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THE いじめ指導

20131202coverTHE いじめ指導」堀裕嗣編・「THE 教師力」編集委員会著・明治図書

まえがき/あとがき

【執筆者】堀 裕嗣/太田充紀/大野睦仁/梶川高彦/門島伸佳/楠本輝之/駒井康弘/近藤佳織/佐瀬順一/杉本直樹/髙橋直登/髙橋裕章/高橋百合子/田中利幸/坂内智之/松久一道

「THE 教師力」シリーズの第三弾です。このシリーズ企画が軌道に乗り始めています。春までに様々なテーマで続々刊行される予定です。多様性を担保しながら、小さな提案を確実に積み上げていく……そんな想いで編集しています。いかなる教育団体、いかなる実践手法も差別することなく、教育界の成果を発信していただく、そんな大きな志をもって企画致しました。ただ、常にライター不足に悩まされています。皆さんにもご協力いただければ幸いです。

まえがき

「いじめ」が社会問題となって、いったい何十年が経つのでしょうか。この数十年の間、「いじめ」は学校教育において最大の関心事の一つとなってきました。すべての学校がその対策に奔走してきました。

「いじめ」に対して甘い指導しかしないという教師はいまや皆無です。すべての保護者が我が子に「いじめはいけない」と指導するようにもなりました。「いじめ調査」も頻繁に行われるようになり、多くの学校が子どもたちから訴えがあった場合にはすぐに対応できるように体制を整えています。しかし、皆さんもご存知のとおり、最近も幾つかの「いじめ」が原因とされる子どもたちの自殺が報道され、この問題は一層深刻さを増しています。

今回、「THE 教師力」シリーズの3冊目として、「THE いじめ指導」を企画しました。小学校低学年から中学校まで、発達段階に応じてどのような「いじめ指導」が行われているのか、まずは事例と指導の在り方を集めてみることからスタートしようとの試みです。今後、本シリーズにおいて、「いじめ指導」は重要なコンテンツの一つになっていくはずです。本書はその第一弾といえます。

本書は私が最初に総論を示し、その後、15人の実践者が発達段階に応じた指導事例と指導の在り方の原則について紹介する形を採っています。本書が「いじめ指導」の在り方を模索する先生方に少しでもお役に立てるなら、それは望外の幸甚です。

あとがき

「いじめ指導」の在り方が「教師力」の重要な要素として認知される時代になってきました。子どもたちも保護者もマスコミも、教師をそういう目で見るようになってきました。現在、ひとたび「いじめ」と認知される事案が発覚した場合、学校は何を措いても解決にあたらなければならない、そう意識される時代になりました。子どもたちの肉体的・精神的安全を確保することが学校教育の前提である以上、それは当然のことといえます。

しかし、理念的にはだれもがそう考えるものの、実際に具体的ないじめ事案が起こった場合、その対応はそう簡単にはありません。原理・原則に従って指導すれば解決するということはまずあり得ません。「いじめ」は一つ一つの事案が一回性の高く特殊性の高いものであり、その指導の在り方には臨機応変が求められるものだからです。刻一刻と状況が変わっていくなか、そのときそのとき、その場その場での判断が重要になります。そこに「いじめ指導」の難しさがあります。

今回、15人の先生方に「いじめ指導」の事例とその対応をご紹介いただきました。おそらく執筆も難しかっただろうと推察致します。突然の依頼を快くお引き受けいただいた執筆者の皆さん、そしてこの企画を形にしてくれた及川誠さんに深く感謝申し上げます。

薬師丸ひろ子/Woman“Wの悲劇”より を聴きながら
2013年8月31日 自宅書斎にて 堀 裕嗣

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