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由紀さおり

先月のライヴに行って以来、最近、由紀さおりばかり聴いている。原稿を書いたりブログを書いたりといったときのBGMはほとんどが由紀さおりである。

由紀さおりはぼくが物心ついた頃には既にドリフのコントでしか見ないような、半分お笑い芸人のような扱いをされていた。年に一度、紅白歌合戦で「ああ、この人、歌手だったんだな……」と想い出す、小学生のぼくにはそう見えていた。

ぼくが小学校5年生だったと記憶しているから、1977年だったと思う。その年の紅白で「う・ふ・ふ」という曲を歌う由紀さおりを見た。この曲を歌う由紀さおりに惚れた。当時、由紀さおりは29歳。既に二十代とは思えないような貫禄とおばさん振りを発揮していたのだが、このときの由紀さおりは少なくともぼくにとって色っぽかった。ただ、周りの友達はだれも認めてくれなかったし、その映像を読者のみなさんが見ても、きっと色っぽいとは思わないだろうと思う。

この映像である。

いかがでしょうか。おそらく「ただのおばさん」に見えたことと思う。

でも、もう一度よく聴いて欲しい。この曲はものすごく難しい曲である。例えば、カラオケでこの曲をうまく歌える人はほとんどいないと思う。次の予測されるメロディラインをことごとく裏切る形で進んでいくのである。これをこんなに遊びながら歌う由紀さおりがあまりにも色っぽかったのである。

ああ、由紀さおり。

また、札幌に来たら、彼女の歌を聴きに行こう。何度でも何度でも聴きに行こう。

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