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元旦の出来事

元旦は朝の7時頃まで原稿執筆。5時間ほど寝て、また原稿執筆。夕方から録画しておいた「朝まで生テレビ」を見て、その後「相棒」。23時半に就寝。こういう一日だった。

原稿のBGMはTHE STYLE COUNCILの「CAFE BLEU」。今年初めて聴いた音楽はPaul Wellerだった。原稿がひと段落つくたびに、耳を傾けるのだが、どうにもカッコよくてたまらない。十代の頃にカッコいいとすり込まれてしまったものは、四十代になってもその心象を持ち続けてしまう……その代表のようなバンド(バンドというよりはユニットかな……)である。その後もカッコいいバンドというものはいろいろ出逢ったけれど、それらとは違う、圧倒的なものを感じてしまう。

ぼくらの世代はTHE JAMをリアルタイムで聴くことはなく、Paul WellerといえばTHE STYLE COUNCIL。ピンク・フロイドやイエスではなく、プログレといえばこのバンドに思えてしまう。80年代の音楽シーンにおいてはこのユニットこそが間違いなくプログレッシヴだった。

今年の「相棒」の正月スペシャルはなかなか良かった。脚本もとても良かったが、最後がやけにベタ。でもこういう脚本はそれでいい。ベタを入れないと追われないようなところがある(笑)。それにしても南果歩はすごい女優になったものだ。全編、南果歩の演技力に支えられていた感じがある。ああいう狂気をもった女性をわざとらしくなく演じられる、数少ない女優の一人になった。

ただ南果歩とは同世代。若い頃から彼女を見てきたぼくには、南果歩が就職期の息子を亡くしてから12年も経つお母さんにどうしても見えなくて、なかなか入り込めなかった。かなりメイクで誤魔化そうとはしていたけれど、どうしてもあの設定には若々しすぎる。10年後の南果歩に演じてもらいたかった設定である。

去年の正月スペシャルがチカラを入れている割には空回りしていたので、今年のものには満足感はあった。年末最後の「相棒」といい、映画の宣伝も兼ねてチカラが入ってるなあ……という感想である。ファンとしては嬉しいことである。

冬休みになって読み続けてきた小野俊哉の「プロ野球 最強のベストナイン」(PHP新書)を読み終えた。トイレに行くたびに打順一つずつ読み進めてきたのだが、半分を過ぎた頃から続きがどうしても読みたくなって、最後まで書斎で読んでしまった。

プロ野球ファンの一人として、非常に読み応えのある新書だった。小学生の頃から求め続けてきたものが現れた……という感じである。コンピュータを駆使したデータベース時代だからこそできる分析、書ける本。少年時代の夢を具現化してくれる本だった。

※THE STYLE COUNCILの「A Gospel」を聴きながら……。

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THE STYLE COUNCIL/1984

このアルバムを聴くと、想い出す顔がたくさんある。高校時代に通学のバスの中で音楽談義に花を咲かせていた顔たちである。1980年代の日本の高校生の半分が、アイドルブームに嫌気がさして英国ロックに思いを馳せていたなあ……という気がする。

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