台/2014年3月30日(日)/仙台市・戦災復興記念館/学級づくりBASIC & 授業づくりBASIC
http://kokucheese.com/event/index/139035/

14.【拡散希望/定員30/残席5】
授業づくりゼミSP 授業を「こなす」から「創る」へ/2014年2月15日(土)/新潟県柏崎市文化会館アルフォーレ/赤坂真二・堀裕嗣/3000円
http://kokucheese.com/event/index/137528/

15.【拡散希望/受付開始/定員30】
堀裕嗣&土作彰の二人会in東京/授業づくりから学級づくりへ/若手模擬授業&解説のコマあり/2014年3月27日(木)/東京都立産業貿易センター(JR浜松町徒歩5分)/3000円
http://kokucheese.com/event/index/139308/

16.【拡散希望/受付開始/定員75】
「学級づくり」改革セミナー全国大会/新学期目前!学級経営のオピニオンリーダーに学ぶ会in東京/赤坂真二・多賀一郎・土作彰・堀裕嗣・堀川真理/2014年3月28日(金)/東京都立産業貿易センター(JR浜松町徒歩5分)/4000円
http://kokucheese.com/event/index/138988/

17.【拡散希望/仙台初登壇です】
東北青年塾/2014年3月29日(土)/仙台市・戦災復興記念館
http://seinenjuku.abetaka.jp/?eid=1401116

18.2月15日(土)。赤坂との柏崎の講座。ついさっきまで定員30のはずだったが、いつのまにか定員が無制限になっている。人が集まりだしたので、会場を変えたのだろう。こういうセミナーを企画したことのない主催者なのだが、とても良い企画を立てたものだと感心している。

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1月20日(月)

1.いま数えたら、僕の担任した生徒であだ名が「ゴリ」という生徒が13人いる。「ゴリ」ってあだ名は昔もいまもメジャーらしい。ちなみに「大仏」は一人だけだ。

2.現在、13歳から36歳までの教え子の「ゴリ」を全員集めて僕との対談本を出したらおもしろくないだろうか。『ゴリ』(堀裕嗣編)みたいな。きっと『ゴリ』(石川晋編)も出せるな。ゴリなんて日本中どこにでもいるだろうから。でも、一番おもしろいのは岩瀬直樹編だな。

3.2月8日(土)の金大竜との東京でのふたり会にどうしても人が集まらない。この日、東京で何かあるのだろうか。不思議でならない。次の日、日曜日のALL堀には人が集まっている。僕としては一般的に9日(日)よりも8日(土)のほうが魅力的だと感じているので、どうにも不思議なのだ。東京のみなさん、だれかお教えいただけないでしょうか。

4.もらいものの「源 吉兆庵」のオレンジゼリー。ひと口食べて驚いた。こんなにうまいゼリー初めて食べた。調べてみると、一つ473円。「柑乃橘」(かんのたちばな)という。もう一つ食べたいが、もうない。和菓子の詰め合わせのなかに一つだけ入っていた。うーん。札幌にも円山に店舗があったな。買いに行こうか。ゼリーに473円なんて……と思うかしれないが、一つ473円でも安い。そのくらいすごい。圧倒される味と食感だ。
http://www.kitchoan.co.jp/online_shop/products/detail.php?product_id=856

Magokorokuro5.土日はお袋の喜寿のお祝いで丸駒温泉へ。せっかくだからと簾舞の有名な酒屋でお薦めの酒を買った。盛田庄兵衛(青森県八戸)の駒泉「真心」黒ラベル(純米大吟醸)。素晴らしい味わい。四合瓶で3000円ほど。窓の外に2時間ほど置いて、ギンギンに冷やして呑んだ。一人で四合行ってしまった(笑)。青森には隠れた銘酒がいっぱいある。

6.最近やたらと親父の夢を見る。なのに姿は現さない。すべて親父の気配だけを感じてる夢だ。例えば昨日の夢。マクドナルドに入ると親父の気配がする。店内を見回して親父を探すのだが、突如店が停電になってしまう……。親父に呼び掛けるとニヤリと笑う気配がする。そんな夢だった。

7.そろそろ生産することへの渇望が自覚されてきた。もう少し時間がかかるだろうけれど、もう少しでまた爆発的な生産が開始されるような気がする。

8. 国語Bを3クラス。漢字の小テスト、漢字のプリント、漢字の成り立ち。もう1時間は小説教材の読解。空き時間二つは銀行で用事を済ませ、残り時間は事務仕事。放課後は各学級の書き初めの審査。

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1月17日(金)

1.授業が4時間。生徒指導案件が1件。非常に楽しい雰囲気で3学期が始まっている。範読時の生徒たちのシーンとした感じが心地よい。新しい範読の在り方が形になった。これからは磨きをかける段階に入っていく。空き時間は特別な仕事もないので、同僚とだらだらと雑談。退勤後は岩見沢に行き、お袋を札幌に連れてくる。18日・19日とお袋の喜寿のお祝いで丸駒温泉に行く。仕事は一切持っていかず、のんびりするつもり。小説を1冊持って行こうか。

2.かつて担任していた生徒であだ名が「大仏」という男子生徒がいた。今年30歳になる。この「大仏」がどうやら結婚するらしい。それだけならおめでたいのだが、問題はその相手だ。なんと19歳だという。犯罪だ。とうとう教え子から犯罪者を出してしまった。かつての担任として恥ずかしい。そんな子に育てた覚えはないのだが。私の不徳の致すところだ(笑)。

41zrm7ymlcl__sl500_aa300_3.DELETED SCENES FROM THE CUTTING ROOM FLOOR/CARO EMERALD/2010
同僚に紹介されて購入したのだが、ちょっといいボーカリストだ。

4.【拡散希望/定員50/残席1】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/西淀川区民会館/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

5.【拡散希望/定員40/残席17】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

6.【拡散希望/定員30/残席4】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin新潟/2014.02.16(日)/新潟市東区プラザ講座室1/一斉授業10の原理・100の原則&チーム力で目指す「子どもをつなげる学級づくり」
http://kokucheese.com/event/index/135776/

7.【拡散希望/受付開始/定員30/残席3】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin東京・春/2014年3月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/学級開きの基礎基本
http://kokucheese.com/event/index/137466/

8.【拡散希望/受付開始/定員30/残席13】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in名古屋/2014年3月22日(土)/名古屋市南生涯学習センター/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/139016/

9.【拡散希望/受付開始/定員30/残席14】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin名古屋・春/2014年3月23日(日)/名古屋市南生涯学習センター/学級開きBASIC & 学級開きADVANCE/今回は「学級開き」に特化したセミナーです。
http://kokucheese.com/event/index/139022/

10.【拡散希望/受付開始/定員20/残席9/初の仙台開催です】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin仙台/2014年3月30日(日)/仙台市・戦災復興記念館/学級づくりBASIC & 授業づくりBASIC
http://kokucheese.com/event/index/139035/

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1月16日(木)

1.通勤。道路の両側の雪山が排雪され、朝の渋滞も緩和。1~3時間目に三つ授業をして、12時に学校を出て北広島市立大曲東小学校へ。山田洋一くんの学校。13時から校内研修会の講師。今回は「チーム力を活かした生徒指導」。3時間以上の講演。今年度学年団としてやってきたことを具体的に話す。小学校と中学校は学校としてのシステムが異なるので、僕には小学校の先生方がそのまま使えるような提案はできない。それでも伝えたいことは伝えてきた。校長先生も去年と同じ。職員の多くも去年と同じ。なんとなく、話しやすい雰囲気だった。行って良かった。僕は僕なりの提案をすればいい。伝わるかどうか、使ってもらえるかどうかは受け取る側の判断である。そう考えることにしている。

2.大曲東小学校からの帰り道、学年の若い先生から呑み会のお誘いメール。冬休みツアーで疲れているので申し訳ないけれど断る。呑み会のお誘いを断らなければならないほどに、疲れやすく、年をとってしまっていることに淋しさを感じる(笑)。「来週は必ず」と約束して、メール終了。まあ、若い人に誘ってもらえるというのは、学年主任冥利に尽きる。自分はなんだかんだ言って幸せだなと感じる。僕なら、上司と呑もうなどとは絶対に思わない(笑)。

3.明治図書からの連絡。『エピソードで語る教師力の極意』『THE 教師力~若手教師編』『必ず成功する「学級開き」魔法の90日間システム』の3冊の増刷が決定。嬉しいことだ。特に『エピソード…』と『若手教師編』はとても嬉しい。お読みいただいた皆様に感謝申し上げます。これまた、自分はなんだかんだ言って幸せだなと感じる。

4.【拡散希望/受付開始/定員30/残席3】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin東京・春/2014年3月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/学級開きの基礎基本
http://kokucheese.com/event/index/137466/

5.教え子の女の子からメール。どうやら失恋したらしい。しかも相当酔っているらしい。僕を「パパ」呼ばわりしてすぐに慰めに来いと言う。馬鹿を言うな。パパだって忙しいのだ。「悲劇のヒロイン演じていじけてなさい!」と返信した(笑)。「いじわる~!」と返って来たので、更に「黙れ!未熟者!」と返した(笑)。僕はいま、サッポロCLASSICの富良野VINTAGEを呑むのに忙しいのだ(笑)。

6.【拡散希望/定員50/残席2】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/西淀川区民会館/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

7.【拡散希望/定員40/残席16】
  金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

8.【拡散希望/受付開始/定員30/残席15】
  金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in名古屋/2014年3月22日(土)/名古屋市南生涯学習センター/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/139016/

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1月15日(水)

1.久し振りに6:45に起きて出勤準備。かなり余裕を持って出たのに大渋滞で遅刻10分前に学校着。始業式。生徒たちの様子は2学期とあまり変わらない。昔は1年生の3学期は大きく変わったものだが……。通知表を回収し、各教科10分間の冬休み明けテスト。国語は動詞・形容詞・形容動詞の活用表を15問。出来はまあまあ。学年会の後、昼食。採点を終わらせたところで仕事がなくなったので15時に年休を取って退勤。採点は最高度の集中力でものすごい勢いで終わらせた。こういうことがいつまでできるだろうか(笑)。

2.【拡散希望/受付開始/定員30】
堀裕嗣&土作彰の二人会in東京/授業づくりから学級づくりへ/若手模擬授業&解説のコマあり/2014年3月27日(木)/東京都立産業貿易センター(JR浜松町徒歩5分)/3000円
http://kokucheese.com/event/index/139308/

3.【拡散希望/受付開始/定員75】
「学級づくり」改革セミナー全国大会/新学期目前!学級経営のオピニオンリーダーに学ぶ会in東京/赤坂真二・多賀一郎・土作彰・堀裕嗣・堀川真理/2014年3月28日(金)/東京都立産業貿易センター(JR浜松町徒歩5分)/4000円
http://kokucheese.com/event/index/138988/

4.【拡散希望/定員40/残席17】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

5.【拡散希望/定員30/残席3】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin新潟/2014.02.16(日)/新潟市東区プラザ講座室1/一斉授業10の原理・100の原則&チーム力で目指す「子どもをつなげる学級づくり」
http://kokucheese.com/event/index/135776/

6.【拡散希望/受付開始/定員30/残席4】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin東京・春/2014年3月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/学級開きの基礎基本
http://kokucheese.com/event/index/137466/

7.【拡散希望/受付開始/定員30/残席15】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in名古屋/2014年3月22日(土)/名古屋市南生涯学習センター/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/139016/

8.【拡散希望/受付開始/定員30/残席17】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin名古屋・春/2014年3月23日(日)/名古屋市南生涯学習センター/学級開きBASIC & 学級開きADVANCE/今回は「学級開き」に特化したセミナーです。
http://kokucheese.com/event/index/139022/

9.【拡散希望/仙台初登壇です】
東北青年塾/2014年3月29日(土)/仙台市・戦災復興記念館
http://seinenjuku.abetaka.jp/?eid=1401116

10.【拡散希望/受付開始/定員20/残席11/初の仙台開催です】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin仙台/2014年3月30日(日)/仙台市・戦災復興記念館/学級づくりBASIC & 授業づくりBASIC
http://kokucheese.com/event/index/139035/

11.思考するには枠組みがいる。新しい枠組みを提示することを人は「提案」と呼び「主張」と呼ぶ。しかし、新たな枠組みを編み出すことは、必然的にその枠組みからこぼれ落ちるものを産み出す。僕らはそのこぼれ落ちるものに自覚的になる必要がある。「抽象化すること」と「捨象すること」とは同義なのだ。英語ではabstractと言う。僕はこのこぼれ落ちるものをこそ拾い集めたいという意識をもっている。最近の教育改革によってこぼれ落ちていくこの国の教育の良さを。そしてそれを取り戻すための新しい方策を。それが「チーム力」と「ファシリテーション」の提案なのだと考えている。

12.11日の愛知の講演。12日の学校教育相談学会の講座。14日の帯広の講演。帰宅するとこの三つの講演の主催者からお礼のメールが届いていた。帯広は少し参加者を拡大した校内研修会だったのだが、研修担当の先生が先生方の感想を送ってくれた。
「言葉が出ない。今まで苦しんでいる教師が救われるし、確実に学校が良くなる方法だし、これを言ってくれる人を待っていました」
「わかりやすかった。言いにくいこともはっきりといったうえで説得力がすごかった。ところどころ胸に刺さる人が自分も含めていたと思う。チームとなる必要性がよくわかった」
もちろん、一部の方の感想に過ぎないのだろうが、こういう感想をもってくれた方がいたことだけでも、言った甲斐があったというものである。

13.【拡散希望/定員50/残席2】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/西淀川区民会館/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

14.何かを見るということは、何かが見えなくなることだ。何かに焦点を合わせることは、何かから焦点をずらすことだ。あっちに焦点を合わせたときどうなるか、こっちに合わせたときはどうか、こちらなら、あちらならを繰り返して精度を上げていく。そうした営みを通ったものだけが「提案」の名に値する。

15.明日は山田洋一くんの学校に校内研修会に講師として赴く。年が明けて、4日の函館BRUSHから休みなしでずいぶん忙しい毎日だったが、明日でひと段落である。山田くんの学校に行くのは昨年に引き続きなので気は楽だ。これが終われば、20日間ほど公務に専念できる。若者たちもはりきっているようだし、3学期はいろいろなことを若者たちに任せながら運営していくつもりだ。いよいよ一人ひとりの資質と能力を発揮してもらう段階に入る。あと2ヶ月半…。

16.90年代からゼロ年代ってのは、自分たちをプロレタリアートと規定して特権階級が搾取されていると批判していた人たちが、いつのまにか非正規雇用者、パートタイマーや派遣社員、フリーターやニート、主婦や学生などなどの新しい勢力によって、いつのまにか自分たち自身が特権階級にされてしまっていることに気づかざるを得なかった、そんな20年間だったのだろうな。

17.真・善・美ってのは社会が共通の目的に向かっているときには絶対的な基準があるように思えているけれど、現代(いま)は真も善も美も相対的なものでしかあり得なくなってしまった。イデオロギーとか教養とか所作とかが成立しなくなったのはそのせいだ。

18.【拡散希望/受付開始/定員30/残席16】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin名古屋・春/2014年3月23日(日)/名古屋市南生涯学習センター/学級開きBASIC & 学級開きADVANCE/今回は「学級開き」に特化したセミナーです。
http://kokucheese.com/event/index/139022/

19.【拡散希望/定員40/残席16】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

20.「DiY文化」という語を初めて知った。「Do it Yourself」の略であるそうだ。一人ひとりがやりたいことを始めるうちに、それらが触発し合い文化が創発されていく。そういった概念であるそうだ。教育界に使えそうな用語である。職員研修にも子どもたちの活動にも。

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いい時間だった

今日、朝早く帯広に着いた。驚くほどに雪が少なかった。
講演は午後からだったので時間が空いていた。帯広は高校時代を過ごした街である。まずは「高橋まんじゅう屋」に行き、高校時代の象徴的な味である蒸しパンを食べる。駅まで歩き、夕方のスーパーおおぞら10号の指定券を買った後、帯広の街並みを楽しみながら見てまわる。
高校時代によく行っていた「味の一丁目」という食堂に行ってラーメンを食べる。当時の大将も奥様ももう亡くなったそうで、食堂の名前は残っていたが、経営者は変わっていた。
更に、高...校時代に3年間通っていた「ラッキー」という床屋で髪を切る。29年振りである。夫婦でやっている床屋だが、ご夫婦ともお元気そうだった。僕のことも覚えてくれていた。もともと親父が通っていた床屋だったので、親父のこともよく覚えてくれていた。親父が亡くなったことを報告した。
1601140_575963535829439_1096977464_顔を剃ってもらっていると、いつも斜め下から首の長い女性の彫刻を見ながら顔を剃ってもらっていたことをありありと想い出した。「ああ、この図には記憶がある」と……。写真を撮ってきた。
10時から14時までのたった4時間の帯広紀行だったが、とても懐かしく、楽しく、有意義だった。いい時間だった。

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