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6月16日(土)

1.kayaDVDシリーズⅢ
第3回教室ファシリテーションセミナーin 京都
堀 裕嗣・藤原友和
http://sogogakushu.gr.jp/kayaDVD/main.htm

【お知らせ】
DVDをご購入の皆様へ。私にメールをいただければ、このセミナーで用いている教材を添付メールにてお送りします。ファイルは一太郎です。hori-p@nifty.com

2.【拡散希望/定員50/残席36】第1回学級づくりプログレッシヴセミナーin東京/2012年7月14日(土)/上智大学/堀裕嗣・山田洋一/参加費:3000円/学級づくりと授業づくりの勘所/今年後半は藤原くんにかわって山田洋一さんとの行脚です。
http://kokucheese.com/event/index/34401/

3.【拡散希望/定員50/残席21/今度はこのセミナーです!】教室実践力セミナーin東京/学級づくり&授業づくりの原理原則・ALL堀裕嗣セミナー /2012年7月15日(日)/講師:堀裕嗣/参加費:5000円/会場:上智大学(予定)
http://kokucheese.com/event/index/31411/

4.聞き手の態度として意外と指導されないのが、聞いた話をむやみに他人に漏らさないという、当たり前と言えば当たり前の、それでいて重要なマナーです。教師は子どもたちがよくこの点でトラブルを起こすことに、いやというほど遭遇しています。大人でもよくトラブルになるのは、ご存知のとおりです。

5.生徒指導上の秘密や恋愛話などを教材化して、他人に漏らしても良いことと良くないこととを分けてみる、良くないという場合にはその理由も考えてみる、それを小グループや学級全体で交流してみる、そうした授業が年に数回はあって然るべきと思います。

6.【学級経営の原則】学級組織づくりにおいて私が最も大切するのは「偶然性の排除」です。「誰とでもコミュニケーションを図れる」ことを理想にくじで決める……もちろん、一理あります。しかし、生徒会・行事・授業との連動を考えたとき、やはり優先順位は意図的な組織づくりの方にあると考えています。

7.【生徒指導の原則】生徒指導は予防を基本とします。もちろん予防しきることは不可能ですが、この感覚をもってなされる生徒指導とこの感覚をもたなないでなされる生徒指導には雲泥の差が出ます。学級運営・学年運営・学校運営において、決定的な原則です。

8.生活の中心というか生活の核というか、一日の核が子供たちに何かを教えることである日と、文章を綴ることである日と、活字を読むことである日と、映像を見ることである日と、人に会うことである日と、5種類があります。平日か休日かなんてことは関係ありません。今日は活字を読みます。

9.「仲良く、楽しそうにしている大人が身近にいること」 これにまさる高い教育効果はない。

10.【ファシリテーションの機能】小集団交流は4人が中心です。特に議論を深めるタイプは4人がベストです。逆に、ブレイン・ストーミング的にアイディアを広げるタイプの交流ならば、題材によって6~8人が適しています。

11.【ファシリテーションの機能】教室はハプニングの起こるところです。ファシリテーションの効果の一つにハプニングを誘発するとともに、そのハプニングの自力解決に培うという点が挙げられます。ハプニングを極力排除し、効率化のみを優先しようとする一斉授業とは根幹的な思想が異なります。

12.【ファシリテーションの機能】一斉授業がちゃんとできる人じゃないと、ファシリテーションは機能させられません。ファシリにもここが要所だとキュッと締める箇所があります。要所をとらえた的確な指示、フレームづくりのインストラクション、これらの点は一斉授業の感覚よりむしろ難しいのが現実です。

13.話し手は必ずしもわかりやすい構成で話してくれるとは限りません。しっかりした組み立てを意識してわかりやすく話された話はだれでも理解することができますが、話題があっちに行ったりこっちに行ったりという話し方をする話し手も決して少なくありません。その手の話は理解しづらいものです。

14.しかし、そういうわかりにくい話でも、その話の核心をしっかり理解できる人がいます。このことは、実は聞き手というものが、わかりにくい話の核心を捉えて理解できる者ほど能力が高い、ということを意味してもいるのです。

15.「なんだ、あのわかりにくい話は。どんなに良いことを言っていたとしても、あの話し方じゃだめだ!」と話し手を一方的にばっさり斬る方がいます。しかし、それは自らの聞く力の低さを宣伝しているようなものです。わかりにくいから聞かない、わかりにくいから読まないという態度に成長はありません。

16.【学級経営の原則】学級組織は生徒会組織や行事組織と連動させるのが最も効率的です。教師のためではありません。それを怠ると、生徒たちの負担が重くなるのです。生徒会の委員が学級ではまったく別の仕事をする、そういうことが多すぎます。学級組織は先生のお手伝いのためにあるのではありません。

17.今日の札幌は風が冷たくて、寒いです。朝起きて開けた窓も閉めてしまいました。もうすぐ夏至だというのに、なんということでしょうか。

18.一般的なスピーチ評価表や聞き取りシートは、あくまで「話し方」の評価をさせているのであって、「聞くこと」の評価シートにはなっていません。聞き手の子どもたちによく聞かせよう、子どもたちに聞く力をつけようと思えば、「このスピーチの内容はずばりひと言でいうと何を言いたかったのか」とか「そのために幾つの具体例を挙げていたか。それは何と何か」といったことを書かせるのがふさわしいのです。

19.話し手の話の内容を聞き取るということは、ごくごく簡単にいえば、話を構成する情報をこのような階層意識をもって理解することです。こうした階層意識をもって聞き取ることを一般に「話の中心的な部分と付加的な部分とを聞き分ける」と言います。

20.私が最も影響を受けた先達を一人だけ挙げるとすれば、それは他を圧倒して諏訪哲二である。私は何度か諏訪哲二に会うためだけに上京したことがある。氏は刺激的で、教師という仕事の意味と意義を達観しているようなところがある。それでいて人となりはとてもお茶目な方である。新刊はとても嬉しい。

21.TWITTERで「学級経営の原則」をつぶやいていたら、3匹目のドジョウを思いついた。『必ず成功する「学級経営」魔法の365日チェックリスト』だ。これはちょっと頑張れば書けそうだ。でも、これは3匹目のドジョウなんかじゃないな。「教師力ピラミッド」と並んで、僕の代表作になりそうだ。

22.「教師力ピラミッド」の思想は「一人で抱えるな、みんなでやろう」だ。その裏には「頑張りすぎるな。このままじゃだめだなんて思うな。そのままでいいんだよ」という同僚への思いがある。そして「得意技を発揮すればいいんだ。不得意なところはお互いにカバーし合えばいいんだ」というメッセージがある。

23.中学校ではこれが成立する。これをいかに成立させられるかが、学級経営も生徒指導も機能させるのだ。決して個人技ではない。同調圧力でもない。そのバランスをとるのが主任クラス、管理職の仕事のすべてだと言っても良いほどだ。

24.〈中心と付加〉と並んで、発話内容から聞き分けなければならないとされるのが〈事実と意見〉です。話し手の話を聞くときに、いま話されている内容が話し手の〈意見〉なのか、それとも〈事実〉なのかを聞き分けること重要とされています。

25.しかし、誤解しないでいただきたいのは、世の中には純粋な〈意見〉も純粋な〈事実〉もあり得ないということです。〈どちらかといえば意見に近い発話〉と〈どちらかといえば事実に近い発話〉とがあるだけです。

26.【学級経営の原理】学級経営は相対的に評価されます。ある教師の学級経営が絶対的に良いとか、絶対的に悪いとか、そんな風に断罪されることはまずありません。ただ比べられ、比較されるのです。常に相対評価にさらされるのです。子どもたちも保護者も隣の担任やお兄ちゃんの担任と比べているのです。

27.珈琲が切れたので、気分を変えるために近くのローソンに行きます。運動にはなりません。自宅から約1分です。老夫婦がやっている、とっても良いローソンです。

28.話を構成する情報を階層意識をもって理解すれば、その話を要約して他者に伝えるときにどの段階、どの階層までを取り込んで要約するかということを判断できるようになるのです。つまり、目的に応じて、発話された情報のどこまでを要約に取り込むかを考えて、自分の表現を構築することができるわけです。これを〈発話内容の再構成〉と言います。

29.「聞くこと」に限らず、「読むこと」においても、その発話内容や文章情報を「理解する」ということは、このように目的に応じて臨機応変に〈再構成〉して、他者に伝えられるという状態を指します

Torinouta131030.僕は昔から杉田かおるが好きですが、それは池中玄太のエリちゃん役に依拠しています。「鳥の詩」はその象徴的な曲です。いま聴いてもたまらなく良いです。あの「池中玄太80キロ」のミクちゃん役の子とかヤコちゃん役の子とか、いま何しているんだろう。二人とももう40歳前後になってるはずだよなあ。ミクちゃん役の子なんか、ものすごく綺麗な女性になっているに違いない。思えば、丘みつ子も坂口良子も良い味出してた。宇野重吉とか丹阿弥谷津子とか、名優も脇を固めていたっけ。長門裕之とか三浦洋一とか松尾和子とか、もう亡くなってるんだもんなあ。寂しいなあ。

31.話し手の発話内容から自らに必要な情報のみを取り出して聞くことを〈情報聴取〉と言います。この聞き方は話し手の意図を汲み取ったり、話し手の発話内容をまるごと理解したりするのではなく、聞き手が明確な目的意識をもって、その目的に適った必要情報のみを聞くという聞き方です。

32.日常生活で言えば、電車内で自分に必要な連絡列車の情報のみを聞き取ろうとしたり、ラジオの星占いで自分の星座に関してのみ聞き取ろうとしたり、そんな場面を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。

33.〈情報聴取〉において何よりも大切なのは、〈目的〉を明確に、しかもできるだけ具体的にもつことです。〈目的〉が曖昧だったり抽象的だったりすると、せっかく有益な情報が提示されていたとしても聞き漏らしたり曲解したりする可能性があります。

34.【学級経営の原則】最低限のフレームをつくり、システム化してしまったら、あとは大胆に子どもたちの自由度を高める。それが学級経営のキモです。しかし、この「最低限のフレーム」に担任によって狭い広いがあるのです。教師主導も生徒主導も世の中にはありません。線の引き方の違いに過ぎません。

35.「させる」という語を使うなとか、「指導」という語を使うなとか、そんなものは言葉狩りに過ぎません。本質を見失った、イメージ先行の愚かな自己規制です。

36.8月に行う予定だった学級経営と新教科書教材研究の二つのセミナーを中止した。外向きのセミナーによってもたらされるであろう学びと、自分たちだけの例会での議論によってもたらされるであろう学びとを秤にかけたところ、後者の方が大きいだろうと判断した。だんだん内向きになっていくなあ(笑)。

37.久し振りにサークル活動というものが自分たちの学びのためにあるのだという当たり前のことを象徴する出来事だった。どうやら、これから「研究集団ことのは」も僕も露出が少なくなっていきそうな気配だ。それはある意味では良いことである。じっくり考える時期が近づいてきているということなのだろう。

38.こういう自由度がサークル活動の強みである。誰を気遣う必要もなく、誰に気兼ねする必要もない。僕が教育運動を志したり、サークルの拡大路線をとらないのはそのためだ。僕らは起動力勝負の人間が集まっている。もしかしたら、石川が表に顔を出し始める頃に僕が籠もるかもしれないな(笑)。

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