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学級担任の研修10箇条

研修にあなたはどんな印象を抱いていますか。自分を高めるのになくてはならないもの?必要なのはわかるけど面倒なもの?研修する教師としない教師との間には、10年後、埋めることのできない差が生まれます。この夏休みを機に、研修を充実させてみませんか?

第1条 発信の場をつくる
人は〈発信の場〉に立たされたとき、必ず情報を受信しようとするものです。研究授業があたれば、どんな人も本を読み研究会に参加するようになります。研修を充実させるのにまず必要なのは研究授業や研究発表といった〈発信の場〉をつくることです。年に一度、そういう機会があれば、研修は自分にとって日常的なものとなっていきます。

第2条 校内研修会に積極的に取り組む
校内研修会は自分がいまかかわっている生徒たちが素材として扱われています。まずはこの「地に足の着いた研修」に積極的に取り組んでみることです。

第3条 地元の研究会に積極的に取り組む
校内研修だけではどうしても視野が狭くなりがちです。地元の研修会に積極的に参加し、様々な先輩教師の様々な考え方を学ぶ機会を積極的につくりましょう。

第4条 民間研究を差別しない
特に授業研究に多く見られる傾向ですが、公的な研究団体の研究だけが研究だと思っている人が多いようです。民間研究に入れ込む必要はありませんが、どんな研究団体からも貪欲に学ぼうとする態度が必要です。

第5条 研究者に研究にも目を通す
教師の研修では、現場教師の実践研究だけで視野の狭い研究が行われている場合が多く見られます。もっといえば、同業者の実践からしか学ばないという悪弊に陥っている傾向があります。研究者の学術的な研究にも目を通し、視野を広げることをお勧めします。

第6条 学習指導要領は暗記するくらい読む
私たちの仕事はあくまでも学習指導要領に基づいて営まれています。何を措いても、これを読み込むことが必要です。先輩教師の中には学習指導要領に批判的な方もいるかもしれません。そういう方は学習指導要領を熟読されていない場合が多々見られます。肯定するにせよ批判するにせよ、まずは学習指導要領が何を求めているのか、それをしっかりと捉えることが必要です。

第7条 研修の目的を自覚する
何のために研修に取り組むのでしょうか。自分の力量を高めることはもちろんですが、それを自己目的化するとあまり良いことがありません。まずは目の前の生徒たちに力をつける、これを目的として取り組むことです。そうした取り組みが結果として自らの力利用を高めるのです。

第8条 定期的に自分の実践を整理する
年に一度、3月に自分の実践を整理することをお勧めします。実践埋没型教師にならないためにも、自分にとって何が成果であり何が課題なのか、そうしたことを自己分析するためにも、研修はやりっ放しではいけません。

第9条 若いうちは金を惜しまない
ちょっとでも興味をもった研究会には、旅費等で多少お金がかかっても参加すべきです。ちょっとでも興味をもった本は、多少高くても思い切って買うべきです。若いうちしか実は研修にお金をかけることなどできないのです。人や本との出会いのチャンスをつぶさないように心がけましょう。

第10条  ライフワークとなる趣味をもつ
実践に自分の趣味を活かす。この発想が教師としての個性をつくります。趣味と仕事の相関を発見したとき、仕事が更に充実します。

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