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気のせいだったのだろうか……

校内人事が佳境。毎年のことだが、最後までばたばたする。気持ちよく、すっきり終わるということがない。まだまだ二転三転しそうである。

今日は要録点検のあと、送別会準備。21時までかかる。

加藤智大に一審判決。もちろん死刑である。控訴審も上告審も死刑だろう。まあ、上訴すればの話だが。

法律が変わらない限り、加藤が死刑を免れることはない。加藤が生育歴や更正可能性、精神鑑定結果を理由に減刑されるとすれば、少なくともこの20年に死刑が確定したり執行されたりした者たちの判決のほとんどが怪しくなる。それでも死刑というのはオウム関連と宅間守くらいだろう。先日の元少年3人に下された最高裁判決だって覆さねばならなくなるだろうし、永山則夫や宮崎勤の執行もだいぶ怪しくなる。

それでもぼくは、加藤智大が、本人も自覚しないうちに、時代の、教育の犠牲者としての側面をもつと感じている。派遣労働問題とか、キャリア教育問題とか、偏差値教育問題とか、そういう犠牲者ではない。もっと大きな、この国の豊かさが蝕んでしまった、「人間関係をつくる力の喪失」とでもいうべきものの犠牲者である。

もちろん、そんな人はたくさんいるのに通り魔にはならないと言われれば、それまでである。

しかし、彼が今後たどるであろう、これから死刑が確定し、社会をを震撼させるような新たな通り魔事件が起こったときにその見せしめのように執行される……という未来に、なんともすっきりしないものを感じてしまうのである。

先日、東京に行ったときに、秋葉原事件の現場に立った。道行く人々に笑顔はあったけれど、まだ3年も経たない現場には、どことなくかつての「あの事件」の現場であるという空気が残っているように思われた。気のせいだったのだろうか……。

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