子ども手当てからの天引き
子ども手当ての是非はあるにせよ、旅行的行事代金や教材費、給食費を子ども手当てから天引きできるということになれば、学校現場としてはありがたい。教員が借金取りのように請求の電話をかけ続けたり、まともに支払っている家庭が実質的に損をしたりといった状況はやはりおかしい。
ただ学校側もこれを機会に、ほんとうにその教材が必要なものなのかと一つ一つ検討したほうがいい。もしも全家庭から天引きされ、納入率が100%となったとしたら、すべての予算を0.95掛けで算出している学校予算は、少額ながら余剰金が出るはずである。無駄な支出をおさえ、徴収金を安くしていく検討も同時になされなければならない。
あまり必要感が感じられない教材をカットすることはもちろん、旅行的行事の必要性の議論ももう一度本格的になされるべきではないか。まあ、給食廃止が議論されたときも、給食があるからこそ生まれている産業との関連で論じられたことを思えば、修学旅行の廃止は観光業界にとっては大打撃だろうから、そう簡単な話ではないだろうが。しかし、参加しない生徒が年々増えていくなかで、旅行的行事はそろそろほんとうにその是非が議論されていい。
ぼくは別に修学旅行や宿泊体験学習をくたしてほしいと思ってはいない。しかし、学習指導要領に位置づけ、子ども手当てから天引きしていいという判断をするほどまでに、全国民に強制すべきことなのかどうかは一度議論される必要があると思う。
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