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2月27日(水)

1.今日は授業が4時間。すべて入試対策問題。空き時間は別室登校生徒の指導。7組の担任が外勤だったので、帰り学活・清掃。16時に介護休暇を取って岩見沢へ。お袋と回転寿司で食事をしたあと、親父の病院へ。その後、退院後に入る施設を訪問。お袋を再び病院まで連れて行く。ケアマネと電話相談。

2.例えば力量のある教師がものすごい学級経営をしているとします。でも多くの場合、その学級の隣にはその教師と比較されることによって苦しんでいる担任がいるものです。力量のある教師は隣の学級担任が苦しまないように、隣の学級の子どもたちが損したと思わないように配慮する必要があります。

3.何かを思考しようとするとき、何かを議論しようとするとき、「絶対なんてない」という論理は取り敢えず括弧に括らなければなりません。括弧に括って、もっといいものはないか、いま自分が考えているよりも高次の見解はないか、こういう構えで思考したり議論したりしないことにはすべてが現状維持です。

4.生徒指導屋には生徒指導屋の役割があり、担任屋には担任屋の役割があります。研究屋には研究屋の、教務屋には教務屋の、行事屋には行事屋の役割があります。もちろん管理職にも管理職の役割があります。これらを有機的に結びつけること。教員再生の道も学校再生の道もこのこと以外にはありません。

5.人材不足を嘆く言葉を見ると哀しくなります。ぼくは自分の地域にも自分の学校にも、人材きら星のごとくに見えます。ないのはそれぞれの能力とか資質をつなげ、有機的に機能させるようなシステムだと感じています。教育の現場は能力や資質はもちろん、どんな小さな趣味でも嗜好でも活かせる場所です。

6.職員会議は何が正しいかではなく、だれが言ったかで決まります。その意味で、職員室でまず目指すべきは「あの人がいうなら仕方ない」と思ってもらえるような人間として認めてもらうことになります。良いか悪いかは別としてこれが真実です。「うちの先生方は……」と嘆く方にはいつもこう言います。

7.その人が好きでも嫌いでも買おうが買うまいが、「あなたを信じておまかせします」と言えばいいのです。「まかせる」と言われたとき、それが人間がもっとも力を発揮するときです。ネガティヴな感情も関係も好転していくものです。おまかせします……なんと美しく、おくゆかしいことばなのでしょう。

8.明治図書の好評シリーズ「スペシャリスト直伝」に名を連ねることになりました。今回は力量形成系の著作です。TWITTERでのつぶやき40を平均3頁で解説する構成です。http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E7%9B%B4%E4%BC%9D-%E6%95%99%E5%B8%AB%E5%8A%9B%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%AE%E6%A5%B5%E6%84%8F-%E5%A0%80-%E8%A3%95%E5%97%A3/dp/4181346234/ref=sr_1_11?s=books&ie=UTF8&qid=1351323550&sr=1-11

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