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ステージ発表づくりの10箇条

学校祭において教師にもっとも嫌われるのがステージ発表です。「めんどうだ」「どうつくっていいのかわからない」 若手・ベテランを問わず、毎年こういう声が聞こえてきます。今号では、ステージ発表をつくるうえでの留意点です。

第1条 ステージ発表を目立たない生徒・問題傾向生徒の活躍の場として捉える

よくありがちなのが主役級にリーダー生徒をあてるキャスティングである。教師はいいつもりでも、生徒から見ると「できる子によるできる子のためのステージ」と見られる。

第2条 生徒のやりたいことはできるだけ取り上げて実現する

最初にアンケートをとり、「ダンス」「マジック」「アクロバット」など、生徒がやりたがったものはすべてステージ発表に盛り込むという心積もりを教師がもつとよい。

第3条 生徒一人一人の特意技を最大限に利用する

ピアノやダンスといった生徒が校外で習っているもの、物まねやバック転といった生徒の特技などは、〈使えるネタ〉として考えるべきである。

第4条 音響・照明のチーフにこそリーダー生徒を据え、その他の生徒は全員キャ   ストとして出演させる

照れがあるのか、キャストよりもスタッフを希望する生徒が多くなることがよくある。音響・照明はかなり高度な要求をすることを伝えて、スタッフにこそリーダー生徒をあてて、その他は全員キャストとしてステージに立たせると宣言する。全員が登壇ということになれば、意外と生徒たちは納得するものである。

第5条 企画プロジェクトのブレイン・ストーミングにこそ時間をかける

どんな企画にするか、6~8名の企画係と教師で1週間程度、ブレイン・ストーミングを行う。その際、「あの子は○○ができる」という得意技の裏情報をたくさん集める。

第6条 企画会議の内容を意図的にリークして一般生徒のアイディアも取り入れる

企画会議の内容は毎日リークする。そうすれば一般生徒もその話を聞きつけて、「じゃあこうすれば?」と日常会話の中で企画を進言してくるものである。

第7条 個人発表の印象を与えかねない内容はコラボレイトさせる

個人発表は避けるというない気のある学校も多い。そこで個人の特技をコラボレイトする企画を立てるとよい。例えば、私の場合、バレエと新体操と日本舞踊を習っている生徒3人をコラボさせて、雅楽で踊らせるという演出をしたことがある。

第8条 音響・照明・幕を効果的に使って一切の「無駄な間」をつくらない

舞台ソデで演技をしている間や割幕を閉めている間に場面転換をすることで、極力暗転をなくすことを心がけたい。無駄な間は聴衆を飽きさせたるませると心得たい。

第9条 早い段階で全体像を共有化し、少しずつ細部を詰めていく練習日程を組む

最初に全員で全体像を確認しながら練習を進め、細部を詰めていくという練習方法を採りたい。そうしないと、最初ばかりが念入りに練習された「時間切れステージ」になりがちである。

第10条  全体リハーサルは3回以上行う

通しリハを3回はやらなければ、当日うまくいかないと心得るべし。特に場面転換や音響・照明のタイミングの練習を念入りにする必要がある。こうした「できて当然のこと」は実は演技以上に失敗が目立つものである。

※DAN FOGELBERGの「MOUNTAIN PASS」を聴きながら……。

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DAN FOGELBERG/1985

冬になると聴きたくなるアルバム。たぶん1985年以降、このアルバムを聴かなかった冬はない。それどころか10回以下しか聴かなかった冬もないと思う。今年もそろそろ冬が終わろうとしている。今日は冷える一日だった。車の中だけでなく、部屋でもこのアルバムが聴きたくなった。この冬、最後かもしれない。もう何度も紹介しているけれど、このアルバムはほんとうにお勧めです。

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