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2013年10月

合唱コンクール

今回の合唱コンクールは指導の仕方をがらりと変えて取り組んだ。昨年、合唱コンクールの指導の仕方を整理し、著作も上梓した。自分が指導すればだいたいどんな学級でも合唱コンクール金賞を獲る程度にまでは指導できるという自信も深めた。そこで実践の質を変える時期だと自分なりに判断した。

今年度、具体的には次のように取り組んだ。

①担任は合唱づくり自体の指導を一切しない。
②練習の仕方から曲想づくりに至るまで、生徒たちの話し合いで決める。
③生徒たちが希望しない限りは教育課程内で用意されている一日30分の練習時間以外は生徒たちを拘束しない。
④合唱づくりや合唱練習に関するインストラクションだけは具体的に行う。
⑤生徒たちの合唱練習に担任は参加しない。
⑥練習中に冗談を言いながら楽しい雰囲気づくりには関わる。

ついつい指導したくなるのをぐっと抑えて、苦しい毎日を送ることとなったが、結果的には僕がいつものように指導する8がけくらいの完成度まで到達した。担任の指導がない分だけ別のファシリテーション機能が発揮され、学級づくりにはかなりの貢献を示す行事となった。毎日細かく記録だけは取ったので整理はこれからだが、大きな感触を得た取り組みとなった。

実践は意図的に積み重ねる。それが大切だ。いつも野口さんが言っていたっけ。

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10月25日(金)

1.1・2時間目が合唱コンクール。その後、授業が2時間。ともに文法。6時間目が学活で合唱コンの反省。放課後は生徒指導。合唱コン直前に指導するのも可哀想だからと今日まで待っていた案件。

2.合唱コンクールはどの学級も質が高く、素晴らしい歌声が響いた。学年運営が総体としてうまくいっていると評価するに足る良い中間まとめとして機能した。特別支援学級の歌も感動的。小学校6年生も見学に来た。保護者もたくさん見に来ていただいた。大満足の行事になった。

3.ここ数週間休みがなく疲れているので、また原稿も溜まっているので、打ち上げは失礼することにした。この週末はゆっくり休もうと思う。

4.【拡散希望/定員40/残席27】多賀一郎!石川晋!堀裕嗣!三人会/2013年11月2日(土)/札幌市産業振興センター/3000円/いま、一番語りたいこと・語り合いたいこと/3人の講師が90分ずつの提案、その後3人の鼎談。
http://kokucheese.com/event/index/108463

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10月24日(木)

1.1時間目は空き時間。銀行で支払いのあと、総合関係の打ち合わせ。その後、授業が4連発。一つだけ説明文のまとめの他はすべて文法。ことばの単位の講義の後、文節の分け方を教え、説明文「ちょっと立ち止まって」の全文をグループで文節分け。「~ね、~ね……」と生徒たちは楽しそうにやっていた。

2.6時間目は学活。合唱練習。前半は念入りに発声練習。1回通したあと、3年2組と交流会。3年生の「信じる」を聴きながら、生徒達も3年生の声に圧倒されたもよう。放課後は2年1組と交流会。こちらは「手紙」。keep on…の箇所の迫力は圧巻。その後、明日の流れを確認して早々に切り上げた。

3.【拡散希望/定員40/残席28】多賀一郎!石川晋!堀裕嗣!三人会/2013年11月2日(土)/札幌市産業振興センター/3000円/いま、一番語りたいこと・語り合いたいこと/3人の講師が90分ずつの提案、その後3人の鼎談。
http://kokucheese.com/event/index/108463/

4.若い先生方に共通する特徴…というか悩みは子どもたちがトラブルを起こさない状態を正常と考えてしまうことから生じる。うちのクラスはトラブルばかり起こると……。でも、子どもってのはトラブルを起こすのが特徴なのだ。何もしない静かな子どもなんて気持ち悪い。そんな子どもは子どもじゃない。

5.力量の高いベテランたちはそうした一つ一つをさりげなく処理しているだけ。それが若手教師たちには見えていないだけ。だから自分の学級は他の学級に比べて…になる。それがストレスになる。子どもたちはトラブルを起こしてあたりまえ。問題はどう対応するか。この感覚をもてるようになった頃、子どもたちにも保護者たちにも周りの同僚たちにもやっと一人前の教師になったと認められる。教師の世界にはそういう構造がある。

6.帰宅してしゃぶしゃぶ。旨し!今日もいい一日。授業もたくさん、生徒との交流もたくさん、職員との交流もたくさん。他学級ともその学級の担任とも交流。そういや今日は用務員さんの愚痴も聞いたっけ(笑)。充実した一日。みんな一生懸命に生きている。それでいい。

7.心当たりのある人も多いことだろう。周りを見てもいっぱいいる感じがする(笑)。まあ、すべて程度問題で相対的な問題だから、自分は安心などとも言っていられない。気をつけよう…っと。
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20131023-02/1.htm

8.来週末の多賀・石川・堀の研究会になかなか人が集まらない。まあ、集まらなくても別に赤字にならないイベントだからいいと言えばいいのだが。そもそも3人で集まって飲もうっていう道楽から発祥した研究会。「いま一番語りたいこと」なんていう講演タイトルが三つ並んでいるだけだから、何が語られるかわからないのだろう。こういうのがほんとは一番おもしろいんだけどね(笑)。

9.「学級経営10の原則」とか「みるみる学級が変わる」とか「魔法の仕事術」とかいう講演タイトルを並べれば集まるんだろうか(笑)。そんなタイトルに惹き付けられるような人がこの職業に多くなったとは考えたくない。こうしたタイトルの流行は教育書業界・教育雑誌編集部のつくった悪弊だと思う。

10.来年の夏(8月1日・金の予定)に四日市市の研修講座をもつことが正式に決定しました。四日市市の皆様、2年振りの研修講座になります。まだまだ先のことですがよろしく御願い致します。

11.それにしても原稿が溜まっている。これだけ溜まるともはや壮観である。こんなに書けるわけがない!と開き直りたい。「THE 教師力」なんてとんでもないことを初めてしまったなあ…という感じ。原稿のない国、締切のない国はどこかにないだろうか。僕はすぐに亡命するのだが。

12.来年から9月年度開始に変更されないかなあ。そうしたら、新年度用企画の締切がすべて半年延びるよなあ。自民党さんと公明党さん、そんな政策はいかがでしょうか。いや、民主党さんも含めて3党合意でいかがでしょうか。国民的議論をなんて言ってないで、締切に苦しむ僕のために。

13.【拡散希望/残席29】原理・原則で語る教師力アップ・成功の極意セミナーin東京/2013年11月16日(土)/新宿ベネッセ研修室/土作彰&堀裕嗣/学級経営の原理原則を語ります。
http://kokucheese.com/event/index/111230/

14.【拡散希望/残席12】ALL堀裕嗣・授業改革セミナーin熊本/2013年11月23日(土)/くまもと県民交流会館パレア/堀裕嗣/今年度の学級経営・学年経営を具体的に紹介します。
http://kokucheese.com/event/index/70000

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10月23日(水)

1.授業は3時間。説明文のまとめが1時間、ディベート後の主張文が1時間、文節の組み立てが1時間。3時間とも一斉授業でしゃべり通し。たまにこういう授業が連続すると楽しい。これから1週間ほどすべての授業が文法になるので一斉授業が多くなる。6時間目から放課後にかけては合唱コンクールの練習。

2.桐野夏生『魂萌え!』新潮文庫
桐野作品で初めてイマイチ。カタルシスを拒否しない作品…という印象。上巻を読み終えたけれど、一つも角を折ることなく終了。うーん…。

3.【拡散希望/定員40/残席29】多賀一郎!石川晋!堀裕嗣!三人会/2013年11月2日(土)/札幌市産業振興センター/3000円/いま、一番語りたいこと・語り合いたいこと/3人の講師が90分ずつの提案、その後3人の鼎談。
http://kokucheese.com/event/index/108463/

4.【拡散希望/残席29】原理・原則で語る教師力アップ・成功の極意セミナーin東京/2013年11月16日(土)/新宿ベネッセ研修室/土作彰&堀裕嗣/学級経営の原理原則を語ります。
http://kokucheese.com/event/index/111230/

5.【拡散希望/残席12】ALL堀裕嗣・授業改革セミナーin熊本/2013年11月23日(土)/くまもと県民交流会館パレア/堀裕嗣/今年度の学級経営・学年経営を具体的に紹介します。
http://kokucheese.com/event/index/70000

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10月22日(火)

1.疲れています。生活の仕方を変えないといけないなと思います。睡眠をしっかりとることが何より必要な感じがしています。体調が悪いわけではないのですが、とにかく疲れを実感します。もう若くないなと実感させられます。生活リズムの整え方について、新しい段階に入らなければならないのだなと思います。

2.淡々と、粛々と進めなければならないときがある。張り切りすぎたり、理想を追い求めすぎたりすることが失敗を招きやすい。情熱とか熱中とかが美徳と考えられがちだが、すべてを情熱を傾けられるわけでも熱中できるわけでもない。ある種の冷静さを持ち続けることが仕事をまわし続けるコツである。

3.今週は仕事をせずにのんびりと過ごす週にしよう。睡眠をよくとったり、好きな本を読んだり、マッサージに行ったりしながら疲れを癒そう。酒も飲まず、野菜をたくさんとろう。週末に原稿執筆をできるようにまず体調を整えよう。

4.【拡散希望/定員40/残席29】多賀一郎!石川晋!堀裕嗣!三人会/2013年11月2日(土)/札幌市産業振興センター/3000円/いま、一番語りたいこと・語り合いたいこと/3人の講師が90分ずつの提案、その後3人の鼎談。
http://kokucheese.com/event/index/108463/

5.【拡散希望/残席29】原理・原則で語る教師力アップ・成功の極意セミナーin東京/2013年11月16日(土)/新宿ベネッセ研修室/土作彰&堀裕嗣/学級経営の原理原則を語ります。
http://kokucheese.com/event/index/111230/

6.【拡散希望/残席12】ALL堀裕嗣・授業改革セミナーin熊本/2013年11月23日(土)/くまもと県民交流会館パレア/堀裕嗣/今年度の学級経営・学年経営を具体的に紹介します。
http://kokucheese.com/event/index/70000

7.夜を読書で過ごしていると久し振りに観念世界が直接的に広がっていくのを実感します。こういう感覚は長らく忘れていたようにも感じます。

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いつでも変われること

今年度、中学一年生の学年主任を務めています。全七学級。私も含めて七人の担任陣で二四二名の生徒たちを受け持っています。
...
この担任陣が非常に若く、平均年齢は三二・一歳です。四七歳の私を含めてこの平均年齢ですから、他の担任がいかに若いかがおわかりかと思います。初めて担任をもつという者が二名、二度目の担任が二名、要するにある程度以上の経験をもつ者が私を含めてたった三人という学年なのです。おそらく教職にある者ならば、そのメンバーでの学年運営は大変だろうな……と思うことでしょう。

しかし、私は実はそうは感じていません。むしろベテラン陣が揃った学年の方が、それぞれが硬直した考え方をもっているために、その摺り合わせに気を使わなければならない、それに比べれば柔軟性のある若手中心の方が運営しやすい、そう感じています。それぞれ細かな失敗はあるにせよ、適切なフォローがあればその失敗を糧にして成長していける、それが若手です。自分のやり方に固執して聞く耳を持たない中堅・ベテランと一緒に仕事をするよりも精神的にはずっと楽です。

私は教師の資質として、五つのことが必要であると感じています。第一にいつも笑顔でいること。第二に孤独に耐える力をもつこと。第三に無駄とわかっていることに取り組めること。第四に子どもと一緒に馬鹿げたことを一所懸命やるのを楽しめること。第五にいつでも変われること、つまり、いまを壊し、新しい自分になるのを怖れないこと。

この五つの資質のうち、読者の皆さんは教師にとってどれが最も大切だと思われるでしょうか。私は確信を持って言います。「変われること」であると。若者はこの「変われる」という柔軟性を持っています。変われる人を相手にするのなら、その指導に時間と労力を割くことも、フォローに奔走することも苦にはならないではありませんか。

教師とはごくごく簡単に言えば、子どもたちに「変われ」と言い続ける仕事です。成長とは変わることなのです。子どもたちには「変われ」というのに、自分が変わることだけは断固拒否する、世の中にそんな教師が多いことに私は大きな違和感を抱いています。

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