1.体罰はともかくとして、怒鳴るのを一面的に批判するのはどうかと思う。僕はステージ発表のリハーサルの時、「これからリハーサルをします。割り当て時間は45分です。けっこう焦らなくてはなりません。堀先生は怒鳴るかも知れませんが、決して君たちがにくくて怒鳴るわけではありません。とにかく君たちもてきぱきと動いて、45分間で絶対に完成させましょう。じゃあ、いま、この瞬間からリハーサルモードに入るよ。」と言って、45分間でステージを完成させたことが何度もある。生徒たちの顔にはリハが終わったときにはやりきったという満足感さえ浮かんでいる。言い方の問題だと思う。
2.そもそもある指導が指導として機能しているかどうかという本質は、その指導で何があったかとか、何を言ったかということよりも、教師と生徒との間に積み重ねられてきたコンテクストにこそある。それを「信頼関係」とかいう陳腐な言葉で表現するから誤解を招く。この国はコンテクストで動いているんだ。
3.いつも報道を見たり読んだりして感じるのは、ハナから抽象論で善悪を特定した言い方がされることで、その場のコンテクストが理解できないことだ。抽象論だけで言えば体罰は論外だし、怒鳴ることも攻撃的な言葉もすべてダメになるに決まっている。言葉狩りだけをしても起こったことの本質は捉えられない。
4.授業を2時間。午後から年休を取って新千歳空港へ。空路、東京へ。今年初の東京紀行である。
5.編集者と打ち合わせ。打ち合わせという名のただの飲み会になってしまった感もあるが、かなりいろいろと企画の方向性について話をした。お互いに見えているものの違いを擦り合わせる作業は楽しいものだ。こういう時間がけっこう新たな発想を生み出す。でもちょっと飲み過ぎた。しかもちゃんぽん。
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