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今日感じたこと5つ

坂上二郎が亡くなった。76歳。脳梗塞。今朝の9時40分。ちょうどぼくが2年2組でテスト形式で漢字練習をさせて、解答を配付していた頃である。ショックだ。ハナ肇のときもいかりや長介のときも谷啓のときも同じようにショックだった。子どもの頃にぼくらを腹の底から笑わせてくれた芸人たちが、一人、また一人と旅立っていく。これで植木等とか萩本欽一とか加藤茶とか志村けんとかが亡くなったら、ぼくはもっとショックを受けるのだろうと思う。と、こんなことを考えていると、ふと、「のっぽさん」こと高見映が亡くなったら、ぼくは立ち上がれないほどショックを受けるだろうと思った。ほんとうに子どもの頃から「のっぽさん」と「ゴン太くん」が大好きだったっけ……。

リンチで4人を殺害した18~19歳の少年たち3人の死刑が確定した。平成6年の事件である。ぼくが日常的に接している中学生と3つ4つしか違わないなあ……と思ったときから、この裁判の経緯をずーっと注目してきた。被害者もいることだし、死刑廃止論者でない限り、この司法の判断にだれも明確に反対することはできないだろう。しかし、この判断に無条件で賛成する人もなかなかいないのではないか。少年……。そして3人いっぺん……。どちらも重い重い判断である。

ヴィジョンを語る校長がいなくなった。部下に意気に感じさせる校長がいなくなった。別に勤務校の校長がどうこうと言いたいわけではない。そういう具体的なことを言いたいのではない。2000年を過ぎた頃から、「よし!やってやろうじゃねえか……」と感じたことがない。これはそう感じさせる校長がいなくなったのか、ぼくが年齢を重ねることで変わってしまったのか、微妙な問題である。

自らの評価査定が低いという不満から、校長に椅子を振り下ろし骨折させた元高校教諭(48歳/既に懲戒免職)が逮捕された。上司の評価などというのは高いこともあれば低いこともある。天意ではなく人事なのだからあってあたりまえである。問題は自分の自己評価の媒介になるものがそれしかない……という自分自身の問題である。それに気づいていないから、四十代後半にもなって椅子を振り下ろしたりヘッドロックをかけたりと馬鹿げた行為に出てしまうのである。こんな同義容赦がいるのかとなんとも複雑な気分にはなるが、事件の構造としてはシンプルである。

生涯で4冊目の「人生の書」ともいうべき書物に出逢った。1ヶ月ほど前にこの書に出逢い、一日1章ずつのつもりで、ゆっくりゆっくり読んできた。わからない言葉は逐一辞書をひきながら、そこから産まれる発想は逐一メモを取りながら、そして今ひとつ理解できない章は何度も何度も読み返しながら、それでもその本ばかりというわけにもいかないので時々浮気もしながら、1ヶ月かけて今日、読了した。ぼくのなかで新しい教育論ができた。いや、できたは言い過ぎで、ベクトルが完全に見えたといった感じだろうか。ぼくに逢ったときに「何ていう本ですか?」と訊いても無駄である。「人生の書」は絶対に紹介しないことにしている(笑)。

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