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胡散臭い

「明日の教室」の帰り道、晋と二人で小一時間電車に揺られた。二人で話すのは約1年振り。特に深刻な話はしなかったのだが、話題の一つに「胡散臭さの必要性」があった。

今回の「明日の教室」。講師の3人はみんな胡散臭さをもっていた。ぼくや晋はもちろん、門島さんも相当胡散臭い(笑)。別に主張の中身が胡散臭いと言っているのではない。性格というかキャラクターというか、とにかく人間としての存在そのものが胡散臭いのである。

第一に、「聖職」という言葉が絶対的に似合わない。

第二に、いざとなったら身を守ることに徹する。

第三に、不満を不満として口にする。遠慮しない。

第四に、世界は自分を中心に回ってると思っている。

第五に、自分の中に重要なものとそうでないものとの境界線がはっきりとあり、重要でないものはいいかげんでもいいと心から思っている。

第六に、失敗を怖れない。それどころか失敗してもいいと思っている。というより、失敗しても笑っている。

第七に、人間なんてどうしようもないものだと思っているのに、人間が好きである。

第八に、まじめは美徳よりも悪徳に近いと考えている。

第九に、威張って言えることではないが、「子どものために」とか「学校のために」とか「教育のために」とか「この国のために」とかいった、綺麗事を絶対に言わない。そんなことを言うくらいなら嫌われたほうがいいと思っている。

第十に、自分が胡散臭い存在であることを自覚している。しかもそれでいいと思っている。

いま、第一から第十まで書くのに1分少々しかかかっていない。書こうと思えばまだまだ書ける(笑)。

とにかく、堀も石川も門島も相当胡散臭い。ついでにいえば、池田修も胡散臭い。

DNAは全員胡散臭い。中心的な3人はもちろん、鈴木も中野も胡散臭い。兒玉がいちばん胡散臭くないかもしれない。大野も藤原も胡散臭い。山下や對馬はいうまでもない。

でも、だからこそ子どもたちとコミュニケーションをとれるのであり、教師としてそれなりにやっていけているのである。まじめな先生方はそこのところがわかっていない。

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書斎日記」カテゴリの記事

コメント

胡散臭いマトリックスに分類される門島です。
最初ちらっと読んだとき、10項目はすべて私のことだけを書いているのかと思いました。あまりにも的を射ているので。
よく読んだら、堀さんも石川さんも池田さんも一緒だったんですね。
そんな誤読をするところが、「世界は自分を中心に回ってると思っている」の所以なのだと再確認しました(笑)。

投稿: 門島 伸佳 | 2011年1月31日 (月) 21時50分

第十一に、周りにも胡散臭い人がいっぱいいる。
第十二に、結局、胡散臭い人としか付き合えず、胡散臭くない人との付き合いは長続きしない。
第十三に、胡散臭さの究極にいる人は髭を蓄えている。

投稿: 堀裕嗣 | 2011年1月31日 (月) 23時02分

書評ありがとうございました。
しかし、こちらの方がすごく興味深くなってしまったので書かせて頂きました。
僕も自分のことかと思い、ドキッとしました。

胡散臭い人、いいです。僕ももっと胡散臭い人になりたいです。

投稿: 長瀬拓也 | 2011年2月 1日 (火) 22時23分

え? 私は胡散臭くないですよ。私はとっても胡散臭いですから(^^)。

投稿: 池田修 | 2011年2月 1日 (火) 23時05分

みなさん、ご自身の「胡散臭さ」を自覚しておられて何よりです。「胡散臭さ」は「いかがわしさ」でもありますね(笑)。みんないかがわしいです。

投稿: 堀裕嗣 | 2011年2月 1日 (火) 23時52分

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