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2012年12月

第20回国語科授業づくりセミナーin札幌

第20回国語科授業づくりセミナーin札幌

テーマ:国語科授業づくりの原理・原則

日時:2013年2月16日(土)
場所:札幌市白石区民センター集会室A
参加費:3000円

お申し込みはこちら

講師:堀裕嗣/山下幸
模擬授業者:交渉中


【日程】

09:00~09:10 受付
09:10~09:15 開会セレモニー

09:15~10:45 模擬授業で考える国語科授業づくりの基礎基本
            模擬授業1:説明文(小学校)
            模擬授業2:物語文(小学校)
            模擬授業3:詩(中学校) 

11:00~12:30 模擬授業解説型研究協議/堀裕嗣・山下幸
            指導事項を明確にした学習活動づくりの基礎基本

13:30~15:00 私の教材研究法~説明文教材を例に/山下幸

15:15~16:45 私の教材研究法~文学教材を例に/堀裕嗣

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第3回教室実践力セミナーin札幌

第3回教室実践力セミナーin札幌
若い教師のための学級開き&授業づくりのステップ

日 時:2013年2月9日(土) 09:30~16:45

場 所:札幌市白石区民センター1F多目的室

参加費:3000円

お申し込みはこちら

【プログラム】

09:15~09:25 受付

09:30~12:00
若い教師のための学級開き・90日間システム/堀裕嗣(適宜休憩)
『必ず成功する学級開き~魔法の90日間システム』(明治図書)に提示された堀裕嗣先生の学級システムを、生徒指導の観点も含めて、より具体的に語ります。

13:00~14:30 若い教師のための教室ファシリテーションへのステップ/山下幸
研究集団ことのは」の新刊『教室ファシリテーションへのステップ』(明治図書)で提示された教室ファシリテーション導入へのステップについて、具体的に語ります。

14:45~16:45 若い教師のための授業づくりのステップ/堀裕嗣
『一斉授業10の原理・100の原則』『教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ』(以上学事出版)『スペシャリスト直伝!教師力アップ 成功の極意』(明治図書)で提示された授業技術の勘所と力量形成のステップの在り方について、具体的に語ります。


堀裕嗣(ほり・ひろつぐ)
札幌市立中学校・国語科教諭。「研究集団ことのは」代表。「教師力BRUSH-UPセミナー」顧問。「中学校・学級づくり研究ネットワーク」事務局。
主著:「学級経営10の原理・100の原則」「生徒指導10の原理・100の原則」「教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ」「一斉授業10の原理・100の原則」(以上学事出版)等「10原理・100原則シリーズ」が好評を博している。その他、「全員参加を保障する授業技術」「学級経営力を高める」「必ず成功する学級開き~魔法の90日間システム」「必ず成功する行事指導~魔法の30日間システム」「スペシャリスト直伝!教師力アップ 成功の極意」(以上明治図書)など著書編著多数。

山下幸(やましたみゆき)
札幌市立中学校・国語科教諭。「研究集団ことのは」事務局長。「教師力BRUSH-UPセミナー」「実践研究水輪」等に所属し、幅広い活動を展開している。
主著:『教室ファシリテーションへのステップ1~目指せ!国語の達人 魔法の「音読ネタ」50』『教室ファシリテーションへのステップ2~目指せ!国語の達人 魔法の「スピーチネタ」50』(ともに明治図書/近刊)など多数。

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第2回教室実践力セミナーin東京

第2回教室実践力セミナーin東京
若い教師のための学級開き&授業づくりのステップ/堀裕嗣セミナー

日 時:2013年2月3日(日) 09:30~15:30

場 所:新宿大智学園高等学校カフェテリア/東京都新宿区北新宿1-21-10

参加費:3000円

お申し込みはこちら

なお、前日2日(土)には「中学校・学級づくりセミナーin東京」が荻窪にて開催されます。あわせてご参加下さいませ。

【プログラム】

09:15~09:25 受付

09:30~12:00
若い教師のための学級開き・90日間システム(適宜休憩)
『必ず成功する学級開き~魔法の90日間システム』(明治図書)に提示された堀裕嗣先生の学級システムを、生徒指導の観点も含めて、より具体的に語ります。

13:00~15:30 若い教師のための授業づくりのステップ(適宜休憩)
『一斉授業10の原理・100の原則』『教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ』(以上学事出版)『スペシャリスト直伝!教師力アップ 成功の極意』(明治図書)で提示された授業技術の勘所と力量形成のステップの在り方について、具体的に語ります。


堀裕嗣(ほり・ひろつぐ)
札幌市立中学校・国語科教諭。「研究集団ことのは」代表。「教師力BRUSH-UPセミナー」顧問。「中学校・学級づくり研究ネットワーク」事務局。
主著:「学級経営10の原理・100の原則」「生徒指導10の原理・100の原則」「教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ」「一斉授業10の原理・100の原則」(以上学事出版)等「10原理・100原則シリーズ」が好評を博している。その他、「全員参加を保障する授業技術」「学級経営力を高める」「必ず成功する学級開き~魔法の90日間システム」「必ず成功する行事指導~魔法の30日間システム」「スペシャリスト直伝!教師力アップ 成功の極意」(以上明治図書)など著書編著多数。

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12月19日(水)

1.【いよいよ3日後です。残席3】第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin愛知/2012.12.22・土/刈谷市総合文化センター402研修室/3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一 http://kokucheese.com/event/index/58534/

2.授業は3時間。すべて学年末テスト用に「万葉・古今・新古今」の復習。空き時間の一つは冬休み課題の印刷、もう一つは銀行への支払いのために外出。6校時は学年集会。学習の話について10分ほど。生徒たちはよく聞いていた。放課後はいつものように面接練習。20名近い推薦入試生徒の面接。

3.今回の「相棒」はダメ。前回の続編ということで期待してみたのだが、この脚本はダメだろう。輿水さんの世界観の一つにこうした世界があることはよく知っているが、どうも深みが足りない。そんな印象。柴本幸のキャスティングはとても良かったのだが……。

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12月18日(火)

1.【いよいよ4日後です。残席5】第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin愛知/2012.12.22・土/刈谷市総合文化センター402研修室/3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一 http://kokucheese.com/event/index/58534/

2.拙著『教師力アップ 成功の極意』(明治図書)
御陰様で第3刷になりました。お読みいただいた皆様、書評を書いて下さった皆様、ありがとうございました。気が引き締まりました。

3.『人に聞けない 大人の言葉づかい』外山滋比古/2008.03
★★★★★
久し振りに外山節を堪能した。しばらくこうした傾向の本を読んでいなかった自分に気がついた。精進、精進……。

4.相棒 pre season DVD-BOX/2006
★★★★★
「相棒」のpre seasonの3作はほんとうに出来がいい。右京と薫の出逢いの描き方などはほんとうにうまい。

5.相棒 season 1 DVD-BOX/2006
  ★★★★
全12話。11話と12話は右京と小野田の過去が描かれて、なかなか良い出来。

6.私は、人は「自分に何ができるか」ではなく「自分には何ができないか」を最初に考えるべきだと思っています。できないことをやろうとしてそれがうまくいかないと、かえってやらなかったときよりも他人を傷つけることがあります。できないことに取り組み始めないことも重要なのです。

7.教室はハプニングの起こるところです。ハプニング性にこそ本質があります。教育技術や授業技術はハプニングを極力排除しようという提案でした。しかしそれは背理なのです。そんな発想一辺倒では教室は活力を失ってしまいます。そこでどうバランスをとるかが問われます。そこに教師の個性が表れます。

8.一斉授業の教師の言葉はすべてが〈迎えに行く言葉〉でした。おいで、こっちにおいで、そういう言葉です。〈迎えに行く言葉〉ではなく、子どもに〈したたり落ちる言葉〉や〈あふれ出る言葉〉を求めると授業も生徒指導も変わります。そのときに教師に必要になるのは〈待つ言葉〉と〈戯れる言葉〉です。

9.言葉が不意にしたたり落ちる。カウンセリングが目指すのがこれです。言葉が不意にあふれ出る。ファシリテーションが目指すのがこれです。「したたり落ちる」「あふれ出る」に惹きつけられてはいけません。肝心なのは「不意に」なのです。「不意に」をいかにつくるかに焦点を合わせましょう。

10.支援を要する子と関わっていて思うのは、教師の「教え方」以上に「在り方」のほうを圧倒的に問われていること。この認識に立つと、支援を要しない子にとっても「在り方」のほうが重要だとわかってきます。ここまで来ると、支援を要する子と要しない子という境界のナンセンス性に気づくようになります。

121009cover11.新刊はtwitterのつぶやきから生まれた本です。僕のツイートのうち、リツイートの多かった40を選んで、それぞれについて平均3頁の解説を施したものです。まとまり感には欠けますが、まずまず私の力量形成観を書けたのではないかなあと感じています。

12.今日は授業が五つ。文法の問題に取り組ませながら、ノートやワークの点検。学年末評定用の点検である。これが四つ。もう一つは文法の授業。放課後は面接練習。10人程度を相手に次々と練習していく。17時きっかりに退勤。同僚を一人車に乗せて愚痴を聞く。こういう時間も楽しく、勉強になる(笑)。

13.【拡散希望】第68回道徳授業改革in熊本/2013年1月12日(土)・13日(日)/熊本市国際交流会館/鈴木健二・佐藤幸司・堀裕嗣他/3000円/http://kokucheese.com/event/index/55408/

14.「大人のことばづかいは、ちょっぴり保守的、が規準である。新吾としての賞味期限のすぎたものでないと、近づかないほうが無難である。」(外山滋比古)なんという感動的な言葉だろうか。語義以上のどれだけのことっを語ってるいることか。こういう文章を書けるようになりものである。

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12月17日(月)

1.授業は3時間。ワークに取り組ませながらのノート・ワーク点検が二つ。聞き取りテストが一つ。空き時間は通知表点検や学年末テストの作成。放課後は面接練習が十数人。基本的に忙しい一日ではなかったが、なんとなく充実感のある一日だった。

2.【いよいよ5日後です。残席3】第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin愛知/2012.12.22・土/刈谷市総合文化センター402研修室/3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一 http://kokucheese.com/event/index/58534/

3.明治図書のランキング。僕の本が1位。ありがたいことだ。しかし、驚いたのは2位が向山洋一の『授業の腕をあげる法則』であること。刊行は1985年6月である。105刷。なんともすごいことである。

4.公務が忙しいときには、どうしても読書も軽いもの軽いものへと向かっていく。自分の傾向として昔から変わらない。

5.「教える-学ぶ」関係が崩れている現在、教師は子どもに嫌われてはいけません。現在、生徒に嫌われないということが、すべての教育活動を推進していくうえでの前提になっています。生徒に嫌われてしまうと、「指導者」としても「評価者」としてもその資格を問われる時代になってきています。

6.「怒鳴る教師」になってはいけません。怒鳴ることに頼り始めると教師はみるみる堕落していきます。怒鳴ることなく同じ効果をあげられる手法がないかと考え続けること。それを一つ一つためすこと。そのスキルを一つ一つ整理していくこと。この3つが大切です。怒鳴ることに頼って楽をしてはいけません。

7.重要なのは、何事も適切な距離を意識して臨まなければうまくは運ばない、ということです。人間関係の悩みは、そのほとんどがそうした距離感の調整がうまくいかないが故に生じます。そういうことを、なかなか教えてもらえないのが世の中です。生徒とも、保護者とも、同僚とも、適度な距離が必要です。

8.教育の神髄は続けること。若いうちはあれもこれもと喰いついて良いけれど、「ああ、これだな」っていう手法をみつけたら、うまくいかなくても失敗しても苦しくても、取り敢えず続けてみること。少しずつ子どもたちにもその意味と効果が実感されるようになっていきます。残念ながら、その前に諦めてやめてしまうことが多いのが現実です。

9.教師は結果を出すことにもう少し貪欲になるべきです。結果を出すためには粛々とこなさなければならない現実的な現実が当然出てきます。現実を避けて結果が出ないと悩む自分に酔っている、或い自分は正しいはずなのに周りの理解が得られない愚痴る、教師の世界には独善や責任転嫁が多く見られるます。

121009cover10.新刊はtwitterのつぶやきから生まれた本です。僕のツイートのうち、リツイートの多かった40を選んで、それぞれについて平均3頁の解説を施したものです。まとまり感には欠けますが、まずまず私の力量形成観を書けたのではないかなあと感じています。

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12月16日(日)

1.教師に必要な資質。1. いつも笑顔でいること。2 .孤独に耐える力をもつこと。3. 無駄とわかっていることに取り組めること。4 .子どもといっしょに馬鹿げたことを一生懸命にやるのを楽しめること。5 .いつでも変われること。今を壊し、新しい自分になることを怖れないこと。

2.教師にとって最も必要な資質……。それは「いつも笑っていること」です。これを基準に自分の教師生活を振り返ってみることが必要です。そうするとすべきことが見えてきて、すべきでないことも見えてきます。やらなければならないことが見えてきて、やりたいことの優先順位も見えてくるようになります。

3.教師に必要な資質。 孤独に耐える力をもつこと。教師の仕事の第一は生徒と良好な関係を築くことではありません。彼らを正しい道へと導くことです。そして第二に、自分の判断した正しさが本当に正しいかを常に疑い続けることです。それが結果として、生徒との良好な関係を築くことにつながるのです。

4.教師に必要な資質。無駄とわかっていることに取り組めること。教師は人間相手の商売ですから、常に成果が上がるわけではありません。すぐに効果があらわれることなど皆無です。しかし、それを続けるということでしか、成果が上がることはないのです。「それでもやる…」 教師の仕事はその連続です。

5.教師に必要な資質。子どもといっしょに馬鹿げたことに一生懸命取り組めること。そしてそれを楽しめること。人はいっしょに笑った分だけ人間関係を築くことができます。子どもたちとの関係も同じです。行事やレクだけでなく日常会話でも子どもたちとともに楽しむ姿勢が必要です。できれば、PTAとも。

6.教師は何より変化を恐れます。変化しないことが最も楽で、安全で、安心だからです。でも、〈変化からの逃避〉は、実は〈成長から遁走〉を意味しています。変化のないところに成長などあり得ないからです。変化しないこと、成長しないことは子どもたちの前に立つ資格を問われるほどの重大事なのです。

121009cover7.新刊はtwitterのつぶやきから生まれた本です。僕のツイートのうち、リツイートの多かった40を選んで、それぞれについて平均3頁の解説を施したものです。まとまり感には欠けますが、まずまず私の力量形成観を書けたのではないかなあと感じています。

8.【いよいよ6日後です。残席7】第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin愛知/2012.12.22・土/刈谷市総合文化センター402研修室/3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一 http://kokucheese.com/event/index/58534/

9.いろいろ考えさせられる選挙結果である。前回、今回と現状の否定だけが投票の基準になっている。しかも今回は投票率が異常に低い。基本的に感情で選択している感がある。地方の候補者には党の中央との政策的なねじれがたくさん見られる。また、政界再編が遠のいた。これなら中選挙区に戻した方がいい。

10.良い週末だった。金曜日は同僚6人で一人平均1升半ずつ呑む。肴は酢の物とタコとツブの炙り。ものすごい厚味の大きなホッケ。土曜日は岡山洋一夫妻、丸ちゃんと寿司。これが大満足の店。せっかく岡山さんや丸ちゃんと話をしているというのに、話題は全部料理。仕事の話やファシリの話はほとんどなし。そのくらい料理に集中させられてしまった。今日は床屋へ。スッキリした。

11.前回の政権交代とはいったい何だったんだろう。きっと国民を挙げての壮大なお祭りだったんだな。それもワールドカップみたいなカーニヴァルだったんだ。小泉さんの郵政選挙も、細川さんの非自民連合選挙もそうだった。これらに比べれば今回は落ち着いた普通の選挙なのかもしれない。

12.糸井さんのブログに僕の本に対して「久し振りに赤ペンで線を引きながら読む本だ」との意味合いのことが書かれていた。ありがたいことだ。でも、確かに赤線を引きながら読む教育書ってほとんどなくなった感がある。とても正常な状態とは思えない。本と呼べない教育書が増えてきている感じがする。

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12月15日(日)

1.拙著『スペシャリスト直伝!教師力アップ 成功の極意』(明治図書)に、沼澤晴夫先生から書評をいたただきました。http://blog.goo.ne.jp/spring25-4/e/f7ba82966455306013b4aa9cf1ee270a

2.久し振りに、ほんとうに久し振りに、おそらく数年振りに、まっすぐ歩けないくらいに飲んだ。今朝のアクエリアスは人生で最もうまいアクエリアスである。

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『一斉授業10の原理・100の原則』 まえがき/目次/あとがき

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新刊『一斉授業10の原理・100の原則~授業力向上のための110のメソッド』(学事出版)が納品になったようです。明日から学事出版で販売開始です。

『一斉授業10の原理・100の原則~授業力向上のための110のメソッド』堀裕嗣/学事出版/2012.10

【書評】

教師のチビチビ記録

横山験也先生

糸井登先生

桑原賢先生

沼澤晴夫先生

石川晋先生

長瀬拓也先生

コマイヌさん

多賀一郎先生

半径3mの教育論

まえがき

授業づくりには教師の仕事のすべてが凝縮されています。

授業にはその教師の知識、仕事に対する構え、コミュニケーション・スキル、人間的魅力などなど、その教師の〈人間〉がすべて凝縮されているのです。その意味で、その教師の授業を5分も見れば、その教師の教師としての実力はだいたいわかるものです。

学級経営がうまいのに授業が下手だという教師を見たことがありません。部活動では見事な指導をして成果を挙げるのに授業は下手だという教師を見たことがありません。ましてや、授業が下手なのに見事な教育課程を編制するなどという教師がいるはずもありません。授業づくりにおいて多角的な広い視野で検討できる人は、学級も部活も多角的に見えているのです。授業で深い洞察ができる人は学級経営でも部活指導でも深い洞察力を発揮しているのです。授業づくりを多角的に検討でき、子どもたちに深い洞察の目を向けられるからこそ、現実的な教育課程も編制できるのです。

もう一度繰り返します。

授業づくりには教師の仕事のすべてが凝縮されているのです。

最近、教師の学びの対象の中心が、教師の興味関心の中心が、授業づくりから学級づくりへと移ってきています。書店の教育書コーナーを見れば明らかです。

かつては書棚のほとんどが、授業づくりと教育問題で占められていました。「○○の授業」「授業づくりの○○」といったタイトルがひしめき合っていました。「国語教育」「数学教育」といった教科別のコーナーも広く取られていました。その一角に「いじめの指導」とか「不登校児童の対応」とか「管理教育批判」とかがひっそりと佇んでいるという趣でした。いまは教育書コーナーの半分近くのスペースを学級づくりが占めているという状況が当たり前になりました。

しかし、考えてもみてください。子どもたちが学校にいる時間の八割り程度は授業なのです。学級づくりも生徒指導も、学活や放課後にのみ行われるものではないのです。生き生きとした学級を特別活動でだけでつくれるはずもありませんし、子どもたちが安心感をもてる人間関係を授業外のみで考えることもナンセンスなのです。授業の中でどのように教師が信頼されるような言動をとり続けるか、授業のなかでどのように子どもたち同士の人間関係をつないでいくか、こうした視点を抜きにして学級づくりも生徒指導もあり得ません。

私はいま一度、教師は学びの焦点を授業に戻すべきだと考えています。授業の中にある学級づくりや生徒指導の機能を再評価する……そういう視点を大切にすべきだと考えています。

もう一つ、私が危惧を抱いていることがあります。それは授業づくりの中心があたかも〈協同学習〉や〈ファシリテーション〉であるかのような風潮が一部に見られることです。もちろん、長い歳月を経て、そういう時代が来るかもしれません。わたしはも前著『教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ』を提案していますから、そのことは否定しません。しかし、まだまだ授業の中心は〈一斉授業〉です。これはまったく揺るがない「事実」であり「現実」です。

そもそも、実は〈一斉授業〉をできない教師に、〈協同学習〉や〈ファシリテーション〉は成立させられません。子どもたちの活動したい、交流したいという意欲を喚起するのは、課題の質であり、確かなフレームワークです。そしてそれは、長く行われてきた発問研究や授業システム研究と質を同じにしています。

〈協同学習〉や〈ファシリテーション〉を悪いと言っているのではありません。若い教師はそれらと同時に、〈一斉授業〉をもできるようにならなければならない、と行っているのです。子どもたちを納得させたり捌いたりという手法を身につけなければ、ダイナミックな活動は機能不全に陥ります。ダイナミックな活動の流行、ダイナミックな活動の効果は、それだけを学べば良くなったことを意味しません。学ぶことべきことが増えたことを意味しているのです。教師たる者、その覚悟をもちたいものです。

【目次】

第1章 一斉授業を機能させる10の原理

1.ゴールイメージの原理/最終目標の意識化
2.フレームワークの原理/授業目標の具体化
3.メインターゲットの原理/指導事項の具体化
4.ユニットプログラムの原理/授業内容の分節化
5.ブリーフィングマネジメントの原理/指導言の差別化
6.インストラクションの原理/学習趣意の明確化
7.スモールステップの原理/学習活動の系統化
8.グループワークの原理/学習活動の協同化
9.パーソナライズの原理/学習内容の凝縮化
10.ポートフォリオの原理/成長過程の物語化

第2章 一斉授業を機能させる100の原則

1.基本として身につけたい10の原則
2.指導言を機能させる10の原則
3.机間指導を機能させる10の原則
4.発言指導を機能させる10の原則
5.小集団交流を機能させる10の原則
6.ノート指導を機能させる10の原則
7.評価評定を機能させる10の原則
8.授業構成をつくる10の原則
9.年度当初に徹底する10の原則
10.授業力を向上させる10の原則

あとがき

本書は「10の原理・100の原則シリーズ」の四冊目にあたります。シリーズ中で授業づくりを対象としたものとしては『教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ』に続いて二冊目となりますが、前著と異なり、日常的な授業をどうつくるかという最も卑近な領域を対象としています。その意味ではシリーズ一冊目の『学級経営…』同様、「失敗しないための勘所」といった基本トーンをもっています。

しかし、「失敗しない授業づくり」は決して「成功する授業づくり」と同義ではありません。〈失敗しない〉ということはゼロベースを維持することであり、〈成功する〉ということはプラスに移行させることですから、両者は基本的な発想を異にしています。それでも、耳ざわりの良い、口あたりの良い教育書ばかりが横行する最近の風潮の中、こうした最低限のラインを示すことにも意義があるのだと信じて本書を執筆しました。読者の皆様には、どうか前著『教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ』と並行してお読みいただければ幸いです。

本書の内容は、教職に就いて二十数年間、様々な先達から学んできたことのうち、これだけはすべての教師が身につけた方がいいなと確信している内容で構成しています。「全生研」や「法則化運動」の教育運動、野口芳宏氏や鹿内信善氏、更には最近になって親交の始まった赤坂真二氏や西川純氏から学んだことのエッセンスも取り込まれています。また、その多くが、長くともに研究活動に取り組んできた「研究集団ことのは」のメンバー、「教師力BRUSH-UPセミナー」のメンバーとの議論の中から到達した内容であることも付記しておかなければなりません。そして何より、学生時代から教えを受けてきた師匠森田茂之の大きな影響下にあります。これまでの恵まれた出逢いを実感するとともに、感謝の意を申し述べさせていただきます。

さて、裏話を一つだけ。実は本書は本シリーズにおいて、編集者との打ち合わせどおりに執筆を進め、初めて締切前に仕上げることのできた本です。自分が成長したのか、はたまたテーマが自分の書きやすいものであったのか、そのあたりは自分でもよくわかりませんが、編集者からの督促を一度も受けずに書き上げた本というのはこれが初めてです。というわけで、今回は編集の戸田幸子さんには感謝するというよりも、「どうだ!」と言いたい気分です。

最後になりましたが、今回も楽しい漫画とイラストを添えていただいたイクタケマコトさんに深く感謝申し上げます。

2012年6月29日 今年初の真夏日の書斎にて 堀  裕 嗣 

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12月13日(木)

1.朝から授業が5連発。6時間目は空き時間で銀行に支払いに。学校に戻って進路関係の電話をしまくる。放課後は推薦入試生徒の面接指導。17時ちょうどに退勤して岩見沢へ。お袋と夕食。20時過ぎに帰宅。なんとなく分刻みで動いた感じの一日。いろんなことが進んでいく。いろんなことが終わっていく。

2.【残席8】第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin愛知/2012.12.22・土/刈谷市総合文化センター402研修室/3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一
http://kokucheese.com/event/index/58534/

3.毎週月曜日の最初の授業を1時間録音して、そのテープを聞きながら通勤していた時代があります。3年続けました。「ええと」が多い。口癖がうるさい。余計な言葉が多い。無駄な言葉が多い。指導言の言い換えで意味が変わっている。生徒の発言の核心を拾えていない。そんなことにいやというほどに気づかされました。

4.生徒ともPTAとも、出逢いにおいて定番の自己紹介ネタをもつことが大切です。自分を強く印象づけることなしに良い学級経営も良い授業も良いPTA活動もあり得ません。出逢いは楽しく、日常も楽しく、真面目に語るときには心底真面目に……そんな当然のメリハリをつけられない教師が増えています。

5.教師は文体にバリエーションをもつべきです。生徒に届けるために書かれる文章にも幾つかの文体をもつべきです。人の心を打つのは必ずしも美文ではありません。ましてや借り物の四字熟語や格言などかえって品位を落とします。自分らしさがにじみ出る文章……そのバリエーションをこそもつべきなのです。

6.若いときの文体には自分をよく見せたいという思いがあらわれます。年齢を重ねると、自分をよく見せることよりも、自分の伝えたいことが他人に伝わることの方を重視するようになります。もっと年齢を重ねると、自分の伝えたいことを伝えるよりも、他人の触媒になることを重視するようになります。

7.教師が魂を載せた言葉をしゃべれない、そんな雰囲気が蔓延して何年が経つでしょうか。いくら技術を駆使してみても、最後に説得力をもつのは魂が載っているか否かです。そんなあたりまえの理屈も通用しなくなった感があります。学校教育から言霊が消えてしまったら……そう考えるとゾッとします。

121009cover8.新刊はtwitterのつぶやきから生まれた本です。僕のツイートのうち、リツイートの多かった40を選んで、それぞれについて平均3頁の解説を施したものです。まとまり感には欠けますが、まずまず私の力量形成観を書けたのではないかなあと感じています。

9.一つ満たされる度に、欲望は大きくなっていきます。辿り着くところは満たされない欲望の壁であり、自分の限界の自覚です。もつべきは欲望ではなく、内面の成長する未来の、技術が進歩する未来の、思想が成熟する未来のセルフイメージです。成長と進歩と成熟には限界はありません。

10.拙著『一斉授業10の原理・100の原則』(学事出版)をブログ「半径3mの教育論」で取り上げていただきました。ありがたいコメントで恐縮しております。http://d.hatena.ne.jp/futokun713/

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12月12日(水)

1.【残席8】第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin愛知/2012.12.22・土/刈谷市総合文化センター402研修室/3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一
http://kokucheese.com/event/index/58534/

2.教育論に興味を抱いて教師をしているうちはうまくいきません。目の前にいる子どもに興味を抱き、試行錯誤しているうちに教育観が生まれ、やがてそれが自らの教育論になっていくのです。10年間がむしゃらに取り組むとその萌芽が見えてきます。10年の時を経ずに見えてきたものは幻想に過ぎません。

3.経験を重ねるほど主張はシンプルになっていきます。こねくりまわす必要も、裏返す必要もないことに気づいていきます。若い頃は、先達のそのシンプルさが大雑把な主張に見えて、どんどん思考を複雑化させていきますが、先達のシンプルさが複雑な思考の末に到達したシンプルさであることに気づくのにそれから20年かかります。

4.努力する者だけが教壇に立つべきなのです。自らの成長を怠らない者だけがその資格をもつのです。もっと遠くへ。もっと高みへ。自らの可能性に飢えない者に教壇に立つ資格はありません。もちろん心を病んでまでそうする必要はありませんし、死を考え出したらすぐに逃げるべきです。しかし、でも命に関わる場合以外は逃げるべきでありません。

121009cover5.新刊はtwitterのつぶやきから生まれた本です。僕のツイートのうち、リツイートの多かった40を選んで、それぞれについて平均3頁の解説を施したものです。まとまり感には欠けますが、まずまず私の力量形成観を書けたのではないかなあと感じています。http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E7%9B%B4%E4%BC%9D-%E6%95%99%E5%B8%AB%E5%8A%9B%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%AE%E6%A5%B5%E6%84%8F-%E5%A0%80-%E8%A3%95%E5%97%A3/dp/4181346234/ref=sr_1_11?s=books&ie=UTF8&qid=1351323550&sr=1-11

6.授業5コマ。放課後は推薦入試生徒の面接練習を1時間ほど。その後、運営委員会、旅行的行事委員会、進路関係の臨時学年会。終了が19時過ぎ。ふう……。でも、帰宅してみると嬉しい連絡が。1日トータルでプラマイゼロって感じかな。 絶食生活も終わり。今日は消化の良いものだけではあるが、夕食をとった。なんと日曜日の夕食以来。

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12月11日(火)

1.昨日の朝、吐き気に目覚める。トイレに行き、吐く。午前中に授業3つやっているときも、吐き気に襲われる。午後年休で病院へ。ノロの可能性に怯えながら、そうではないとの診断。一日何も食べず、脱水症状にならないようにポカリだけで過ごす。今朝は吐き気がおさまったが、今日も一日ポカリだけ。

2.放課後、推薦受験をする生徒たちを集めて、面接の練習。面接練習の仕方のフォーマットを固めてしまおうと時間をかけて指導している。入試の面接には、質問に答えることで済む面接と、面接官と対話を成立させなければならない面接と二種類がある。後者の指導はかなり念入りにしなければならない。

3.金曜日は職場の日本酒好き6人で、第2回日本酒の会の予定。第1回の5月には6人で四升あいた。なんとしても金曜日までに復調しなければならない(笑)。

4.〈スキル〉を学べばいいと若者は思っています。しかし、〈スキル〉が多いほど教師としての力量が上がるわけではありません。〈スキル〉を自分の学級に合わせて修正し、それらの〈スキル〉が一貫性をもって機能するような〈システム〉を構築してこそ力量は高まるのです。

5.もしもあなたが若者で、もしもあなたが日々の仕事におろおろしているならば、その原因は周りにあるのではなく、あなたの心性にこそあります。あなたには若者がもつべき「健全な野心」がないのです。「不健全な野心」は人を堕落させますが、「健全な野心」は人に覇気と可能性をもたらします。

6.若い教師が最初の学級をうまくまとめて、それなりに自信をもってしまったときが一番危ない。自分が人間的に優れているとか自分は感性が鋭い人間であるとか勘違いしてしまう。誤解を怖れずに言えば、若い教師など人間的には下の下の下です。二十代はそのくらいのつもりで生徒の前に立った方が安全です。

7.発展途上の自覚のある先達にこそ学ばねばなりません。直接逢って教えを請わねばなりません。完成されたように見える先達、自分の主張を相対化して話すことのない先達は、その世界では既に終わってしまった先達です。本で読めば充分です。しかし、人は多くの場合、その逆の行動をとってしまいます。

121009cover8.新刊はtwitterのつぶやきから生まれた本です。僕のツイートのうち、リツイートの多かった40を選んで、それぞれについて平均3頁の解説を施したものです。まとまり感には欠けますが、まずまず私の力量形成観を書けたのではないかなあと感じています。http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E7%9B%B4%E4%BC%9D-%E6%95%99%E5%B8%AB%E5%8A%9B%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%AE%E6%A5%B5%E6%84%8F-%E5%A0%80-%E8%A3%95%E5%97%A3/dp/4181346234/ref=sr_1_11?s=books&ie=UTF8&qid=1351323550&sr=1-11

9.編集者からの依頼内容について、自分なりに具体的な企画にして送り返した。実現するか否かは五分五分という感じだが、実現すればそれなりにおもしろいものになりそうな予感。でも、書くのはけっこう難しい企画でもある。でも、こういう創造的な作業が実は一番おもしろい。

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12月9日(日)

1.久し振りに札幌での国語科授業づくりセミナー。外部講師を立てずに、「研究集団ことのは」メンバーだけで行うセミナーである。参加人数を少数にして、その代わり内容的には濃い内容を扱うことを旨とする。数えれば19回目である。初めての参加者もいたが、どこか懐かしい感じがして心地よかった。

2.どちらかというと、僕らが好き勝手にしゃべるタイプのセミナーである。完成されたコンテンツを語るというよりも、本音ベースの地に足のついたことをしゃべる。経験の浅い若手の登壇機会にもする。ただし、思い切り斬る。参加者とかなり近い距離で進めて行くことを旨としている。僕らの原点である。

3.実は本になるようなコンテンツもこういうセミナーで好き勝手をしゃべっているうちに、不意に出来上がることが多い。昨日は「一斉授業10の原理」という講座なのに、あまりにも話があっちに行ったりこっちに行ったりするので、10原理のうち5番目で90分が終わってしまった。それもありなのである。

4.現在、明治図書の「エピソードで語る教師力の極意」という10巻シリーズの企画が進んでいる。10人の実践者が教師としての力量形成の経緯をエピソードを中心に語るというものである。私は既に10月に脱稿している。今日、中村健ちゃんの原稿を読んだ。おもしろい。というよりも、興味深い。

5.これまで、石川晋、山田洋一のものを事前に送ってもらって読ませてもらっている。当然のことながら、みんな力量形成の在り方の質は違う。興味関心の在処も違う。しかし、共通しているのは、みな自分の立ち位置というものに非常に自覚的に力量形成を図っているということだ。

6.このシリーズは馬鹿売れはしない。絶対にしない。でも、きっと後続の若い教師たちにとって、こういう本こそが実は一番ためになり、一番必要とされている本なのだろうという感じがしている。たぶんこれを10冊全部読んだら、某かの道筋を見つけられるのではないか。そんな気がする。

7.でも、きっと、このシリーズ本をおもしろがって読むのは、力量形成や上達論に対する意識を高くもっている中堅・ベテラン教師だろうとも思う。ああ、オレもあの頃、このような取り組みをすれば良かったという、いくばくかの後悔の念とともに。しかし、後悔などする必要はない。

8.人にはいろんな人生がある。当然、教師にもいろんな人生がある。10人がそれを披瀝し合ったとき、何かが生まれるものと信じている。これだけある程度の著作を重ね、ある程度の名前ももっている教師たちが、いまなお壮絶なまでに学び続けていることが素直に表出される。そんなシリーズ企画である。

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第19回国語科授業づくりセミナーin札幌

久し振りに札幌での国語科授業づくりセミナー。外部講師を立てずに、「研究集団ことのは」メンバーだけで行うセミナーである。参加人数を少数にして、その代わり内容的には濃い内容を扱うことを旨とする。数えれば19回目である。初めての参加者もいたが、どこか懐かしい感じがして心地よかった。

どちらかというと、僕らが好き勝手にしゃべるタイプのセミナーである。完成されたコンテンツを語るというよりも、本音ベースの地に足のついたことをしゃべる。経験の浅い若手の登壇機会にもする。ただし、思い切り斬る。参加者とかなり近い距離で進めて行くことを旨としている。僕らの原点である。

実は本になるようなコンテンツもこういうセミナーで好き勝手をしゃべっているうちに、不意に出来上がることが多い。昨日は「一斉授業10の原理」という講座なのに、あまりにも話があっちに行ったりこっちに行ったりするので、10原理のうち5番目で90分が終わってしまった。それもありなのである。

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12月7日(金)

1.今日は義父の命日。学校を休んで法事。待ち時間にはずーっと本を読んでいたので、かなり読書が進んだ一日でもあった。ある編集者が持ち込んできた企画のもとになっている本を読む。なかなかおもしろい本だ。これを教育書としてどう構成するか。そしてどうオリジナリティを出すか。おもしろい本になりそうな予感はある。

121009cover2.拙著『教師力アップ・成功の極意』(明治図書)が三省堂書店神保町本店のベストセラーランキング、一般書と並んで社会・人文部門の3位に入ったらしい。いま、大喜びの編集者から連絡が入った。教育書としてはとても珍しいことらしいのだが、どのくらいすごいことなのか、僕にはまったくわからない。

3.堀裕嗣&イクタケマコトのコラボ。かなり良い出来になったと思う。内容的にも、間違いなく僕の代表作になる。
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-049416-3

4.とうとう「教師力ピラミッド」が日の目を見ることになった。今回の刊行は素直に嬉しい。これまで惰性…と言っては何だが、それに近い感じで著作を上梓してきたが、この著作だけは僕自身が本気で出したい、本気で提案したいと思っていたコンテンツである。だからこそ、イクタケマコトに協力を頼んだ。

5.2013年は僕のビッグコンテンツを次々に提案していく年にする。次は『エピソードで語る教師力の極意』だ。ここまではもう完成して編集に入っている。その次は国語科の学力構造論だ。更にその次は組織マネジメント論だ。僕の2013年は飛躍の年になる。売れる売れないではなく、提案性の高いものが次々に出る。

6.【残席10】第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin愛知/2012.12.22・土/刈谷市総合文化センター402研修室/3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一
http://kokucheese.com/event/index/58534/

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12月6日(木)

1.新刊装丁の修正版が上がってきた。文句なし。来月発売予定です。

2.多賀一郎先生「堀裕嗣さんの本にほんの一言」http://www.taga169.com/archives/3126

3.頑張らなきゃならないけれど、頑張りすぎてはいけない。自分で限界をつくっちゃいけないけれど、決して無限だと思ってはならない。みんなこんなあたり前のことを忘れがちになる。視野狭窄に陥る。みんな完璧じゃないけれど可能性はある。「完璧じゃない」も「可能性がある」もともに忘れてはならない。

4.誤解を怖れずに言えば、仕事なんてなんとでもなるのです。あなたが一日くらい休んだところで、あなたが突如入院したところで、あなたが心の病で休職したところで、だれかがなんとかしてくれます。強迫観念で働くことをやめて、もっとおおらかに働きましょう。日本人にはこのくらいの気持ちが必要です。

5.師をもつ。あなたは師をもっているでしょうか。教師として子どもたちの前に立っているというのに、自らは学生時代に習ったことなど役に立たないなどと嘆いてはいないでしょうか。私は二十数年の実践研究生活で確信しています。良き実践者は必ず良き師をもっているというテーゼを信じて疑いません。

6.新刊はtwitterのつぶやきから生まれた本です。僕のツイートのうち、リツイートの多かった40を選んで、それぞれについて平均3頁の解説を施したものです。まとまり感には欠けますが、まずまず私の力量形成観を書けたのではないかなあと感じています。http://kotonoha1966.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-de3f-1.html

7.【ブログ更新】『一斉授業10の原理・100の原則』/横山験也先生、糸井登先生、桑原賢先生、沼澤晴夫先生、石川晋先生、長瀬拓也先生、コマイヌさん、多賀一郎先生から書評をいただきました。http://kotonoha1966.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/10100-50c7.html

8.【拡散希望】第19回国語科授業づくりセミナーin札幌/2012.12.08・土/札幌市白石区民センター1F多目的室/3000円/講師:堀裕嗣・山下幸/テーマ:一斉授業10の原理・100の原則~国語科授業づくりを向上させる110のメソッド
http://kokucheese.com/event/index/58440/

9.【残席12】第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin愛知/2012.12.22・土/刈谷市総合文化センター402研修室/3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一
http://kokucheese.com/event/index/58534/

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12月5日(水)

1.結局、人は楽しい雰囲気の中にいるときに最も成長するのだと実感させられます。大人も子供も楽しいからこそ、高いハードルにも挑戦しようと思うのです。生徒を見ても若手教師を見ていてもこれを実感します。自らの中で、楽しさと成長とが融合された瞬間を実感したとき、人はそれを「充実」と呼びます。

2.教師は、若いうちから一国一城の主になれるまれな職業です。その分、一人で突っ走り、若いうちから自分はいっぱしの者だと勘違いしやすい職業でもあります。教師の成長には、その勘違いを謙虚に戒めて成長する場合と、その勘違いに実質を伴わせて勘違いではなくする場合と、二つあるように思います。

3.指導力不足教員は本当に学校から廃絶した方が良いのか。指導力不足とは相対的なものではないか。指導力不足教員を100人排除したら、101番目から200番目までが新たな指導力不足教員にならないか。指導力不足教員を100人排除したら、次はあなたの番、そしてぼくの番なのではないでしょうか。

121009cover4.新刊はtwitterのつぶやきから生まれた本です。僕のツイートのうち、リツイートの多かった40を選んで、それぞれについて平均3頁の解説を施したものです。まとまり感には欠けますが、まずまず私の力量形成観を書けたのではないかなあと感じています。

5.先日、札幌の紀伊國屋書店に行った折のこと。いつものように教育書担当の方と数分間の雑談。30歳前後の感じの良い女の子である。僕の本と山田くんの本が並んで平積みされていたので、石川晋の本も平積みしてくださいとお願いしてきた。何となく、良いことをしたような、余計なことをしたような……。

41cqvqgqa6l__sl500_aa300_6.『プロカウンセラーの聞く技術・話す技術』マルコ社編
★★
役に立つようで立たない、役に立ちそうもないのに役に立ちそう。なんとも中途半端感の残る本だった。

7.【拡散希望】第19回国語科授業づくりセミナーin札幌/2012.12.08・土/札幌市白石区民センター1F多目的室/3000円/講師:堀裕嗣・山下幸/テーマ:一斉授業10の原理・100の原則~国語科授業づくりを向上させる110のメソッド
http://kokucheese.com/event/index/58440/

8.【残席12】第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin愛知/2012.12.22・土/刈谷市総合文化センター402研修室/3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一
http://kokucheese.com/event/index/58534/

9.【ブログ更新】『一斉授業10の原理・100の原則』/横山験也先生、糸井登先生、桑原賢先生、沼澤晴夫先生、石川晋先生、長瀬拓也先生、コマイヌさんから書評をいただきました。
http://kotonoha1966.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/10100-50c7.html

41711a2xeml__sl500_aa300_10.GAINSBOURG VERSIONS FEMMES/2000
★★★★★

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12月4日(火)

1.同世代にとって好き嫌いは別として大切な曲というのがある。僕らの世代なら佐野元春の「SOMEDAY」とか、レベッカの「フレンズ」とか、ハウンド・ドッグの「ff」とか、竹内まりやの「駅」とか、アンルイスの「六本木心中」とか。同世代なら誰もが聴いて感動したり盛り上がったりした曲たちだ。

2.【拡散希望】第19回国語科授業づくりセミナーin札幌/2012.12.08・土/札幌市白石区民センター1F多目的室/3000円/講師:堀裕嗣・山下幸/テーマ:一斉授業10の原理・100の原則~国語科授業づくりを向上させる110のメソッド
http://kokucheese.com/event/index/58440/

3.【残席12】第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin愛知/2012.12.22・土/刈谷市総合文化センター402研修室/3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一
http://kokucheese.com/event/index/58534/

4.昨夜、新卒で担任したある女の子リナと呑んだ。現在、ヨーロッパのある小国に住んでいる。国際結婚で一児の母である。帰国したというので逢おうということになった。おそらく卒業以来だから18年振り。見かけは何も変わっていなかった。ジュースのように梅酒を飲み、こいつ大丈夫か?と思っていたが、案の定、今朝は二日酔いだったらしい。僕は次の日が勤務の日は酒を飲まない。ノンアルコールビールと高麗人参茶。
そういや、2,3ヶ月前、同じクラスのマミコと呑んだときも平日で僕はノンアルコールだった。やっぱりすすきのに出るなら、週末がいいな。

5164218dpzl__sl500_aa300_5.整形美女/姫野カオルコ/1999
★★★★★
もう一度読んでみたが、かなり良い作品だ。男の私には一読しただけではその良さがわからなかっただけだ。ただ、傑作と呼ぶにはエンターテインメントが過ぎるけれど。

6.いま、姫野カオルコの文庫本を3冊注文した。今月は姫野カオルコだな。

7.「すべての教師は消耗品である」っていう本を書いたら、村上龍に訴えられるだろうか。「愛と幻想のファシリテーション」ならどうだろうか。「限りなく透明に近い日の丸」ってちょっといいなと思ったりもする。

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今月のお知らせ/2012年12月

師走です。進路関係の会議の連続に疲れています。札幌、名古屋、東京でのセミナーもあります。法要も続きます。父が約1年振りに退院します。30日は師匠森田茂之の命日です。慌ただしい1ヶ月になりそうです。

【書籍・出版関係】

121207cover近刊『教師力ピラミッド~毎日の仕事を劇的に変える40の鉄則』堀裕嗣著・明治図書・2013年1月

2006年から温めてきたコンテンツです。僕の講演では必ず触れる、僕にとってビッグコンテンツでもあります。今回は明治図書からイクタケマコトさんとのコラボです。僕の代表作になると思います。それだけの価値のあるコンテンツと自負しています。今回は読者にわかりやすく、役立つようにという配慮も僕なりに尽くしています。

まえがき/目次/あとがき

121009coverスペシャリスト直伝!教師力アップ 成功の極意』堀裕嗣著・明治図書・2012年11月/明治図書の好評シリーズ「スペシャリスト直伝」に名を連ねることになりました。今回は力量形成系の著作です。TWITTERでのつぶやき40を平均3頁で解説する構成です。異色の本でまとまり感には欠けますが、まずまず私の力量形成観を書けたのではないかなあと感じています。

まえがき/目次/あとがき

 

9784761919221一斉授業10の原理・100の原則~授業力向上のための110のメソッド』堀裕嗣著・学事出版・2012年10月/シリーズ4冊目になります。早くも多くの方々から反響をいただき、嬉しく感じております。ありがとうございます。

まえがき・目次・あとがき

書評/教師のチビチビ記録横山験也先生糸井登先生桑原賢先生沼澤晴夫先生石川晋先生長瀬拓也先コマイヌさ多賀一郎先生半径3mの教育論

9784761918842新刊『教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ~授業への参加意欲が劇的に高まる110のメソッド』堀裕嗣著・学事出版・2012年3月/第二刷になりました。お読みいただいた皆様、ありがとうございます。

まえがきとあとがき/目次

9784761918484s生徒指導10の原理・100の原則~気になる子にも指導が通る110のメソッド』堀裕嗣著・学事出版・2011年10月/第四刷になりました。お読みいただいた皆様、ありがとうございます。

まえがきとあとかぎ/目次

9784761918088学級経営10の原理・100の原則~困難な毎日を乗り切る110のメソッド』堀裕嗣著・学事出版・2011年3月/第四刷になりました。お読みいただいた皆様、ありがとうございます。

まえがきとあとがき/目次

『教師力ピラミッド』(明治図書)も脱稿、現在ゲラ校正中です。イラストや装丁の作業に入っています。こちらは冬の上梓になりそうです。「研究集団ことのは」でつくっている『教室ファシリテーションへのステップ 目指せ!国語の達人!』というシリーズも「音読編」「スピーチ編」が脱稿しています。現在、3冊目の「聞き方編」を鋭意制作中です。続いて、「作文編」「話し合い編」と進みます。現在、来春上梓予定の数冊を執筆中です。今後とも、よろしくお願い致します。

【研究会関係】

私に関係する12~1月の研究会をご案内させていただきます。お時間が許せばお越しください。

2012年12月8日(土)/第19回国語科授業づくりセミナーin札幌/一斉授業10の原理・100の原則~国語科授業づくりを向上させる110のメソッド/札幌市白石区民センター1F多目的室/参加費:3000円/講師:堀裕嗣・山下幸/模擬授業者:米田真琴・岸本まり/終了しました。

2012年12月22日(土)/第3回学級づくりプログレッシヴセミナーin名古屋/刈谷市総合文化センター402研修室/参加費:3000円/講師:堀裕嗣・山田洋一/終了しました。

2012年12月23日(日)/明日の教室・東京分校/若い教師のための学級経営10の原則100の原理/これだけは押さえたい国語指導10の原則100の原理/TKP東京駅丸の内会議室/参加費:3000円/講師:堀裕嗣/終了しました。

2013年1月12日(土)/道徳授業改革セミナーin熊本

2013年1月13日(日)/中学校学級経営セミナーin熊本

2013年2月2日(土)/中学校学級づくりセミナーin東京

2013年2月3日(日)/第2回教室実践力セミナーin東京

2013年2月9日(土)/第3回教室実践力セミナーin札幌

2013年2月16日(土)/第20回国語科授業づくりセミナーin札幌

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