この1年、学級経営の評価法は?
なんとかいい学級をつくりたい……この1年、頑張ってきました。みなさんの学級、今年の出来映えはいかがですか? 自己評価は高いですか? それとも低いですか? 正直言ってわからない……それが素直な感想かもしれませんね。
年度末、みなさんはこの1年間の自分の学級経営をどのように評価していますか? 自分なりに頑張った。できることはやった。そんな自己評価が多いのではないでしょうか。 でも、そんな評価では自己満足。せめて生徒たちに「先生の通知表」は書いてもらって、この1年間の自分が生徒たちにどう映っていたのかくらいは把握したいものです。ときに厳しいことも書かれてしまうかもしれません。しかし、それはそれで来年度に向けての修正点を改めて考えるきっかけになります。 学級担任として、或いは教師として成長するためには、是非とも取り組んで欲しいことの一つです。
さて、私の場合、「先生の通知表」も書いてもらうのですが、自分の学級経営の評価として、必ず取り組むことがもう一つあります。 それは最後の学活で、学級レクとして、「フルーツ・バスケット」をやることです。「えっ?なんでそんなことが評価なの?」と思われるかもしれません。もう少し詳しく説明しましょう。
私がおこなうのは、通称「なんでもバスケット」と呼ばれる、「フルーツ・バスケット」をちょっと改良したものです。フルーツ名ではおもしろくないので、鬼が「眼鏡をかけている人!」「今日、朝食を食べてこなかった人!」「実はこの1年間、堀先生を怖いと思っていた人!」など、学級にいそうだなと思われる人を考えて、それをきっかけにみんなを動かすというものです。
しかし、このゲーム自体が学級経営の評価につながるわけではありません。実は、このゲームでは、3回鬼になったら罰ゲームというルールを決めるのです。それもあらかじめ決めておきます。例えば、「今度、三回目の鬼になった人は、みんなの前で尻文字で自分の名前を書く」とか「合唱コンクールで歌った曲の自分のパートをワンコーラス歌う」とか、ちょっと抵抗のある罰ゲームです。
実は、こうしたちょっと抵抗のある、恥ずかしい罰ゲームをみんなの前でやれるか否か、ここで学級経営の成否をはかることができるのです。
学級経営がうまくいっていて、学級の仲がいい場合には、女の子でも尻文字くらいは平気でやるものです。歌を歌うくらいはへっちゃらです。ところが、学級がうまくいっていない場合には、尻込みしながらもじもじ……ということになりがちです。
みなさんもちょっと考えてみてください。職場の忘年会とか新年会の余興ゲーム。職場が仲がいい場合には、ちょっとくらい恥ずかしくても、みんなで大笑いするほうを選びます。抵抗なんてあまりもちません。ところが、職場の仲があまりよくない場合には、なんでこんな恥ずかしいことをしなければならないのか……となるものです。
実は、学級も同じなのです。学級経営がうまくいっていて、生徒たちがみんな仲がいい場合には、ちょっとくらい恥ずかしくたってみんなで楽しむほうを選ぶものなのです。いいえ、そんなことを考えなくても、罰ゲームの恥ずかしさなど恥ずかしいとさえ思うことなく、みんなで盛り上がることができてしまうのです。
生徒たちの何気ない動きに目を凝らして、自分の学級経営を評価したいものです。
※沢田研二の「Don't be afraid to LOVE」を聴きながら……。
沢田研二/1991
沢田研二の才能と吉田健の才能がコラボして、素晴らしいアルバムが出来上がった……。当時、そう感じたものである。このアルバムはとにかく楽曲がいい。はずれがないのはあたりまえ。どれをシングルと言われても不思議はない、そのくらい力の入ったアルバムである。ただ「彼は眠れない」に比べると、アルバム全体としてのコンセプトに勢いが感じられない。ギンギンのジュリーが1曲もない。物足りなさがちょっとだけあるのだ。とはいえ、名盤と言っていいアルバムではある。ぼくはラストの「Don't be afraid to LOVE」というバラードが大好きである。
| 固定リンク
« 通知表所見の10箇条 | トップページ | 暇な一日 »
「学級経営・生徒指導」カテゴリの記事
- 徹底した事実の確認を(2011.05.29)
- 全体指導の原理(2011.04.18)
- 研究と実践とを融合する(2011.03.16)
- 隙間時間を利用する(2011.03.08)
- 職員室の人間関係10箇条(2011.03.07)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント