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なんと哀しいことであろうか

授業は3時間。すべて2年生の国語。3つとも漢字テスト。

空き時間は旅行業者が来て修学旅行の見通しについて打ち合わせる。予想していたことだが、見通しが立たないとのこと。素人は原発問題をはじめとして、道路・JR・ホテルのことばかりを心配するのだが、例えば、駐車場が救援車両の拠点として借り上げられていて小岩井農場が休園しており、打ち合わせが持てなくて見通しが立たないといったタイプの不明確な要素がたくさん出てきているらしい。なるほどな、と思う。

明日、1週間延びた東京行きがあって、今日の学年の送別会には出席できなくなった。4月から楽しみにしていたイベントの一つではあったのだが、こういう事態だから仕方がない。気を取り直して、東京往復のチケットを受け取った。

給食に肉じゃがが出た。ぼくはあまりじゃがいもが好きではないので、給食の肉じゃがは正直、あまり好んでいない。思わず「ああ、肉じゃがか……」という言葉が口をつきそうになって、はっとした。いま、これを出せば「有り難い」と喜んで食べるであろう人たちが東北に40万人いるのである。好き嫌いはともかくとして、給食の肉じゃがは温かい。彼らにしてみればそれだけで希少価値であるはずだ。

おそらくは10秒にも満たないこんな思考の過程を通じて、「人間とはなんとどうしようもないものよ」と自嘲せざるを得なかった。

日本中がこんなふうに自分を戒める生活が始まって、まる1週間がたった。避難所に避難した方や病院で治療を受けていた方々が、復旧の見通しの立たない混乱の中で亡くなり始めている。あの津波から命からがら逃げ延びたというのに。生きていて良かった、助かって良かったと感じたはずの人たちさえ亡くなっていく。なんと哀しいことであろうか。

今日は、死亡が確認された人数だけで阪神・淡路を超えたという報道もなされた。家族から知らせがあった行方不明者だけで1万人を超えたとの報道もなされた。なんと哀しいことであろうか。

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