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6月3日(日)

1.昨日は夜更かしして原稿を書いたので、今日はいま起きました。半日損した気分です。躰もだるいです。今日は少しだけ原稿を書いて、早めに寝ることにしましょう。なんといっても明後日から修学旅行ですから。校正ゲラをもう一度見直して、新しい企画の見本原稿を10頁ほど書く、そんな一日です。

2.子どもの表情や仕草に敏感であることが子ども理解の基本。よく言われることですが、それは相手が保護者や同僚であっても同じです。そのためには、日常的に適度な距離感覚を意識することが大切です。人間関係の〈距離〉に敏感になりましょう。

3.人間関係の最大の難しさは〈距離感覚〉にあります。遠すぎるのももちろんダメですが、馴れ馴れし過ぎるのはもっとダメです。昔から、「教師は生徒たちとの適切な距離感覚を身につけたら一人前」と言われるほどです。

4.保護者や同僚、管理職との関係も同様です。ギスギスした人間関係は論外ですが、甘え合いもまたいけないのです。

5.子どもたちとフラットな関係が理想などと思ってはいないでし ょうか。この国は3.11を経験しました。大きな災害があったと き、教師の最大の仕事は子どもたちの命を守ることです。教師は 統率者の役割を常に意識しなければなりません。

6.若いうちはどうしても生徒との距離が近くなりますから、一歩 引いて距離をつくるくらいの構えをもつことが最適です。

7.自分が子どもたちとどういう関係を結ぶかばかりに意識がいっ て、子どもたち同士の関係をどう結ばせるかに意識が向いていな い若手教師がたくさんいます。気をつけましょう。

8.保護者・同僚との関係は「誠実」を旨としましょう。

9.三十代後半あたりから、自分は意識していなくても子どもたちとの距離がどうしても遠くなっていきます。アラフォーになった ら一歩前に出て子どもに近づく、この構えが必要です。

10.若い頃に比べて、保護者や同僚、管理職が昔に比べて質が劣化 しているように見えますが、それはあなた自身が経験を積んで成 長しているからです。他人を責めずに解決できる方法がないか、 と常に考えるようにしましょう。

11.子どもとの〈距離感覚〉設定の在り方は教師のもつ雰囲気によって変わります。優しい雰囲気をもった先生は一歩引き、怖い雰囲気をもった先生は一歩前へ出る、そういう原則もあります。

12.教師は学校では権力者です。長く教師をやっていると、どんな人も、どうしても自分の「正しさ」を主張するようになっていきます。しかし、職員室世論と実際の世論との間には大きな開きがあるものです。「職員室の論理」を相対化する目をもちたいものです。

13.自分は頑張っている……。自分は間違っていない……。ついついそう言いたくなります。確かにそうでしょう。同僚も管理職もあなたの頑張りや正しさを認めてくれているかもしれません。

14.でも、それは職員室という狭い空間の中での「頑張り」や「正しさ」に過ぎません。世の中は広いのです。あなたの教師としての姿勢が子どもの頃の担任教師のものだったとしたら、あなたのお母さんはどう思ったでしょうか。そんな視点が必要です。

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17.教師にはどうしても「孤独に耐えなければならない」という側面があります。子どもとの関係がうまくいかない、保護者にクレームをつけられる、そういうことは避けられません。そんなとき に必要なのは、「職員室の論理」ではなく「世論の目」で自分を見つめることなのす。

18.職場に閉じこもらずに、いろいろな人と会うことをお勧めします。自分の職場を相対化する目をもちましょう。

19.自分の主張したい「正しさ」は、職員室や学校でしか通用しない論理ではないか、常に自己点検しましょう。

20.若手教師に助言するときは、それが自己保身や学校を守ることだけを考えていないかと、そのバイアスを考えましょう。もしも学校のために若手に泣いてもらわなければならない事情があるのなら、それをちゃんと若手にも伝えましょう。

21.管理職はもちろん、学年主任や生徒指導主事など責任ある立場になったら、部下と子ども、保護者との「調整係」になることを第一義としましょう。そこでは笑顔と誠実さが必要になります。

22.地域には様々な職種の人が集まるコミュニティがたくさんあります。月に一度くらいが一番良いのですが、そうしたコミュニティに定期的に参加して、教師とか学校とかを相対化する目をもちたいものです。ちなみに私は、ファシリテーション系の市民交流イベントによく参加します。

23.「具合が悪いので保健室に行っていいですか?」授業中に子どもが訊いてきます。教師はその場で、瞬時に判断できなければなりません。一人で行かせて良いのか、保健委員の子を付き添わせるのか、自分が連れて行かなければならないのか、移動させずに人を呼ぶのか、それともサボろうとしているから「もう少し頑張りなさい」と制するのか……。例えば、こんな専門教育も受けていない判断を新卒から求められるのが教師なのです。

24る教師にとって最も大切な仕事は何か。学力形成でもなければ人格形成でもありません。それは子どもたちの肉体的・精神的安全を守ることです。子どもたちが元気に過ごせる教室、子どもたちが安心して過ごせる教室、そして何かあったときにはすぐに手当てしてもらえる教室……。それがすべての大前提なのです。

25.教師は簡単な診断と治療ができなくてはなりません。教師はそれぞれの子がいまどんな精神状態にあるのかを常に気にかけなければなりません。そのためにも、子どもたち一人ひとりについて、背景を含めて理解しなければならないのです。

26.学校で一番物知りなのは養護教諭です。子どもたちの手当ての仕方はもちろん、その時々の各学級の状態まで知り尽くしています。養護教諭と日常的にコミュニケーションを図りましょう。

27.何かトラブルがあったとき、先輩教師や養護教諭がどのような手立てをとっているか、常に意識して学びましょう。

28.避難訓練や交通安全教室、生活安全教室といった行事をなめてはいけません。子どもたちのゆるみは毅然と注意しましょう。

29.年齢を重ねるにつれて、子どもたちとの距離が遠くなるものです。子どもたち一人ひとりの背景理解に意識して努めましょう。

30.若い教師には、常々、子どもたちの安全確保のために気をつけなければならないことを伝えましょう。

31.看護・介護関係の本を読むことをお勧めします。教育と看護や介護との間には、相違点もたくさんありますが、それ以上に共通点がいっぱいあります。とても勉強になります。私は『ためらいの看護-臨床日誌から』(西川勝・岩波書店・2007.10)という本を読んで、教育観が変わるほどの衝撃を受けたことがあります。

32.布施明を聴き始めた。きみにできることはボタンつけと掃除……だけど満ち足りていた。そうか。彼女は料理ができなかったんだな。洗濯はちゃんとできたんだろうか。ふとそんなことを考えてしまった。

33.積木の部屋。いい歌だなあ。何度聴いても。シクラメンのかほり。たまらないなあ。落葉が雪に。ウイスキーが飲みたくなる。オレ、二杯が限度かな……。

34.布施明にぎりぎり間に合う世代で良かったな。「積木の部屋」や「シクラメンのかほり」や「落葉が雪に」をリアルタイムで聴けない世代だったら、人生が貧しくなるような気さえする。

35.「先生、机の天板のネジがはずれてぐらぐらしてます」  子どもが言ってくることがあります。ビデオがちゃんと接続されていなくて、なかなか映らないなんてこともあります。PCにトラブルが起こったり、ソフトの使い方がわからないなんてこともよくありますね。こんなとき、気軽に用務員さんや視聴覚担当の先生、PCの得意な先生を呼んでしまっていないでしょうか? みんな忙しいのです。自分でできることは自分でやる。一度聞いたら自分でできるようになる。そういう構えが大切です。

36.人間には得手不得手がありますから、必ずしもなんでもできるようになるのは無理かもしれません。年配の先生がPCソフトのトラブルを周りの先生に頼っているのは愛敬でさえあります。

37.しかし、若い教師はそういう意識ではいけないでしょう。時代は刻一刻と変化しています。教師もその波には逆らえません。これからの変化の時代に対応するためにも、自分でできることをどんどん増やしていくのだ、という決意と覚悟が必要なのだと思います。

38.事務員さんや業務員さん、用務員さんや栄養士さん、こうした学校職員の皆さんと仲良くなりましよう。先輩教師から学べないことがたくさん学べます。

39.何事も一度尋ねるのはOKですが、二度目はなしと心得ましょう。その覚悟が自分を成長させます。

40.PCや情報処理に強くなりましょう。これからは必須です。

41.1.学校職員を軽視してはいけません。彼ら彼女らがどれだけ学校を支えているか、一日よく観察してみましょう。

42.年配の女性の先生が修理修繕やPCに弱いのはかえって愛敬です。ただし、お返しは御茶やお菓子ではなく仕事で……を心がけましょう(笑)。

43.周りの人から学べるか否かは、実は自分の興味関心の広さが決めています。木工の技術に興味を抱いていれば用務員さんは尊敬の対象になりますし、料理に興味を抱いていれば栄養士さんに訊きたいことがいっぱい出て来ます。学びも人間関係も、視野の広さと密接に関係しているのです。

44.「教室ファシリテーションセミナー」第一弾DVDの契約書を返送。『必ず成功する「行事指導」魔法の30日間システム』のゲラ校正を返送。ふう。これで修学旅行前の仕事がひと段落。あとは『教師力ピラミッド』の見本原稿を仕上げて、添付メールで送るだけだ。しかも、それもあとたった2頁。ふう。

45.レイアウトはスカスカだけど、まずまずのできになりそうな予感がしてきたな。まだ、指導力や事務力の項に入ってないからいまひとつだけど、指導力や事務力の具体が入ってきて、チーム力の作り方がはいってくると、けっこう提案性のある本になりそうな気がしてきた。良い機会をもらったな。新境地だ。やっぱり僕は若い女性編集者と組むのが良いらしい。いや、一般的におじさんは若い女性編集者に持ち前の固さを緩和してもらうのが良いのかもしれない。ファンシーレイアウトも捨てたもんじゃない……(笑)。

46.先生はお堅い職業。先生は全体の奉仕者。先生の仕事の中心は学力形成と人格形成。先生の仕事は健全な市民の育成。どれも間違いではありませんが、私は敢えて「教師の仕事の半分はサービス業」とよく言います。

47.子どもや保護者を楽しませる視点は、常にもたなければなりません。だって、堅物なだけの先生よりも楽しい先生の方が良いに決まってるじゃありませんか。言うまでもないことです。

48.子どもたちが楽しめるような授業を展開する。保護者が楽しめるような保護者会にする。こんなふうに「楽しさ」だけを追究してはいけません。

49.授業の要所でユーモアを発揮する、保護者会の話では最初にひと笑い起こす、そういうことであって、大事なことや真面目なことは誠実に語らなければなりません。要はメリハリです。

50.楽しいスピーチを心得ていたり、ちょっとした芸を身につけていたり、子どもたちの学校での姿をビデオに編集したり、そんな技術を身につけることで、教師の仕事に潤いが出るものです。

51.1.子どもたちに教師がツッコミを入れることで笑いをとるという在り方は、年度当初には危険を伴います。最初は自分がボケて子どもにツッコミを入れてもらうところから始めます。教師のツッコミは子どもとの信頼関係を築いてからと心得ましょう。

52.保護者相手のスピーチでは、自分を落とすのがコツです。さり気ない日常生活の話題が良いでしょう。大仕掛けなユーモアはかえって品位を落とすことがあります。

53.写真やビデオの編集、ちょっとした綺麗なしおりをつくるといった、子どもも保護者も楽しめる技術を身につけましょう。

54.1.年齢を重ねれば重ねるほど、教師の言は重く受け取られるようになっていきます。三十半ばを過ぎたら、きわどい笑い、毒舌系の笑いは厳禁と心得ましょう。

55.教師が保護者の年齢を超えた頃から、保護者から見ても少しずつ距離感覚が離れていくものです。保護者集会では、威厳を示すことよりも、親しみやすさを優先しましょう。

56.子どもにしても保護者にしても、人を楽しませるのは大がかりで個性的な話術ではありません。芸人の真似や駄洒落はかえって品位を落とします。日常生活の中でだれでも経験するようなちょっとした不満、恥ずかしさ、照れくささなどを普段から収集しましょう。

57.取り敢えず、この週末に予定していた仕事はすべて終えた。この予定をこなすために金曜日の学年の呑み会を失礼した。でも、終えてみると呑み会に出ていても仕上がっていたな、と思えるような仕事量だった。さて、満足すべきか後悔すべきか。金曜日の呑み会は参加していれば、間違いなく楽しめたのだが。

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