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知的生産にもシステムを

昨日の空き時間に一つ、そして今日はいまさっき原稿を書いていてまた一つ、企画を思いついた。双方とも、すぐにその場でささっと文書化して「企画候補一覧」というフォルダに突っ込んだ。こういう動きはすぐにおらなければ忘れてしまう。それを怠ったがために忘却の彼方へと旅立ってしまった企画がどれだけあったことか……。

ここ5年くらいだろうか、本を読んで気になったところ、研究会に参加していて印象的な言葉、何かをしていてふと思いついた企画案、使うか使わないかもわからない、実現するかしないかもわからない、そんなちょっとした違和感や思いつきを細かくメモするようになった。

自分でも驚くくらいに生産性が上がった。強靱な精神力をもっている人ならばいざ知らず、ぼくのような基本がのんべんだらりという人種は、知的生産にも何かシステムをつくらなければ生産性が向上しない。知的生産生活が安定感をもたない。安定感を失うと躰を壊したり公務に支障を来したりということになりがちなので、日常生活の安定感だけはなんとしても維持しなければならない。

そう。システムを構築することによる一番の利点は、日常生活が安定することなのである。学級経営においても授業運営においても、ぼくがシステム、システムと繰り返す理由はここにある。生徒の日常生活を安定させるだけでなく、自分の日常生活を安定させることにも役立つ。そういうことなのである。

さて、昨日今日と思いついた二つの企画。まあ、両方ともまず間違いなく次年度に実現の運びとなりそうな企画である。

一つは単発企画。これは新しいタイプの研究会の立て方だが、勉強にはなるがおもしろさは今ひとつ。それでも勉強になることは間違いないので、ぼくの性行からいってまず間違いなく実現させるだろう。

もう一つは連続企画。これはおもしろい。徹底的におもしろい。たぶん人も集まるだろうと思う。ただ目的と方法がなかなかつながらない。発想はとてつもなく良いのだが、研究会のフォーマットがなかなか決まらない。さっきから原稿を書く手を止めて基本フォーマットをつくろうとしているのだが、これがなかなか定まらない。まあ、四、五日温めることにしよう。最悪でも次の例会でメンバーに諮ってみれば、なんらかの形が定まるだろう。

後者の研究会スタイルは、間違いなくこれまでなかった、新しいタイプの研究会である。考えてみれば当然のこと、あっておかしくない研究会スタイルなのに、だれも思いつかなかった、そんな研究会である。来年度が少し楽しみになってきた。

※ザ・タイガースの「花の首飾り」を聴きながら……。

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THE TIGERS/2003

ザ・タイガースが同窓会再結成と題して「十年ロマンス」「色つきの女でいてくれよ」の2曲をヒットさせたのは1981年のことである。確かぼくは中学3年生だったと思う。もともとお袋がタイガースのファンで、 その影響で沢田研二を聴いていたぼくにとって、タイガースは既にベスト盤をもっているという状態で、小学校時代からよく聴いていた。「モナリザの微笑み」と「花の首飾り」が好きだった。特に加橋かつみがリードボーカルをとる「花の首飾り」の美しさに魅せられた。いまでも1981年の加橋かつみの姿が目に浮かぶ。決して歌はうまくないが、なんとも透き通ったボーカルが心地よかった。いま、何をしているのだろうか。

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