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2013年12月

12月31日(火)

1.師匠森田茂之の十三回忌法要を終える。息子二人には孫が産まれ、森田の親族の方々にも久し振りにお会いする。大学時代の後輩の娘の担任が上篠路中学校時代に僕の学年にいた若者であることも発覚。在りし日の森田を偲ぶDVDも流れ、終始なごやかな宴。終了後、梶くんと山下くんを送り、岩見沢へ。お袋を自宅に連れてくる。お袋の好きなホルモン鍋で一杯。

2.今日は「X-DAY」「臨場 劇場版」「プラチナデータ」「冷たい熱帯魚」とDVD三昧。「X-DAY」「臨場」はまずまず。「プラチナデータ」は駄作。脚本が悪い。「冷たい熱帯魚」は映画史に残る名作。園子温畏るべし。埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフとしながらも、独自に世界観を確立。吹越満もでんでんも素晴らしい。なかでも、この映画の見どころは黒沢あすか。複雑なキャラクターを見事に演じ分ける演技力はその美しさとともに圧巻。ラストの最期のシーンの演技も素晴らしい。

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12月28日(土)~30日(月)

1.昼間のうちに「THE 教師力」の仕事を片付けてしまおう。まえがきとかあとがきとか、小さな原稿がかなりある。最近はこういう細かい仕事が多い。こういうのも溜めるとストレスになる(笑)。でも、すぐに書けるという思いがあってついつい溜めてしまう(笑)。覚悟を決めて書いてしまえ、オレ!

2.すごい遠い…まだまだ先の会なのですが、既にけっこうな人数が集まっていますのでアップしておきます。来年の11月1日(土)、鳥取県米子です。
http://kokucheese.com/event/index/134463/

3.これは辛辣だなあ。みんないろいろな想いを抱きながら活動してる。いいことばかりじゃない。そういうもんだ。でも、多賀さんらしい記事だ。
http://www.taga169.com/archives/4854

4.恒例の北海道教育大学の札幌・岩見沢校の新入生への講演が決まった。新入生300人に「教職入門」で90分間、教職とは何かという話をする。大学に入学して初めて聴く現場人の話が僕になる。毎年、なんとなく責任を感じながらも、教職って楽しいと思ってもらえるようにということを第一義に話している。教え子に会うこともある。そりゃそうだ。毎年、教え子の一人や二人、教育大学に入ってもおかしくはない。

5.ALL堀裕嗣セミナーを東京でやる。2月9日(日)と3月8日(土)の2ヶ月連続。前者が授業づくり、後者が学級づくりだ。授業開きと学級開きで堀が考えていることをこの二日間ですべて提供しようと考えている。新しいPPTをつくって、これまでの実践を整理して臨もうと思っている。この内容がきっと2015年春の著作にもなるだろうと思う。仕事を一つ一つ進めていくには、こんなふうに見通しをもつことが大切だと思っている。

6.師匠が亡くなったのは12年前の12月30日午前3時頃。3時間後でちょうど12年。毎年この日のこの時間になると、なんとも形容しがたい感覚に包まれる。明日は十三回忌法要である。

7.【拡散希望/定員45名/残席1】
2014年2月2日(日)/教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

8.【拡散希望/受付開始/定員40/残席22】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/東京都内(新宿界隈を予定)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

9.【拡散希望/受付開始/定員40名/残席4】
2014年2月9日(日)/教室実践力セミナー・ALL堀裕嗣in東京・冬/東京都内・新宿界隈を予定/3000円/一斉授業10の原理・100の原則/子どもをつなげる・子どもに力をつける授業づくり
http://kokucheese.com/event/index/135441/

10.【拡散希望/定員30/残席10】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin新潟/2014.02.16(日)/新潟市東区プラザ講座室1/一斉授業10の原理・100の原則&チーム力で目指す「子どもをつなげる学級づくり」
http://kokucheese.com/event/index/135776/

11.【拡散希望/受付開始/定員30/残席15】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin東京・春/2014年3月8日(土)/貸会議室内海(JR水道橋駅徒歩1分)/学級開きの基礎基本/今回は「学級開き」に特化したセミナーです。/堀セミナーにしては珍しく土曜日開催ですから懇親会があります(笑)。楽しく呑みましょう!
http://kokucheese.com/event/index/137466/

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「THE 学級開き」

まえがき

学級開きは教師が1年間で最も力を入れてつくる1時間です。子どもたちとの出逢いの1時間であり、1年間の教師と子どもたちの関係をつくる第一歩となる1時間でもあります。検証のしようがないので誰もデータを取ることができませんが、この1時間の成否が1年家訓の学級経営に大きく影響を与えることを、教師ならだれでも知っています。本書はそんな1時間を若手からベテランまで、16人の教師にご提案いただきます。

学級開きには、①1年間の学級づくりにおいて、教師がどのような方針で運営していくのか、②教師が子どもたちにどんな思いを抱いているのか、といった教師による働きかけがあると同時に、③子どもたちの実態をできるだけ把握しようという見取りの意味合いも決して少なくありません。その意味で、16人の先生方がどのように子どもたちに働きかけるのかと同時に、子どもたちをどのような手立てで観察しようとしているのかという視点をもってお読みになると、様々なことが見えてくるだろうと思います。そこにはそれぞれの先生方の教育に対する、学級づくりに対する「思想」が見えてくるはずです。

新年度、新しい子どもたちとの出逢いにおいて、どうな1時間を設定するか。16の提案は必ず、読者の皆さんの学級開きの在り方に大きな影響を与えるはずです。メモを取りながらじっくりとお読みいただくことをお薦めします。読むべきはその教師の「思想」です。(堀 裕嗣)

あとがき
新年度、今年の子どもたちはどんなだろうかと不安を抱きます。新卒だから、若手だから不安を抱くのではありません。中堅・ベテランと呼ばれる年齢になっても、やはり学級開きには特別な不安が湧いてくるのです。

しかし、学級開きほど、教師が新鮮な気持ちに包まれる1時間はない……というのも事実です。それまでの教師としての経験と新たな挑戦とが融合された特別な1時間でもあります。何度経験しても新たな1年間にドキドキ、ワクワクしてしまいます。

かつて、「教育技術の法則化運動」が学級開きに際して「黄金の三日間」という語を用いて様々に提案しました。野中信行先生が「3・7・30の原則」を提唱して学級をスムーズに離陸させることに心血を注ぐことの重要性を指摘したのも記憶に新しいところです。本書はこうした様々な先行実践を踏まえた、学級開きのネタ、心構えをご提案いただきました。どの文章にも、学級開きに止まらない、学級づくりに対するそれぞれの執筆者の思想が垣間見られます。編者である私自身も大いに楽しませてもらい、大いに勉強させられました。

突然の執筆依頼を快くお引き受けいただいた執筆者の皆さん、そしてこの「THE 教師力」シリーズの1冊として本書を企画してくれた及川誠さんに感謝申し上げます。

夢見るシャンソン人形/フランス・ギャルを聴きながら
2013年12月28日 自宅書斎にて 堀 裕嗣

http://www.youtube.com/watch?v=EzNsMa5D2HA

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12月27日(金)

1.小樽で女子バスケット、余市で男子バスケットをひと試合ずつ見てきた。ともに勝利。両チームともベスト8入り。女子は寿命が縮まりそうな展開。男子は後半1年生で闘う余裕の展開。行って良かった。今日は男女とももうひと試合ずつを残しているのだが、夕方から約束があるので戻ってきた。ベスト4までに入ると1月の全道決戦大会まで進めるのだが……。

2.世のなかに二種類の人間がいる。一方は雲の向こう側を見つめている人。他方は足許のぬかるみばかりを気にしている人。足許ばかり気にしていると人間が小さくなるけれど、雲の向こう側ばかりを見つめても足許がおぼつかない。常に彼岸に思いを馳せながらも、基本的には此岸に神経を注ぐというのがあるべき姿なのだろうとは思う。

3.まほろば/さだまさし/1979
http://www.youtube.com/watch?v=iVHgCgkT004

4.お袋に卵焼きをつくってもらったら、涙が出そうなほど懐かしい味だった。考えてみると、幼少の頃から弁当の度に食べていた味である。中学の3年間は毎日食べていた味とも言える。思えば家を出て以来、実家に行くと歓迎してくれてご馳走ばかりつくってくれていたから、たぶんお袋の卵焼きを食べたのは四半世紀振りくらいなのだろう。懐かしいはずだ。

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教師は見た目が九割?

御多分に漏れず、教師も「見た目」が九割を規定する。容姿が悪いよりは良い方がいいに決まっている。声も悪いより良い方がいいに決まっている。表情も所作も口調も、悪いより良い方がいいに決まっている。ただ、その良い悪いの基準が一般的な良い悪いの基準と違っているだけである。教師として良いとされる容姿や声や表情や所作や口調は、イケメンともモテとも女子力とも基準を異にしている。「な~んだ、そうか」と安心するのはまだ早い。イケメンでなくてもモテなくても女子力が低くても世の中で生きていけるが、教師としてやっていくうえで、「教師としての見た目」が低いのでは教師生活は絶望的である。あなたは教師という職業をやっていくうえで、その容姿と声をもち、あなたから滲み出る表情と所作と口調の総合として子どもたちの前に現出するのである。

僕に一度でも直に会ったことのある方ならわかると思うが、僕はかなり迫力のある風貌をしている。顔立ちがというよりはガタイの大きさ、目つきの鋭さ、そして常に斜に構えながらも足を大きく組んで座る態度といったものが、そうした印象を与えるのである。もちろん計算してそうしているわけではない。これが、四十数年の僕の人生において僕が意識することなく、どうしようもなく身に付いてしまった僕らしい振る舞いであるらしい。「らしい」と言うのは僕が自分で気づいたというよりも、他人に指摘されることによって気づかされたからである。

さて、僕は、僕のこの「迫力のある風貌」、また「生意気そうに見える振る舞い」によって、教師としてずいぶんと得をしてきた。子どもたちに面と向かって暴言を吐かれたことがない。殴りかかられたこともない。教壇に立つだけで子どもたちがなんとなく緊張する。怒鳴っただけで必要以上にシーンとなる。若い頃からそんな雰囲気をつくってきた。ふつうの教師がベテランになっても躓くことの多いハードルを、僕はなんなく飛び越えてしまえる。だから、ほんとうのことを言えば、僕が使っている技術が僕以外の教師でも使えるのかどうかは証明のしようがない。

しかし、僕の僕たる所以は僕自身にその自覚があるということだ。僕の提案には「原理・原則」とか「システム」とか、どちらかというと乾いたイメージの提案が多いわけだが、ほんとうは、僕自身はかなりウェットに他人に接するタイプの人間である。でも、僕にしかできない提案には意味がないという強い信念のもと、自分の実践からだれでもできる部分だけを取り出して、その心構えの在り方を「原理・原則」として、その学級経営や授業運営のフレームのつくり方を「システム」として提案しているという経緯がある。それでもその提案に触れた方々に「堀先生だからできるのだろう」と言われることがあるが、そういうときには「これができないというのなら、あんたは勉強不足だ」と率直に伝えることにしている。ここで言う「勉強不足」は、「知識がない」という意味ではない。提案者が自分のキャラクターと切り離されたものだけを選択して提案しているなど、その人には想像さえできないのだろうということを指摘しているのであり、あなたの世界観はあまりにも狭く、僕の想定範囲を想像することができないのと同じように、子どもたちの言葉の想定範囲を想像することもできない、教師としては致命的欠陥をもつ人間だよ、という意味である。

僕は職場で若い人を指導するときに、何を措いても「僕の真似をするな」と伝えることにしている。きみにはきみらしい教師としての在り方があるのだと、何度も何度も言うことにしている。そのうえで、まず第一に訊くのが自己認識である。つまり、「自分で自分自身をどういう人間だと思っているか」ということだ。彼ら彼女らは精神的なことを言うのが常だ。「気が小さい」とか「熱意はもっている」とか「この仕事に向いているかどうかがわからない」とか、そんなことである。でも、僕は間髪を入れずに言う。「おまえはいい子ちゃんに見える」とか「きみは美人だ」とか「ガタイがデカい」とか「年より老けて見える」とか「きみはオタクっぽく見える」とか「きみは声が裏返ることがある」とか「きみの笑顔は引きつっている」とか、つまり、「見た目」の印象をである。腹を立ててはいけない、子どもたちもそういう印象を抱く、きみの教師としてのスタートは子どもたちにそうした印象を抱かれるところから始まると。その見た目や雰囲気に合ったスキルしか身につける意味がないと。若者たちは当初、その意味を理解できない。しかし、教師生活が始まって三ヶ月も経った頃、子どもたちとの関係づくりに難点を感じ始めた頃、僕の言っている意味に気づき始める。このハードルを越えられるか否かが教師にとって決定的だと僕は思う。

教師の「見た目」の良し悪しとは、「教師としての見た目の総合力」に一貫性をどれだけ担保できているかにかかっている。そう言って良いと思う。

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教師は無意識に傷つける?

僕は旅行が嫌いである。一年中全国を飛び回っている僕が言うのも説得力がないかもしれない。でも、僕はほんとうに旅行が大嫌いなのである。旅行の準備が面倒とか、交通機関に乗っているとが面倒とか、人と会うのが面倒とか、そういうよくある理由ではない。その土地その土地に根付いている文化に触れることによって、どうしようもなく文化的インフラをもたない自分と向き合わされる……それがイヤなのである。結果、僕はセミナーやら講演やらでいろいろな土地に行くけれども、常にとんぼ返りの日程を組む。いかなる観光地であっても、「ついでに少しゆっくりしてくるか」ということがない。せいぜい懇親会の席で、セミナー事務局の方に地元のおいしい魚と地酒を紹介してもらって食すだけ……それが僕の行脚の実態である。

学生時代、遠野に行ったことがある。僕は柳田国男の「遠野物語」が好きで、学生時代に師事していたのも民俗学の教授で、是非行ってみたいと思って赴いた。語り部の語りを聴き、記念館を見学し、河童淵にたたずみ、町並を眺めながら練り歩いた。その一人旅は、僕が数年間をかけて学んできた「遠野物語」の世界を堪能するまたとない機会……になるはずであった。しかし、一泊、二泊とするうちに、そして遠野の人々と話をするうちに、僕は自分自身が「遠野物語」の世界を理解し得ない人間であることに気づかざるを得なかったのである。遠野の町では、庭を掃いているおばあちゃんや、散歩をするおじさんはもとより、道ばたで遊ぶ幼少の子どもたちでさえ、僕よりも「遠野物語」の世界観を理解しているように思えた。何より、遠野に流れる空気は北海道の空気と明らかに異なっていた。肌にとろりとべたつく、重い空気……。夏の暑さばかりがその空気をつくるのではない。それは町全体を包み込む「文化」が創り出す空気であることに気がついた。そして、自分たち独自の文化をもたぬ北海道民には、その空気を決して理解できないであろうことも確かな存在感をもって想像されたのだった。

二十代の頃、僕は数々の歌枕の地、淡路の浄瑠璃、「二十四の瞳」の小豆島と、自らの憧れの地を旅した。旅費を貯めて一週間以上滞在する、気ままに歩き回るといった旅程を常としていた。しかし、そのどれもが遠野で味わったと同様の敗北感とともに帰宅することになった。「文化」もまた、自分ではどうすることもできないインフラなのだった。以来、僕の旅行嫌いが始まったのである。セミナーで伺った地では、よく地元の事務局の先生方が観光案内をしてくれようとするのだが、僕はそれを丁重にお断りすることにしている。事務局の先生方自身が纏っている「文化」のにおいに、僕はむせびそうになることさえ少なくない。そして自らが纏う「文化」にまったく無意識である事務局の先生方の心象とはどんなものかと思いを馳せるのである。僕が「文化」という言葉を使うとき、実はこういう意味が込められている。この意味で、僕は生まれながらの東京都民という先生と話をしていて、彼らが無意識にもつ都市型の奢りに眉をひそめることが少なくないし、自分には理解できるわけがないと同和教育に関する発言は絶対にしないと決めている。

公立学校はその地域と不可分の関係にある。公立学校はある意味でその地域の文化を体現している。自らの劣等感を喚起する学校に勤めている場合ならまだいい。教師にとって問題なのは、子どもたちが一信に浴びている文化、保護者の階層に教職階層が優越している場合である。要するに、教師が勤務校の地域に住む人々よりも豊かである場合である。このとき、教師は子どもたちが無意識に抱えている不安や、保護者たちが無意識のうちにこだわっている事象にまったく気づくことができなくなる。もちろん、努力することで理解できることはる。教師はその努力を怠るべきではないし、そうした努力を重ねる教師は尊敬にも値するだろう。しかし大切なのは、どんなに観察し、どんなに思考したとしても気づけない領域というものがある、という謙虚な感覚を持つことができるか否かである。子どもたちも保護者たちも、教師がもつ無意識の奢りに最も傷つく。僕らは教職にある者として、そうした自らの奢りに敏感でなくてはならない。自分でも気づかない領域が必ずあるということを謙虚に受け止めなくてはならない。

昨今、「ヒドゥン・カリキュラム」概念が再び流行し始めている。発問や指示や説明といった指導言に悪しきヒドゥン・カリキュラムを指摘したり、教師のつくる学級や授業のシステムに悪しきヒドゥン・カリキュラムを見出したりすることはむしろ易しい。真に危険なヒドゥン・カリキュラムは教師が意識せずに発する感動詞や助詞や助動詞、教師がどうしようもなく身につけている所作にこそあるのだと肝に銘ずる必要がある。

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12月26日(木)

1.「反語的教育論」の原稿を三本書いた。三本書いてみて、この本のコンセプトが教師に対する「もっと考えろ!バカヤロー!」というメッセージであることが自分でもわかってきた。これがはっきりすれば書きやすい。徹底的に毒気を振りまけばよいのだ。ああ、楽になった。こういう教育書もあっていい(笑)。ある種の問題提起になるかも知れない。

2.一日年休。朝、妹が母を迎えに来て岩見沢に連れ帰った。一日、思考に遊んだり、昼寝をしたり。二匹の犬を小脇に抱え、たっぷりと睡眠をとった。思考を活性化させようとすれば、まず何より必要なのは休むことである。

3.【拡散希望/受付開始/定員20/残席6】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin新潟/2014.02.16(日)/新潟市東区プラザ講座室1/一斉授業10の原理・100の原則&チーム力で目指す「子どもをつなげる学級づくり」
http://kokucheese.com/event/index/135776/

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教師に必要なインフラがある?

かつて札幌の一等地に位置する学校に勤めたことがある。札幌市の西の端、億を超える個人住宅が密集する地域である。三月中旬に転勤が決まり、四月一日に勤務し始め、七日の入学式で驚いた。この世のものとは思えないほどに、入学式に集う母親たちが美しかったのである。前任校では入学式にガムを囓る保護者が毎年の話題だった。しかし、ここにそんな保護者は一人もいない。背筋を伸ばし、立ち姿が艶やかで、椅子に腰掛ければ体育館のパイプ椅子さえ自身と一体化させてしまうような凛とした身のこなし。美しさとは容貌ではなく、造形でもない。躰全体から立ち上る、高い階層のつくり出す匂い立つような空気なのだと知らしめるに充分な装いだった。

よく見ると、父親にも母親にも和装の者さえちらほら見られる。彼ら彼女らは自分たちが上流階級であることさえ意識していない。もっと上流を、もっと金を、そうした多くの人たちに無意識にもとわりつくいやらしい嫉妬のオーラがない。心から笑顔をつくり、さりげなく正しい日本語を遣い、何気なく美しい立ち居振る舞いを見せる。僕は思った。これは幼少から当然のように美しい世界に生き、嫉妬せぬ両親のもとで嫉妬せぬままに育った者だけがもつことのできるインフラであると。インフラとは箱物ではない。人間には美や豊かさといったインフラがあると……。

そして僕は恐怖せずにはいられなかったのである。中流の下、道東の漁師町に出自をもつ僕がもつインフラと、この子たちのもつインフラとが軋轢を起こすまいかと……。まあ、いま振り返れば、まずまずの実践を重ねることができ、この不安は杞憂に終わったのだけれど。この学校には七年間勤めた。大学院進学のために休職した年があったので、実質は六年間の勤務である。二年・三年の持ち上がりを繰り返し、学級担任として卒業生を三度送り出した。

いかに美や豊かさのインフラが目立つとはいえ、この学校も公立中学校である。そうしたインフラをもたない家庭、もちない子どもたちもいる。そうした子どもたちは、豊かで、世の中に嫉妬しない性質をもつ多くの子どもたちと自分との歴然とした差異に気づかされる。いくら子ども同士とはいえ、あまりにも歴然とした差異であるため、その差異に気づかぬことの方が難しいのである。しかし、よく観察すると、その差異に気づかぬ子どもたちもいる。持てる者にも持てざる者にもいる。気づかぬ者たちは和気藹々と学校生活を送る。気づいている者と気づいていない者との間には軋轢が起こる。インフラを持たぬ者は、自分と周りとの間にあまりにも差異があるため、普通の学校で学校生活を送る以上に自暴自棄にになる。少数の非行生徒たちがどこまでもどこまでも深く、非行に走り続ける。そうした構造もあった。

僕はいちはやくこの構造に気づいた。結果、授業のレベルは前任校と比べて格段に高くし、持てる者に不満を抱かせぬように心掛けた。と同時に、スーツにネクタイという出で立ちを保ちながらも髭を伸ばし、どこか崩れた印象を与えながら、精神的には持たざる者の味方を演じた。そういう六年間だった。

この学校にはこの構造に気づかぬ教師が多かった。持てる者を基準にすべての学校生活を測り、持たざる者に厳しく接して必要以上に肩身の狭い思いをさせる。しかし、自分自身も持たざる者なので、持てる者の気持ちを推し量ることもできない。こういう教師に限って、持てる者からクレームを受け、そのクレームに卑屈になり、子どもたちを育てることではなく、保護者からクレームをもらわぬことを基準に仕事をするようになっていく。ある者はクレームを受けない仕事の在り方に馴染んでこの学校に長く勤め、ある者はその教師の在り方に疑問を感じてすぐに転勤希望を出して短期間でこの学校を後にする。そうしたふた通りに職員室がはっきりと分かれる学校でもあった。僕としては、そんな同僚たちと付き合いながら、教師の在り方についてじっくりと考えさせられた六年間でもあった。

いまここで、このようなエピソードを語るのは、実はこうした対応力、そしてその対応を産み出す思考力こそが、教師たる者の持つべきインフラなのではないかと思うからである。公立学校というものはその学校が位置する地域と不可分の関係がある。どんな地域においても、それなりに学校教育を機能させなければならない。それが我々の仕事である。ある文化には馴染めるが、ある文化には馴染めない。あるタイプには指導を機能させられるが、あるタイプにはさせられない。そもそも教育の理念や方法を、たった一つの自己流でしか施せない。そんな教師が多くはないか。そしてそれは、教師としてのインフラが整備されていないと言われて然るべきなのである。

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12月25日(水)

1.終業式。小さな生徒指導案件が一つ。通知表。家庭訪問が一件。12時に年休を取り、岩見沢へ。母を自宅に連れてくる。今日は親父の月命日である。二人で夕食をとりに近くの居酒屋へ。NHKドラマ「蝉しぐれ」の5~7話を見る。その後、映画「蝉しぐれ」を再び見る。

2.【拡散希望/受付開始/定員50/残席18】
1月4日(土)・5日(日) 教師力BRUSH-UPウィンターセミナーin函館/サン・リフレ函館/鹿内信善・堀裕嗣・石川晋他多数/受付開始
http://kokucheese.com/event/index/130776

3.【拡散希望/定員40名/いよいよ残席4です】
2014年2月2日(日)/教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

4.【拡散希望/受付開始/定員40/残席31】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/東京都内(新宿界隈を予定)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

5.【拡散希望/受付開始/定員30名/残席2】
2014年2月9日(日)/教室実践力セミナー・ALL堀裕嗣in東京/東京都内・新宿界隈を予定/3000円/一斉授業10の原理・100の原則/子どもをつなげる・子どもに力をつける授業づくり
http://kokucheese.com/event/index/135441/

6.【拡散希望/受付開始/定員20/残席8】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin新潟/2014.02.16(日)/新潟市東区プラザ講座室1/一斉授業10の原理・100の原則&チーム力で目指す「子どもをつなげる学級づくり」
http://kokucheese.com/event/index/135776/

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学ぶことは実は危険なこと?

知ることは危険なことだ。学ぶことも危険なことだ。あなたはこのテーゼを実感しているだろうか。おそらく、こう感じた経験のある者は少ないだろうと思う。でも、これは「知」というものの本質である。知れば知るほど、学べば学ぶほど、そしてそれが主体的であればあるほど、人は混乱に陥らざるを得ない。他人との軋轢を経験せずにはいられない。たぶんそれを実感していない人はほんとうには知ろうとしていないし、ほんとうには学んでいないのだと思う。

僕は学生時代、三島由紀夫を読み、和辻哲郎を読み、エリクソンやヴントを読んで、内省を繰り返すことでどうしようもなく自己崩壊を起こしてしまい、半年くらい部屋に引きこもったことがある。だれにも会わず、どこにも行かず、飯も喰わず、酒も呑まず、ただ本を読み、ただ煙草を吸いながら、数ヶ月間自室に引きこもったのだ。しまいには栄養失調で躰中に湿疹が出る始末。父とゴルフ仲間だった近くの内科医に「このままだといずれ死ぬぞ」と言われたほどだった。このとき僕は、「ああ、知というものはベクトルを自分に向けた途端に自らを崩壊させてしまうものなのだなあ」と実感させられた。

僕の盟友に石川晋という男がいる。発達障害を自認して止まない、他人との距離感覚を測ることを大の苦手とする変人教師である。彼を見ていると、よせばいいのに、自らの知を、自らの学びを常に他ならぬ自分自身に向け続け、自己崩壊を繰り返している男に見える。それでも新しいことを学ぶことをやめられずにどんどんおかしくなっていく。最近は彼も五○に近くなって、さすがに自らを調整するスキルを身につけ、少しずつ世の中と折り合いをつけられるようになってきているけれども、やはりいまでも、周りと大きな軋轢を起こしてひどく落ち込んでいることがある。「堀くん、オレ、またやっちまったよ」と落ち込んでいる。まあ、その生きづらそうな趣はやはりいまだに持ち続けている。おそらく生涯、直らない。直るはずもない。同じような特性を僕ももっているのでよくわかる。

若い頃、僕はある生徒に実存主義を語って聞かせたことがある。その生徒が真綿のように僕の言っていることを吸い込むのが面白くて、それを教師冥利に尽きると感じて、毎日毎日、サルトルやハイデガーを語って聞かせたわけだ。その生徒は数ヶ月で壊れてしまった。家出をしたり、両親に反抗したり。おそらく実存主義思想のベクトルを自己に向けてしまったのだろう。若気の至りとはいえ、僕も罪なことをしたものである。この生徒にだけは生涯顔向けできない……僕はいまでもそう感じている。

教員向けセミナーで講演なんかしていると、僕の話を聞いている参加者の表情を見ているだけで「ああ、この人は成長するな」「ああ、この人は成長しないな」とわかってしまうことがある。一度でも僕の話を聞いたことがある人はわかると思うけれど、僕の講演内容は、一見実践報告をしているように見えながら、実は一般に先生方が無意識にやっていることの悪しき構造を曝く……という題材が多い。社会学っぽいところがあり、構造主義的であるとも言える。まあ、僕の好きな学問分野を下敷きにしているわけだから、当然そうなる。できるだけすぐに役立つようなネタを入れようとはしているけれど、最後の最後にはどうしても無意識構造を曝いて注意を促すというメッセージになる。参加者のなかには、僕が曝いた構造を自分に向けながら聞いている人と、職員室のだれかを思い浮かべて心のなかで批判している人とがいる。参加者の表情を見ているとそれがひしひしと伝わってくる。もちろん、前者が成長する人で、後者が成長しない人であるのは言うまでもない。ただし、前者だからと言って必ず成長するという保証もではないけれど……。

教員向けセミナーのようなビジネススキルについて考える場に集う人たちでさえ、講師の伝えようとしているスキルが自分の外に厳然として存在するのであって、それを身につければ自分もうまくできるようになる……などという幻想を抱いている人たちがたくさんいる。知ったこと、学んだことを自己の在り方に向けることなく、その知によって、その学びによって内省しない人たちがたくさんいる。せいぜい、自分のこれまでの失敗を振り返って、「そうか、だから失敗したんだな」という程度の反省しかできない人たちがたくさんいる。すべての事象には何か〈原因〉があって、それが成功や失敗といった〈結果〉をもたらすのだという「因果関係信仰」を抱いている人たちがたくさんいる。でも、そうじゃない。自分が知の本質、学びの本質を知らないからいまそこで起こっていることの本質を理解できないのである。こう考えなくちゃ、先には進めないのだ。

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12月24日(火)

1.ちょっと僕のセミナーのつくり方と他の方々のセミナーのつくり方との違いで行き違い……ということが最近、いくつかありました。僕は自分の主催するセミナーでは無駄を一切省きます。お菓子とかも出しません。会場設営や片付けも参加者にお願いします。ですから、講師が僕で事務局は一人…というセミナー形態なのです。事務局の方は会場を確保していただくことと、当日受付をしていただくこと、仕事はこの二つだけ。広報はすべて「こくちーず」のみ。こういうやり方です。その代わり、セミナー参加費を安く設定します。この考え方が一般的でないのはよく知っていますが、教員のセミナーはサービス業ではありませんから、こういう姿勢が一番良いと思っています。

2.ですから、もしも僕を呼びたいという殊勝な方がいらしたら、僕に御連絡いただいて、僕主催のセミナーにしていただくのが一番現実的です。東京・名古屋・大阪の「教室実践力セミナー」は全部このやり方です。まあ、ある程度の大規模な都市でないと成立しないやり方ですが(笑)。正直に言えば、これが一番収支が合うんですよね。余計な気遣いがいらない(笑)。北海道から飛行機に乗って行くと、だいたいどこに行っても、結果的に8万円くらいかかってしまいます。3000円で30人集まれば9万円ですから、会場費が1万円程度なら収支が合うわけですね。

3.ある若い編集者が「反語的教育論」という企画をもってきた。おもしろい企画でもあり、やる気の出る企画でもある。ばしばし本音を書ける。でも、これを読まれたら、僕はセミナーのお客さんを減らしてしまうのではないかと心配にもなる(笑)。もう僕のなかでスイッチが入ってしまったので書くけどね。しかし、それにしても、内容的に、嫌われることばかり書くことになるなあ(笑)。

4.今回の名古屋ツアーでショックだったのは、僕がまったく知らなかった訃報に接したこと。それも二人も。一人はお名前は控えるけれど、市毛勝雄先生のお弟子さん。もう一人は香西秀信先生。なんともショックだった。お二方からどれだけ思考を活性化させてもらったか知れない。お二方とも僕の人生になくてはならない表現者だった。

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12月23日(月)

1.「明日の教室・東京分校」で最初やろうとして結果的に企画倒れにした講座スタイル……。今後の僕の講座において、一つのコンテンツ、スタイルになりそうなもののヒントを得ることができた。来年から自由にしゃべり通すという講座スタイルを確立するうえで大きなヒントを得た。昨日の参加者には申し訳なかったけれど、実験としてはとても有意義だった。ああいう話し方をすれば3時間~5時間くらいならすぐに経過してしまうだろうということも自分でよくわかった。ああいう講座をスタイルを、今度、実験的にやってみようと強く思った。

2.帰宅しました。愛知県刈谷でお世話になった皆様、明日の教室・東京分校でお世話になった皆様、ありがとうございました。今年度のセミナーの全日程を終了しました。ご参加いただいた皆様に重ねて御礼申し上げます。また、セミナー事務局としてお骨折りいただいた皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。明日、明後日と二日間、勤務があります。終業式までもうひと踏ん張り致します。

3.8月9日(土)に富山でセミナーが開かれることになりました。また、次年度の明日の教室・東京分校の登壇は12月20日(土)に決まりました。また、よろしくお願いします。
http://kotonoha1966.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-43b1.html

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12月20日(金)

1.今日は年休。名古屋に移動する。朝起きると、鼻水も咳も止まっていた。まるで昨日までが嘘のようにすっきりしている。昨夜はちょっと仕事をしたから、そのご褒美かもしれない。勤務校は期末懇談の最終日。僕は日程を詰めて昨日までに終わらせた。夜は忘年会。しかも僕は幹事学年の学年主任だというのに不在。申し訳ないが、1年前から入っていた予定なので、どうしようもなかった。まあ、宴会の設定だから僕がいなくてもなんとかなるだろう。いやいや、もしかしたら酔っぱらいおじさんがいない方がかえってうまく行くかもしれない

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堀裕嗣のツイートを読み解く

来年の初夏になると思いますが、『堀裕嗣のツイートを読み解く』(仮題)という本が出ます。今日の僕の30のツイートを多賀一郎・中村健一・長瀬拓也の三氏が解説するという構成です。五十代、四十代、三十代の三氏がそれぞれに解説して下さる予定です。僕がこのお三方にお願いしました。楽しみです。編集者の企画ですが、よくこんなことを思いつくなあ…と思います。二つ返事でお引き受けしました。

1.教師に必要な資質。第一にいつも笑顔でいること。第二に孤独に耐える力をもつこと。第三に無駄を大切にすること。第四に必要なときに馬鹿になれること。第五にいつでも変われること。いまを壊し、新しい自分になるのを怖れないこと。

2.いつも笑顔でいること。どうしたら笑顔でいられるかを基準に毎日の生活を見直してみること。何があれば、どんなストレスがなければ笑顔でいられるのか、それを真剣に考えてみること。笑顔でいられない自分と向き合ってみること。

3.孤独に耐える力をもつこと。流されている自分と向き合うこと。対立しない自分と向き合うこと。対話に臆する自分と向き合うこと。孤独に陥ることを怖れずに、必要な自己主張をすること。

4.無駄を大切にすること。無駄の積み重ねから有効性が導かれることがある。意味を求めすぎないこと。無意味の積み重ねが意味を産み出すことがある。この二つを経験則として血肉化すること。

5.必要なときに馬鹿になれること。ちっぽけな自意識からも、つまらない自意識からも、過剰な自意識からも解放されること。周りの人たちとの力学を見極め、自分を座標上のドットと位置づける視座を忘れないこと。自分が相対化されるような地図をもつこと。

6.いつでも変われること。いまを壊し、新しい自分になるのを怖れないこと。自信をもつこと。いまを壊せないのは知らない世界に行く自信がないから。新しい自分が経験するであろうことに対応できる自信がないから。自信のないから現状維持を好むのだと知ること。

7.怒鳴る教師にならないこと。怒鳴る指導の果てには堕落しかないと肝に銘ずること。怒鳴らずに同じ効果をあげる指導はないかと常に考える続けること。ためしてみること。成果と課題を整理すること。怒鳴るのは自分が楽だからだと自覚すること。

8.自分にできないことを何かを自覚すること。自分にできることを中心に考えるとエゴイズムに陥りやすい。自分にできないことを常にセットで考えること。できないことをやろうとして途中で投げ出すと、最初からしなかったときよりも他人を傷つけることになる。これを肝に銘ずること。

9.教室で起こるハプニングにうろたえないこと。教室はハプニングが起こることにこそ本質があるというゆったりした構えをもつこと。ハプニングを起こさない子どもはもはや子どもではなく、ハプニングにあふれ、ハプニングのしたたる教室こそが正常だと意識すること。

10.教師は「教え方」以上に「在り方」が問われるのだと自覚すること。それも腹の底から実感すること。自分の「在り方」を点検し続けること。常に「まだまだだ…」と謙虚に構えること。常に「もっと、もっと」と貪欲になること。謙虚と貪欲を融合すること。それを生涯の「在り方」とすること。

11.自分だけで走りすぎないこと。力量のある教師の陰に、その教師と比較されることで必要以上に苦労する教師がいることに配慮すること。教育技術を学ぶと同時に、周りへの配慮をも学ぶこと。必要なのは「優しさ」と「技術」であると心得ること。

12.自らを過信しないこと。世の中に「絶対」などないと知ること。しかし、「絶対などない」という論理も「絶対」ではないと知ること。もっと遠くへ。もっと高次へ。その志向性だけが謙虚と貪欲を融合させるのだと知ること。そしてそれさえも人それぞれに道があるのだと心得ること。

13.一人ひとりの違いを認めること。子ども同士の違いを認めるだけでなく、職員同士の違いも認め合うこと。自分の異なった仕事の作法を認め、他人の作法のなかにある神髄を学ぶこと。長い年月をかけて学びを有機的に結びつけること。そうすれば、自分のなかに、いずれ「思想」が形成されていく。

14.他人を肯定的に見ること。子どもも保護者も同僚も肯定的に見ること。肯定的に見られないなら、肯定的に見られるように努力すること。努力し続けること。次第に努力しなくても他人を肯定的に見られるようになっていく。その段階になって初めて見えるものがある。その境地に憧れを抱くこと。

15.他人に認められること。周りが認めてくれないのではなく、周りが認めてくれるような人間になっていないのだと自覚すること。「あの人が言うなら仕方ない」と思ってもらえるような人間を目指すこと。スキルを持った「人材」ではなく、威厳をもった「人物」こそを目指すこと。

16.子どもに任せてみること。同僚に委ねてみること。他人に「お任せします」と委ねてみること。何もかも自分でやろうとしないこと。一人でできることなど限られていると自覚すること。一人でできると思うから失敗するのだと心得ること。朗らかに、和やかに、協働で創り上げる意識をもつこと。

17.楽しい雰囲気をつくること。人は楽しい雰囲気のなかにいるときに最も成長するのだと知ること。この点については、子どもも大人も変わらないのだと心得ること。楽しさのなかで成長を実感したとき、人はそれを「充実」と呼ぶ。人は老若男女にかかわらず、だれしも「充実」を求めているのだと心得ること。

18.「つくられた楽しさ」を求めないこと。不意に気づく、ふと振り返る、思わず声を上げる、そんな「不意」「ふと」「思わず」をしなやかに創り出すこと。子どもたちに「適度な抵抗」を与え、それを確実に「乗り越えさせる」こと。ただし、絶対に手だけは貸さないこと。

19.「排除の論理」でものを考えないこと。すべての評価は相対的なものと心得ること。指導力不足教員さえ排除しないこと。彼らに必要なのは教えてあげることであって排除ではない。100人の指導力不足教員を排除したら、101番目から200番目が指導力不足を指摘されようになるだけだと心得ること。

20.頑張ることは大切だが、頑張りすぎてはいけないと知ること。自分に限界をつくってはいけないが、自分が無限だと思ってもいけないと知ること。だれもが完璧ではないが、可能性があると心得ること。「完璧ではない」も「可能性がある」もともに大切にすること。

21.いざというときには、仕事なんかどうにでもなると知っていること。心が折れそうになってどうしようもなくなったら、何もかも捨てて逃げ出すこと。強迫観念で働かないこと。自分のなかの自然と共存すること。哀しさや辛さや苦しさを、壊れてしまうまで我慢しないこと。

22.「健全な野心」をもつこと。いつか、あの人が見ているものを見てみたい。いつか、いま見えていないものが見える自分になりたい。地位や名誉ではなく、視野を広げ、視座を高くもとうと努めること。「不健全な野心」によって堕落せず、「健全な野心」を抱いて飛翔すること。

23.自分は発展途上であるとの自覚をもつ先達にこそ学ぶこと。直接逢って教えを請うこと。完成された先達、自らを相対化しなくなった先達など、出来上がった世界の住人からは間接的に学べば充分と心得ること。発展途上人のもつエネルギーこそが、発展途上人の躍動こそが自らに感化を与えてくれる。

24.10年間、ただがむしゃらに取り組んでみること。10年の時を経ずに見えてきたものは幻想だと心得ること。試行錯誤から教育観がぼんやりと生成し、意図的に実践することでそれが教育論になっていく、その過程を経たものだけが身になるのだと心得ること。

25.「わかったつもり」に陥らないこと。一般に、経験を重ねると主張はシンプルになっていく。それゆえ、先達の主張にはシンプルなものが多い。しかし、それは長年にわたって複雑な思考を通ったからこそ到達したシンプルさであると心得ること。自分がそれを理解するには数十年かかると心得ること。

26.若者よ、小さくまとまることを目指してはいけない。この程度で良いと線引きしてはいけない。飢えろ。もっと飢えろ。高みに飢えろ。自分にもできることではなく、自分にしかできないことを目指せ。飢えろ。もっと飢えろ。明日の自分に飢えろ。明後日の自分に飢えろ。

27.まず量をこなせ。量を蓄えよ。質はあとからついてくる。若いうちはがむしゃらに10年走ってみることだ。10年走ったら質は何かが見えてくる。それが見えたとき、初めて質を追っていい。僕はそう教えられた。正しいか否かはわからない。ただ、僕には合っていた。師匠に心から感謝している。

28.肩の力を抜かないと見えないものがある。自分をかっこよく見せようとか、失敗したくないとか、他人に負けたくないとか、そんな思いが肩に力を入れさせる。自分の上昇ばかり考えるから見えないものがある。自分の維持ばかり考えるからできないことがある。肩の力を抜くことに慣れると世界が変わる。

29.失敗する自分を愛せるようになったら天職。失敗する自分を愉しめるようになったら一流。

30.人生の岐路に立ったとき、仕事上の判断に迷ったとき、先の見通せる方を選ぶのが「成功」のコツ、先の見通せない方を選ぶのが「成長」のコツ。すべての人に問いたい。「成功」と「成長」。あなたはどちらを選びますか?

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つながりは視野を狭くする?

「世間」が壊れたと言われる。「世間様に顔向けできない」も死語になった。しかし、いまだに僕らは「世間」を生きている。

ためしに自分が、職員室で人目をはばからずに喧嘩ができるかを考えてみるといい。ためしに自分が同僚と不倫をして、それが皆の知るところとなった場面を想像してみるといい。ためしに自分が何かの事案で戒告処分を受け、新聞報道されると想定してみるといい。きっとあなたの精神はこのどれもに耐えられないはずだ。辞めてしまおうかとさえ思うはずだ。このどれもこれもが、まさに「世間様に顔向けできない」からに相違ない。

阿部勤也は「世間」を「自分と利害関係のある人々と将来利害関係をもつであろう人々の全体像の総称」(「『世間』への旅」)と定義した。それは基本的に同質な人間からなり、一般的には外国人を含まず、排他的で差別的な性格をもっている。職員室の同僚の目が気になるのは自分と利害関係をもつ人々の最たるものであるからだ。同僚に嫌われると仕事がやりづらい。同情されるのはプライドが許さない。嫉妬されるとあることないこと言われかねない。そんな利害関係に基づいた「世間性」が「辞めてしまおうか」とまで思わせるのである。

一方で若い人たちを中心に「つながり」が大流行している。熟議やファシリテーション、民間研究団体のイベントに参加して、自己研鑽を重ねる若手教師がたくさんいる。ツイッターやフェイスブックを見ると、「今日も新たなつながりを得た」「新しい人とつながることができた」との投稿が目立つ。決して悪いことではないが、一方で、全面的に良いことだというのは僕にははばかられる。僕もファシリテーションや民間研究会のイベントに登壇する者の一人として、そうした場で会う若者たちのなかに、自分の職場を蔑ろにする者が少なからずいるからである。

日本人はもともと「世間」を生きていて、「社会」を生きていなかった。論理的に正しい生き方を志向するのではなく、「世間」の義理と人情を優先して生きてきた。いま、「世間」が壊れ始め、「世間」に息苦しさを感じている若者たちが、「職員室の世間性」から逃げ出して、利害関係のない校外のイベントに活路を見出そうとし始めている。その場がストレートに「社会」とつながっているように思えているのだろう。結果、イベントで学んだことが論理的にも社会的にも正しいことであり、義理と人情で動き、原理・原則で動かず、ときに臨機応変という名の様子見がはびこる「世間」そのものである職員室に違和感を抱くようになる。職員室の人間関係に軋轢を起こす者さえ少なくない。

しかし、いくらそれらのイベントが楽しくても、実際に自分が仕事をしなければならないのは勤務校の職員室なのである。だいいち、そうしたイベントに登壇している者たち、事務局として運営している者たちも、職場に帰ればちゃんと「世間」を生きているのである。ためしにそれらの研究団体に所属して、運営する側や登壇する側の立場になってみるといい。そこにもちゃんと「世間」があり、義理・人情・様子見で動く納得のできない成果がちゃんとあるのだ。まず間違いなく、「こんなはずじゃなかった……」に陥るはずである。

若者たちは何らかの理念、何らかの実践に触れて、「ああ、これこそがほんものだ」と思いがちである。しかし、世の中に「ほんもの」などない。個別具体的な事案において、個別具体的なよりベターな方策があるだけである。様々な研究団体は自分たちの理念や実践を広めるために、それが万能であるような物言いをするけれど、人間相手の教育という営みにおいて万能な方法などあり得ないことはちょっと考えればわかることだろう。

「つながること」は〈手段〉であって〈目的〉ではない。こうこうこういう〈目的〉のために何かいい〈方法〉はないかと考えたとき、初めてこの「つながり」を得てみようか、この「つながり」とあの「つながり」を得て比較対照しながら学んでみようかと、「つながること」を行かせるようになるのである。決して、「つながること」それ自体に価値があるのではない。

様々なイベントに参加して非日常に浸かり、ある種のカタルシスを得たとしても、その理念や実践を持ち帰って実践すべき場はあくまで日常空間たる勤務校である。そこにはしっかりと「世間」が根付いていて、自分がいいと思った理念や実践との軋轢媒体がわんさかと積み上がっている。ついつい「うちの学校は……」と批判したくなる。しかし、そんな愚痴を言ってみても何も変わらない。自分が職員室で浮いていくだけである。自分の視野が狭くなっているだけである。

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12月19日(木)

1.授業は3時間。品詞分類表が2時間。漢字テストが1時間。もう1時間が自習監督。空き時間は年度末の事務仕事。放課後は三者懇談が4組。懇談は今日で全日程を終える。昨日の綱引き大会のせいか、生徒たちも教師陣も表情が明るい。同僚の飼い猫が昨夜死んだそうだ。ご愁傷様。ショックだろうな。

2.【一つ席が空いたようです】
教室実践力セミナー/ALL堀裕嗣in愛知
2013年12月21日(土)/刈谷市総合文化センター
http://kokucheese.com/event/index/127276

3.【拡散希望/受付開始/定員50/残席26】
1月4日(土)・5日(日) 教師力BRUSH-UPウィンターセミナーin函館/サン・リフレ函館/鹿内信善・堀裕嗣・石川晋他多数/受付開始
http://kokucheese.com/event/index/130776/

4.【拡散希望/定員50/残席6】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/西淀川区民会館/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

5.【拡散希望/定員40名/残席10】
2014年2月2日(日)/教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

6.【拡散希望/受付開始/定員40/残席35】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/東京都内(新宿界隈を予定)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

7.【拡散希望/受付開始/定員30名/残席15】
2014年2月9日(日)/教室実践力セミナー・ALL堀裕嗣in東京/東京都内・新宿界隈を予定/3000円/一斉授業10の原理・100の原則/子どもをつなげる・子どもに力をつける授業づくり
http://kokucheese.com/event/index/135441/

8.【拡散希望/受付開始/定員20/残席15】
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin新潟/2014.02.16(日)/新潟市東区プラザ講座室1/一斉授業10の原理・100の原則&チーム力で目指す「子どもをつなげる学級づくり」
http://kokucheese.com/event/index/135776/

9.今日はちょっと疲れました。明日は名古屋に飛びます。明明後日は東京に移動です。風邪をひいているのでちょっときつそうです。酒席も3日連続になるでしょう。ちょっと控えたいと思います。でも、無理かな…(笑)。おやすみなさい。

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12月18日(水)

1.授業は3時間。2時間が十品詞の分類。1時間が漢字テスト。空き時間は銀行で支払い。5時間目は学年レクで綱引き大会。これまで1枚も賞状をもらっていないクラスが準優勝。その学級が大喜び。企画して良かった。年末にはこのくらいの楽しみがなくちゃ。期末懇談週間にもかかわらずこの集会を運営してくれた先生に感謝である。放課後は期末懇談が6件。17:30終了。久し振りに早く帰って来られた。嬉しい。あとは明日4件残すのみ。いよいよ2学期区が終わろうとしている。

2.いよいよ、「THE 教師力」シリーズに堀以外の編者のものが刊行されます。来年早々です。まずは「THE 生徒指導」(寺崎賢一編)と「THE 特別支援教育~通常の学級編」(青山新吾編)です。これから続々刊行されていきます。いかなる教育団体も教育主張も差別しません。これから「THE 『学び合い』」も企画中です。TOSSが「THE 黄金の三日間」なんてのを出してくれればいいのに…とさえ思っています。確かに僕は企画立案者ではあるけれど、決して編集代表ではありませんし、運動体の長でもありません。ただただ多様性を担保した、こういう企画の実現を待ち望んでいただけです。いわば、教育界をみんなで活性化しようという企画です。他人がやらないなら自分でやろうと思っただけです。ライターを募集しています。企画も募集しています。hori-p@nifty.comまで御連絡ください。

3.「THE 生徒指導」寺崎賢一編・THE 教師力編集委員会著・明治図書
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-197317-9

4.「THE 特別支援教育~通常の学級編」青山新吾編・THE 教師力編集委員会・明治図書
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-197213-4

5.【拡散希望/受付開始/定員50/残席27】
1月4日(土)・5日(日) 教師力BRUSH-UPウィンターセミナーin函館/サン・リフレ函館/鹿内信善・堀裕嗣・石川晋他多数/受付開始
http://kokucheese.com/event/index/130776/

6.【拡散希望/定員10席増やしました/定員50/残席10】金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/西淀川区民会館/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

7.【拡散希望/思いの外早く満席となりましたので、定員を増やしました/定員40名/残席10】
2014年2月2日(日)/教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

8.【拡散希望/受付開始/定員20名】
さて、新潟で20名も集まるでしょうかねえ(笑)。
教室実践力/ALL堀裕嗣セミナーin新潟/2014.02.16(日)/新潟市東区プラザ講座室1/一斉授業10の原理・100の原則&チーム力で目指す「子どもをつなげる学級づくり」
http://kokucheese.com/event/index/135776/

9.【拡散希望/受付開始/定員40/残席36】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/東京都内(新宿界隈を予定)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

10.自分にも小学校5年生の1年間があった。うん。確かにあった。
失恋レストラン。フィーリング。星の砂。やさしい悪魔。お化けのロック。むさし野詩人。どうぞこのまま。秋桜。九月の雨。マイ・ヒュア・レディ。ヘッドライト。想い出ぼろぼろ。マイ・ラグジュアリー・ナイト。すきま風。気絶するほど悩ましい。ブルー・スカイ。……沁みる。
極めつけは、清水由紀子の「お元気ですか」。そして、ビューティ・ペアの「かけめぐる青春」。ビューティ・ペアだよ、ビューティ・ペア。クラッシュ・ギャルズじゃないんだよ。ジャッキー佐藤とマキ上田だよ(笑)。

11.かけめぐる青春/ビューティ・ペア/1976.11
http://www.youtube.com/watch?v=9a7qv6Dzih4

12.セミナーの問い合わせに「自分は学生なのだが、学生でも参加して良いのか」というものがよく来る。どこにも「学生不可」とは書いていない。僕にはなぜ、こういう問い合わせが来るのか理解できない。穿った見方をすれば、問い合わせについてのやりとりから値引きを期待しているように思う。かつて何度もそういう学生がいた。最近はこの手の問い合わせは無視することにしている。学生こそ金を払って勉強すべきだ。僕はかつてバイト代のほとんどをつぎ込んで本を買った。僕のなかで学生とはそういうものだ。3000円が惜しいなら参加しなければいいだけだ。「甘えるな」と言いたい。学生用のセミナーじゃないんだから。

13.本音を言うと、僕らのセミナーに学生は参加すべきではないと思っている。学生が基礎教養を身につける前にプラグマティックものに触れるとろくなことがない。現場人のセミナーに参加してる暇があったら、勉強しろ!研究しろ!というのが正直なところだ。

14.【拡散希望/受付開始/定員30名/残席16】
2014年2月9日(日)/教室実践力セミナー・ALL堀裕嗣in東京/東京都内・新宿界隈を予定/3000円/一斉授業10の原理・100の原則/子どもをつなげる・子どもに力をつける授業づくり
http://kokucheese.com/event/index/135441/

15.学生さんは僕のセミナーに払う3000円があったら、「エミール」でも読んではどうだろう。岩波文庫の「エミール」がちょうど上・中・下で3000円程度だ。そのときどきで、その立場立場でやるべきことというのが確かにある。僕のセミナーは現場に出てからいくらでも来ればいい。

16.お化けのロック/郷ひろみ・樹木希林/1977
http://www.youtube.com/watch?v=JJLzn94QSUE

17.どうぞこのまま/丸山圭子/1976
たまらない…。
http://www.youtube.com/watch?v=8VskEen0yPM

18.どうぞこのまま/丸山圭子
これも悪くない。何年の歌声なんだろう。太ったっていいじゃないか。おばさんになったっていいじゃないか。アイドルじゃないんだから。
http://www.youtube.com/watch?v=fodRhY21Xo8

19.お元気ですか/清水由貴子/1977
いまでは考えられないアイドルのつくり方だよな。
http://www.youtube.com/watch?v=B3yyS412b6I

20.九相詩絵巻/鎌倉時代
養老孟司が現代人の死生観を批判するときによく引く例。なるほどこういう図を想像することさえ現代の僕らにはない。中世社会ではこういうものをだれもが日常的に見ていたのであり、こういう現実が失われたのは江戸時代だと言う。決して見たくはないが、見た方が死生観の豊かになるものではある。
http://katday.exblog.jp/11213793/

21.魅力的な人には、剥き出しだからこそ魅力的である人と、抑圧から漏れ出す魅力を醸す人と、二通りの人がいる。しかし、どちらももたぬ者が圧倒的に多い。

22.万里の長城は月から見える唯一の人工物であるらしい。始皇帝の偉大さと言うべきか、中国の偉大さと言うべきか、人間の恐怖と虚栄心はかくも偉大だと言うべきか……。ああ、月から万里の長城を見てみたい。

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12月17日(火)

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1.拙著『スペシャリスト直伝!教師力アップ 成功の極意』(明治図書)の増刷(第8刷)が決まりました。お読みいただいた皆様、ありがとうございました。

2.拙著『教師力ピラミッド~毎日の仕事を劇的に変える40の鉄則』(明治図書)の増刷(第7刷)が決まりました。お読みいただいた皆様、ありがとうございました。

3.拙著『教師力トレーニング・若手編~毎日の仕事を劇的に変える31の力』(明治図書)の増刷(第4刷)が決まりました。お読みいただいた皆様、ありがとうございました。

4.授業は3時間。一つは形容詞・形容動詞の活用表づくり。あとの二つは十品詞の分類。放課後は期末懇談で三者懇談が10件。今日が山場だった。残りの二日間は5件ずつ。ずいぶんと気が楽になった。帰宅すると、ここ1年間に明治図書から上梓した3冊がすべて増刷の連絡。それもそれぞれの増刷部数が多くてびっくり。風邪で体調は悪いけれど、これで気分がよくなった。お読みいただいた皆様に素直に感謝したい想いである。口込みによる売り上げ増も相当あるはずだから。頑張って書いた甲斐があったというものである。

5.【拡散希望/定員10席増やしました/定員50/残席10】金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/西淀川区民会館/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

6.【拡散希望/思いの外早く満席となりましたので、定員を増やしました/定員40名/残席10】
2014年2月2日(日)/教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

7.【拡散希望/受付開始/定員40/残席36】
  金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/東京都内(新宿界隈を予定)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

8.【拡散希望/受付開始/定員30名/残席22】
2014年2月9日(日)/教室実践力セミナー・ALL堀裕嗣in東京/東京都内・新宿界隈を予定/3000円/一斉授業10の原理・100の原則/子どもをつなげる・子どもに力をつける授業づくり
http://kokucheese.com/event/index/135441/

9.【拡散希望/受付開始/定員50/残席28】
1月4日(土)・5日(日) 教師力BRUSH-UPウィンターセミナーin函館/サン・リフレ函館/鹿内信善・堀裕嗣・石川晋他多数/受付開始
http://kokucheese.com/event/index/130776/

10.石焼き芋屋さんが家の前に来たので買った。おいしい。石焼き芋の季節だ。犬も喜んで食べた。

11.次年度、『指導と評価』(図書文化)に教師の力量形成系の連載をすることになった。僕には縁のない雑誌だと思っていたので、ちょっと驚いている。まあ、誠実に書いていこうと思う。

12.【拡散希望/定員70/残席2】
2013年12月22日(日)/明日の教室・東京分校/若手教師に必要な「教師力」とは何か〜学級経営力、授業力、その他あらゆる側面から「教師力」を考える〜/東池袋・教育同人社/3000円
http://kokucheese.com/event/index/130499

13.原稿を書かなくちゃなと思う。でも、焦って書こうとは思わない。いま、数年間の時間をかけて少しずつ書いてきた本が完成しようとしている。これは売れる。間違いなく売れる。そして役に立つ。間違いなく役立つ。これまでを圧するような僕の代表作になる。現場の先生方もきっと喜んでくれる。こういう本が欲しかったと。今回は自信作だ。「10原理・100原則」シリーズも、「教師力ピラミッド」も、きっとこの本の前では吹っ飛んでしまうだろう。それほどの自信作だ。笑いが止まらない。感動的でさえある。冬休みにもう一度じっくり推敲して編集者に送ろうと思う。来年の初夏、最も僕らしい本が陽の目を見る。

14.『ナチュラル・ウーマン』松浦理恵子・河出文庫・1987
僕は文学作品の読解・批評にそれなりに自信をもっている。周りの人たちが読み解けない作品を読み解いたり、自分の文学観に合致しない作品についてもその作品の良さを批評したりすることができる。文学史に位置づけたり、批評史に位置づけたりということもそれなりにやってきた自負がある。しかし、この作品だけは僕にはどうしても理解できない。賛否があるのは良いとして、この作品を評価する人たちがなぜ、どこを評価しているのかが何度読んでもわからない。先週から5回通して読んだ。なのにわからない。ちょっとショックである。

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12月16日(月)

1.空き時間は形容詞・形容動詞の活用表のプリントをつくって印刷。文法テストもつくって印刷。3時間の授業はそのプリントに取り組ませる。道徳は異性関係の副読本教材。なんとくだらない教材なのだろう……と思ってしまった。時代錯誤もはなはだしい(笑)。これが通用したのは1970年代までだろう。放課後は学期末の三者懇談。今日は6人。滞りなく進む。

2.【拡散希望/受付開始/定員50/残席30】
1月4日(土)・5日(日) 教師力BRUSH-UPウィンターセミナーin函館/サン・リフレ函館/鹿内信善・堀裕嗣・石川晋他多数/受付開始
http://kokucheese.com/event/index/130776/

3.【拡散希望/定員10席増やしました/定員50/残席10】金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/西淀川区民会館/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

4.【拡散希望/思いの外早く満席となりましたので、定員を増やしました/定員40名/残席10】
2014年2月2日(日)/教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

5.【拡散希望/受付開始/定員40/残席38】
金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in東京/2014年2月8日(土)/東京都内(新宿界隈を予定)/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/135439/

6.【拡散希望/受付開始/定員30名/残席28】
2014年2月9日(日)/教室実践力セミナー・ALL堀裕嗣in東京/東京都内・新宿界隈を予定/3000円/一斉授業10の原理・100の原則/子どもをつなげる・子どもに力をつける授業づくり
http://kokucheese.com/event/index/135441/

7.大阪の二つの会が早くも満席になった。2月のセミナーだというのに、12月中旬での満席である。定員が各40名・30名と少なく設定していたとはいえ、受付開始から10日程度で満席になるなどとはまったく予想していなかった。両方とも10名ずつ席を増やした。これでまあ大丈夫だろう。申し訳ないけれど、長テーブルが3人がけになってしまう。本当は2人がけでゆったり座ってもらおうと思っていたのだが……。

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12月13日(金)

1.16:30まで期末懇談。終了次第すぐ家に戻り、キャリーバッグを持って車を走らせる。高速は通行止め。視界は5メートルといったところ。何度も事故りそうになりながら、なんとか千歳空港に着く。普段は45分程度で着くのに、今日は3時間。恵庭から視界が開けたが、それまでは死ぬ思い。飛行機は欠航便も出ていたが、自分の乗る飛行機はなんとか遅延で済む。21:30に着くはずが23:30に羽田に着く。予定はずいぶん狂ってしまったが、明日はなんとか新城に行けそうだ。ホッとした。運転しているとき、何度引き返そうかと考えたか知れない。命にかかわりそうな運転だった。何度も冷や汗をかいた。人生で最も過酷な運転だった。

2.そういえば、数年前、千歳で行われた授業づくりネットワークの日もこんな運転だった。でも、あのときはゆっくり運転していてもいつかは着くさ…という気分で運転できた。今日は飛行機に間に合わない=明日の研究会に間に合わないだったから、焦りの度合いが数万倍。ほんとうに過酷だった。

3.運転しながら、もし死ぬことになったら、親父と一緒に、親子二代の馬鹿げた人生を肴に酒でも呑むか…と何度か思った(笑)。僕は自分の人生にあまり悔いがないということがわかった。けっこう大きな体験だった。

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12月12日(木)

1.【拡散希望/定員50/残席7/いよいよ今週末】
新城で久々に具体的に学級経営、生徒指導の話をします。いかがですか。残席僅少です。
堀裕嗣セミナーin愛知県新城/学級経営・生徒指導の原理・原則/2013年12月14日(土)/新城商工会議所/3000円
http://kokucheese.com/event/index/117925/

2.【いよいよ残席1/年に一度、「研究集団ことのは」主催の愛知です。自由に刺激的に語ります。】
2013年12月21日(土)/教室実践力セミナーin愛知/ALL堀裕嗣セミナー/教師力アップ成功の極意/教師のための元気が出る仕事術/刈谷市総合文化センター504研修室/3000円
http://kokucheese.com/event/index/127276

3.【拡散希望/受付開始/定員50/残席36】
1月4日(土)・5日(日) 教師力BRUSH-UPウィンターセミナーin函館/サン・リフレ函館/鹿内信善・堀裕嗣・石川晋他多数/受付開始
http://kokucheese.com/event/index/130776/

4.【拡散希望】
学級経営ファシリテーションの視座と実際/堀裕嗣/2014年1月12日(日)/9:30~15:30)/東京都・国立オリンピック記念青少年総合センター
日本学校教育相談学会第24回中央研修会
http://kokucheese.com/event/index/134511/

5.【拡散希望/受付開始/定員30名/残席10】
2014年2月2日(日)/教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

6.1・2時間目と空き時間。明日からの期末懇談資料の整理。3時間目は動詞の活用表づくりのまとめ。理解度の甘い生徒たちに理解させろと小グループを使って『学び合い』ならぬ『教え合い』(笑)。会の生徒たちも理解できたよう。4・5時間目は国語Bで漢字テスト。即時採点。帰り学活後、生徒たちは完全下校で職員会議。僕は介護休暇を2時間取って岩見沢へ。書類整理をした後、お袋と久し振りに焼き肉を食べに行く。

7.約ひと月後に誕生日を迎えるお袋が喜寿だということに今日気がついた。手帳を見ると、18・19の連休の予定が空いていたので温泉に行こうと思いついた。何軒が僕の好きな温泉に電話してみると、ちょうど良いところが取れた。どうやら来月は温泉で一泊、ゆっくりできるようだ。親父の遺影も持って行こう。

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12月11日(水)

1.これはいい言葉だなあ…。
自分がなりたいと思うような人間に、既になった気持ちで行動せよ。間もなく必ずそうなる。 (ジョージ・クレイン)

2.【拡散希望/定員50/残席2/いよいよ今週末】
新城で久々に具体的に学級経営、生徒指導の話をします。いかがですか。残席僅少です。
堀裕嗣セミナーin愛知県新城/学級経営・生徒指導の原理・原則/2013年12月14日(土)/新城商工会議所/3000円
http://kokucheese.com/event/index/117925/

3.【拡散希望/定員70/満員御礼】
2013年12月22日(日)/明日の教室・東京分校/若手教師に必要な「教師力」とは何か〜学級経営力、授業力、その他あらゆる側面から「教師力」を考える〜/東池袋・教育同人社/3000円
http://kokucheese.com/event/index/130499

4.【拡散希望/受付開始/定員50】
1月4日(土)・5日(日) 教師力BRUSH-UPウィンターセミナーin函館/サン・リフレ函館/鹿内信善・堀裕嗣・石川晋他多数/受付開始
http://kokucheese.com/event/index/130776/

5.【拡散希望/受付開始/定員30名/残席11】
2014年2月2日(日)/教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

6.12月22日(日)の「明日の教室・東京分校」が定員を10人増やしたにもかかわらず再び満席になった。素直に嬉しい。満席の報を聞くと、よ~し!やったるか!という気持ちになる。僕は別に人数を集めることにこだわらない方ではあるけれど、どうしても講師ってのはそういうもんだ。お申し込みいただいた皆様、ありがとうございます。

7.昨日は父親の死去に伴う様々な手続きで欠勤した。今日、出勤すると、明日が通知表の提出日だった。なぜか手帳に記録されていない。だからまったく頭にない。唖然。自分の馬鹿さ加減に一日いらいら。そして、だらだら。6時間授業。空き時間はつまらない打ち合わせに時間を取られた。更に放課後は会議が二つ。17:15現在、通知表所見がゼロ。仕方なく、始める。隣の担任に聞くと、あと12人だと言う。「そうか、今から始めて、僕が先に終わったらすごいなあ…」とふと思った瞬間、それがモチベーションになった。20分で10人のペースを守り、18:25に34人分の所見が完成。その時点で隣の担任は残り4人。してやったり…と大人げない感覚を抱きながら、「じゃあお先に。頑張るんだよ、お嬢ちゃん」と頭を撫でながらひと言嫌みを言って退勤。唖然とする隣の担任。セクハラ&パワハラ。feelin' groovy!

8.feelin' groovy/Simon and Garfunkel
http://www.youtube.com/watch?v=HMDjIbfKcXE

9.もう一度来ないかなあ。Simon and Garfunkel。あれはもう4年も前のことだ。

10.今日は授業が四つ。二つは動詞の活用表づくりのプリント。あとの二つは形容詞・形容動詞の活用表と冬休み空けテストのシミュレーション、答え合わせ。空き時間は冬休みの動向表、教育課程関係の打ち合わせ、冬休みの宿題や書き初めの打ち合わせなど。放課後は明日の職員会議に向けて議題の確認、教育課程検討委員会。その後、通知表所見。18:30退勤。

11.最近、来年度の夏休みの行政関係の依頼が多い。研修講座ってやつである。いきなり学校に電話がかかってくる。話を聞いてみて、どうしても僕に来て欲しいという雰囲気が伝われば引き受けるし、そうでないなら断る。具体的には、その指導主事が僕の本を読んでいて感想を言えるか否かで決めている。単なる講師の数合わせで苦労させられてはかなわない。行政の研修講座って時間が長いからねえ。引き受けるには、こっちにもそれなりの覚悟がいる。

12.詳しくは書けないが、今日、手帳に書いた僕のメモ。
1)女性を信頼させられない上司は上司としての資格がない。
2)女性を使えない者は管理職に向かない。
3)アウトプットしかできなくなった人間は枯渇していく。
4)位置エネルギーで物事を進めようとし始めた瞬間、人は本人も気づかぬうちに俗物となる。
5)位置エネルギーを得たいと思う源は嫉妬である。

13.今日はずいぶんとオファーの来る日だ。一日で五つも来た。そろそろみんな次年度のことを計画する、そういう時期なのだろう。セミナー登壇が二つ、行政の研修講座が二つ、雑誌連載が一つ。すべて引き受けた。こんなに引き受けて大丈夫なんだろうか、オレ……。

14.傍流にいるから見えることは、メインストリームにいるからこそ見えることを凌駕する。メインストリームにいる人たちはそれに気づかない。メインストリームにいるから見えないことが圧倒的に多いという事実に気づかない。

15.男はできるだけ数多くの女を所有しようとし、女はできるだけ質の高い男と関係を結ぼうとする。齋藤環が言っていることは、要するにそういうことだな。ちょっと単純化し過ぎだが、そういう一面があることは確かだろう。

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12月9日(月)

1.授業が3時間。すべて動詞の活用表づくりのプリントに取り組ませ、答え合わせをするという楽な授業。5時間目の学活も2学期の反省プリントを記入させるという楽な学活。空き時間一つは区役所へ。手続きのために15時に年休。なんとも「仕事した感」のない一日。こういう日もある。でも、すべてがこういう日だったら堕落するだろう。月曜日には向いているかも。

2.お袋への郵便物を僕の家に届くように転送手続きを取ったのだが、仏壇・仏具の宣伝と仕出し屋の宣伝ばかりが無数に届く。宛先に住所・氏名が書いてあるからそれをはがして資源ゴミに入れる手間がかかる。やってられない。大迷惑。受け取り拒否のシステムをつくるべきだな。昔の「押し売りお断り」の張り紙みたいな。

3.【拡散希望/残席3/定員が増えたようです。】2013年12月22日(日)/明日の教室・東京分校/若手教師に必要な「教師力」とは何か〜学級経営力、授業力、その他あらゆる側面から「教師力」を考える〜/東池袋・教育同人社/3000円
http://kokucheese.com/event/index/130499

4.【拡散希望/受付開始/定員50】
  1月4日(土)・5日(日) 教師力BRUSH-UPウィンターセミナーin函館/サン・リフレ函館/鹿内信善・堀裕嗣・石川晋他多数/受付開始
http://kokucheese.com/event/index/130776/

5.【拡散希望/受付開始/定員30名/残席17】教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

6.疲れが溜まってきているなあ…としみじみ思う。ただでさえ2学期は長いというのに、最後に来てばたばたと大きなことが入ってきた。事が家族に関するどうしてもしなければならない手続きだから、公務があとまわしになる。なんとか穴を空けずにやるのが精一杯という感じだ。こんな日常だから物語に逃げ込む。やたらと小説ばかり読んでいる。それがまた気持ちを暗くする。悪循環だ(笑)。と愚痴りながらも、「こんなことはあり得ることだよ」と囁く自分も確かにいる。

51sqpym2fkl__sl500_aa300_51d7ss8vb7l__ss500_7.「蝉しぐれ」のサントラ盤を聴きながら、『蝉しぐれ』を読む。時間が珍しくゆったりと流れる。しばらくこういう生活だな…と決意する。編集者には申し訳ないが、いま原稿を書いてもだめだ。それが自分でよくわかる。

8.何ものにも抑圧されることなく、剥き出しであるからこそ生まれる美しさがある。アンチ「秘すれば花」。しかし、この国ではそうした美しさが美しさとは認識されない。物語に抑圧された、お約束の因果関係に束縛された、典型や形式こそが美徳とされる。そうした美徳は剥き出しの美が眼前に現れたとき、ただうろたえることしかできない。ただし、物語の抑圧から逃れようなどと新たな物語をつくってみても無駄である。剥き出しの美はただ剥き出しなのだ。物語の因果に囚われず、ただ剥き出しだからこそ美しいのである。

9.「ゲーテはゲーテを読んでいない」(皆川博子)
文献渉猟批判。先行研究引用至上主義批判。アンチ科学。パラダイムのなかでの創造には体系的な読書も必要だが、パラダイムの外に創り出そうとするならかえってその体系が邪魔になる。それを的確に顕した比喩。

10. 【拡散希望/受付開始/定員30名/残席14】教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

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12月8日(日)

1.【拡散希望/残席10/定員が増えたようです】2013年12月22日(日)/明日の教室・東京分校/若手教師に必要な「教師力」とは何か〜学級経営力、授業力、その他あらゆる側面から「教師力」を考える〜/東池袋・教育同人社/3000円
http://kokucheese.com/event/index/130499/

2.【拡散希望/受付開始/定員50】
1月4日(土)・5日(日) 教師力BRUSH-UPウィンターセミナーin函館/サン・リフレ函館/鹿内信善・堀裕嗣・石川晋他多数/受付開始
http://kokucheese.com/event/index/130776/

3.「THE 学級経営」のゲラが届いた。いい出来だ。この頁数で刊行するのがもったいないくらいである。
【執筆者】堀裕嗣/赤坂真二/飯村友和/石川晋/糸井登/大野睦仁/門島伸佳/金大竜/多賀一郎/中村健一/福山憲市/古田直之/堀川真理/山田将由/山田洋一/渡邉尚久

511nmrjmw2l__sl500_aa300_41pcm31ms5l__sl500_aa300_4.「DARK」上・下/桐野夏生/講談社文庫
ここまでエンターテインメントを排して、現実に起こることに対応する姿を描かれるとかえって爽快だ。人間が堕ちていくことに限界などない。たぶんテーマはそういうことなのだろうと思う。このテーマを40代以上で描いている点にも共感。

5.【拡散希望/受付開始/定員30名/残席18】教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

6.僕は自分の書いた本をほとんど開いたことがない。自分の本を最初から最後まで読んだことなど一度もない。これを言うと驚かれることが多い。特に本を出している人に驚かれる。でも、僕にとっては当然のことだ。そもそも僕は自分の本だけでなく、教育書をほとんど読まない。というよりも、教育書もビジネス書も、実用書をほとんど読まない。思考に遊ぶのが好きだ。

7.塩崎さんがこんなこと言ってる。
「講演に行って、参加者との飲み会でピースサインをして写真におさまるようなことに疑問を持って、すべての講演を断っています。
半分は理解できるが半分は理解できない。まあ、講演を断るほどにいやならば断ればいいと思う。講演を引き受ける引き受けないは本人の自由だから。

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12月7日(土)

1.朝起きて札幌創成高校の校内研修会へ。2時間半の講演。私学で高校。僕にとってはまったく経験のない要素ばかり。年配の先生も多い。難しいかと思ったけれど、職員室の実態はそれほど変わらないようで、話は通じていたようだった。今年卒業させたバスケット部の女子生徒にも会うことができ、楽しい会となった。

2.午後からは義父の三回忌。12月7日は義父の命日。実父の命日は11月25日。義父を亡くしてほぼ2年で実父を亡くす。師匠の命日は12月30日。これから年末はどうにも哀しい気分で過ごさなければならない運命のようだ。夕方からは桐野夏生の暗~い作品を一つ読む。どうも原稿を書ける気分ではない。

3.【拡散希望/受付開始/定員40/残席19】金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/西淀川区民会館/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

4.【拡散希望/受付開始/定員30名/残席19】教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

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12月6日(金)

1.国語Aは活用表づくり。国語Bは漢字。どちらも僕はとても楽な授業だった。空き時間に期末懇談日程を確定させる。6時間目は職業体験学習の発表会。放課後は生徒指導案件が一つ。学年の生徒指導部3人で説諭。生徒も深く納得する。若い教師たちの説諭の仕方がとても良い。語りになって来ている。

2.活用表づくりの授業。プリントで90の動詞の活用表をつくらせる。15問×6枚。ある種の子どもたちにとって、国語科は成果の出づらいことが嫌われる。逆に考えれば、成果の出る領域の学習で全員を連れて行ってあげられたら、国語科に対する抵抗が緩和されるということ。そういう相関を考えられるか否かが教師にとって大切なこと。

3.帰宅後は久し振りに酒を呑む。ビールの500缶を2本買って来て枝豆。この2週間の疲れがどっと出てきて早くに寝てしまう。やっと心置きなく寝られる日がやってきた。ほんとうはこれからの職場づくりにとってちょっと重要な呑み会の予定が入っていたのだが、キャンセルして正解だったようだ。

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12月5日(木)

1.【拡散希望/定員50/残席5】堀裕嗣セミナーin新城/学級経営・生徒指導の原理・原則/2013年12月14日(土)/新城商工会議所/3000円
http://kokucheese.com/event/index/117925/

2.【残席2/年に一度、「研究集団ことのは」主催の愛知です。自由に刺激的に語ります。】
2013年12月21日(土)/教室実践力セミナーin愛知/ALL堀裕嗣セミナー/教師力アップ成功の極意/教師のための元気が出る仕事術/刈谷市総合文化センター504研修室/3000円
http://kokucheese.com/event/index/127276

3.言語技術教育学会の会報が送られてきた。読んでいて哀しくなってきた。ずいぶんと学会自体が衰退しているようだ。登壇者が当日になって来なかったなどということも起こっているらしい。僕も一時期はかなり力を入れて関わっていた時機があるだけに、その衰退振りにはやはり哀しいものがある。僕が札幌大会の大会委員長を担ったのは何回目の大会だったろうか。そもそも何年のことだっただろうか。もう忘れてしまった。既に役割を終えた学会。そんな気がする。

4.昨日今日とすべての持ち学級で動詞の活用表づくりの授業。空き時間は冬休み中に伺うことになっている帯広の中学校の校長先生と電話で話す。銀行で支払いをしたり、来年1月・2月の出張の予定を組んだり、学びの支援委員会用の資料をつくったり、期末懇談の日程表をつくったり、出席簿を整理したり、区役所に行って様々な書類を取ったり……といろいろと忙しかった。今日は16時に年休をいただいて岩見沢へ。お袋を連れて郵便物を取りに行ったり、市役所で書類を取ったり。19時過ぎに帰宅。郵送されてくる香典もやっと落ち着いた感じ。生徒たちはなごやか。

5.昨夜は学年の若者3人と飲みに出る。一人が精神的に落ちているようだったので、手を換え品を換えて励まし続ける。最後は元気になって帰って行った。ところが、家に帰ると鍵を学校に忘れていたそうで、車で寝たと言う。おいおい。12月の北海道だぞ……。誰かに電話して泊めてもらえばいいものを。生きる力がないなあ。

6.【拡散希望/受付開始/定員40】金大竜×堀裕嗣「ふたり会」in大阪/2014年2月1日(土)/大阪市内/3000円/授業開き&学級開き
http://kokucheese.com/event/index/133134/

7.【拡散希望/受付開始/定員30名】教室実践力セミナーin大阪/ALL堀裕嗣featuring杉本直樹/阿倍野市民学習センター/3000円/教師の仕事術
http://kokucheese.com/event/index/133159/

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THE 新採用教員~中学校・高校編

まえがき

かつて新採用教員は失敗を繰り返しながら力量を高めていきました。若さが武器になる、若さで体当たりでやればいいんだ、そう言ってくれる先輩教師が周りにたくさんいました。そして失敗すれば周りの先生がちゃんとフォローしてくれました。そういう時代が確かにありました。

しかし現在、新採用教員がスムーズに仕事の内容を覚えていく、新採用教員が少しずつ、しかも自然に力量を高めていく、そういう時代ではなくなってきています。子供たちの変容に戸惑い、保護者のクレームに晒され、大量の事務仕事に押し潰され、周りの忙しそうな先輩たちにHELPを出すこともできなくて、そんな声をよく聞くようになりました。夢や希望を抱いて教職に就いたはずなのに、ふと気がつくと目の前の仕事をただこなすだけの毎日……。1年が経った頃には日常に埋没していく。そんな事例が増えているようにも思えます。

本書は新採用から5年以内の若手教師の皆さんに執筆をお願いしました。新規採用の1年間のエピソードを振り返り、何を感じ何を考えていたかを振り返り、良かった点、足りなかった点を振り返っていただき、もっとこうしていれば良かった、いまの自分ならこうするだろう……そんな新採用の1年間の心構えを3~5点にまとめていただきました。本書が新規採用教員の皆さんに、また、これから教師を志す皆さんに少しでも参考になるなら、それは望外の幸甚です。

あとがき

いま、13人の新採用教員時代の原稿を読み通して、そこにある種の構造を見出しています。大学卒業からストレートで採用された教師には「何がわからないのかさえわからない」という構造が、臨時採用を経て正規に採用された教師には「臨時採用時代の学校との職員室の文化の違いに悩む」という構造があるのです。「何がわからないのかわからない」なら「少しずつ覚えていけ」ということになりますが、学校による職員室の文化の違いということになると、果たしてその責任を新採用教員に帰して良いのだろうかと疑問を感じます。

特に、臨時採用時代には職員室がチームで動いていたのに、正規に採用された学校ではチームで動く慣習がなかった……という場合には、精神的に深刻な状況に追い込まれます。この構造は決して新採用教員にのみあるのではありません。中堅・ベテラン陣でさえ、転勤に伴うこの構造には大きく悩まされる現実があります。この学校教育全体にある悪しき構造を放っておいてよいとは、私にはとても思えません。

突然の執筆依頼を快く引き受けてくださった若い教師の皆さん、そして温かく若者たちを見守る先輩教師の視線を提案してくださった池田修先生、山下幸先生に改めて感謝申し上げます。

L'aquoiboniste/Jane Birkin を聴きながら
2013年11月22日 自宅書斎にて 堀 裕嗣

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12月3日(火)

1.今日は6時間授業だったが、自分の授業は3時間。空き時間が三つ。そこで評定を一気に仕上げる。この三つの空き時間は助かった。放課後は生徒指導案件が二つ。若い担任の成長を目の当たりにすることができ、嬉しい日になった。その後、もう一人の国語の先生と評定の最終的な詰め。なんとか仕上げて提出。忙しかったが、いろいろな意味でいい一日だった。

2.【拡散希望/受付開始/定員60/残席6】2013年12月22日(日)/明日の教室・東京分校/若手教師に必要な「教師力」とは何か〜学級経営力、授業力、その他あらゆる側面から「教師力」を考える〜/東池袋・教育同人社/3000円
http://kokucheese.com/event/index/130499/

3.今日の朝の打ち合わせでわかったこと。学校を空けていた1週間の間に、僕の仕事が学年の先生方に分担されていて、それぞれが既に僕が口を挟めないほどにちゃんと進行している。僕はただの担任の一人として彼らの言うとおりに動けば良い状態になっている。なんと有り難いことだろう。僕の代わりにちゃんと学年を運営してくれていた副主任に感謝である。そして分担を引き受けてくれている若手教師たちにも感謝である。もう何一つ不満のない学年になっている。

4.今日の朝の打ち合わせでわかったこと。学校を空けていた1週間の間に、僕の仕事が学年の先生方に分担されていて、それぞれが既に僕が口を挟めないほどにちゃんと進行している。僕はただの担任の一人として彼らの言うとおりに動けば良い状態になっている。なんと有り難いことだろう。僕の代わりにちゃんと学年を運営してくれていた副主任に感謝である。そして分担を引き受けてくれている若手教師たちにも感謝である。もう何一つ不満のない学年になっている。

5.今日の放課後の生徒指導。学年の若手教師の生徒指導上の語りが堂に入っている。人は成長する。間違いなく成長するものだ。もう既に「勝手に成長する」段階に入り始めている。嬉しい限りだ。あの若い学年と言われた四月、初めて担任をもつ者が二人、二度目の担任が二人という大変な学年運営を強いられた1学期の嘘のようだ。いまや僕の学年は人材の宝庫になっている。何の不満も、なんの不安もない、自慢の学年団になりつつある。

6.今日、札幌市内のある学校の校長から僕宛に電話が数回かかってきたらしい。何度電話しても僕が職員室にいないので、最後には「まだいないんですか?」と少々お怒りぎみだったらしい。学年の若手から聞いた。どうせ校内研修会の講師かなんかの依頼だろう。そんな言われ方をされる義理はない。この話を聞いて、僕はこの学校には絶対行かないぞと決めた。自分の都合で、自分の感情で僕の学年の若者にいやな想いをさせたことを謝罪しろとさえ思う。僕はこの人の電話には絶対に出ない。

7.人を動かすことの神髄はその人を肯定的に見ることだ。それも心の底から、一点の曇りもなく。それさえできれば人は自分の能力を遺憾なく発揮してくれるものだ。そんなことも知らない「上司と呼ばれる人」が世の中には多すぎる。笑っちゃうくらいに簡単な原理なのに、実践するのは一般的に意外と難しいのだろう。僕は未熟者だが、この資質に恵まれている。我ながら幸せなことだと感じている

8.【拡散希望/受付開始/定員60/残席4】2013年12月22日(日)/明日の教室・東京分校/若手教師に必要な「教師力」とは何か〜学級経営力、授業力、その他あらゆる側面から「教師力」を考える〜/東池袋・教育同人社/3000円
http://kokucheese.com/event/index/130499/

9.帰宅してから親父に線香を上げていないことに気がついた。たった1週間でこの有り様である。すまん、親父。

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個性を活かしフォローし合おう

ひと昔前まで、教職は「おいしい職業」でした。身分的にも経済的にも安定していて、夏休み・冬休みがあって、子どもたちにかかわることで自己実現を図ることができる……そんなイメージの仕事でした。研修の名のもとに、知見を広げると称して、海外旅行や趣味に没頭することが許される、すべての経験が教師として子どもたちの前に立つうえで活きていく、そんなイメージの仕事でした。いいえ、いまだってほんとうは経験のすべてを活かすことのできる、そんな職業であるはずです。

しかし、時代は変わりました。説明責任・結果責任という語が闊歩し、指導力不足教員・不適格教員という語がマスコミを賑わし、学校はいまやサービス業ででもあるかのような扱いを受けるようになりました。その結果、行政は教員への締め付けを強め、学校は子どもたちをよりよく導くことよりも、いかに保護者のクレームを回避するかを基準に動くようになりました。私が教職に就いたのは一九九一年のことですが、私の教師人生はまさに学校教育の急激な変化にそのまま重なります。

このうした学校教育を包み込む空気の変化を教師の側から見るとどうなるでしょうか。それはひと言でいうなら、「失敗が許されなくなった」ということに尽きます。現在、職員室には、「失敗するな、失敗するな」という暗黙のメッセージが至るところから出されいます。行政や管理職からはもちろん、マスコミからも、保護者や子どもたちからも…。しかし、こうしたメッセージならまだ納得できます。行政や管理職、世論が学校に失敗しない仕事を求めるのは当然のことですし、我が子を学校に預けている保護者や当時者の子どもたちが教師によりよい仕事を求めるのは人情でしょう。私たちはこれらの要求には対応する必要があります。

問題は職員室の同僚がお互いに「失敗するな、フォローできないぞ」というメッセージを投げ掛け合っていることです。事務仕事が山積し、保護者クレームによって小さなミスが命取りになるこの御時世…。だれもが自分の仕事で精一杯になってしまい、他人のフォローにまで手がまわらなくなっています。

職員室は鍋ぶた組織と言われます。管理職以外はみな同等……そういう組織です。しかし、職員室も人間の集団です。周りを見渡せば、それが現実離れした組織形態であることは一目瞭然のはずです。力量の高い人もいればそうでない人もいる。数々の経験を積んできた大ベテランもいれば、大学出たての若者もいる。それが職員室の実態です。つまり、フォローなくして仕事を全うできない人たちが数多くいるのが現実なのです。

力量や経験の差だけではありません。授業研究が特異な人もいれば苦手な人もいる。生徒指導が得意な人もいれば、苦手な人もいる。部活動に生き甲斐を見出している人もいれば、総合的な学習のカリキュラム開発に熱中している人もいる。学級経営で大切にしたいと思っている事柄も千差万別。それが職員室です。

私の教師生活は、このように力量も経験も得意分野も異なるそれぞれの教師が、なんとか一致した方向に向かってフォローし合いながらチームとして仕事に取り組んでいく方策はないか、と模索し続けてきた二十年余りでした。詳細は拙著『教師力ピラミッド』(明治図書)に譲りますが、役割分担を基本としながらも、それぞれの得意分野を発揮する場面を意図的に構想したり、それぞれの得意技をコラボレイトしたりすることによって、職員室にフォローしながら前向きに仕事に取り組む空気を創ることができないかという発想です。

一人でやらなければならないと思うから苦しいのです。一人でできると思うから失敗するのです。私たちはスーパーマンではありません。一人でできることなど限られているのです。

かつて教師の理想像は「名人教師」でした。数々の学級づくり名人、授業名人が名を馳せました。また、かつて教師の理想像は「名物教師」でした。破天荒だけれど人情味がある、そんな教師像が数々の学園ドラマに描かれました。しかし、かつての「名人教師」も「名物教師」も、現在のように事務仕事に追われ、現在のように保護者の厳しい視線に曝されてはいなかったのです。おそらくかつての「名人教師」も「名物教師」も、いまなら「名人」にも「名物」にもなれなかったのではないでしょうか。 チームが必要なのです。すべての仕事にチームであたる時代がやってきたのです。必要なのはただ一つ、チーム力なのです。

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12月2日(月)

1.1週間振りに出勤した。学級の子どもたちも同僚たちも温かく迎えてくれる。この1週間、僕の学年に特に生徒指導上の事案はなかったと言う。評定資料になるから急いで取り組まなければならないと思っていた聞き取りテストは同僚たちがやってくれていて、採点まで終わっていた。懸念していたことがすべてなくなっていた。とても有り難いことに思えた。

2.「明日の教室・東京分校」の参加者が告知からたった5日間で50名を超えた。去年も思ったが、年末の忙しい時期に、しかもクリスマス時期だというのに、僕なんかの話を聞きにこれだけの人が集まってくれることを素直に有り難いことだと感じる。

3.昨日、協同教育学会第10回大会の講演をした。大会委員長の鹿内信善先生からお礼のメールが届いた。教え子へのメールとは思えないような丁寧な言葉遣い。くすぐったい言葉遣い。学生時代から導いていただいたご恩返しである。できることは何でもすると返信した。人の繋がりには深いものと浅いものがある。長いものと短いものもある。長く深いつながりはどんな仕事も快く引き受けることができ、当日も心地よく迎えることができるものだ。

4.ただし、人の繋がりが「長く深いもの」と「短く浅いもの」ばかりと思ってはいけない。短くても深いものもあれば、長くても浅いものもある。僕には深い人間関係しかいらないと思ってしまうところがある。深い繋がりを得られる人は出逢った瞬間にわかる。そういうものだ。

5.教育の神髄とは自立させることである。学級の子どもたちでも、若手教師の育成でもそれは同じだ。自分がいないときにどんな動きをしていたか、自分の手を離れたときにどんな活躍をするか、そこに真価が問われる。人を育てるとはそういうことだ。

6.さあ、日常に戻ろう。尊い日常に。おやすみなさい。

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いじめ指導の3段階~父性型教師・母性型教師比較を通して

1.父性型教師と母性型教師

父性型教師と母性型教師はモードが異なる(拙著『教師力ピラミッド』明治図書・参照)。父性型教師は社会的な規範を意識的・無意識的に大きく捉え、確固とした善悪の判断の在り方があるものと考えていて、それを指導基準とする。一方の母性型教師は社会的規範よりもいま目の前にいるその子の精神的安定を第一義とし、意識的・無意識的にその子に寄り添い続ける。ここで言う「父性型教師」「母性型教師」はもちろん、男性であること、女性であることを意味しない。あくまで教師の在り方のタイプのことであり、本人さえ意識していないことも少なくない。当然、両者はいじめ指導においてもモードが異なる。

2.父性型教師のいじめ指導

本人たちは意識していないのだが、父性型教師はいじめ被害の訴えがあった場合、或いは子どもたちを観察していていじめの匂いを感じた場合、まずは「いじめの事実」を確認しようとする。いじめがあったか否かはその事実確認がすべて済まない限り、判断できない。加害者とされる子どもたちが被害者とされる子にいつ、どこで、何を、どのように言ったか。加害者が被害者にいつ、どこで、なにを、どのようにしたか、まずはそれを時系列で細かく確認しようとする。関係した子ども一人ひとりから事情を細かく確認し、事実関係をすべて明らかにしようとする。それがわからないうちは指導には入れないと考えている。

この加害とされる行為の全体像が明らかになった段階で、父性型教師はそれがいじめであると判断すれば、適切な指導を施そうとする。加害者側にどんな行為がどのように悪かったのかとか、悪気のない行為でも相手が自分と同じように軽く捉えるとは限らないとか、今回の被害者だけでなく他の人たちにも同じように考えながら日常生活を送るべきであるとか、そうしたことを細かく確認していく。被害者側には、加害者側の子と今後も付き合いたいのか、それとも付き合いたくないのかを確認し、その意向に沿って加害者側に指導する。被害者がこれまでのように親しく付き合いたいと言えば、仲直りの儀式の場を設け、そうでない場合には加害者側に「もう関わるな」と念を押す。最後に指導の経緯を保護者に連絡して一応の解決を迎える。

3.母性型教師のいじめ指導

だが、母性型教師は出発点が違う。母性型教師の特徴は、まずはともかく被害者側に寄り添うことから始まる。一応、加害者とされる子どもたちから事情は聞くのだが、その事実確認は父性型教師のように徹底してはいない。それより、被害者側の子がどんな気持ちでいるのか、この経験がトラウマとならないだろうか、保護者は今回のことにどれほど心を痛めているだろうか等々、被害者とその家族の心情に寄り添うような発想をする。

しかし、一方で、今回加害者とされた子どもたちや保護者にも「ほんとうは悪い子ではない」というケアの仕方をしていく。被害者側の心情と加害者側の心情とをともに引き取り、母性型教師自身の心情が引き裂かれてしまうことも珍しくはない。その結果、父性型教師のように一応の「一件落着」を見るというような形にはなかなかならない。「よし、今回はここまでやれば解決」というような線引きがなかなかできないので、ズルズルと被害者・加害者へのケアが続く。多くの場合、母性型教師の優しさと励ましが少しずつ機能するというように解決していく。或いは時間が解決していくというようなことも起こる。

要するに、父性型教師の指導は「強者の論理」で進み、母性型教師の指導は「弱者の論理」で進む。父性型教師の指導は政治的であり、規律訓練的であり、性悪説に基づいているとも言えるし、母性型教師の指導は心情的であり、環境調整的であり、性善説に基づいているとも考えられる。

4.いじめ指導の3段階

もちろん、教師を二つにラベリングしてどちらか一方に偏ると断定したいわけではない。ただ、教師の指導の在り方の傾向として両者がある、ということである。すべての教師がどちらかの傾向に親和性をもっている。さて、皆さんは自分がどちらのタイプに近いと感じるだろうか。ちょっと立ち止まって考えて欲しい。

自分がどちらのタイプであったとしても、私たち教師が意識しなければならないのは、教師には両方の態度がともに必要なのだということである。社会規範を旨に毅然とした態度で解決する。指導した後にも要所要所でケアを怠らず、長い時間をかけて見守り続ける。教師にはそのどちらもが求められるのである。

教師がいじめを認知し、指導したにも拘わらず子どもの自殺を招くという場合がある。データがあるわけではないので印象に過ぎないのだが、いじめ自殺を招きやすいのは、父性型教師が社会規範に則って毅然としたいじめ指導をし、一応の解決を見た後のケアを怠ったことに起因するのではないかと私は思っている。いつも自分のことを気にかけてくれる教師がいるとき、子どもは自殺の道をそうそう選択するものではない。ただし、母性型教師が心情だけで繋がろうとすると、指導が曖昧になり問題が深刻になっていくということも決して珍しくない。既に読者はもうおわかりだろうと思うが、すべての教師が双方のタイプを意識しなければならないのである。

いじめ指導はまず、①事実関係を細かく確認し、いじめの事実の全体像を明らかにする、②確認された事実に基づいて適切に指導する、③これで解決と考えずに時間をかけてフォローし続ける、この三段階がセットなのだと意識しなければならない。

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12月1日(日)

1.8年振りに「蝉しぐれ」を観た。泣けた。
http://www.semishigure.jp/top.html

2.岩代太郎のこの曲がたまらない。
http://www.youtube.com/watch?v=w-o7MgCw8PE

3.権力とは公認された暴力のことである。議会制民主主義とはその「公認された」の部分を為政者に委ねるシステムに他ならない。

4.詰め腹を切らされた父の遺体を運ぶ文四郎。それを手伝うふく。この子役二人のシーンが絶対的にいい。佐津川愛美の瞳。それがこの映画のすべてだ。市川染五郎もいいし、木村佳乃も悪くないけれど、この二人がこのくらいやるのはあたりまえ。緒形拳も原田美枝子もこのくらいはあたりまえ。この映画は子役の二人だと思う。 http://www.youtube.com/watch?v=HQLBp29KVRM

5.刈谷の教室実践力セミナーが定員を増やしても満席となった。ありがたいことである。僕は30人規模のセミナーが好きだ。それ以上になると、僕の考えていることが伝えられない。参加者の表情を認識できなくなる。40人が限度だ。

6.新城のセミナー事務局の夏目さんから連絡をいただいた。新城も既に40名以上の方が申し込まれているそうだ。「明日の教室・東京分校」も受付開始から数日で既に40名の申し込みをいただいている。気が引き締まる。刈谷のセミナーは「研究集団ことのは」の米田真琴が参加するということで、彼女に模擬授業してもらい、それを僕が解説するというコマを設けようと思う。こういうタイプの講座は北海道では頻繁に行われているけれど、道外ではとても珍しい。12月はいろいろと忙しいけれども、やりがいのあるセミナーになりそうだ。

7.笑点のオープニングテーマを聞いたら、とても懐かしくなった。そういえば、子どもの頃、親父は平日にはいなかったけれど、日曜日はいっしょに笑点を見ていたなあ…と想い出した。長く続いている番組というのはこんなふうに人の心に深く入り込んでいるものなのだと改めて感じた。もう円楽も小円遊もこん平も松崎真もいないけれど…。親父が月曜日に亡くなって今日は日曜日。早くも初七日である。

8.夢みるシャンソン人形/フランス・ギャル/1965
我が家にシングル盤があって、子どもの頃の僕はよく聴いていた。
http://www.youtube.com/watch?v=EzNsMa5D2HA

9.冬が来る前に/紙ふうせん/1977
大好きだ。とにかく大好きだ。
http://www.youtube.com/watch?v=ub8K9QCGTi0

10.夢一夜/南こうせつ/1978
たぶん日本語の歌のなかで最も好きな曲。おそらく不倫の歌だけれど、理想的な女性が描かれている。全編和語を貴重に描かれる歌詞。阿木燿子は天才だと思う。小学校6年生の僕はこんな女性と出逢いたいと思ったものだ。レコードが擦り切れるほどに聴いた。資生堂のCMソングだった。
http://www.youtube.com/watch?v=oPTQyVGjBoQ

11.長く生きていると、自分に何かが起こった年というわけでもないのに、思い入れのある年というのがある。僕にとって、例えば1975年がそうだ。僕は小学校3年生で、旭川から札幌に転校はしたものの、特に何かが起こったという年ではない。いま、Wikiで調べてみると、1975年にはいまでも聴くような僕の好きな曲が相次いでリリースされている。ドラマもそうだ。アニメもそうだ。この年、僕はきっと幸せだったのだろうと思う。

12.「俺たちの旅」が僕に与えた影響は大きい。大学生になったら絶対に噴水に飛び込まなければならないと子どもの頃から思っていた。大学生になると同時に同じようなイメージをもっていた3人で大通公園の噴水に入ったっけ。
http://www.youtube.com/watch?v=Uy3WPxAAX0I

13.2001年。師匠を亡くした。
2011年。義父を亡くした。
2013年。実父を亡くした。義父の三回忌を控え、師匠の十三回忌を控えている。
3人ともみんな、あっけない死だった。死がこんなにあっけなく訪れるのならば、浮き世のあれこれなどに囚われている暇はない。そんなふうに思える。きっと、刹那を生きる僕の癖が加速するな。

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THE いじめ指導

20131202coverTHE いじめ指導」堀裕嗣編・「THE 教師力」編集委員会著・明治図書

まえがき/あとがき

【執筆者】堀 裕嗣/太田充紀/大野睦仁/梶川高彦/門島伸佳/楠本輝之/駒井康弘/近藤佳織/佐瀬順一/杉本直樹/髙橋直登/髙橋裕章/高橋百合子/田中利幸/坂内智之/松久一道

「THE 教師力」シリーズの第三弾です。このシリーズ企画が軌道に乗り始めています。春までに様々なテーマで続々刊行される予定です。多様性を担保しながら、小さな提案を確実に積み上げていく……そんな想いで編集しています。いかなる教育団体、いかなる実践手法も差別することなく、教育界の成果を発信していただく、そんな大きな志をもって企画致しました。ただ、常にライター不足に悩まされています。皆さんにもご協力いただければ幸いです。

まえがき

「いじめ」が社会問題となって、いったい何十年が経つのでしょうか。この数十年の間、「いじめ」は学校教育において最大の関心事の一つとなってきました。すべての学校がその対策に奔走してきました。

「いじめ」に対して甘い指導しかしないという教師はいまや皆無です。すべての保護者が我が子に「いじめはいけない」と指導するようにもなりました。「いじめ調査」も頻繁に行われるようになり、多くの学校が子どもたちから訴えがあった場合にはすぐに対応できるように体制を整えています。しかし、皆さんもご存知のとおり、最近も幾つかの「いじめ」が原因とされる子どもたちの自殺が報道され、この問題は一層深刻さを増しています。

今回、「THE 教師力」シリーズの3冊目として、「THE いじめ指導」を企画しました。小学校低学年から中学校まで、発達段階に応じてどのような「いじめ指導」が行われているのか、まずは事例と指導の在り方を集めてみることからスタートしようとの試みです。今後、本シリーズにおいて、「いじめ指導」は重要なコンテンツの一つになっていくはずです。本書はその第一弾といえます。

本書は私が最初に総論を示し、その後、15人の実践者が発達段階に応じた指導事例と指導の在り方の原則について紹介する形を採っています。本書が「いじめ指導」の在り方を模索する先生方に少しでもお役に立てるなら、それは望外の幸甚です。

あとがき

「いじめ指導」の在り方が「教師力」の重要な要素として認知される時代になってきました。子どもたちも保護者もマスコミも、教師をそういう目で見るようになってきました。現在、ひとたび「いじめ」と認知される事案が発覚した場合、学校は何を措いても解決にあたらなければならない、そう意識される時代になりました。子どもたちの肉体的・精神的安全を確保することが学校教育の前提である以上、それは当然のことといえます。

しかし、理念的にはだれもがそう考えるものの、実際に具体的ないじめ事案が起こった場合、その対応はそう簡単にはありません。原理・原則に従って指導すれば解決するということはまずあり得ません。「いじめ」は一つ一つの事案が一回性の高く特殊性の高いものであり、その指導の在り方には臨機応変が求められるものだからです。刻一刻と状況が変わっていくなか、そのときそのとき、その場その場での判断が重要になります。そこに「いじめ指導」の難しさがあります。

今回、15人の先生方に「いじめ指導」の事例とその対応をご紹介いただきました。おそらく執筆も難しかっただろうと推察致します。突然の依頼を快くお引き受けいただいた執筆者の皆さん、そしてこの企画を形にしてくれた及川誠さんに深く感謝申し上げます。

薬師丸ひろ子/Woman“Wの悲劇”より を聴きながら
2013年8月31日 自宅書斎にて 堀 裕嗣

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