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鋭気を養うことにしよう

朝8時に起床。珈琲を飲んだあと、すぐに原稿の執筆を開始。「義務教育で〈習得〉させる国語学力~授業づくりの10の原理・120の言語技術」のべた打ちが終わる。

気に入らない。

最初から作り直し始める。一度できた原稿を最初からつくり直すのは初めて。正確に言えば、卒論以来である。卒論は記憶が正しければ11回書き直した。さすがにそんなつもりはないが、この本はぼくにとって大切な1冊になるので、一度だけ書き直してみようと思い立った。なにせ締切までに時間がある。

思い立ってはみたものの、なかなか書き出そうという気にならない。気分が乗らない。

犬の散歩。

帰宅し次第、すぐに書き始める。書き始めれば軌道に乗るはずだ。さあ……。しかし、乗らない。20頁分を書き直したところで、授業づくりについて考えるのに飽きてきた。飽きてきたというよりは煮詰まってきたというほうが近いかもしれない。そうなのだ。書き直しの基本方針がいま一つ固まっていないのである。これは少し寝かせたほうがいい。

やめる。

「生徒指導10の原理・100の原則」の執筆を始める。プロットはできているので、あとは書くだけ。ただ、最初は本全体のトーンを決めることを同時にしなくてはならない。書いては消し、書いては消しを繰り返す。第1章第1節を書くのに3時間くらいかかった。たった4頁の原稿である。その後は第2節を書くのに1時間程度。

買い物。大野さん来訪。風呂。刺身で獺祭を一杯。

第3節を書くのに1時間程度。でき上がったところで編集者に送付。このトーンで書き進めていいかどうかを確認するためである。今回はイクタケさんにイラストではなく漫画を描いていただく予定なので、そちらの打ち合わせも必要である。こんな感じの原稿をもとに漫画が描けるか否かについても確認しておく必要がある。

明日からまた4日間、仕事である。授業が楽しく、有意義に進んでいる。

今年度は授業面においては、ぼくにとっても挑戦の年である。前にも書いたように、これまで以上に協働学習的な要素を強くしようと考えているからだ。しかも生徒たちの実態に応じて、かなり細かく計画も立てている。月曜日はワークショップ型か、テストのような強制力か、フラッシュカード的なノセていく学習が必要なようである。金曜日はワークショップ型が良いようだ。授業システムを構築しながらもワークショップ型授業を挟み込んでいく、これまでとは違ったシステム構築の手法をためしている。

ゆっくりとお茶を飲み、早めに寝て鋭気を養うことにしよう。

※GERRY MULLIGAN QUARTETの「FRENESI」を聴きながら……。

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1952

原稿執筆のBGMには最高だった。なんとなく頭が冴えてくる。インスタント・コーヒーさえうまく感じられるから不思議である(笑)。

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