« SONGBIRD/OH DADDY | トップページ | 寝る寝る眠る »

機嫌良く、楽しそうにしていること

おかげさまで、なかなか楽しい毎日を送っています。やるときはやる、でも基本的にはゆるゆると生きる、そんな理想的な過ごし方が、学校でも家庭でも、そして研究会関係でもできています。

その要因としていろいろなことが考えられますが、ぼくの場合、いろいろな意味で組織のしがらみを捨てたことが幸いしたようです。基本的に学校と民間の教育研究会の二つだけに仕事をしぼったことによって、これまで地元の公的な研究会に割いていた時間が浮きました。また、片道1時間かかっていた学校から片道6分という学校に転勤したことによって、平日に一日2時間近い時間が生まれたことになります。もう退職までこの学校にいようかと思ってしまうくらい、移動距離の短さは想像以上に精神的にも肉体的にも楽にしてくれました。現在の勤務校が大規模校で、自分に仕事が集中していないということも、精神的に楽になっている大きな要因になっています。

ただ楽しくない毎日を送っている教師も多いようで、どこに行ってもなんとなく愚痴ばかり聞いているような気がします。

愚痴ばかり聞くのですが、児童生徒に対する愚痴を聞くことはほとんどありません。学校がこんなふうに荒れていて困るとか、学級にこんないじめがあって大変だとか、そういう愚痴をかつてはよく聞いたのに、最近はあまり聞きません。モンスターペアレンツなんていう言葉が一時期流行りましたが、保護者に関する愚痴を聞くこともまれなことです。

愚痴の多くは、職場の同僚に関する愚痴が圧倒的に多いような気がしています。こんなふうに学級を荒らす同僚がいる、こんなふうに働かない同僚がいる、こんなふうに企画をつぶす同僚がいる、こんなふうにマネジメント感覚のない校長がいる、こんなふうに反応する若手教師がいる、最近の若手教師のメンタリティがわからない、そんなことばかり耳にしているような気がしています。

私たちは教師です。教師は学校で毎日8時間以上もの長い間、子どもたちと接する仕事です。あの先生とあの先生の関係がよくないとか、あの先生とあの先生はとても仲がいいとか、そういうことはまず間違いなく子どもたちに見えてしまっています。そういう人間関係が子どもたちに見えてしまうということは、子どもたちに目に見えない悪影響を与えてしまいます。

そして何より、同僚の中に嫌いな人、苦手な人、信頼できない人がいるということは、どうしても学校で仕事をするときに教師が不機嫌になってしまう……という大きな要因になってしまうということです。不機嫌な教師に習うほど子どもたちにとって不幸なことはありません。授業が少しくらい下手でも、ちょっとくらい偏った見方をしていても、担任教師が機嫌良く、楽しそうにしていることこそが最も教育効果を高めるものです。

こんな単純なことが、最近、教育現場で忘れられているように感じています。

※高橋幸宏の「The City of Light」を聴きながら……。

11xakcapdgl__sl500_aa300_CC:01-commmons compilation-

坂本龍一・他/2010

坂本龍一が立ち上げたレーベルのコンピレーションアルバム。実験的な曲が多いような気がしますが、そこは坂本龍一、心地よさだけははずしません。原稿執筆のBGMとしては最適です。α派全開……間違いなし!といったところでしょうか。癒し系のサウンドになっています。

|

« SONGBIRD/OH DADDY | トップページ | 寝る寝る眠る »

書斎日記」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 機嫌良く、楽しそうにしていること:

« SONGBIRD/OH DADDY | トップページ | 寝る寝る眠る »