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2011年5月

今月のお知らせ/2011年5月

【書籍・出版関係】

14_ihk83e838d83b83v000明日の教室DVDシリーズ14/文学の授業~読む・解く・書く』石川晋・堀裕嗣・門島伸佳・有限会社カヤ・2011年3月中旬発売

1月末に京都で行われた「明日の教室」がDVDになりました。発売開始されました。「オツベルと象」を題材に、〈語り手の自己表出〉の読み解きの基礎的な授業を模擬授業の形で提案しています。後半は石川晋先生と授業づくりの視点について語り合っています。

165041「児童心理」4月臨時増刊号

スタートダッシュ「学級づくり」

寄稿しています。いつも講座等でご覧いただいているビデオ映像実践について、その意図、構造的な実践理論について提案しています。自分なりに映像実践の意図についてまとめたつもりです。

この他にも「教師のチカラ」第5号や「総合教育技術」5月号、「月刊生徒指導」5月号などにも寄稿しています。

9784761918088_3学級経営 10の原理 100の原則/困難な毎日を乗り切る110のメソッド』堀裕嗣・学事出版・2011.03.17初版

ご注文はこちらへ(学事出版/お急ぎの場合はこちらでご注文いただきますと、数日で届きます。送料はamazon同様、無料です。)

ご注文はこちらへ(amazon)

イクタケマコトさんの装丁でとても綺麗な本に仕上がりました。

「国語科授業づくりの10の原理」(14頁)という資料をつくりました。希望の方に添付メール(一太郎)でお送りします。ご希望の方はこちらにお名前と勤務校をお書きのうえ、メールをお願いします。

この本の第1章の題材となっている学級開き・学年開き関係の記録をご希望の方に添付メール(一太郎)でお送りします。ご希望の方はこちらにお名前と勤務校をお書きのうえ、メールをお願いします。

※堀の著作はこちらこちら

※今後、学事出版から中学校学級経営ワークシート集を上梓します。今年は日本標準の「とっておきの道徳・中学校」にも2本の実践を寄稿しています。双方とも近刊。

【研究会関係】

私に関係する5~6月の研究会をご案内させていただきます。お時間が許せばお越しください。

2011年6月4日(土)~5日(日)/日本ファシリテーション協会・全国フォーラムin札幌/開!啓!拓!(ひらく×3)/登壇者に名前は出ていませんが、藤原友和・石川晋とともに3rdセッションに登壇します。

2011年6月11日(土)/第3回・学級経営プログレッシヴ・セミナーin札幌/札幌市白石区民センター/参加費:3000円/講師:大野睦仁・高橋裕章・堀裕嗣・南山潤司・山口淳一・山下幸/定員30名

2011年6月14日(火)/札幌市立藻岩小学校校内研修会学級経営関係/札幌市立藻岩小学校

2011年4月23日(土)/第2回・学級経営プログレッシヴ・セミナーin札幌運動会指導徹底分析!~微細技術から運動会「後」まで~運動会の取り組み方が1か月の学級づくりの成果だ!!/札幌市白石区民センター/参加費:3000円/講師:大野睦仁・高橋裕章・堀裕嗣・南山潤司・山口淳一・山田洋一/定員30名/受付開始!/ファシリテーターとしての登壇です。/終了しました。

2011年5月7日(土)/第28回・累積科学国語教育研究会in札幌国語教育の観!勘!感!/札幌市白石区民センター1F多目的室/参加費:3000円/講師:大谷和明・大野睦仁・小木恵子・斎藤佳太・高橋裕章・堀裕嗣・山口淳一・山下幸/定員30名/終了しました。

2011年5月14日(土)/第2回・中学校学級づくりセミナーin名古屋中学校・学級経営の極意・決定版講師:石川晋・伊藤慶孝・神崎弘範・長瀬拓也・堀裕嗣・堀川真理・松久一道・桃崎剛寿/定員100名/終了しました。

2011年5月15日(日)/日本文学協会国語教育部会・5月拡大例会シンポジウム魯迅「故郷」をめぐって/東京都立産業技術高等専門学校/堀裕嗣・田中実・藤井省三/司会:須貝千里/終了しました。

その後の予定はこちら

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ぼくのほうが求めているほどです

hakusukeさんに『学級経営10の原理・100の原則~困難な毎日を乗り切る110のメソッド』(学事出版)の書評をいただきました。ありがとうございます。

http://hakusuke.exblog.jp/12684553

「読み終えた後,初任に戻った感覚に陥った。」というような最大限の褒め言葉をいただきました。それほど大仰なことは書いていない、とは思うのですが……(笑)。

ちょっと気になったのは「いつか直接お話をしたい堀先生。」という表現があったことでした。

ぼくにも経験があるのでよくわかるのですが、若い頃とか、ぼくらのような民間教育の世界に足を踏み入れたことのない先生とかには、本の著者というのはずいぶんと遠い人のように思えるものです。

しかし、勉強になったなあとの感想を抱いた著者を研究会にお招きしてお話ししてみると、そんなことはまったくなくて、一般の先生方、特に若い先生方と交流したいと考えている方ばかりなのです。実際に自分が本を出してみても、その思いはまったく変わりません。

今日もhakusukeさんのブログに「いつでも気軽に連絡ください」と書いたところです。

このブログの読者のみなさんで、もしもぼくに訊いてみたいとか、連絡をとりたいというようなことがある場合には、ほんとうに気軽にご連絡ください。できる範囲ではありますが、対応させていただきます。実際には、ぼくのほうが求めているほどです。

最近(とはいってももう1ヶ月たちますが)、Twitterを始めましたが、そのやりとりの中でずいぶんと交流が広がっているのを感じています。そこでのやりとりを通じて学ぶことも多いと、最近、実感してもいます。

ちなみにアカウントはこのブログと同じ「kotonoha1966」です。

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いよいよ明日から宿泊学習である

1・2時間目は空き。宿泊学習の日程を再確認したり、試験範囲表に入力したり、生徒の作文を点検したり。

3時間目は6組。「虹の足」の第三時。表現技法を確認し、指示語を二つ扱い、更に主題を問う200字作文。月曜日にこの分量は生徒たちには苦しかったかもしれない。

4時間目は結団式。各委員長の話、農業体験の注意事項、点呼練習、教頭先生のお話。その後、学年協議会の打ち合わせ。

給食後、5時間目は学活で空き時間。いろんな学級をまわって、生徒たちの表情を眺める。

放課後は宿泊学習の最終打ち合わせ。更に教師用しおりの製本。ビデオカメラやデジタルカメラの充電など。18時過ぎに退勤。

帰宅後、方々とメール連絡。

いよいよ明日から宿泊学習である。今日は早めに寝なければならない。

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徹底した事実の確認を

生徒指導上の事案が起こる。

例えば、ある女子生徒Aが「BちゃんとCちゃんにいじめられている」などと訴えてきたような場合である。

もちろん教師はAに事情を聴く。なるほどAから話を聴いていると、B・Cのやり方には行き過ぎがみられるようだ。そこで教師は、B・Cを呼び出して指導する。Aが二人の言葉に傷ついていること、他人を傷つけるような言動はいけないということ、これからはそういう言動を慎まなければならないこと、こうした内容について指導する。B・CはAにだって責任があると訴えるが、教師は切り返す。「どういう理由があるにせよ、いじめはいけない。」と。「現に、Aは深く傷ついているのだ。」と。

結果、教師はB・Cの信頼を失う。いや、それだけではない。B・CはAに対する恨みをも抱く。そしてAもそれに気づく。「先生はやばい指導の仕方をしたな。」と。それが教師に対するAの信頼をも失わせる。Aは「先生を頼ると、状況が悪くなる。」ということを、経験を通じて学んだのである。それが、今後の生徒指導に大きな悪影響を与える。

教師だけがそのことに気づかない。中には、「うまく解決できたな。」などと、お気楽なことを考えている者さえいる。その裏には、「悪いことは悪いとしっかりと指導しなければならない。それが規範意識を育てるということだ。」という、短絡的な思想がある。いや、〈思想もどき〉というべきか。

多くの生徒指導がこのようになってしまうのには、実は理由がある。それも単純な理由だ。それは教師が指導にあたって、〈起こった事実〉を確認しないからである。

生徒指導上の事案には、必ず〈起こった事実〉がある。B・CがAを攻撃し始めたのはいつからか。どんな言葉をAに浴びせたのか。いつ、どこで、どんな状況で、何回程度浴びせたのか。それを見ていた第三者はいるのか。B・Cがそのような態度に出るようになったきっかけは何なのか。それ以前のA・B・Cの関係はどうだったのか。AとB・Cの関係がこじれる至る過程において、AはB・Cにどのような態度をとったのか。このようなことを確認しなくてはならない。

どんなに面倒でも、教師はこれらの経緯を逐一確認しなければならない。これを怠ると、教師は生徒達の信頼を失ってしまう。教師がうまく対応できなかったという噂が学級中、学年中にあっという間に広がっていく。教師と生徒との関係が少しずつ少しずつ、しかしそれ以上ない確かさをもってくずれていく。そういう学級・学年のなんと多いことか。

では、どのように〈起こった事実〉を確認するのか。

1まず【図1】をご覧いただきたい。生徒Aと生徒Bがトラブルを起こしたとする。それを訴えてきたのが生徒Aである場合、教師は無意識のうちに生徒Aの側に立ちがちである。〈起こった事実〉をAの立場からのみ聴いて、それを前提に生徒指導をしがちである。つまり、無意識のうちにAの味方をしながら、生徒指導にあたりがちなのである。まずはこれを避けねばならない。

これを避ける方法は簡単である。生徒Bからも同じように〈起こった事実〉を確認すれば良いのだ。すると、Aとはまったく正反対の〈起こった事実〉が出てくる。ここで、教師はAの言い分とBの言い分とをフィフティ・フィフティの信用度と捉えなければならない。

すると、この事情を知る者、つまり、A・Bのトラブルに直接的・間接的にかかわよったすべての人間に事情聴取しなくてはならなくになる。

2CやDはA・Bとはまた違った角度で〈起こった事実〉を認識しているかもしれない。中には、終始ひねくれた目で見る者(E)、最初は何が起こったのかを理解していなかったのに事情聴取の中で理解してくる者(F)、A・Bどちらにも気を遣う日和見的態度の者(G)、最初から最後まで事を理解できておらず話のコロコロ変わる者(H)など、様々な角度の事情が明らかになる。

しかし、このくらいの人数に対して事情聴取を重ねれば、教師の側にもおぼろげながら〈起こった事実〉の全貌が見えてくる。これをそれぞれの生徒に突きつけていく。生徒も忘れていた細かな事実を思い出す。

様々な人間が様々に「事実」を解釈していることを知った生徒達は、自らのものの見方を「メタ認知」せざるを得なくなる。つまり、こんな単純なトラブル(=起こった事実)でさえ、自分の見方は絶対ではないのだということを、同級生・仲間内の証言から実感していくことになる。教師から教えられるのではなく、自ら発見するようになる。規範意識は、こうした営みの繰り返しの中で身についていくのである。

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まだ終わってないけど……。

1時間目は7組で「虹の足」の第1時。ことばの記号、連、詩の分類をおさえた(35分)うえで、全文視写(15分)。予定していた時間の目処どおりに進む。

2時間目は1組。「敦盛の最期」後半の解説。課題として「直実はなぜ、敦盛をかわいそうと感じ、助けようとまで思ったのですか。四つ見つけて箇条書きしなさい。」を提示。個別作業をさせたうえで4人グループで交流。更に個別に200字短作文。

3時間目は空き時間。生徒たちの作文を点検。小集団交流の成果が如実に表れている作文ばかり。今後、少し短作文の数を増やそうと思う。

4時間目は学校長と教員評価制度に伴う面談。しかし、面談というよりは小中連携事業や教育課程、生徒指導について意見交換。かなり説明責任や結果責任に意識のある学校長。ここしばらくの上司であった数人の校長には申し訳ないが、こういう校長の下で働くのは久し振りである。おそらく向陵時代のK校長以来である。しかもK校長より発想が柔軟。しばらくおもしろく過ごせるかもしれない。この校長で学校改革に取り組めないとしたら、もう永久にできないだろう。

別におべっかを使っているのではない。実力もあってパイプもあって覚悟もある。そして怖い雰囲気ももっている。それでいて人の話を聞く姿勢ももっている。そりゃ世の中広いから、もっと力のある校長は探せばいるのかもしれない。しかし、それはないものねだりも甚だしい、というものである。とすれば、それに協力して学校改革に臨むのは部下として当然のことである。

5月が終わろうとしている。生徒たちがなんとなくしっくり来始めている。それにしても、長い2ヶ月だった。まだ終わってないけど……。

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ずいぶんと知らないことが多いなあ

1時間目は7組。「敦盛の最期」の解説。

2時間目は空き時間。自習監督。というか、教育実習担当教諭がお休みで、ぼくが専門外の理科の授業を参観。

3時間目は3組。「敦盛の最期」の解説。

4時間目は6組。「虹の足」第2時。今日は表現技法。音読を繰り返した(15分)あと、直喩・隠喩・擬人・擬声・擬態・倒置(15分)を教えて、4人グループで詩の表現技法を確認していく(20分)。小集団学習では適宜助言。英語の教育実習生が授業参観に来ていたので、授業に参加させる。小集団交流に楽しそうに参加していた。何より。研究授業も終わり、教育実習もあと一日。

5時間目は空き時間。小中連携関係のプリントを作成。プリントアウト。あとはなんとなくボーッと過ごす。

6時間目は2組。「敦盛の最期」の解説。

授業が終わると同時に、小中連携会議。隣の小学校の先生と事務職3人を迎え、ハードの整備、ソフト開発の可能性について1時間半ほどじっくり語る。その後、宿泊学習の学年会。終わったのは19時10分。すぐに帰宅。

今日は小学校のシステムについて、ずいぶんと知らないことが多いなあ……と実感させられた一日。小学校が開放図書館になっているのに中学校はなっていない。次年度からは図書館がいっしょになる。中学校の図書館が開放図書館となるためのシステムを敷くとすれば、原稿の図書常任委員制度よりも図書局にしたほうが良い。そうすると、既に生徒総会が終わっていて生徒会規約の改正は今年度中には間に合わない。では、どうするか……。例えば、こんな具体的な話がぽんぽん出てくる。とてもおもしろい会議だった。

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久し振りに烈火の如く怒った

1時間目は3組。「扇の的」の解説。非常にテンポ良く進んだ。機能の反省が生きている。

2時間目は空き時間。本当は1組の授業が入っていたのだが、行ってみると授業変更がかかって社会になっているとのこと。しかもこの授業の回復は予定されていないとのこと。しかもそれをぼくは聞いていない。確かめてみると、ある先生が、それも20年近い経験のある先生が自分が休むために授業を入れ替えて、それをぼくに連絡し忘れていたらしい。久し振りに烈火の如く怒った。ふざけるな!人の授業を何だと思っているのか。社会人として終わってる。

ぼくがこんなにも怒って、困っている様子。筋の通らないことは許さない。これを許すと職員室がだれる。1組の授業を期末テスト前に回復すること、そして回復する場合にはぼくの労働条件に過度の負担をかけないこと、二つの条件を満たしてもう一度来いと告げる。事前に連絡してれば、簡単に取り替えてあげたものを……(笑)。

3時間目は6組。「虹の足」第1時。吉野弘作。ことばの記号、連の概念、詩の分類、そして本文視写。かなりスピーディに進める。

今日も内科健診で3時間目終了にて給食。今日は授業中に生徒たちと約束して、3組に給食を食べに行く。生徒たちのグループに入り、生徒たちをいじりいじられながら楽しく食事。

4時間目は空き時間。宿泊学習関係の仕事。

5時間目は2組。「扇の的」の解説。

6時間目は空き時間。PTAの会議の準備、履歴書じみた個人票の記入。

6校時終了と同時に、15時30分からPTA役員会。更に16時からPTA常任委員会。終了して職員室に戻り、学年の先生方と打ち合わせ。17時45分退勤。

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良い雰囲気だな、と思う。

1~3時間目まで空き時間。生徒指導が15分ほど。あとは事務仕事。小中連携関係の本や資料を読みながら、アイディアを書き出したり、生徒の作文を点検したり、新教育課程をつくるまでの日程をにらんだり……。

4時間目は7組。しかも今日の授業はこれ1時間。3時間も授業をしていなかったので、しかも今日はこれが最初で最後の授業という思いもあり、調子よくあれもこれも語り出す。生徒をいじり始める。更には小芝居を入れて「さあ、与一の運命やいかに!テケテンテンテン……」などとやっているうちに、気がついたら残り時間が4分。授業が予定していた4割しか進まなかった(笑)。こんな馬鹿馬鹿しい授業をしたのは久し振りである。

5月も下旬なので、「よーし、お前達の名前は覚えた。これからは廊下でオレとすれ違う度に名札を隠して『わたしはだ~れ?』と訊きなさい。すぐに言い当てるから」と言ってみる。多くの生徒が「わたしはだ~れ?」と訊きに来たが、ほとんど応えられない。うーん。教室で生徒を見るのと廊下で生徒を見るのとでは大違いのようである。おかしいなあ。30代までは同じことをやっても覚えていたのに……(笑)。

5時間目の空き時間。教頭がいなかったので、校長に「ちょっと振り込みに出てきます」と告げると、「おお、ゆっくりしてきてください。振り込み……」と言われてしまった。きっと煙草を吸いに行ったと思われたのだろう。まあ、確かに煙草も吸うけれど、本当に振り込みに行くのだが……。

放課後は生徒会の卒業生の女の子が遊びに来る。ちゃんと缶コーヒーとポテトチップスのお土産をもって。よくわかっている卒業生である。

職員室に戻ると、学年の先生方が笑顔で談笑している。4・5月の忙しさもひと段落し、宿泊学習も目鼻が立ち、ちょっとだけ余裕が出来たのだろう。良い雰囲気だな、と思う。職員室はこういう雰囲気でなければいけない。これが続けばいいのだが。

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5月中旬チェックリスト

名古屋の学級づくりセミナーで提案した「学級開きから1ヶ月/チェックリスト」

1.生徒は自分に寄ってくるか

学級開き・学年開きから1ヶ月強。休み時間に学級で教卓に腰掛けているとき、巡視で廊下にいるとき、生徒たちがだれ一人寄ってこないとすれば、それは教師として過ごしてきた1ヶ月強の自分に何か問題があったと捉えるべきである。少なくともいっしょにいて楽しいとか、いっしょにいて安心感があるとか、そうした肯定的な印象を与えることができなかったということではある。こんなふうに謙虚に受け止めてみることが大切だ。

2.目があったときに、生徒が微笑むか

廊下で生徒と目があった。チェッと舌打ちをされたとする。腹が立った。しかし、こう考えてみよう。もちろん、この舌打ちをした生徒には問題がある。教師であろうとなかろうと、人の顔を見て舌打ちをするというのは、この社会ではあり得ないことである。でも、顔を見ただけで舌打ちをされる自分にも問題がある、と教師は考えるべきだ。少なくともその生徒にとって、顔を見ただけで舌打ちをしたくなるような教師になってしまっているということは確かなのである。関係づくりに失敗していることは明らかだ。これをすべてその生徒の問題と考え、自分に一切の責任がないと考えるのは教師の傲慢である。

生徒達との関係がうまくいっていれば、目があったとき、生徒達は微笑む。或いは笑いながら近づいてくる。更には近づいてきて話しかけてくる。1ヶ月以上もかけて良い関係を築いてきたならば、ほぼ間違いなくそうなる。関係がうまくいっているということはそういうことである。

3.生徒の小さな変化の理由を考えるようになっているか

ある生徒に何か小さな変化が起こったとする。名札にきらきらしたシールがついたとか、蛍光色のペンが2本、胸ポケットにささるようになったとか、眼鏡がコンタクトになったとか……。そのときに、注意したり声をかけたりするのは良いとして、「どうしてなのかな」とか「何か心境の変化があったのかな」などと、そうした行為の理由を考えるようになっているか。これが問題である。

理由を考えるようになっていれば、この1ヶ月間、その生徒がどういうものの考え方に基づいてどういう行動をとる傾向をもっているのかということを自分なりに捉えていたことを意味する。理由を考えないとすれば、この1ヶ月間、その生徒を漠然と眺めていたか、あくまで教師側の視点(例えば校則など)ばかりで指導してきたことを意味する。どちらも生徒観察としては下策である。

4.生徒の裏情報をにぎっているか

担任し始めて1ヶ月程度たてば、どの生徒とどの生徒が付き合っているのかとか、ブログをやっている生徒はだれでどんなことを書いているのかとか、できるだけこういう情報は捉えておきたいものだ。情報収集にとってこれほど有益なものはない。

5.生徒に身につけようとしている力が明確か

1ヶ月間でこの生徒に何が足りないのか、この集団にはどういう傾向があるのか、そういうことを自分なりに捉えて今後の方向性を明確にしておきたい。

6.次の手立てを考えているか

1ヶ月間にわたって生徒たちをしっかり観察し、一年間の見通しをもつことができれば、現在打っている手立ての〈次の手立て〉が常に意識されているものである。〈次の手立て〉を考えずに現在の手立てを打っているとしたら、それは「その日暮らし」と言われても仕方ない。

7.保護者と密に連絡をとっているか

問題傾向の生徒、不登校傾向にある生徒、支援を要する生徒……。1ヶ月間もあれば、こうした生徒たちの保護者には最低でも3回ずつくらいは逢っているべきである。もちろん原則として言っているのであって、個別事情のある場合はその限りではない。でも、忙しさにかまけて1回連絡したきりとか、なかなか都合がつかないということでなんとなくプリントを届けるだけになっているとか、そういう状況はやはりまずいと心得たほうが良い。

8.授業中に笑いはあるか

この時期、授業がシーンとしていたり、授業中に言った冗談がスルーされていたりということがあるとすれば、この先は覚悟しなければならない。自分と生徒たちとの関係に何らかの問題があると捉えたほうが良い。少なくとも関係がうまくいってないとはいえると思う。

9.授業づくりは楽しいか

この1ヶ月間がある程度機能していたとしたら、毎日の教材研究とか、毎日の教材づくりとか、要するに毎日の授業づくりが楽しいはずである。生徒のせいでも同僚のせいでもない、だれのせいでもない、自分自身のモチベーションが上がり、ポテンシャルが高くなっているはずだ。この自分の心象を自分自身に問いかけてみる……というのは、教育活動の成否を割と正しく示しているものである。

10.学年の中で自分のキャラクターが有益に機能しているか

そろそろ学年の先生方とも気心が知れてきて、転勤してきた先生の人柄も理解でき、転勤していった先生方のことを気にすることも少なくなり、学年団が〈チーム〉として機能し始める時期である。学年団の中で自らのキャラクターがプラスに機能しているかとか、自分のキャラクターとともに仕事をしている先生のキャラクターがうまくからんでいるかなんていう視点で、「自分のチーム」と「チームの中の自分」とを点検したほうが良い。

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ワークシート集/単著/散髪

1.ワークシート集の作業が終わった

『CD-Rでアレンジ自在 中学校ホームルーム活動ワークシート』(学事出版)の作業がすべて終わった。「研究集団ことのは」が「月刊HR」に3年間にわたって連載したホームルーム活動案を集めたもの。ワークシートは77枚。すべてねらい・展開・ポイント&アレンジが付されている。それほど売れるとも思えないけれど、高校版がすでに一年前に出版されていて、まずまず好調な売れ行きを示しているというから、まあそれなりの売り上げは示すのだろう。

先々週は札幌から名古屋、名古屋から東京、東京から札幌と大移動しながら、移動中はすべてゲラの校正。今日は帯の文言、はしがき、各章の扉の文言、更に奥付の著者関係の文言と、なんとも生産性のない短文たちを綴る。

何より嬉しいのは、「研究集団ことのは」とクレジットされた出版物が出ることである。実に6年振りである。今回は山下くんがずいぶんと頑張った。山下くんなくして完成しなかった著作である。

2.いよいよ単著の執筆だな

これが終わったら、いよいよ単著の執筆である。もちろんもう初めてはいるのだけれど、こまごまとした仕事が立て込んでいて、なかなか集中して執筆する時間がとれなかった。これから1ヶ月半ほど、一日中原稿執筆にあたられるという日がそれなりにある。雑念に捕らわれない限りは大丈夫そうである。どうしても行きたいのはウドを採りに行くことくらい。それに週末の一日がつぶれることは間違いない。なんせ、ウドは採りに行くだけでなく、皮剥いて、酢味噌つくって、天麩羅を揚げてと、やらなければならないことが多い(笑)。平気で一日つぶれてしまうから。

3.4ヶ月半振りに髪を切った

今日、4ヶ月半振りに髪を切った。前に切ったのは冬休みだったと思うから、本当にまるまる4ヶ月半振りである。4ヶ月半も伸ばし放題にしているともうぼさぼさである。風呂に入って頭を洗ったら、なんと洗髪に2分くらいしかかからなかった。そうか。オレの髪はこのくらいの時間で洗えるのが普通なんだ……と改めて感じた。なんせ、洗髪ブラシがすっと地肌に届くという感覚を数ヶ月振りに味わったのだから。

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更に面白くなっていくことだろう

1時間目は教科会。来月初旬の漢字検定の打ち合わせ、期末テスト範囲の打ち合わせ、呑み会の打ち合わせ。その後、自己目標シートを完成させ、プリントアウトして提出。

2時間目は6組。「敦盛の最期」後半の読解。最後に直実が「目もくれ心も消えはてて前後不覚に覚え」たのはなぜか。本文全体から4人グループで読み取る小集団学習。更に、ナンバリングを用いて200字短作文。「敦盛の最期」をこれで終わろうと思う。

3時間目は1組。「扇の的」「敦盛の最期」前半の解説。

4時間目は3組。係り結びの法則。実習生が参観。

今日は担任の代わりに6組で給食。途中から「今日は完食できそうだ」ということになり、残っているものを男子生徒が次々に取りに来る。結果、完食。昼清掃だったので、追試はなし。午後は生徒総会。

4人グループの交流が軌道に乗ってきた感じ。少なくとも6組ではずいぶんと機能し始めている。これから授業が更に面白くなっていくことだろう。

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ぐんぐん進む

1_2夕方、車の修理が終わったとのことなのでHONDAへ。帰りに市場によって刺身を少々。今日も水ダコの足を中心に。帰宅して階段を昇っていくと、我が飼い犬がお待ちかね。こいつだけはいつでもぼくを待っていてくれる。何時に帰宅しても、この場所で出迎えてくれる。犬のいる生活というのは、人間関係のいざこざを忘れさせてくれ、必ず迎えてくれる者がいることで生活に向かう心象バランスを調整してくれる。なんとも有り難いものである。

1_32 早速、まんさくの花の生酒をグラスに注ぐ。これも蔵元の大将が描いたという下手くそな亀のラベルの限定品。味は超一級。

増毛のタコ足、様似の赤ガレイ、根室のメヌキで一杯。タコは何もつけずに、赤ガレイは柚塩で、メヌキは醤油で。

それにしても日曜の夜の醍醐味。日本酒をグラスに一杯だけでやめるのがコツ。明日からの5日間の英気を養う。

今日は朝からちょっとした原稿を3本仕上げ、研究会企画を1本つくり、あとはテレビ。ゆっくりと体を休めた週末。

5そうそう。義兄の京都土産の「八百三の柚味噌」が絶品。

食事のあとはゆっくりと風呂に入り、またまた原稿。ほろ酔いで原稿を書くと細かいこだわりを捨てられて、ぐんぐん進む。でも、次の日に絶対に細かな校正が必要になるけれど……(笑)。

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フロントガラス

1_23月からフロントガラスにヒビが入っておりましたが、震災の関係でガラスが入ってこなくて、なかなか交換ができませんでした。

だんだんヒビが大きくなってくるので、いったいどうなるんだろう……と不安を覚えておりましたが、なんとか今日の午前中、交換可能ということで車をもってHONDAに行ってきました。

2_23_3  そこで近くのお菓子屋さんを紹介してもらったので、早速行ってみました。「お菓子クラブSAKI」という名。評判の良いお店のようで、お客さんが入れ替わり立ち替わり。

いくつかおいしそうなものを買ったところ、1300円ほど。

4_2 帰りに「てつや」で醤油ラーメンを食べ、相変わらずの背脂に感動しながらも、ちょっと味もサービスも落ちてきているような印象も抱く。

特に、スープが昔より濃くなって、しょっぱくなりすぎている感じを抱いたし、麺の塊があったりと細かい配慮がなされていない印象も抱いた。まあ、まずいわけではないので、これからもたまに行こうとは思うけれど。

5_26_2 「お菓子クラブSAKI」のがんこシューはなかなかのもの。

クリームが甘すぎないのがいい。ただちょっと大きめなので、一人で食べるには量が多いかも。

7 感動したのは、「トマトパン」という小品。生地にも中にもトマトソースがびっしり。これは初めて食べるタイプの味でかなり感動。

休日の昼食にこれを2個くらい食べると、午後が元気に過ごせそう。

その他には、スイートポテト、プリンなど。

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2011年4・5月/授業ノート

これまで1ヶ月にわたって、「平家物語」の視写・暗唱・音読練習・音読テスト・仮名遣い・係り結びと扱ってきた。目的は4つである。

①ノートをきちんととること。

②音声言語活動の心構え、評価観点を知ること。

③古文特有の韻律を体感すること。

④3人~6人の小集団交流に慣れること。

特に、毎年のことだが、ノートを学習の記録としてとにかく丁寧にきちんとつくらせるということにはずいぶんとこだわりをもっている。

Photo_12これは4月Photo_13の授業開きでおこなった「平家物語」冒頭の視写から始まった見開き。

下の頁には「視写」の定義、冒頭の口語訳、そして筆記テストの貼付。授業時間内の筆記テストを貼付するのに加えて、追試で満点をとったものをその上から貼付させる。文字が丁寧に書かれていないと、書き直しを命じられる。

毎年、そういう厳しさから寿儀容をスタートさせることにしている。「堀先生はノート点検に厳しい」ということが当然の空気として形成されれば、もうこちらの勝ちである。そのためには年度当初が大切である。

Photo_15「扇のPhoto_16的」の視写。口語訳の視写。一人一人の音読テストをやっているうちに、個人で進めていく作業。これを基本とした頁。

音読テスト終了後、仮名遣いを習ったら仮名遣いを、係り結びを習った係り結びを、4人グループ交流で検討したその成果も記入されている。

全文視写なんていう面倒なことにも記録として残ることを体験すれば、それ以降、なんの疑問も抱かずに取り組んでいけるようになる。古文の基礎知識を習う際にも、小集団交流をする際にも、教科書を使うのではなくこのノートに視写した文章を使って取り組んでいる。

Photo_17これは4月末に授業参観があった関係上、音読テストを見せるのもどうかと思い、「聞き方の達人への道Ⅰ」と題して、傾聴態度ロールプレイをおこなった際のノート。

ピアサポートのロールプレイ学習を国語科の「話すこと・聞くこと」領域に応用したものである。2000年前後から取り組み続けているが、「研究集団ことのは」としてはいわゆるテッパン授業の一つである。言語活動における様々な心構えの基礎の基礎を学ぶことのできる、よい授業である。

Photo_27 Photo_29 「敦盛の最期」 についても「扇の的」同様の活動をさせた。

生徒たちにとってみれば、長い文章でたいへんだったと思うが、どの子も一生懸命に取り組んでいた。こうした面倒なことに取り組むということも、必要な体験なのである。

正直に言えば、かなりの時間を要する活動なので、何か別の方法があれば切り替えたいとの思いもある。

しかし、Photo_31Photo_30「扇の的」で取り組んだことの定着ということを考えても、 授業システムの確立時期であるという現状を考えても、まあ必要な言語活動であると考えている。

歴史的仮名遣い、係り結び、「平家物語」の基礎知識に関するノート。今週3時間分のノートということになる。

こういうことをおさえては、4人グループで学習事項について本文をチェックする。現在、その繰り返しという授業パターンになっている。

10_2 11_2 国語科の授業には小集団交流が必ず1回は入るのが当然……という空気を醸成していくために、この時期には必要な授業パターンであると考えている。

正直に言えば、早く授業を進めてしまって、期末テスト範囲を確保したいとの思いもあるけれど、今後2年間の長丁場、優先順位は授業の形をつくることのほうだ。       

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実にいろんな話をした

1時間目は空き時間。宿泊関係の学年集会の打ち合わせ。

45 2時間目は7組。「古文の基礎知識Ⅱ」と題して、係り結びの法則。1年生のときに習った「竹取物語」冒頭を視写させ、どんなときに「けり」が「ける」に変わるのかを検討。その後、係り結びの法則原理を5分ほどで解説。更に「扇の的」「敦盛の最期」を使って、4人グループで係り結びの使われている箇所をチェック。一人目が1行目を音読しては検討、二人目が2行目を音読しては検討……という形で、全文を進めていく。全体で15分ほどの検討時間。ほとんどのグループが係り結びの用いられている9箇所を見つける。その後、「平家物語」の成立・作者・ジャンル・文体を5分ほどで確認して終了。

3時間目は1組。係り結びの法則。

4時間目は空き時間。私用でクロネコヤマトへ。

6昼休みは「平家物語」筆記テストの追試。今日は二人が合格。

5時間目は2組。係り結びの法則。

6時間目は空き時間。部屋割りやバス座席を決めている各学級の様子を眺めながら、ゆったりとした、たのしいひととき。

放課後は学年会。宿泊学習の日程確認。

20時過ぎから、校長、教務主任、学年主任、今年転勤してきた中堅教師と5人で小宴。南郷18丁目の一兆。刺身と天麩羅、にしん漬けが抜群にうまい店だった。その後、中堅教師と二人で屯田屋敷。帰宅は2時過ぎ。一次会から二次会まで、実にいろんな話をした。

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よいことだ。

1時間目は空き時間。通知表所見欄についての提案文書をつくる。学校運営要綱関係の仕事も。

123 2時間目は3組。歴史的仮名遣いの九法則。そのあと、4人グループで「敦盛の最期」の歴史的仮名遣いをすべてチェックさせる。

3時間目は6組。「扇の的」「敦盛の最期」の口語訳、重要語句の確認。こういうのは具体的なエピソードや歴史的な小話などを交えながら、テストに出るようなことを印象づけていくことが大事。こういう、いわゆる従来型の講義形式授業こそ、教師のプレゼン能力がずいぶんと必要とされる授業である。授業というものにはそういう側面がある。

4時間目は空き時間。銀行、郵便局に行って支払い。

給食は初任者研修に行った担任の代わりに2組に入る。昼休みは「平家物語」筆記テストの追試。3名が合格。

5時間目は2組。歴史的仮名遣いの九法則。

放課後は学年会。そろそろ学年団に一体感が出てきている。よいことだ。

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書き出してしまえばそれなりに終わる

1時間目は1組。歴史的仮名遣いの九つの法則。その後、「敦盛の最期」の歴史的仮名遣いすべてを各々の4人グループでチェック。一人1行ずつ音読し、ここに使われていると指摘する。それが歴史的仮名遣いのどの法則が用いられているのかを検討する。これを全文について行う。

2時間目は6組。係り結びの法則の解説を聞いたあと、4人グループで「扇の的」「敦盛の最期」双方について、係り結びがどこに使われているかを検討。その後、「平家物語」の文学史的な基礎知識を解説。

3時間目は空き時間。郵便局で簡保の支払いをし、北海道銀行で名古屋・東京の航空券の支払いをし、学校に戻って自己目標シートをつくる。

今日は内科健診のために3校時終了後に給食。五目ご飯と味噌汁。ぼくにとっては完璧なメニュー。昼休みは「平家物語」筆記テストの追試。3人が合格。

4時間目は2組。仮名遣いの概略を教えたところで、4人グループをつくる。途中で男女別に内科健診が来ることはわかっていたので、臨時に男子だけ、女子だけの4人グループを構成。男子が内科健診に行っても女子グループは交流できるし、女子が内科健診に行っても男子グループは交流できる。こんなくふうをしなければならないことに少々疑問は感じる。

5時間目は7組。歴史的仮名遣いの九つの法則。その後、「敦盛の最期」の歴史的仮名遣いすべてを各々の4人グループでチェック。

15時に年休。体調が悪くて病院へ。まあ、疲れが溜まってるってことなのだろう。薬をもらって帰宅。帰宅後はカウンセリング関係の原稿を2本、国語教育の原稿を1本。今日は3本書く予定なので、ますぜは3本とも書き出しの10行くらいを書いてしまう。書き出してしまえばそれなりに進む。それなりに進めばそれなりに終わる。まずは書き出すことが大切。だから、10行ずつ書き出す。18時現在、本当に3本とも終わるかどうかは不明(笑)。

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愛知・東京紀行

13日、金曜日。早起きしてビデオを編集。10時に家を出る。高速を飛ばしたら、40分程度で千歳空港着。チェックイン。さっさと搭乗手続きを済ませ、喫煙ルームで珈琲を飲みながら、学事から出るワークシート集の校正。

1 211:25のJAL。中部国際行きの飛行機は意外とすいていて、校正の手を止めて窓側の席に移る。ぼくは実は飛行機で窓側の席に座るのが初めて。いつもすぐに乗り降りできるようにと、通路側の席しかとらない。妻と二人で乗れば妻が窓側に座るから、当然ぼくは通路側。というわけで、これまで窓側の席にすわったこと自体がなかったのである。

3_24_4 窓から外を見てみると、北海道は雨だったというのに雲の上は最高のお天気。まあ、あたりまえだが。窓から下を眺めると雲の合間から新潟県の海岸線が見える。向こう側には雲平線とでもいうべき空と雲の境目。まあ、こういう景色は悪くない。日本列島を横断し始めたら尾根が見えてちょっと感動する。途中、「ただいま進行方向左側に富士山が見えます」とのアナウンスに左側の席に移って富士山を眺める。

中部国際に着くと、一路知立へ。ホテルクラウンパレス知立にチェックインし、すぐ裏にあるスーパーでお弁当を買う。味噌カツ弁当。なんと280円。部屋に戻ってお弁当を食べていると、学事出版の戸田さんから電話。彼女も着いたとのこと。早速1Fのティールームで打ち合わせ。2時間半ほど。新著の校正について、販促について、夏の会議について、新しい企画について、などなど。

1_218時過ぎに「中学校学級づくりセミナーin愛知」前夜祭会場近くの居酒屋に移って、更に打ち合わせ。途中からこのセミナーでぼくの担当をやってくれている澤田さんも合流してちょっとした打ち合わせと雑談。両手に花で記念写真をぱちり。20時30分から知立ホルモンにて前夜祭。神崎先生や堀川先生、長瀬くん、松久くん、たくさんの事務局の先生方や学生さん、そしてなんと多賀一郎先生も合流し、大宴会。神崎先生と楽しい会話。話を聞いているだけでも、力量の高い先生だとひしひしと伝わってくる。年齢も近い。良い人と出会うことができた。真理さんは借りてきた猫状態(笑)。彼女の真面目な本質が表情に出ていた。この日は明日に備えて23時30頃にお開き。

14日、土曜日。8時にホテルを出発して愛知教育大学へ。9時半から全体講座。100人の前で「空気づくり」のこと、「マネジメント10原理」のこと、「教師力ピラミッド」のことなどを60分ほどしゃべる。ぼくが何を言いたいのかというのはほぼ伝えることができたのではないか、そう自己評価している。その後、10分の休憩をはさんで60分の選択講座。こちらは「空気づくり」のこと、「縦糸・横糸論」のこと、「学級開きから1ヶ月のチェックリスト」のこと、「学級経営の相対評価」のこと、などなど。

2_2 3_3 昼休みに昼食を食べながら、授業づくりネットワークの記事にするための取材を石川晋から受ける。ほとんど雑談。これを晋がどう記事にするのか、楽しみである。午後は少し遅れて入る。神崎さんの講座を聞こうと思ったのだが、後ろの扉に鍵がかけられていて、前から入るのもどうかと思い、断念。桃崎さんの講座を拝聴。その後、ファシリテーションを用いて全体交流。愛知県4_35イベントでは初めてではないか……ということ。ずいぶんと盛り上がって、いろい ろな質問が出る。それに応える形で「学級経営の極意」が語られていく。初めてやったとは思えない、若手教師と学生さんのコラボファシグラが見事。どんどんファシリテーションの文化がぼくらの世界に広がっていく。嬉しいことでもあり、誇らしいことでもあり、そして今後への期待感を増幅させる動きでもある。

終了と同時に学食に移動して懇親会。ノンアルコールでオードブルなど。ビデオを見たり、現在の教育状況がどのような地点にあるかなどなど、石川晋や吉川裕子さん、若手講師の一人伊藤くんらとしゃべりながら、楽しいひととき。続いて二次会へ。知立駅前の居酒屋。神崎さんや楠本くん、松久くん、神山くん、近藤くん、澤田さんらとおしゃべり。そして真理さんと吉川さんとはかなりじっくりと語る。新潟も、そして立命館も悩んでいることの構造は同じである。途中から鈴木健二さんが来て意気投合。すずけん、おそるべし!とりあえず、年度内に鈴健さんと多賀さん、真理さんには札幌に来てもらおうと思う。札幌の仲間たちにぜひとも逢わせたい。こうしてつながることで、ぼくらのためになるのはもちろんだが、少しは教育界に貢献することにもなるはずである。つながること、つなげることで、教育に携わる者がほんの一部でも元気になれたら、それでいい。

6 8 15日、日曜日。8時過ぎにホテルを出て、名古屋駅で小倉トースト。うーん。ぼくには甘すぎる。小倉トーストを1/3ほどでやめて、9時20分ののぞみで東京に向かう。東海道新幹線には喫煙ルームがあって驚く。半畳ほどのスペースなのだが、これで十分。東海道新幹線はいい。途中に、ここでも「ただいま進行方向左側に富士山が見えます」とのアナウンス。ちょうど喫煙ルームにいたので、真正面に富士山を眺める。

東京都立産業技術高専に向かう。藤井省三先生、田中実先生とともに、魯迅の「故郷」を題材としたシンポジウム。藤井省三先生の著作は読んではいたけれど、すごかった。腰を据えて読み直そうと思う。当然のことながら、東大の先生にはやはり東大の先生としての実質がある、そう感じさせられた。素晴らしい先生だった。

事前から、ぼくはもう日文協への登壇はこれを最後にしようと決めていた。もうぼくの大好きだった日文協には戻らないのだなあ……と、心の底から思った。ぼくの発言の中に、日文協国語教育部会は現場の先生が文学と教育とを本気で結びつけようとしていた場だった。荒木繁先生も大河原忠三先生も太田正夫先生も、みんな文学を生徒の中に成立させることを目指した。大河原先生の最後の著作を読んでも、立場が研究者になろうと何になろうと、最後まで文学的認識に基づいた文章を綴らせることをこそ目的としていたことがよくわかる。

ぼくが言いたいことをひと言でいえば、「あなたたたちはそんな日文協を乗っ取ったんですよ。乗っ取ること自体は何事にも栄枯盛衰があるから構わないし、あなたたたちの言っていることに価値がないわけではないからぼくも実践に取り入れているけれど、ただ自分たちの文学理論を広めることだけを自己目的化して、文学と教育とを結びつけようとの本気の思いを継承しようとしないのは許せない。」ということに過ぎない。しかし、いまの日文協を見ていると、他団体に対する影響力をほとんどもたない、一部の文学理論カルト集団に近い形を呈している。あとは先細りになっていくだけだろう。10年後にはまただれかが乗っ取って、新しい日文協ができるに違いない。自分が本格的に参加するのはそれからでもいい。そんな気がしてきた。もう少し言葉は柔らかかったけれど、こんな感じの思いをぼくが最終発言として述べていたとき、田近洵一先生だけが大きく頷いていたのが印象的だった。

懇親会に参加して、19時20分に会場を出て羽田へ。20時30分の新千歳行きは超満員。通路側の席でワークシート集の校正をしながら、楽しく有意義な3日間に思いを馳せながら、新千歳から車を運転して帰路に就いた。家に着いたときには既に23時を大きくまわっていた。

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いつもの月曜日の動き。しかし、いつもより効率の悪い一日

1時間目は2組。「敦盛の最期」の音読テスト2回目。

2時間目は空き時間。文書をいくつかつくる。

3時間目は6組。歴史的仮名遣いの九法則の解説。

4時間目は1組。歴史的仮名遣いの概略。グループワーク。

昼休みは「平家物語」冒頭筆記テストの追試。合格者多し。

5時間目は3組。歴史的仮名遣いの概略。グループワーク。

6時間目は空き時間。文書をいくつかつくる。校長と評価評定の話。

いつもの月曜日の動き。しかし、疲れが溜まっていて、いつもより効率の悪い一日。ただし授業はまずまず。

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第2回 中学校・学級づくりセミナーin愛知・東海

まだ間に合います。愛知・東海地方の皆様、どうぞご参加ください。

地に足の着いた、ぼくのやっていることをそのまま、提案するつもりです。本には書けなかった具体的な情報もお伝えします。

「中学校・学級づくり」とは謳っていますが、小学校の先生にも高校の先生にもすぐに役立つ情報満載です。愛知県はもちろん、愛知近県のみなさま、5月14日(土)、名古屋でお会いしましょう。

全国・中学校学級経営研究ネットワーク
第2回 中学校・学級づくりセミナーin愛知・東海

~中学校・学級経営の極意/決定版~

教師なら「よい学級をつくりたい!」と思うことでしょう。しかし、学級づくりは学習指導と違ってなかなか学ぶ機会がないのが現状です。「学級づくりに役立つ情報がほしい」「気になるあの子にどう対応すればいいの?」「あの保護者どうも苦手で……」などなど、様々な学級づくりに対するニーズにお応えしていこうというのがこのセミナーです。今回は岐阜から『学び合い』の神崎弘範先生、九州から「とっておきの道徳授業」の桃崎剛寿先生、新潟から「カウンセリング」の堀川先生をお招きし、「中学校学級づくり/全国縦断セミナー」の第二弾です。この後、新潟・東京・京都・熊本と全国を縦断していく、その第2回目のセミナーが東海地方、愛知県で開催されるわけです。若い先生はもちろん、中堅・ベテランの先生方にとっても、目からウロコの提案の連続です。どうぞお誘い合わせのうえご参加下さいませ。

日時:2011年5月14日(土) 9:20~ 受付8:50~

会 場:愛知教育大学 参加費:3,000円

定員:100名(各講座40名)

申込み:http://kokucheese.com/event/index/6965/

(担当:長瀬拓也)

9:20~9:30 総合司会:日江井雄大(愛知教育大学4回生)

アイスブレイク・グループ自己紹介:松久一道

9:30~10:30 全体オリエンテーション/堀 裕嗣
本セミナーの趣旨&これだけははずせない!生徒・保護者の信頼を得る10の原則(短縮編)

10:40~11:40 講座①/選択講座:私が伝えたい学級経営の極意①(東日本の先生を中心に)

A:堀 裕嗣  こんな時代でも失敗しない担任になれる!学級をマネジメントする10の原則

B:堀川真理  「生意気盛りの中学生とこう付き合う!~裸の心で~」

C:石川 晋  学級担任が行う合唱指導

11:40~12:10 講座①のふりかえり/ワークシェアリング(担当:松久・長瀬)

13:10~14:10 講座②/選択講座:私が伝えたい学級経営の極意②(西日本の先生を中心に)

D:神崎弘範  『学び合い』で生徒が変わる、教師も変わる。~授業と学級づくりに生かす『学び合い』。

E:桃崎剛寿  「道徳の時間を学級づくりに生かす」

F:伊藤慶孝  『美術でクラスが熱くなる!~全力My美術教育デザイン~』

14:10~14:40 講座②のふりかえり/ワークシェアリング(担当:松久・長瀬)

14:50~16:20 講座③/全体講座:あらためて講師に問う!学級経営の極意とは?(担当:松久・長瀬)

(1)講師全員登場!:保護者との関わり方6人×10分

(2)アイスブレーク:私の考える学級経営の極意のキーワードは

(3)6人の講師の先生の学級経営の極意をキーワードで

(4)参加者によるふりかえりワークシェア&講師による最終メッセージ

16:30 アンケート記入・終了

石川 晋 (いしかわ・しん/北海道上士幌町立上士幌中学校・教諭)
北海道教育大学旭川校修士課程・国語教育専修修了。学生時代から「授業づくりNW」運動に参加。合唱指導、メディアリテラシー・ワークショップ型学習等、体験的な授業、学級づくりなど、多くの学びのしかけを生み出している。著書に『中1ギャップ』『クラスに安心感が生まれるペア・グループ学習』『書く力がぐーんとつく中学作文ワークシート』(上條晴夫氏と共編著)『中学校 言語能力がぐーんと身につく学習ゲーム集』(平山雅一氏との共著)(学事出版)他、多数。国語科。

伊藤慶孝(いとう よしたか/堺市立深井中央中学校・教諭)
大阪芸術大学芸術学部デザイン学科プロダクトデザインコース卒業。『大阪府いじめ対応プログラム』『堺・教師ゆめ塾』に参加し、ファシリテーションやコーチング、地域文化学、学級づくりの基礎を学んだ上に、デザインの知識を絡め、教育活動にアプローチする。ICTを活用した鑑賞授業に力をいれ、美術科題材集にも実践が紹介されている。現在は、大阪芸術大学との連携に力を注ぎ、教育と美術のかかわりを模索中(ワークショップの企画・学生との討論会、他)『全国中学校美術部展in SAKAI 実行委員(一次審査員)』。愛知県出身。美術科。

神崎弘範(かんざき ひろのり/岐阜県土岐市立泉中学校・教諭)
 学校教育学博士。平成2年岐阜大学教育学部生物学科卒業。平成19年上越教育大学学校教育研究科学校教育専攻 修了。平成21年兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科教科教育実践学専攻(博士課程)修了。上越教育大学の修士課程で西川純教授に師事し『学び合い』に出会う。西川純教授の指導の下、現任校に勤務しつつ博士課程に進み研究活動を続け博士号(学校教育学)を取得。現在に至る。主な学会誌論文に「生徒同士の相互作用を重視した理科学習における「自作教科書作りの活動」についての実践的研究」(日本理科教育学会)他。理科。

堀 裕嗣(ほり・ひろつぐ/札幌市立北白石中学校・教諭)
北海道教育大学札幌・岩見沢校修士課程・国語教育専修修了。「研究集団ことのは」代表・「教師力BRUSH-UPセミナー」代表・「実践研究水倫」研究担当・「日本文学協会」常任委員・全国大学国語教育学会・日本言語技術教育学会など。「文学教育」と「言語技術教育」との融合を旗印に長く国語科授業の研究を続けている。著書に『全員参加を保障する授業技術』『学級経営力を高める~感化主義の学級経営』(明治図書)『中学校通知表・所見文例集』(小学館)など。国語科。

堀川真理 (ほりかわ まり/新潟市立高志中等教育学校・教諭)
カウンセリング・ワークショップのサークル「サイコドラマ新潟」を主宰。学校心理士。全日本カウンセリング協議会認定2級カウンセラー。真の感情を子どもに真っ直ぐに伝える真理流生徒つきあい術。その愛と情熱によって、頑なに心を閉ざしていた子どもたちが変わっていく様は感動以外の何ものでもない。情熱的な型破りのトークにも注目です。(著書)「相談活動に生かせる15の心理技法」(共著)13章サイコドラマ(ほんの森出版)「若手教師のための力量アップ術」(共著)サイコドラマ新潟編「とっておきの道徳 中学校編」 (日本標準)。国語科。

桃崎剛寿(ももさき・たけとし/熊本市立江原中学校・教諭)
昭和63年熊本大学教育学部数学科卒業、平成2年熊本大学大学院教育学研究科数学教育専攻代数学専修修了。
道徳教育研究会「道徳のチカラ」に所属、副代表兼中学代表。熊本県中学校数学教育研究会事務局長。
著書にベストセラー『中学校編とっておきの道徳授業』Ⅰ~Ⅷ(日本標準),『「中学生を変えた」奇跡の道徳授業づくり」(日本標準),『数学脳』(日本実業出版)等がある。数学科。

【ワークシェアリング担当】
松久一道(愛知県武豊町立富貴中学校・教諭) 第3回Mini-1グランプリ愛知代表
長瀬拓也(岐阜県中津川市立蛭川中学校・教諭) 教育サークル「未来の扉」代表代行

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人生って、そんなふうにできてるんだ。

音読テスト。みんなの前であまりに緊張が高じて、うまく音読できなかった女子生徒。帰りがけ、ぼくの姿を見つけて、「先生、どうしたら緊張しなくなりますか」と尋ねてきた。「そんなに緊張するんだ……」とぼく。「わたし、メンタル弱いんです」と彼女。

結局、緊張しなくなる方法などないのだと諦めること。それしかない。

目指すところは緊張しなくなることではなくて、緊張しても実力を発揮できるようになること。いや、そこまではいけないにしても、緊張してもそこそこやれる程度になること。そういうことなのである。

新卒の晩夏。1991年の学校祭のこと。生徒会担当として初めて全校生徒の前に立ったときのことをはっきりと覚えている。ぼくの新卒赴任校は全校生徒1,300人の大規模校。保護者も100人くらいいて、職員も60人くらいいたから、おそらく1,500人近いの人たちの前でしゃべったはずである。たぶん3分程度の話。そのときの緊張感をいまでも覚えている。

言語技術教育学会での発表。600人ほどの研究者、実践者に向かって、自らの主張を展開したときのこと。そのときの緊張感をいまでも覚えている。

人はそういう階段を一つ一つ昇ることによってしか、自らの弱点を克服できないのだ。

これから、最後の中体連大会や、高校入試や、大学入試や、就職の面接や、いろいろな緊張感を強いられる場面が彼女にもやってくるはずだ。そういう将来にとって、音読テストの緊張感も、見えないところで、本人も意識しないところで、何らかのプラスの経験になるはずである。

人生って、そんなふうにできてるんだ。

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ふう。これで明日、旅立てる。

1時間目は7組。前回で「音読テスト」が終わった。要するに「浴びるほど読ませる」期間が終わったのである。「今日から4時間かけて、テストに出まくりの解説授業だよ。心して聞けい」と始めた授業。まずは歴史的仮名遣いの9つの法則と題して、仮名遣いの復習。生徒たちの真剣な表情が印象的。しかし、1時間いっぱいの解説は少々苦しそうだった。

2時間目は2組。ほんとうは空き時間だったのだが、数学の新卒さんが初任者研修。それで1時間もらうことに。「敦盛の最期」の音読テストの1回目。まずまずの出来。よく練習してきている。練習してきている音読とそうでない音読とのテンポの違いが生徒たちにもわかってきた様子。良いことである。

3時間目は3組。音読テストの2回目。緊張した女子生徒が緊張感に負けてくずれた場面が印象的。全体としてはずいぶんとうまく読めていた。

4時間目は6組。この学級も歴史的仮名遣いの復習。1時間目の7組の反省を受けて、この学級では現代仮名遣いと歴史的仮名遣いの概説を終えたところで、4人グループで「扇の的」に使われている歴史的仮名遣いをチェックさせる。その後に解説するという手法に変更。まずまず機能したようである。この時間があったために9つの法則の解説は2つ目までしか進まなかったが、まあ、続きは次の時間にやればいい。歴史的仮名遣いの授業の進め方をこの手法でいくことに決めた。7組は次の時間でこれをじっくりやることにしよう。

今日は初任研に行った数学の新卒さんの代わりに2組に入って給食。

3 2 昼休みは「平家物語」冒頭の筆記テストの追試。昨日も書いたが、数日前の第二美術室の満員状態が嘘のように閑散としている。採点もものすごく楽になった。四十枚の採点と十数枚の採点とでは天と地ほどの差である。ただし、これからは手強い相手ばかりになってくる。そう簡単には合格してくれない(笑)。それでもこちらが諦めないという気概を見せることが大事。そうすれば生徒たちも頑張ってくれる。そういうものだ。

5時間目は空き時間。教材を印刷し、研究会資料を印刷・帳合し、学校運営要綱関係の仕事をし……。2組で帰り学活、清掃。放課後は教務部会。6~8月の行事予定、学級編制の方針、次年度の入学式の方針、2学期の教育実習生の受け入れが議題。会議時間は20分ほど。その後、終業式直前の学年集会の日程調整のために3人の学年主任と打ち合わせ。同僚と談笑、生徒会役員生徒と談笑、学年旗を製作している3学年議長団と談笑、パソコン部の生徒たちと談笑。17時退勤。

帰宅後、明後日の名古屋イベントのPPTの最終チェック。チェックをしているうちに、少し直したいことが出て、更に1枚新しい資料をつくる。20時過ぎに学校に行って印刷。ついでにまだ残っていた同僚数名と談笑。内容は呑み会日程の相談や生徒指導の方針のアイディア、名古屋土産の希望など。学校にはぼくが1年間に研究会資料のために使う用紙の倍の用紙を入れて、管理職にも許可をとっている。最近、こういう礼儀を知らない研究的実践者がいるというのを聞く。とても残念なことである。

帰宅後、土曜日に使うDVDを焼く。すべての準備が終わったのは23時25分。やっと名古屋・東京と渡り歩く週末の準備を終えた。これで明日、旅立てる。

ふう。

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睡眠時間を削っているのが災いしている

1時間目は3組。「敦盛の最期」音読テストの1回目。よく読み込んできている。最期まで読み切った生徒は残念ながら少なかったが、ちゃんと古典のリズム、というか「平家物語」の文体に従って読んでいる生徒が多い。ここまでくれば、なんとなく意味の大枠もつかみかけてきているはずである。終わった者から口語訳の視写。

2時間目は1組、3時間目は6組。ともに「敦盛の最期」音読テストの2回目。両学級とも合格者多数。終わった者から口語訳の視写。

今日は内科健診のため、3時間で給食。2組に入っていっしょに食べる。昼休みは「平家物語」冒頭の追試。昨日までとは打って変わって、第二美術室が閑散としている。各学級ともに8割から9割が合格してしまい、追試受験者が極端に減った。つまり、ぼくの持ち学級5学級の生徒たち198名のうち、85%程度が「平家物語」冒頭を何も見ずにしっかりとした文字で記述することができる、ということである。これは自分でいうのも何なのだが、たいしたものである。

4時間目は空き時間。特にやるべき仕事もないので、光村教育図書の新教科書の資料を読む。

5時間目は2組。「敦盛の最期」後半の音読練習。かなり念入りに指導したので、明日の音読テストが楽しみである。英語の教育実習生が参観に来ていた。短時間にあれだけ手を替え品を替えて読ませるという手法は英語にも少しは参考になるだろう。

生徒会の女子生徒に肩を揉んでもらいながら、トイレ掃除を見る。なんとなく疲れている。週末の研究会2本の準備のために、睡眠時間を削っているのが災いしている。それでも今日中に二つとも完成する予定である。

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事務仕事が一気に片付いた一日

1時間目は3組。「敦盛の最期」後半の音読練習。途中で適度に休憩を入れながら、集中力が途切れないように取り組ませていく。最初の範読、連れ読みなので、生徒も疲れるが教師も疲れる。

2~3時間目は空き時間。学校運営要綱の確認、評価評定研修会資料の学校運営要綱用への変換、PTA関係の資料の作成などなど。

昼休みは「平家物語」冒頭の筆記テスト追試。今日の合格者は39名中23名。座席が満席で、昨日今日と二日連続で追試を受けられなかった生徒が二人。ちょっとかわいそう。もっと広い部屋があればいいのに。

5時間目は7組で「敦盛の最期」の音読テスト2回目。

放課後は宿泊学習実行委員会。金曜日の学年集会の全原稿の確認。その後、PTA役員全体会。その終了とともに17時退勤。帰宅後はお仕事。日文協の資料、中学校学級づくりセミナーの資料をともに完成させようと考えている。

事務仕事が一気に片付いた一日。

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そういうことだ

1時間目は7組。「敦盛の最期」の音読テスト1回目。終わった者から、「敦盛の最期」全文の視写、「平家物語」冒頭の口語訳の視写、「扇の的」の口語訳の視写、「敦盛の最期」の口語訳の視写……と進めていく。これを2回のテストで終わらせるよう指示。

2時間目は6組。同じく、「敦盛の最期」の音読テスト1回目。

3時間目は2組。このクラスは遅れていて、「平家物語」冒頭の筆記テスト、採点、「敦盛の最期」前半の音読練習。声に張りがあって気持ちの良い学級である。

4時間目は空き時間。2組の筆記テストの採点が正しくなされているかどうかをチェック。その後、点数を転記。学校運営要綱の原稿が揃っているかどうかをチェック。その後、具合の悪い生徒についていっしょに給食を食べる。

12昼休みは「平家物語」筆記テストの追試。満点以外はすべて不合格。漢字のトメハネまで見る。今日からは全学級対象。40席ある第二美術室が全席埋まる。半分程度が合格。これから追試生徒がどんどん減っていくはず。先日も書いたが、内容的にはたいした意味のないテストであるが、全員が満点をとるまで追試をやり続ける……というシステムを年度当初に敷いておくことはとても大切である。教師の意気込みを伝えることにもなる。そして、そういう意気込みは生徒にも伝わる。それがあるのとないのとでは、授業の機能度が変わる。そういうことだ。

5時間目は1組。7・6組同様、、「敦盛の最期」の音読テスト1回目。

6時間目は空き時間。生徒指導部長と2学年の生徒指導の方向性について打ち合わせ。放課後は学年協議会で金曜日の学年集会のシナリオを作成。その後、会計担当者会議。17時ちょうどに退勤。

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とりあえず、これで前に進める。

1時間目は2組。傾聴態度のロールプレイ。生徒たちが楽しそうで何より。ワークのあとの「良い聞き方3条件」もずいぶんと積極的に話し合い、良いものができていた。

2・3時間目は空き時間。集めた短作文を評価したりプリントを点検したり。

4時間目は1組。「敦盛の最期」後半の音読練習。全文の視写。

昼休みは3組の「筆記テスト」追試。どうも3組だけが合格率が低い。少してこ入れが必要かもしれない。ただ、3組だけが「筆記テスト」関係のすべてが連休谷間の2日間になっているという問題も無視しがたい。もう1回、追試の合格率の様子を見て、来週、必要なら手を打つことにしよう。

5時間目は担任が生徒指導だったので、7組の学活に入る。学年旗のデザインを決める予定の1時間だったらしいが、全候補作品(生徒たち全員が1枚ずつ描いたもの)から3点に候補作を絞るところまでやり、あとは担任と決めなさいということにする。

放課後は第1回校内研修会。後半が評価評定研修会でぼくの提案。いろいろな質問・意見を基本的にはすべて退け、提案を通す形になった。1時間で終える予定が2時間の議論。勤務時間を大幅に超過しての会議。良い意見がたくさん出て、ずいぶんといろいろなことを全職員で考えることのできた研修会になったように思う。とりあえず、これで前に進める。

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まだ早い。あと3日だな。

まだ早い。あと3日だな。たらの芽。

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筆記テスト

2 筆記テストというのはこういうものです。これを全員に5分間で課す。そんなシンプルなものです。採点基準は1行あたり5点、8行で40点満点です。

1行につき、1字分間違うごとに1点減点。1行につき5文字分間違えると、その行が0点になります。それを8行分足して40点満点というわけです。隣同1 士交換させて生徒に採点させます。教科書を見ながらひと文字ひと文字採点していくことも勉強になります。画像は採点基準を説明したときの板書です。

次の日から昼休みに追試があります。満点以外は全員追試です。今日は1組、明日は2組と昼休みに追試をしていき、2週目は今日は前半学級、明日は後半学級、3週目はまだ合格していない人はどの学級でもOK。このくらいのペースで40人分の机椅子の特別教室一つでできます。だれにも迷惑をかけません。自分一人でできます。まあ、昼休み巡視ができなくなりますから、学年に迷惑をかけているといえばかけていますが……。

たったこれだけのことです。でも、こういうことをやっておくと、定期テストの出来が格段に良くなります。年度当初に全員合格せな許さんぞよ、というものを五つくらいやっておくと、1年間の授業が非常にスムーズに進みます。その意味では、ぼくの授業の一つの〈核〉になっているシステムです。

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連休のなか日、月曜と金曜

授業は3時間。

1時間目は7組。「敦盛の最期」の音読練習。視写。ノート点検。こんな連休の中日みたいな日には、ワーク型でノセるかこうしたやれば終わるタイプの授業をするか、どちらかしかない。今回は進度の関係で後者にせざるを得なかった。いずれにしても、こういう日に全文を視写しておけば、連休明けの授業が楽になる。

2時間目は空き時間。5/13(金)の学年集会のプリントをつくる。実行委員会の動きと一般生徒の動きを分けた、当日の日程プログラムである。実行委員会生徒分と学年教師分を印刷。教師分は配付。

3時間目は3組。「平家物語」冒頭の筆記テスト。その後、「敦盛の最期」の前半部分の音読練習。

4時間目は6組。「敦盛の最期」の音読練習。視写。ノート点検。

5時間目は空き時間。宿泊学習までの集会日程を確認しながら、放課後の宿泊学習実行委員会で決めなければならないこと、今後の見通しとして話しておかなければならないことなどをリストアップする。何せ準備時間が足りない。一つの連絡ミスが致命的な失敗につながる可能性がある。これは教師に対しても同じ。どの日の朝打ちに何の連絡をしなければならないかを5/30(月)までチェックして手帳に朱書き。これですべての集会がスムーズに流れるだろう。

6時間目は6組で学活。宿泊学習の議案審議。担任が外勤だったので学級に入る。素直な生徒たち。時間が20分ほど余ったので、「平家物語」冒頭の筆記テストの追試。追試のない生徒たちは宿泊学習のしおりカットを描く時間に。帰り学活、清掃。

放課後は宿泊学習実行委員会。各専門委員会の学年委員長にどの集会でとんなスピーチが必要とされるのかを確認。委員会スポンサーとの打ち合わせ内容と打ち合わせ日程の確認。これで彼らは解散。各スポンサーとの打ち合わせに行かせる。

その後、学年協議会で第1回学年集会の分担を決定。スピーチ担当者が2名。学年協議会便りの作成が1名。司会者2名。開閉会の言葉担当者が1名。照明係が2名。映像係が4名。音響係が2名。ついでに今後の宿泊学習関係のすべての集会の司会者を決定。

更に、学級カラーのくじ引き。今年は7学級なので、虹色の7色を使って学級カラーを決める。これが学級旗の地の色となり、体育行事のハチマキの色となり、1年間を通して行われる北白2学年七輪(五輪を模したもの)というイベントの学期悠のイメージカラーになる。6校時の学活でそれぞれの学級が第一希望から第三希望まで決めてきていた。そのくじ引きである。晴れて学級カラーも決まり、いよいよ宿泊学習の生徒たちの取り組みがスタートする。

本当は今日は学年協議会PVの撮影をしたかったのだが、あいにくの大雨。金曜日は校内研修会で完全下校なので撮影は来週まわし。編集日程もずれ込んだわけだが、逆に考えれば明日からの3連休がすべて研究会準備に使えることになったということでもある。まあ、それもよし……といったところ。ただ、9日の月曜日も天気が悪いということになるとちょっと困る。てるてる坊主でもつくろうか(笑)。

今日、授業を3時間してみて実感したことは、国語の授業の前に体育があったクラスとなかったクラスとでは、授業へのノリがまったく異なるということ。こういう連休のなか日みたいな日には、いや、毎週月曜日と金曜日にもその傾向があるのだが、まずは躰を動かして頭と心を活性化する必要がある。月曜日と金曜日の1時間目には全校体育なんてことにはならないものか……(笑)。こういうことに気づかない教師が多いことには少々幻滅させられる。

小学校なら、うまくやればそんな操作ができるのではないか。「うちは1時間目でいいですよ」なんて、恩着せがましく1時間目を体育にするのである。きっと数ヶ月単位の長いスパンで見たら、学力向上に寄与するはずである(笑)。

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前半の3連休が終わった

取り敢えず、前半の3連休が終わった。

勤務校は暦どおりの日程なので、3連休のあと1日勤務でまた3連休、また1日勤務で2連休……という日程である。いつもなら「あ~あ、2日も6日も休みならいいのに……」と思うのだが、今年はそういう思いを抱かない。自分が思っている以上に仕事が充実しているということか。学年が若いので、若いスタッフに引っ張られているというのもある。木曜日に行った宿泊学習下見のビデオをつくってしまい、気楽になっているというのも影響している。学年協議会のビデオ撮影をしようとの思いを抱いていることも決して小さくない。

今年は公務でも、何か大きな発見がありそうな予感がしている。授業においても生徒指導においても、そして学年運営においても。学年集会でのビデオ上映もさぼらずに連続しておこなっていこうと思っている。学年レクもいっぱい企画しよう。

道徳授業の開発も、小中連携プランの作成も、評価評定のシステムづくりも、道徳・学活・総合のプランニングも、一度、一生懸命に取り組んでみよう。そういう気分になっている。

自分がそれほど重視しないものに関しては小手先の技術で対応しがちなぼくには、こういう気持ちになるのは珍しいことである。

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猛烈にお仕事

昨日は午前中が本屋巡り。15日(日)の日文協シンポジウムの資料づくりに必要な書籍を買いあさる。午後は酒屋、スーパー、市場と巡り、夕食の食材を買いあさる。帰宅したあと、ちょっとだけ仕事。17時過ぎに義兄夫婦が来て小宴。短時間に日本酒を5合くらい呑んでつぶれる。義兄もつぶれる。19時過ぎには布団の中。

今日は二日酔いで4時半に起きる。すぐにPCに向かい、昨日遊んだ分を取り返そうと猛烈にお仕事。プレゼンを二つつくり、原稿を3本書き、ビデオを1本つくる。

一日中、「中学校学級づくりセミナーin愛知・東海」と「ファシリテーション・フォーラムin札幌」の連絡メールが目白押し。両方とも近づいてきたんだなあ……と実感。

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