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「明日の教室」ツアー

いよいよ「明日の教室」で京都である。

金曜日。午前中に新千歳を発ち関空へ。関空から「はるか」で京都へ。京都駅に着いてまずはじめに思ったのが、「ああ、ガメラが闘ったところだ……」ということ。確かにガメラが闘って粉々になっていた建物である。と同時に、よく「科捜研の女」に出てくる駅でもあった。船越英一郎がよく訪れている駅でもある(笑)。そんなことを思いながら駅構内を30分ほど見てまわった。

ホテルにチェックインしてひと休みしたあと、門島さんと駅で待ち合わせて居酒屋へ。久し振りの門島節である。寺崎さんの動向などを尋ねながら、時が過ぎていることを実感する。たぶかぼくらがよく寺崎さんに札幌に来ていただいていた頃、寺崎さんはいまのぼくらくらいだったはずである。

19時半に池田さんと合流。山県有朋の庭園や高瀬川、池田屋跡地などを巡りながら、教師の歴史に思いを馳せる。その後、確か「藤や」という店へ。浦霞を飲みながらおいしい料理。京都の料理には品がある。店のおかみさんにも品がある。乗ったタクシーの運転手さんはいかにもという大阪のおっちゃん。あんなによくしゃべる運ちゃんを初めて体験。これもまた楽しかった。

土曜日は朝起きて本能寺へ。その後、湖西線でおごと温泉へ。駅から数キロ、歩いて会場入り。北海道とはまったく異なる街並みがとてもいい。石川講座、ぼくの講座、門島講座と続き、池田さん司会のパネルというかシンポというか座談会というか……。雑談会というのがいちばんぴったり来る。19時から大宴会。22時から二次会。24時からサッカー観戦。大騒ぎ。ぼくはあまりサッカーに興味がないので、煙草を吸いながらずーっと門島さんと話していた。サッカーが終わってからは参加者の一人と文学談義。結局、寝たのは4時半。

日曜日は学級経営に関する雑談会。これは糸井さんが司会。昨日も今日も論点が定まらないまま、話はあっちに行ったりこっちに行ったり。結局、座談会前にそれぞれが提案をしていないので、それぞれが何を主張したいのかというフレームがないままに進んでいく。でも、たまにはこういう好き勝手に話す場もあっていいのかもしれない。みんなけっこう過激なことを言っていたように思う。

これが終わると同時にホテルを発ち、ずーっと快速で関空へ。関空で土産を買い、あとは1時間半ほど読書。飛行機でも読書。千歳に着くと冷たい空気が心地よい。京都ではホテルの暖房が暑くて、しかも温度調節もできなくて、1時間に1回ずつくらい窓を開けたほどだった。やっぱり北海道が自分の住むべき地だなあ、と感じた夜だった。

ものすごく楽しい三日間だったが、結局、何が行われているのかよくわからない会だった(笑)。たぶん企画がぼくと門島さんに合っていなかったのだと思う。ぼくも門島さんも基本的にピン芸人だから、からみだけで主張を述べるのは最初から無理だと、表層的な話に終始したところがある。主宰する池田さんも糸井さんも戸惑っていた感がある。たぶんこの形式にこだわったのは石川だ(笑)。対話型を初めて持ち込むにはかなり打ち合わせが必要なのだが、それがほとんどなかったのだから、考えようによってはよくあの程度のぐだぐだで済んだなという評価もあり得るし、やっぱり遠慮しないで事前打ち合わせをちゃんとやろうと言うべきだったという思いもある(笑)。まあ、ぼくの研究人生にとっては一つの研究会形式を体験したという点で有益だった(笑)。

まあ、こういうのも「あり」である。ただ、ごくごく簡単に整理すれば、講師の話を聴く研究会なのか、参加者もまじえて交流する研究会なのか、コンセプトが揺れていたところがあった。どちらかはっきりさせないと、ぐだぐだになる。そういうことなのだろうと思う。

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