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第27回累積国研、定員に達する

12日(土)の累積国研が定員の30名に達した。鹿内先生と山寺くん、山ちゃんを講師とする作文をテーマとした会である。テーマが作文だから一般参加者は一桁だと予想していた。嬉しい誤算……といったところ。

累積国研が定員に達するのはいったい何年振りだろうか。おそらく最初の模擬授業12連発以来ではないかと思う。とすれば2007年の秋以来ということになる。3年半振りである。

国語の研究会は、最近はもう研究的にやっても人は集まらないものと諦めていた。授業技術的なテーマや、領域別指導事項すべて教えますみたいなおいしそうなテーマならそれなりに集まるけれど、何か主張をしようというテーマ設定をすると途端に参加者が少なくなる。そんな数年を過ごしてきた。ぼくらは別に参加者が少ないことを嘆いたことはないのだけれど、それでもこうして人が集まってみるとそれなりに感慨というものはある。鹿内先生の力か、それともたまたま企画があたったのか、いずれにしてもいま作文が旬であるということだけはないはずである(笑)。

とても気分よく土曜日を迎えられそうだ。

今回は模擬授業に山田くんと智さん、研究協議には鹿内・大野・高橋・堀・南山の指定討論者に司会は山下くん、山ちゃんのミニ講座のあと、午後は山寺くんと鹿内先生のそれぞれ90分講座である。

鹿内先生の講座は言うまでもないが、今回は何といっても山寺くんの講座に注目である。彼の「夏の陣」での講座構成を見て、更に「秋の陣」の模擬授業を参観して、彼のやろうとしている今日的な作文教育の提案性に心の底から感動を覚えた。お世辞ではない。ぼくはたぶん道内で最も山寺潤という教師の感性と研究姿勢を買っている人間だと思うが、それを差し引いても最近の彼には高い提案性がある。かなり高度なことをちゃんと地上戦で展開しようというところに、ある種の凄味を感じさせる。「秋の陣」では、あの大谷さんがべた褒めしたほどである。

山寺くんには実践的提案性だけでなく、研究的な提案性があるのだ。ぼくは、近いうちに山寺くんの提案を大内善一先生に紹介しなければと強く思っている。大内先生ならひと目でその価値を理解してくれるはずである。

もう一人、今回の会でぼくが皆さんに紹介したいのは、山ちゃんの教科横断的な「言語活動の充実」を見据えた地道な作文実践研究である。この研究には、失礼ながら山寺くんのような凄味はないが、「ああ、作文での言語活動の充実ってこういうことなんだな」とひざを打つ実践になっている。それも流行の〈PISA型読解力〉をしっかりと踏まえている。参加したみなさんが「ああ、これなら自分にもできる。しかも、子どもたちにしっかりと学力を身に付けさせることもできる」と感じるであろうことを請け負える。必ず、「ああ、現場の研究ってこういうものだよな」と納得するはずである。

間違いなく、楽しく充実した会になるはずである。

定員を満たしはしたが、会場にはあと5席くらいなら机椅子がある。申し込みはあと5人程度まで可能なので、どうぞお申し込み下さい。ご案内はこちら

※Die Singphonikerの「THE BOXER」を聴きながら……。

418q0fhec4l__sl500_aa300_A Tribute to SIMON & GARFUNKEL

Die Singphoniker/2004

アマゾンがなければ絶対に知ることはなかっただろうアルバム。ちょこっとだけ視聴して購入。先日届き、今日、初めて聴いた。ちょっとクラシックっぽくて、ちょっとカントリーっぽくて、ちょっと民族音楽っぽくて、トラッドのにおいが充満している。ドイツのコーラスグループである。たまらなくいい。「ボクサー」と「フィーリング・グルーヴィ」が最高である。すべてのS&Gファンに聴かせたい。

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