アンケート結果
第16回国語科授業づくりセミナーのアンケート結果。
【音読/堀裕嗣】
評定平均 4.9
「あびるほど読む」という言葉が印象的でした。それと同時に、教師はその何倍も読むことが大事なんだと思いました。ありがとうございました。
読みの技術を子どもたちに定着させることを強く意識しようと思いました。また、姿勢・口形のような基本的なことにも気づかされました。
普段、自分で気をつけて実践していたことを、理論的に整理してお話していただいたので、これからも自信をもって取り組もうと思いました。
昇調・平調・降調という言葉を初めて聞きました。生徒がシーンと聞き入ったという「夏の葬列」の朗読の一部が聞けてよかったです。生徒が聞き入るというのもよくわかりました。
堀先生は「同じような話を……」とおっしゃいますが、堀先生の講座はむしろ類似の内容を何度も繰り返し聞かせていただきたくなります。今日も新しい気づきをたくさんいただきました。
「衝撃的な場面はゆっくり読むと、余計に場面の緊張感が強調される」という話は、サム=ペキンパーの第二次大戦を描く映画の激しい銃撃シーンを思い起こさせました。その場の効果音は映像に全く反してきれいな音楽。それが悲惨さを際だたせていたのですが、その発想のルーツは音読の技法だったのですね。
教師がモデルとして示せるように範読の技術を高めなければならないと感じました。日々、意識しなければならないことばかりで勉強になりました。
物語(文学)教材だからこその講座内容でよかったです。とりわけ間のテクニックはよかったですね。
【設定/山口淳一】
評定平均 3.9
導入をしっかりやることで、物語の読み取りができるんだと改めて認識しました。「事件設定」を意識した実践を意識していこうと思います。
自分の周囲においても設定は確認程度で、場面ごとの読みで深くしている傾向にある。大枠をとらえるということも大切に扱わなくてはと思いました。
ついつい「気持ちは?」と聞きがちですが、設定(特に人とできごととの関わり)をしっかりとおさえることが大切だとわかりました。
設定の把握が重要なのはわかっているのですが、実際の授業の中でその読み取った設定をどう生かしていくかで悩むことが多いです。とりあえず把握はしたけれど……で終わらないようにするために、その後の授業がどうなっていくのかを教えていただければ……と思いました。
WORKがおもしろく楽しかったです。体験を通して「設定読み」の意義、重要性を体感させていただきました。絵本のWORKが特に参考になりました。
この会に来ると、国語への苦手意識が高いこともあって緊張しまくりなのですが、山口さんのほわっとしたキャラクターはその緊張感をやわらげてくれます。ありがたい存在です。
導入部をあいまいにして進めていました。授業で丁寧に語句を扱いながら寿儀容をしたいと思います。
あんまり講座準備をしていない感じだったなー。「設定」について講釈するなら、「お手紙」よりももっとドラマチックな題材をもって来た方がいいなー。
【構成/藤原友和】
評定平均 4.4
初めて聞く物語のまとめ方で、とても参考になりました。物語のまとめとして、子どもたちに視覚的にわかりやすくするために、とても有効だと思いました。
四つの型の例示がとてもわかりやすかったです。ぜひ取り入れてみたいと思いました。しかし、読み取りをしっかり深くやらなければならないので難しいとも思いました。
研究授業で指導案を作る時、文章構成図をよく作りますが、今日のような外と内で考えてみる構成はとてもわかりやすく、おもしろいと思いました。
全く新しい内容、視点、切り口からの提案で、非常に勉強になりました。教師が教材研究をする上で、知っておいて損はないと思える内容でした。学習指導要領との関わりに言及されていたのもよかったです。
読者論について不勉強な私にとって難しい内容です。それなのに、先生がお話されることはとてもわかりやすかったです。ありがとうございました。
なるほど、このような構成の捉え方があるのですね。その型には4つあると、少なく限定してくれているのが、守備範囲を見通しのあるものにしてくれてありがたいです。類型する決め手がもっとすっきり確定できるとうれしいのですが、ムリなのかなあ。
図の中に3つの領域をつくり、場面の構成を意識させる講座でした。教師の丁寧な説明と、繰り返しをする必要があると感じました。
四つの型に無理に分けるのが困難な感じがしたのだけれど、講座の構成自体は良かったです。
【描写/山下幸】
評定平均 4.5
物語のなかで様々な描写が出てきますが、子どもと描写について理解を深める際、どの描写を取り上げるのか意識しなければならないと思いました。
解釈の難しさは原文が外国のものだからなのでしょうか? 訳に問題が? またはその国の文化が影響しているのか?
ミッキーとぼくのどっちの会話文かの検討交流がおもしろかったです。先生方のいろんな視点・見方を聞いて勉強になりました。
文学的な素養が自分にはないので、優れた描写などがよくわかりません。描写がどういうものかはなんとなくわかりました。もっと優れた教材であればよかった(よい表現が味わえた?)なと思いました。使用した教材がよくなかったような……。
「四人目のルームメイト」の問いに考えさせられました。自分は数ある描写の中から、問いに値する部分を選ぶのが苦手だなあ……と感じました。
具体的なイメージをもてる場面から、視点を変えて読み取ることで根拠を探すことができた。
少々扱いずらい教材だったので、少々押しが弱かったかな~。「四番目のルームメイト」のとりあ方をみると、山下さんの教材研究視点が少しわかった。
【類比・対比/大谷和明】
評定平均 5.0
類比・対比を読み取ることで、物語の理解もより深まることがわかりました。ありがとうございました。
視覚的にいろいろな対比や類比の仕方があることを学べました。詩の変換による詩の良さを見つける手法はなるほどと思いました。
対比・類比することによって読み取りが深くなることがわかりました。
対比・類比についてよくわかった以上に、子ども(今日は子ども役)を学習に巻き込んでいくささいな技術や言葉がけが前回同様、とても参考になりました。対比を通して「読者が自己生成する」という言葉が「なるほど!」という言葉でした。
二つのWORK、どちらもおもしろくためになりました。実際に授業の中で生かしてみたいです。
「きつねのおきゃくさま」の対比の学習が、あの有名な安西冬衛の「春」の一行詩の解釈に結びつくとは驚きでした。習得→活用のステップを踏むことで、自分が有能になったような思いがしました。これが累積するということなのでしょうか。
【視点/太田充紀】
評定平均 4.1
「視点」で物語を理解する方法を初めて知りました。新鮮で参考になりました。ありがとうございました。
場面の区切りと視点の区切りで迷いました。ただ大きな見方と小さな見方という考えで納得しました。
視点は難しいと思いました。自分の勉強不足がよくわかりました。
視点を講座で扱うのであれば「○人称」「限定」「客観」「全知」など基本的なことは講座内でもしっかり押さえるべきだったのでは? 自分もよくわからなかったので学びたかった)。模擬授業の部分の活動の意図がよくわからなかったです。できれば視点を扱いそうな高学年の教材の方がよかったと思いました。授業にも生かせそうなので。
「視点読み」が有効だというお話はそのとおりだと感じました。実際に授業に導入する際の注意点が知りたくなりました。
今日知りたかったのは講座がこの視点でした。以前授業でも扱ったことがあるのですが、視点の授業が視点だけで終わってしまっていたことが問題だということがわかりました。もう少し詳しく知りたい部分です。
視点授業の教材としては「お手紙」は合わないなー。話が長いと感じました。私語があったしー。
【主題/南山潤司】
評定平均 4.3
なかなか実践されていない「主題」というテーマで、一度授業してみたいと思います。ありがとうございました。
主題の難しさを感じていましたが、主題をつくるまでの流れがたいへん参考になりました。
主題を考えるのは難しいなあと改めて感じました。
主題読みは新しい教科書ではほとんど扱われない学習活動なのでしょうか。大事なことだと思うのですが……。主題読みがどういうものかは何となくわかりました。考える時間がもう少しあれば……と思います。
主題読みのポイントを体験を通してとてもわかりやすく教えて下さいました。ありがとうございます。
難しいですね。自分で全力で取り組んでようやく形にはできるが、しかし授業化するのは今日はまだできそうにないです。う~む。Q&Aで少しわかってきました。
主題読みのモデル授業ってどこかになかったかな~。それを題材に組み立てて批評するとおもしろかつたと思います。フォーマット自体はいいです。
【その他】
Q&Aの堀先生のお話でかなりスッキリしました。①視点、②主題、③「どんんな気持ち~問いの形をやめればいい」、④指導計画の重点とバランス……等々、とにかくスッキリしました。
今回もたいへんお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。
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