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6月20日(水)

1.‎9時に家を出て静内へ。日高教育研究所の講演会。教育局の局長初め、錚々たるメンバーの前の講演で最初はやりづらかった(笑)。でも、まあ、お役目は果たせたかな……。わざわざ僕ごときの話を聴きに来てくれた先生方が熱心に耳を傾けてくれて、行って良かったなと思った。中島くんも元気そうだった。

2.驚いたのは日高教育研究所長さんが、僕の教育実習の指導教諭だった中村先生だったこと。なんと……。中村先生は恩人である。とても良い教育実習を経験させていただいた。授業もすべてを僕に任せてくれた。初日から「教育実習は度胸だ」と、算数の授業をさせてくれたっけ。平成元年の夏のことである。

3.編集者とメールでやりとり。それをきっかけに言葉探し。言葉探しというより、途中から言葉遊びに発展していく。でも、言葉遊びはずいぶんと発想を広げてくれるもの。こういう時間は決して無駄ではない。一人ブレイン・ストーミングみたいなものだ。

4.【教室ファシリテーション】子どもたちのインタビューは「なるほどインタビュー」になりがちです。「~は~ですか?」 一つ質問したら、「なるほど…。ありがとうございます。二つ目の質問です」と次に行ってしまうのである。一問一答というやつである。確かにメモはとっていますが、それだけです。

5.【教室ファシリテーション】これでは、子どもたちが事前に準備した活動だけで終わってしまいます。要するに、インタビューをする前からわかっていたことを確認しているだけ、子どもたちの世界観はまったく広がりません。「なるほどインタビュー」を「つっこみインタビュー」に変えなければなりません。

6.【教室ファシリテーション】要するに、一つ質問して一つ答えが返ってきたら、その答えに対して3つの重ね質問をする決めるのです。しかもその場で考えて。これを強制するのです。そうすると、最初は戸惑っても、自分たちの想像以上のことが聞けるこを実感していきます。これを〈1A3Q〉と言います。

7.【学級経営の原則】席替えのルールは教師の専権事項とすべきです。子どもの意見を聞いてはなりません。誤解しないでくださいよ。席を担任が決めろと言っているわけではありません。席替えの仕方の「ルール」を担任の専権事項とすべきだと言っているのです。これがよく誤解を受けます。

8.【学級経営の原則】ただし、なぜそのような席の決め方をするのか、その裏にはどんな思想があって、担任が今後どういう見通しをもっているのか、子どもたちが理解し納得するようにしっかりと語らなければなりません。席替えは子どもにとって一大イベントです。席替えのシステムを軽視してはなりません。

9.【生徒指導の原則】一人でできると思うから失敗するのです。一人でできることなんてそう多くはありません。担任をもち、自分の学級の子どもが何かトラブルを起こすと、教師はどうしても一人で抱え込もうします。でも、一人で抱えてはいけません。同僚を、管理職を信じなければなりません。

10.【生徒指導の原則】有能な教師はHELPを出すのがうまい教師です。HELPの出し方がうまいというのは、手遅れになるまでに先輩を、上司を頼れることを言います。もうどうしようもならない状態になってから出すのはHELPではありません。「お手上げ」というのです。この違いを意識しましょう。

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