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すごい時代が始まりつつある

いろいろな意味で何かがスタートを切り始めているな、という気がします。これまでの数年間、「教師力BRUSH-UPセミナー」の動きの中で胎動していた何かが花開きつつあるなあ……という気がしています。

集う人たちの中に、「自分たちも何かやりたい」という意欲を超えて、「自分たちにも何かできる」という確信めいたものが芽生えつつあるなあ……という雰囲気を感じます。今回の名寄、次週の北見がその象徴的な出来事になりそうな気がしています。

ぼくと石川とは、なんだかんだ言っても北海道にけっこう大きな流れをつくったのかもしれないな、とも感じます。と同時に「教師力BRUSH-UPセミナー」の役割も終わりつつあるのかもしれない……という気もします。これはBRUSHを解散するとかやめるとかいう意味ではなく、ちょっと言葉が見つからないのですが、そろそろ形を変えてもいいのかな……というような意味です。

もともと、ぼくや石川、横藤さんや山田くんの中にあった「教師力BRUSH-UPセミナー」の基本イメージは、各地域、各サークルがふだんはやりたいことをやりたいように勝手にやっている、年に1回だけお祭りのようにサマーセミナーに集まってこの1年間の学びを発信し合い刺激を与え合う……こんなイメージでした。だから「各サークルや各地域はBRUSHの下部組織ではない。BRUSHはゆるやかなネットワークなのだ。」と言い続けてきました。

このイメージがここ数年で、少しずつ実現に近づきつつあるな、という予感がするのです。この間、人間関係の変化や離脱した人や新たに参加した若者や古くから注目されていた人たちの参加や、いろいろなことがありました。ネガティヴなことだってたくさんありました。でも、そのネガティヴなことさえ次元の小さなことと思わせてしまうくらい、集う人たち、或いはかつて集っていた人たち個々人の目的意識は骨太になり、その骨太同士が任意にプロジェクトをつくって発信しようという動きがここかしこで胎動し始めているのです。

もう札幌はもちろん、伊達や函館は目的意識をもってまさに「やりたいことをやりたいように勝手にやっている」状態ですし、南山さんが小学校独自の動きを始めようとしていたり、石川が新たな挑戦を始めようとしていたり、堀・山下・大野・山田・DNAが独自の動きを展開しようとしていたり、今金では山寺くんが地域の若手を集めて地に足の着いた研究・実践を志向していたり、藤原くんがファシグラをとことん突き詰めながらも地元で新たな人間関係をつくって活動を始めたり、名寄はもう間違いなくこれからガンガン進み始めるようなモチベーションを得たように見えました。北見はどうなるのでしょうか。そしていよいよ来月開催される特別支援教育系の動きはどのように発展していくのでしょうか。もちろん、伊達の地道な小集会の連続的開催、そして北フェスの大イベントと小イベントの絶妙なバランス感覚も確固たる成果をあげています。そうそう、忘れてならないのは横藤さんが野中さんといっしょに「縦糸・横糸の教育学」を確立しつつあることです。大谷さんが「授業づくりネットワーク」の講師としてほとんど10年振りに名を連ねたということも見逃せません。大野さんが職場の人たちを中心に新しいサークルを立ち上げたことも今後注目されます。みんなみんな、男女を問わず、世代を問わず、それぞれがそれぞれに「やりたいことをやりたいように、何に頼ることもなく自分を確かにもってやり始める」、そういう状態になってきているのです。もう整理しきれないほどに、ぐちゃぐちゃになってきています。

しかし、一度でも民間教育の世界に足を踏み入れた者ならわかることなのですが、このぐちぐちゃな状態こそが何よりも「活性化しているときの状態」なのです。いま「ぐちゃぐちゃ」が「ぐっちゃぐっちゃ」になっていきそうな気配を醸し出しています。

山下くんが堀といっしょにやるのとは別の団体をつくるとか、兒玉くんが新たなミニネタ系のサークルをつくるとか、森くんが新たな動きを始めるとか、数年後には石川がみのむしになっていた成果を引っ提げて見たこともない提案をし始めるとか、ちょっと馬鹿げた想像力まで発揮してみると、なんだかすべてに可能性がありそうな気さえしてくるのです(笑)。

いずれにしても、これからは1年限りの「ちょっとやってみようか」的なプロジェクトの動きが活発化してきそうな感じです。たぶんこの動きは北海道だけに留まらない予感さえあります。1月~3月の間に、新たなつながりができるイベントがたくさんあるからです。それぞれで何が起こるのか、そしてどんなつながりができるのか、だれにも予想がつきません。

すごい時代が始まりつつあります。

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コメント

私も最近、何かが始まりそうな、起こりそうな、起こせそうな気がしています。
おもしろくなりそうです。

投稿: 岡山洋一 | 2010年11月28日 (日) 12時31分

ですよね?なんかいたる所で、業種を問わず、北海道でいろんなものがつながりつつありますよね。なんかこれまで同じ北海道の地でバラバラだったものが、一つのうねりをつくりそうな……そんな予感がありますよね。

投稿: 堀裕嗣 | 2010年11月28日 (日) 12時45分

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