ドツボにはまらないようにしよう
2011年20日目。
年が明けると同時にこの20日間、原稿ばかり書いている。去年まで原稿を書くのがいやでいやで仕方なかったのが嘘のように、サクサク書けている。
去年までは講演・講座のPPTなら簡単につくれるのに、或いは講演・講座のPPTならつくろうと思えるのに、原稿を書くとなるともういやでいやで常に後回し。結局、ぼろ原稿ばかり書いていた。これはもう3年くらい続いていたように思う。
しかし、今年は違う。まだ20日しか経っていないからいつまで続くのか怪しいものだが、なんだか原稿を書くことが楽しくなり始めている。こういう気分は怒濤の原稿執筆をこなしていた90年代後半から00年代初頭以来である。
しかし、喜んでばかりもいられない。原稿書きを楽しめるようになると同時に、講座のPPTをつくるとか、講演の準備をするとか、そういうのがいやでいやで仕方ない状態に陥ってしまったのである。結局、明後日の研究会の講座の準備がいま現在ゼロである。去年までのぼくには考えられないことだ。2011年を機に、ぼくの中で何かのバイオリズムが変わったらしい。
もしもこの原稿執筆バイオリズムが今年1年間すーっと続いたとしたら、ぼくはけっこうな量の本を書けるはずだ。いま依頼されている本が3冊、それからこれから書きたいと思っている本が5冊、なんとこのくらいなら書けそうな勢いなのである。
でもぼくもこういう世界に入って15年くらいが経つ。そういうペースで仕事を進めてしまうと絶対に息切れしてしまうことを知っている。一度息切れすると、数年間息切れしっ放しになるという自分の性向もよくわかっている。だから、いま書いている国語本を完成させたら、3ヶ月くらい休もうと思っている。
いま書いている本の脱稿目標は3月15日。だから、そこから6月中旬くらいまでは休もうと思っているわけだ。そこで3ヶ月くらい休むことができて、年度当初の仕事をスムーズに進めていろいろアイディアが浮かんでくれば、夏休みにまた原稿執筆バイオリズムが上向いてくるのではないか。そんなことになったら、また夏休みに2冊くらい書けちゃったりして……。
こういう皮算用ばかりしてドツボにはまってしまったことも一度や二度ではない(笑)。
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