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10年

5日の教室実践力セミナー、12日の累積国研と2週連続で痛飲した。両日ともにべろべろに酔った。双方ともにとても良い会で気分が高揚していたからだろう。おかげで先週も今週も日曜日はすっかり二日酔い。おまけに先週などは風邪までひいてしまった(笑)。

何が気分をよくさせたのかといえば、それはもう間違いなく、5日は藤原くんの講座が、12日は山寺くんの講座が良かったからだ。参加者のみなさんの中には、両講座とも堀さんがいうほどには良くなかったと思われる方がいらっしゃるかもしれない。しかし、ぼくが「良かった」と言っているのは、講座の出来云々のような小さな話ではない。

二つの講座がいわゆる「人真似」ではなく、提案者自身とそのコンテンツとが完全に一体化したものだったからだ。彼らのこれまで学んできたことが一つの形となって結実しようとしている。それが嬉しかったのである。

ぼくは大学を卒業して現場に出るとき、いまは亡き大学時代の師匠から「とにかく10年だ。10年はがむしゃらにやれ。10年がむしゃらにやり続ければお前のやることが形になる」という言葉で現場へと送り出された。1991年のことである。

ぼくの処女作が出たのは2001年の2月。これを書いたのは2000年の夏から秋にかけて。つまり、現場に出て、ちょうど10年後のことだったのである。

実は藤原くんと山寺くんもこういう活動をはじめて10年前後である。10年続けるとそれまでの仕事が形になってくるというのは、どうやら本当らしい。本になるか否かの話ではない。それまでの10年間でばらばらに実践されていたことがその人のなかでつながり始め、その人の核心的な問題意識を伴って具体的にその形状を表し始めるのである。

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