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6月17日(日)

1.雨。予定は中止。降って湧いた一日をどう使おうか。取り敢えず、この週末にしなくちゃならない連絡数本から始めよう。メール5本だな……と思っていたらピンポーン!ゲラゲラゲラ……大嫌いなゲラゲラゲラ……。うーん。ゲラゲラゲラ。まずはメール5本だな。

2.【学級経営の原則】学級リーダーに負担をかけ過ぎていけません。学級代表に学校祭企画リーダー、合唱コン指揮者、学級内の揉め事まで頼りにする……。負担をかけ過ぎです。しかも一人の子にこれだけ役を与えるということは、実は他の子の成長機会を奪うことにもなっています。バランス感覚が必要です。

3.【生徒指導の原則】予防が基本。そのためには「空白」をつくらないことが大切です。一日の流れにおいて、「時間的な空白」をつくらない。校舎内の巡視において「空間的な空白」をつくらない。多くの学校が組織で動くことを奨励するのはこの「空白をつくらない」ことを第一義としているからなのです。

4.【生徒指導の原則】空白をつくらない。そうは言っても、いかにも管理という雰囲気はいけません。この時間は、子どもたちと遊び型コミュニケーションを図りながら、人間関係をつくる、深める機会だと思って、教師自身も楽しんでしまいましょう。その感覚をもてたら、色んなことがうまくいき始めます。

5.島田雅彦のインタビューを読んでいて思うところがあった。80年代、表現者は斜に構えていることに価値があった。いまは斜に構える表現者が好まれなくなった。若い表現者は少し斜に構えているくらいが将来有望に見えるのだが。教師にも同じような印象を抱いている。でも、時代はそれを許してくれない。僕は若い頃、斜に構えるどころか、背中を向けてさえいたものだが。石川晋などは大の字になって寝転がっていた印象がある。僕も晋もいまの時代に新卒だったら、やっていけなかったかもしれないな(笑)。

51gcit6el__sl500_aa300_6.渚でシャララ/JULIE with THE WILD ONES

だれも興味を抱いてくれないかも知れないけれど、この曲はいい。アルバムもいい。

7.kayaDVDシリーズⅢ
第3回教室ファシリテーションセミナーin 京都
堀 裕嗣・藤原友和
http://sogogakushu.gr.jp/kayaDVD/main.htm

【お知らせ】
DVDをご購入の皆様へ。私にメールをいただければ、このセミナーで用いている教材を添付メールにてお送りします。ファイルは一太郎です。hori-p@nifty.com

8.ある共著企画について思案中。お互いに同一テーマで見本原稿を書いてみて、具体的に構想を練る。割と丁寧な仕事の仕方をしている。きっと、これからおもしろい発想が出てくるに違いない。前に、編集者から良い企画が提案されたと僕が絶賛していた企画である。この本は丁寧につくっていこうと思う。

9.話し手の発話内容から自らに必要な情報のみを取り出して聞くという場合、そこでは〈内容情報〉を聞く場合と〈表現情報〉を聞く場合とが考えられます。多くは〈内容情報〉を聞くことになります。先ほど例に挙げた電車内で連絡列車を確認する場合も、ラジオの星占いを聞く場合も、ともに話し手の発話内容から〈内容情報〉を聞き取ろうとしています。

10.学校生活においても、こうした例はたくさんあります。修学旅行の部屋割りが発表されるときとか、合唱コンクールの音楽科の先生の全体講評の中から自分の学級に関する情報のみを聞こうとするとか、部活動で自分の学校の試合会場だけを聞き取るとか、そういう場合ですね。

11.話し手の発話内容から必要な情報を取り出して聞く第二は、〈表現情報の獲得〉です。これは話し手の発話から話し方の技術を取り出して、自分の表現に活かそうとする目的的な聞き方です。

12.私たちは人生において、何人もの話のうまい人に出逢います。講演で感動したり、研究授業で非常にうまい説明で子どもたちを惹きつけるのに感心したり……そうした経験は皆さんもおもちではないでしょうか。しかし、そうした感動や感心はそのまま放っておいてはいけません。何かそのうまさなのか、しっかりと分析して自分の表現に取り入れるのです。

13.国語科・教室ファシリテーションへのステップ!音読編。完成が近づいてきた。原稿が8割方揃った。そろそろ本気で原稿請求始める時期が来た。原稿って完成が見えてくると、俄然やる気が出る。この本は「研究集団ことのは」の10年振りの国語教育の本になるから尚更だ。でも、これから編集が大変だぞ。

14.スピーチ編と聞き方編も原稿がちらほら集まり始めている。昨日の​例会では作文編のプロットも立った。こういうサークルの共同作業​には、久し振りにわくわく感を抱く。それも10年前の若い頃のわくわく感とはちょっと質の違うわくわく感だ。この違いは何なのだろう。

410i1ybmoml__sl500_aa300_15.only dreaming/V6

なぜかジャニーズでこの曲だけは好きだな。

16.〈情報聴取〉の授業を聞く活動だけで終えてしまっては、その効果は半減してしまいます。必ず再構成して「話す」活動を伴わせなければなりません。いわゆる〈発信型授業〉です。従って、授業づくりにおいては、〈情報聴取〉の〈目的〉を〈発信〉に置くのが基本です。

17.例えば、授業でスピーチ発表会を開催するとします。多くの授業はスピーチ発表会がゴールになっていることが多いようです。しかし、そのスピーチ発表会を通じて、スピーチの工夫点に視点を据えて〈表現情報〉を意識させます。しかも、スピーチ発表会の後には、「良いスピーチとは」というテーマで400字作文を書くというような〈発信〉活動を予め予告しておくのです。子どもたちの中に、一般的なスピーチ評価とはまったく異なった、目的的な聞き方が生まれます。

18.これらの〈表現情報〉を優先順位で整理する、上位のスキルと下位のスキルに階層化してみる、こうした営みを経て〈再構成〉する、こうした単元としての発想が必要です。

19.「第3章 「聞くこと」の20の言語技術」を脱稿。これで「話すこと・聞くこと」の40の言語技術が終わった。この本は3割程度が完成したことになるな。でも、まだ執筆しなければならない言語技術が80もある。まだまだ先は長い。でも、来春には出せそうな感じになってきた。美南ちゃん効果だな。やっぱり持つべきものは原稿を優しく請求してくれる編集者だな。

20.それにしても、この本は、我ながらすごい本になるなあ。少なくとも実践者で国語学力を整理しようという壮大な思いつきを形にした人は、国語教育史上皆無なんじゃないかな。まったく売れないだろうし、あれが足りないこれが足りないという書評も出るかもしれないが、この志だけは評価されるだろう。

21.この本が出たら、また、宇佐美先生とか、大内先生とか、俊三先生とか、鶴田先生とか、野口先生とか、阿部先生とか、小森先生とか、渋谷先生とか、須貝先生とか……数え切れないお世話になった先生方とまた飲みたいな、と思う。思えば、僕はなんて幸せな三十代を過ごしたのだろうと実感させられる。

22.一般にはあまり意識されていないことですが、すべての表現には〈主材〉と〈主想〉があります。例えば、次の例を見てみましょう。

  【例文】 オレ、めっちゃ忙しくてさ~、夕方から家庭教師だろ? その後は皿洗いのバイト。2時までだよ。でも、朝9時にはきっちり講義には出てるよ。だって、学生の本分は勉強だろ?

この例の〈主材〉、つまり、この話の主たる題材となっているモノ・コトは、「自分は忙しい」ということであり、その忙しさを構成しているアルバイトや講義です。しかし、この話の〈主想〉、つまり、何のためにこの話をしているのかという思想は、「オレってエラいでしょ?」なのです。「オレはエラい」と直接言ったのでは聞き手に引かれてしまうという思いが、こうした忙しさを題材として語っているわけですね。〈主材〉と〈主想〉にはこのような関係があります。

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