1.昨夜から母の調子が悪く、今日は一日、夏休みをいただいく。PCを持って行くこともなく、TSUTAYAで買った東野圭吾を読みながら、母に付き添う。「聖女の救済」(文春文庫)。間違いなく映画化されそうな、大規模な作品。「容疑者Xの献身」ほどではないが、傑作の部類だと思う。
2.いじめ事件。マスコミはなぜ責任追及のみに走るのだろう。構造的な問題の在処をさぐれば、いろいろなことが明らかになるだろうに。どう対処すべきだったかを議論すれば、この国のいじめ問題を劇的に解消する可能性もあるのに。責任追及は確かに大切だが、それだけでは問題の本質を見失ってしまう。
3.札幌から報道を見ているだけでも、いろいろなことが想定される。間違いなく構造的な問題がある。もちろん学校教育の構造的な問題もあるが、学校教育ではどうしようもない構造的な問題もある。一度、それらを明らかにしたほうが良い。教委も警察も行政も動き出したのだから、これをエポックにすべきだ。
4.今回の大津の件は、現場教師には語りにくい問題だ。いじめ加害者とその保護者、学校と教委、被害届を受理しなかった警察、責任追及はすべきだ。しかし、それが終わって、法的・社会的に制裁を加えて幕引きにはしないで欲しい。構造的な問題をすべて明らかにして、国民的議論を巻き起こして欲しい。
5.大津の件にコメントを寄せている人は、基本的にはこのいじめ事件から心理的距離が遠い人に思える。
6.合唱コンクールとステージ発表っていうとてもせま~いコンテンツで本を書いてみて、僕の語れることってまだまだあるなって感じてる。数は売れないかもしれないけれど、せまいコンテンツも一つ一つつぶしていけたらいいなと思う。読者のためというよりも自分自身の今後のために。きっと世界観が広がる。
7.拙著『教室ファシリテーション10のアイテム・100のステップ』(学事出版)にすぷりんぐさんから書評をいただきました。我が意を得たり……という感じで、とても嬉しいです。
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