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2010年11月

とにかくやってみる

2月5日(土)に学校現場にファシリテーションを導入するための第一歩として、しっかりと学び検討しようという研究会を企画した。岡山さんに声をかけ、最近ファシグラに凝っている藤原くんを函館から呼び出し、この二人の講座をぼくと山下くんではさむ。数ヶ月前からやりたいなと考えていた企画である。

岡山さんのOKがとれ、藤原くんのOKもとれ、そういうことならと山下くんに連絡した。山下くんにからは「すごくおもしろそう。でも、人が集まらないかも……」という変身が来た。なるほど人は集まらないかもしれないし、もしかしたら集まるかもしれない。五分五分の企画である。

でも、人なんか集まらなくても構わないと思っている。ぼくは昔から、教育運動をしようと考えたことは一度もない。人を集めて運動を起こして影響力をもつ、こんなことを考えたことは一度もない。そんなことよりも、そのときどきにやりたいことをやりたいだけだ。そのときどきに学びたいことを学びたいだけだ。もっと端的にいえば、いつでも楽しいと思えることだけをやりたいだけなのである。いまはファシリテーションがその一つなのである。

平成23年度は、いろいろなことを掛け合わせてみる年になりそうだ。というよりも、ぼくがこれまでやって来たことを、いろいろなものと掛け合わせてみる、実験的な1年にしようと思っている。目的はたった一つ。いまはまだわからない、何ものかを産み出すためだ。そのためにやろうと思っていることは四つ。

第一に、岡山さんといっしょに、異業種の方々も含めて何かおもしろいこと、活力を産み出せるようなことをとにかくやってみるということ。

第二に、DNA、大野さん、山田くんといっしょに、小学校と中学校との学期悠づくりにおける共通点と相違点をしっかりと抽出してみようという試み。

第三に、「研究集団ことのは」と「教師力BRUSH-UPセミナー」のイベントを舞台に、「教師の力量形成とは何なのか」「教師の力量形成にはどんなバリエーションがあるのか」ということについて、個人的にしっかりと考えてみる年にしようということ。

第四に、道外の研究会に積極的に足を運び、まだ見ぬ何かにいっぱい触れてこようということ。もう1月からずいぶんといろいろな研究会に参加する予定を立てている。

明日から師走である。師走は本を書くことに専念し、来年からは一気に外に向けて発信していく年にする。ちょうど、石川晋とは正反対の動きである。昔から石川とぼくとは逆ベクトルの動きをすることが多い。意図的にそうしているのではなく、どちらともなく、双方ともに気分的にそういうふうになってしまうのである。おそくらく数年後、石川が再び発信し始めるとき、ぼくは内向きのベクトルに向かうのかもしれない。

おもしろいものである。

というわけで、ぼくは平成23年4月から平成25年3月まで2年間、いかなるオファーも受けると宣言する。こうでも言って、石川と本当に正反対の道を歩むことにしよう(笑)。

来年のモットーを「とにかくやってみる」とでもしようか。

※平原綾香の「Ave Maria!」を聴きながら……。

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平原綾香/2010

前作ほどのインパクトはないが、ポピュラーな曲が多く、耳障りのいいアルバムに仕上がっているという印象。それにしても、この人は歌がうまい。美空ひばりと比較するのはいかがなものかとも思うけれど、あのクラスの歴史的なシンガーだと思う。ルックスも若い頃の朝丘雪路を彷彿させる美女である。久し振りにアルバムを買い続けようと思う女性シンガーが現れてくれて嬉しい。

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露天風呂のような…

今日もいつもより10分早く家を出るが、道は混んでおらず、いつもより10分早く学校に着く。どうやら今回の雪は車の移動にはさほどの影響がないようである。

1時間目は書写。「栄光」の行書の清書。2時間目の空き時間は支払いのために銀行や郵便局へ。3~5時間目は2年生の国語で「徒然草」二編の音読・解説。放課後はコンピュータ室にこもって事務仕事。暖房が効きすぎていて少々暑い。窓を開けると、顔にだけひんやりとした空気があたる。まるで露天風呂にでもはいっているような趣。17時10分退勤。

帰宅後は原稿執筆。

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雪の夜/雪の朝

札幌にも積雪が見られた。今シーズン初。

冬になると聴きたくなるアルバムがある。一枚はまだ昨年リリースされたばかりのSTINGのアルバム。もう一枚はDAN FOGELBERGの80年代の逸品。この二枚さえあれば冬は過ごせる……、そんな心象さえ抱いてしまう、大傑作の二枚である。

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STING/2009

冬の夜、特に雪の夜にこれほどふさわしいアルバムはない。書斎でも、ベッドでも、車でも、本を読みながら、原稿を書きながら、ウィスキーを片手に、ちょっとしたドライヴに、更には眠りに就くときにも、このアルバムは人間の生と死とか、安らかな眠りとか、ゆっくりと生きることとか、そんな冬の夜に必要な事どもを届けてくれる。もうこのアルバムなしには冬を越せない。そんな気さえする。

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DAN FOGELBERG/1985

もう一枚はこのアルバム。1985年のリリース以来、ずっと聴き続けている。冬の朝、このアルバムを聴くと元気になれる。「ああ、雪国に生まれて良かったな」とさえ感じられる。何度聴いたかしれない。ぼくにとってはもう20年以上も冬の音楽の定番である。残念ながらDANは3年前に亡くなってしまったが、ぼくは死ぬまで彼を忘れることはないだろう。そしてこのアルバムを聴かなくなることもないだろうと思う。

前者は2,690円で、後者はなんと690円で手にはいる。みなさんも是非。

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積雪

朝起きると積雪。昨日の夜は路面が出ていたのに。

いつもより10分ほど早く出る。タイヤを換えていなかったので、タクシーを呼ぶ。道が混んでいるかと思ったが、そんなことはなく、いつもより10分早く学校に着く。コーヒーをゆっくり飲む。同僚と談笑する。

朝から書写が2時間。国語が1時間。午後は2時間連続で総合。職業体験の発表。放課後は生徒会役員と談笑。空き時間は評定作業。学校を少し早く出て、スタッドレスタイヤを車に積み込み、すぐ近くのスタンドに車を預ける。17時30分帰宅。

スタンドからの電話を待ちながら原稿執筆。まずは雑誌の連載原稿。その後、学級経営本の執筆。メールのやりとり。

いよいよ冬の到来である。根雪になるのか否か。タクシーの運ちゃんによると、可能性は半々とのこと。

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お世話になりました

前々から決まっていた新潟、名寄という怒濤の1週間。

11月下旬は大変だなあ……と思っていたのですが、新潟では規則正しい生活と規則正しい飲酒、そしてやたらと温泉にはいったこともあって、また名寄では自分で運転しなかったこともあってか、それほど疲れたということもなく、今日も7時前から起き出して仕事をしています。きっと新潟も名寄も気持ちのいい時間を過ごせたということが、肉体的にも精神的にもいい影響を与えたのだろうと思います。

新潟ツアーに行く直前にひいた風邪も、新潟での3日目には完全に回復していました。きっと新潟の酒と新米とへぎそばと温泉がミックスして、躰を治してくれたのでしょう。

昨日、名寄から帰ってくると、やはり新潟から嬉しい連絡が二つもありました。

一つは庭野先生が南魚沼産のコシヒカリを送ってくれたこと。これはぼくがあまりに「うまいうまい」というので、気を遣って送ってくれたのだろうと思います。なんだかおねだりするような形になってしまって、申し訳なく思っています。ありがとうございました。年末にこちらからカニを送りますので、楽しみにしていて下さい。

もう一つは新潟の大森先生からのお叱りのメール。「おまえは新潟に来てたそうじゃないか。連絡もせずに帰るとはけしからん。」とまあ、こういうメールです。実はぼくも、あいている日があったので、大森先生に連絡をしようかどうか、新潟に行く直前まで迷った経緯がありました。でも、自分が新潟に行くからといって、大先達をただ「飲みましょう」ということで呼び出すのも失礼かなと思い、連絡をせずに新潟を訪ねたのでした。法則化運動には一切かかわったことのないぼくなのですが、大森先生の評論文にはずいぶんと学びましたので、札幌に二度も来ていただき、それが縁で可愛がってもらった経緯があります。こんなことなら、ちゃんと連絡してお会いすればよかったと……「後悔先に立たず」とはまさにこのこと。申し訳ありません。連絡しないことの方がかえって失礼なのですね。

さて、新潟・名寄を終え、研究会は3週間ほどお休みです。ゆっくりと躰を休めつつ、学級経営本の執筆に専念したいと思います。

そろそろ次年度企画も視野に入りつつある時期です。大きなイベントをやるつもりはいまのところありませんが、小集会でおもしろいことを重ねていく1年間になりそうです。もう少ししたら詳細を発表できますので、お待ち下さい。

それにしても楽しい11月下旬でした。お世話になった方々、ありがとうございました。特に、赤坂さん、庭野さん、充紀くん、本当にお世話になり、ありがとうございました。そうそう。名寄まで運転していただいた裕章さんも(笑)。

11月下旬、ずいぶんと学校をあけて職場にご迷惑をおかけしました。師走はフル回転で働かせていただきます。

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すごい時代が始まりつつある

いろいろな意味で何かがスタートを切り始めているな、という気がします。これまでの数年間、「教師力BRUSH-UPセミナー」の動きの中で胎動していた何かが花開きつつあるなあ……という気がしています。

集う人たちの中に、「自分たちも何かやりたい」という意欲を超えて、「自分たちにも何かできる」という確信めいたものが芽生えつつあるなあ……という雰囲気を感じます。今回の名寄、次週の北見がその象徴的な出来事になりそうな気がしています。

ぼくと石川とは、なんだかんだ言っても北海道にけっこう大きな流れをつくったのかもしれないな、とも感じます。と同時に「教師力BRUSH-UPセミナー」の役割も終わりつつあるのかもしれない……という気もします。これはBRUSHを解散するとかやめるとかいう意味ではなく、ちょっと言葉が見つからないのですが、そろそろ形を変えてもいいのかな……というような意味です。

もともと、ぼくや石川、横藤さんや山田くんの中にあった「教師力BRUSH-UPセミナー」の基本イメージは、各地域、各サークルがふだんはやりたいことをやりたいように勝手にやっている、年に1回だけお祭りのようにサマーセミナーに集まってこの1年間の学びを発信し合い刺激を与え合う……こんなイメージでした。だから「各サークルや各地域はBRUSHの下部組織ではない。BRUSHはゆるやかなネットワークなのだ。」と言い続けてきました。

このイメージがここ数年で、少しずつ実現に近づきつつあるな、という予感がするのです。この間、人間関係の変化や離脱した人や新たに参加した若者や古くから注目されていた人たちの参加や、いろいろなことがありました。ネガティヴなことだってたくさんありました。でも、そのネガティヴなことさえ次元の小さなことと思わせてしまうくらい、集う人たち、或いはかつて集っていた人たち個々人の目的意識は骨太になり、その骨太同士が任意にプロジェクトをつくって発信しようという動きがここかしこで胎動し始めているのです。

もう札幌はもちろん、伊達や函館は目的意識をもってまさに「やりたいことをやりたいように勝手にやっている」状態ですし、南山さんが小学校独自の動きを始めようとしていたり、石川が新たな挑戦を始めようとしていたり、堀・山下・大野・山田・DNAが独自の動きを展開しようとしていたり、今金では山寺くんが地域の若手を集めて地に足の着いた研究・実践を志向していたり、藤原くんがファシグラをとことん突き詰めながらも地元で新たな人間関係をつくって活動を始めたり、名寄はもう間違いなくこれからガンガン進み始めるようなモチベーションを得たように見えました。北見はどうなるのでしょうか。そしていよいよ来月開催される特別支援教育系の動きはどのように発展していくのでしょうか。もちろん、伊達の地道な小集会の連続的開催、そして北フェスの大イベントと小イベントの絶妙なバランス感覚も確固たる成果をあげています。そうそう、忘れてならないのは横藤さんが野中さんといっしょに「縦糸・横糸の教育学」を確立しつつあることです。大谷さんが「授業づくりネットワーク」の講師としてほとんど10年振りに名を連ねたということも見逃せません。大野さんが職場の人たちを中心に新しいサークルを立ち上げたことも今後注目されます。みんなみんな、男女を問わず、世代を問わず、それぞれがそれぞれに「やりたいことをやりたいように、何に頼ることもなく自分を確かにもってやり始める」、そういう状態になってきているのです。もう整理しきれないほどに、ぐちゃぐちゃになってきています。

しかし、一度でも民間教育の世界に足を踏み入れた者ならわかることなのですが、このぐちぐちゃな状態こそが何よりも「活性化しているときの状態」なのです。いま「ぐちゃぐちゃ」が「ぐっちゃぐっちゃ」になっていきそうな気配を醸し出しています。

山下くんが堀といっしょにやるのとは別の団体をつくるとか、兒玉くんが新たなミニネタ系のサークルをつくるとか、森くんが新たな動きを始めるとか、数年後には石川がみのむしになっていた成果を引っ提げて見たこともない提案をし始めるとか、ちょっと馬鹿げた想像力まで発揮してみると、なんだかすべてに可能性がありそうな気さえしてくるのです(笑)。

いずれにしても、これからは1年限りの「ちょっとやってみようか」的なプロジェクトの動きが活発化してきそうな感じです。たぶんこの動きは北海道だけに留まらない予感さえあります。1月~3月の間に、新たなつながりができるイベントがたくさんあるからです。それぞれで何が起こるのか、そしてどんなつながりができるのか、だれにも予想がつきません。

すごい時代が始まりつつあります。

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ブラッシュ名寄

ブラッシュ名寄が終わりました。ちょっと会全体のつくりが固いようにも思えましたが、いい会でした。

大西くんの初登壇の緊張感、細山くんのキャラクターを活かした模擬授業、珍しく淡々とした口調で説得力ある授業を展開した太田くん、山ちゃんの安定感のある語り口、どれもおもしろい、というか精一杯考えられた提案でした。桑原くんのコメントも妙に味があって、彼のキャラクターが生きた会でもありました。一般参加者が食い入るような目でそれぞれの話を聞いている姿も新鮮でした。

「ちょっと会全体のつくりが固いようにも思えました」と冒頭に述べましたが、これは新学習指導要領をテーマに据えたこと、「言語活動の充実」の典型的な授業像をと登壇者が考えすぎたこと、みながカチッとした提案をしようとしすぎたこと、どれもこれも良いことなのですが、こうした思いが必然的につくり出してしまった固さだったように思います。最後のQ&Aのコーナーになって初めて、動的なというか、シナリオのない展開が動き始めて、会場の雰囲気がずいぶんとやわらかくなってきたように思います。そこで終わりとなったのは少々残念でした。

よく飲んでよく語った二日間でした。裕章さんの運転で、南山さん、山下くんと四人で過ごした道中も、いろいろな話題が楽しく、考えさせられる時間となりまくした。こういう時間を常にもつことができる……これも、こうした活動をすることの一つの楽しみです。

名寄でまたやりたいな……と思わせてくれる会になりました。

来週は北見でブラッシュがあります。ぼくは都合で参加できませんが、盛会を祈っています。

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教師力BRUSH-UPセミナーin名寄

日 時:201011月27日(土)
場 所:ふうれん地域交流センター(愛称/風っ子ホール) (名寄市風連町本町62番地2) 参加費:3000円
主 催:教師力BRUSH-UPセミナー
後 援:北海道教育委員会
「言語活動の充実」が声高に叫ばれ,道研や局の講座も全道各地で行われている中,皆さんも「言語活動を取り入れた授業をしなきゃ」と思っていませんか?「ただ闇雲に『言語活動例』として示されているものを授業の中に取り入れても…」と思っていませんか?そこで,言語活動を充実させるためには,なぜその言語活動を行うのか(WHY)ということ,そして,そのためにはどのようなことをすればよいのか(HOW)ということを意識しておく必要があります。その両方を主要4教科の模擬授業を受けながら,一緒に考えてみませんか?
【日程】
9:00- 9:15 受付
9:15- 開会セレモニー
9:20-9:50 オリエンテーション
「言語活動の充実に向けた国語科教師から各教科への提言」
堀裕嗣(札幌市立北白石中学校)
9:50-10:20 グループワーク
「言語活動の充実に,私たちはどんな課題を抱えているのか洗い出そう」
司会 太田充紀(名寄市立智恵文小学校)
10:30-11:00 模擬授業1
「言語活動(話すこと・聞くこと)を取り入れた国語科授業」
授業者 大西陵公(名寄市立中名寄小学校)
11:00-11:30 模擬授業2
「言語活動(話すこと・聞くこと)を取り入れた算数科授業」
授業者 山口淳一(札幌市立藻岩北小学校)
11:30-12:30全体協議 「言語活動(話すこと・聞くこと)」についての検討
司 会  細山 崇(名寄市立智恵文小学校)
指定討論者  石川 晋(上士幌町立上士幌中学校)
高橋裕章(札幌市立藻岩小学校)
高橋正一(稚内市立富磯小学校)
12:30-13:30 昼食休憩
13:30-14:00 模擬授業3
「言語活動(読むこと・書くこと)を取り入れた社会科授業」
授業者 太田充紀
14:00-14:30 模擬授業4
「言語活動(読むこと・書くこと)を取り入れた理科授業」
授業者 細山 崇
14:30-15:30全体協議
「言語活動(読むこと・書くこと)についての検討」
司 会  山口淳一
指定討論者   山下 幸(札幌市立上篠路中学校)
南山潤司(札幌市立南小学校)
桑原 賢(北海道鷹栖養護学校)
15:40-16:40 全体シェアリング
司 会  桑原 賢
指定討論者  堀裕嗣,石川晋,南山潤司,高橋裕章,山下幸,高橋正一
16:40- 閉会式
17:30-19:30 懇親会
【お申し込み先】
名寄市立智恵文小学校 太田充紀(おおたみつのり)
FAX 01655-3-4613
Email mitsuohta1974@gmail.com

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研究会案内/11月

私に関係する11月の研究会をご案内させていただきます。ツアーや例会が中心なので、札幌市内での研究会は1本だけです。

2010年11月6日(土)/「研究集団ことのは」11月定例会/堀宅/参加費:無料/終了しました

2010年11月13日(土)/第13回・中学校国語科授業づくりセミナーin札幌基礎の基礎から学ぶ 中学校国語科の授業づくり/札幌市白石区民センター1F多目的室/参加費3000円/講師:堀 裕嗣・山下 幸・小林 智・高橋和寛・米田真琴・坂本奈央美・小木恵子/定員20名/終了しました

2010年11月20日(土)/先生のためのとっておきセミナー 愛と勇気のチカラ in新潟終了しました

2010年11月23日(火)/新潟県ときわ会中魚・十日町支部妻有研修会学校現場を生き抜く仕事術/十日町市立東小学校・やまだ屋/講師:堀裕嗣・野中信行/終了しました

2010年11月27日(土)/第29回・教師力BRUSH-UPセミナーin名寄/主要4教科における「言語活動の充実」/~明日からできることを一緒に考えましょう~/ふうれん地域交流センター(愛称/風っ子ホール)/参加費:3000円/講師:堀裕嗣・太田充紀・大西陵公・山口淳一・細山崇・石川晋・高橋裕章・高橋正一・山下幸・南山潤司・桑原賢/終了しました

【その後の予定】

2010年12月11日(土)/「研究集団ことのは」12月定例会/堀宅/参加費:無料/内容①11/13(土)の米田・坂本・高橋の模擬授業のストップモーション授業検討、②12/18(土)・12/25(土)のプレ検討、③2学期末テストのお勧め問題の交流、④その他学級経営関係提案物/参加してみたいという方はご連絡ください堀へメール

2010年12月18日(土)/第14回・国語科授業づくりセミナーin札幌来年度こそ 国語授業を充実させる 第一弾!基礎の基礎から学ぶ国語科の授業技術/札幌市白石区民センター/参加費:3000円/講師:水戸ちひろ・坂本奈央美・小木恵子・加藤恭子・冨樫いずみ/指定討論者:堀 裕嗣・大谷和明・大野睦仁・高橋裕章・山下 幸・柳谷直明・南山潤司・山口淳一・石川 晋/定員30名

2010年12月19日(日)/第31回・教師力BRUSH-UPセミナーin札幌特別支援教育の現在~現場から発信する特別支援教育/札幌市白石区民センター1F多目的室/参加費:2000円/講師:石川晋・梶倫之・柏葉恭延・桑原賢・湯藤瑞代・平山雅一・水戸ちひろ/定員30名

2010年12月25日(土)/第15回・国語科授業づくりセミナーin札幌来年度こそ 国語授業を充実させる 第二弾!基礎の基礎から学ぶ説明文の授業づくり・7つの講座/札幌市白石区民センター/参加費:3000円/講師:堀 裕嗣・南山潤司・大谷和明・高橋裕章・山下 幸・山口淳一・藤原友和/定員30名

2011年1月8日(土)~9日(日)/授業づくりネットワーク北海道ファイナルin千歳/1日目:千歳市民文化ホール/2日目:ANAクラウンプラザホテル千歳/両日参加11,000円・1日参加6,000円/講師:青山臣吾・石川晋・大谷和明・岡山洋一・上條晴夫・長瀬拓也・中村健一・堀裕嗣/近日詳細

2011年1月22日(土)/第16回国語科授業づくりセミナーin札幌/近日詳細

2011年1月29日(土)~30日(日)/京都・明日の教室/講師:石川晋・門島伸佳・堀裕嗣/近日詳細

2011年2月12日(土)/第27回累積科学国語教育研究会in札幌/作文指導で両立できてますか?意欲 と 技能~「書くことがない」「書き方がわからない」そんなセリフ、もう言わせない!/札幌市白石区民センター(予定)/参加費:3000円/講師:鹿内信善・山寺潤・山口淳一・山田洋一・小林智・大野睦仁・高橋裕章・堀裕嗣・南山潤司・山下幸/定員30名/近日詳細

2011年2月19日(土)/第32回・教師力BRUSH-UPセミナーin札幌/さあ年度末!サクサク進める年度末の評価・評定のウラ技/子どもに語れる担任にならなくちゃ~修了式後・卒業式後・最終学活で何を語るか/札幌市白石区民センター(予定)/参加費:3000円/講師:大野睦仁・加藤恭子・高橋裕章・水戸ちひろ・大谷和明・南山潤司・山口淳一・柏葉恭延・山田洋一・太田充紀・山下幸・堀裕嗣(他・交渉中)/定員40名/近日詳細

2011年3月26日(土)~27日(日)/第1回・中学校学級づくりセミナーin札幌/中学校・学級経営の極意・決定版/札幌市コンベンションセンター2F207研修室/参加費:両日参加6000円・1日参加4000円/講師:池田修・桑原賢・堀裕嗣・桃崎剛寿・山下幸/定員60名/近日詳細

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十日町

この二日間、十日町で出会った中学校の校長先生の顔が何度も浮かんでくる。どこか古畑任三郎に似た、しみわたるような良い声で静かに語りかける、知的な雰囲気をもった魅力的な方だった。一つ一つの話に説得力がある。優しい目をしておられながらも、眼光には鋭さがある。久し振りに、「ああ、中学校の校長先生の目だな……」という目をもつ、印象的な先生だった。札幌の校長先生には申し訳ないのだが、ぼくはここしばらく、ああいう「校長の目」を見ていない。懇親会でのスピーチもうまかった。間違いなく、明晰にして聡明な方である。

懇親会でもずっと隣で話をさせていただいた。話題がぶれない、というか、真剣な話から馬鹿話に至るまで、ちゃんとぼくの質問にまっすぐに応えてくれる、そういうコミュニケーション力の高い方だった。まことに失礼ながら、どこか感受性に通じるものを感じて帰ってきた。

ぼくのこういう直感は割と当たると自負している。もう一度、お会いしたい方である。

それにしても、十日町の妻有会のなんと素晴らしかったことだろう。会長の校長先生のなんとも魅力的な、地域の長老然としたおだやかな語り口、席をともにした別の校長先生の飾らない雰囲気、庭野先生の学校の教頭先生の気さくなお人柄、お世辞抜きにあの一日、ぼくは一瞬たりとも不愉快な感情を抱くことなく、それでいて自然体で過ごさせていただいた。なんとも有り難いことである。

庭野先生はいいお仲間といっしょに仕事をしているのだな、と感じた。これも十日町という町の、あるいは天神囃子という文化の賜物なのだろうか。それとも魚沼コシヒカリの恵みか。あの町にはどこか町を包み込む神がいるように思う。

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ブラッシュ名寄に向けて

現在、22時54分。なんとかブラッシュ名寄のPPTを完成させる。もともとあった新指導要領関係のスライドに「各教科への提言」というスライドを1枚だけ加えた形。ちょっとこれが限界だな……という感じ。

オリエンテーションだからダイナミックな活動でというわけにもいかない。理念的なことをしっかりと伝えた方がいいと判断した。その後の模擬授業や研究協議の在り方、そして何より、ぼくの講座の直後に行われるグループワークが「言語活動の充実」のための具体例になっている。太田くんから送られてきたグループワークの構想表を見ていてそれがよくわかった。おそらく、1日の日程が「物語」として紡がれるような研究会になりそうである。

参加人数もそれなりに増えてきたようで、楽しい1日になりそうな気配。メンツから見て、飲み会も間違いなく盛り上がる。

参加を迷われている方、近くにお住まいの方、いまからでも間に合います。是非ご参加ください。

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雪国

二十数年ぶりに川端の「雪国」を読んだ。それも三回読んだ。菊池寛に見出され、白樺派を愛好し、新感覚派を立ち上げるにふさわしい作風だなと、改めて感じた。

島村の視線は常に他者にある。それも他者の変化にある。他者の変化に微妙に呼応する自己の心理の変化にこそ、自己を確認する。いや、自己を確認するというよりも、美の観念を確認する。様々な情景描写、事物の描写に横光利一との共通点が散見される。

駒子の変化、死していく蛾の変化、縮の晒しの意義、情景の変化、そして冒頭における窓外の風景と車内の人物とのディゾルヴ……まだまだある。これらの微妙な変化に島村は自己の感受を蜂起させるとともに、美意識を形づくっていく。帰結に見られる繭倉火事の葉子落下の描写、天の河と駒子の形象が想起させる象徴的意味、見事なものである。

川端文学をもう一度読み直さなければならないと感じた。それも時系列に。ちゃんと何かを伝えようとしている、日本人の気質をそれは見事に描写している、そういう作家であるということをものすごく感じさせてくれた。越後湯沢をもう一度訪ねなければならない、そうも感じた。

六日町、十日町と越後湯沢からほくほく線の駅が続いていたが、町の名は出てこないものの、これが「雪国」に出てくる縮の市の立て方から名付けられたのだろうということも合点がいった。なんともまあ、このたびの新潟紀行の後半はまさに「雪国」紀行であったのだということに改めて気がついた。あまりにも酒と米に感動してしまったがために、「雪国」の名所を粗雑にしかまわらなかったことに帰宅後に気づかされた。なんとも悔しい思いを抱いている。

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「仕事モード」になっていない

4クラスに期末テストを返却。自習監督が一つ。放課後は全校協議会のあと、生徒会役員と打ち合わせ、更に送別集会の出し物の練習。どうも頭が「仕事モード」になっていない感じ。17時に退勤。

帰宅後、夕食をとりながら昨日の「相棒」の録画を見る。もう4話目だというのに、まだぱっとした脚本がない。カメラワークのおもしろさも消えている。今作の「相棒」はどうしちまったんだろう……。

風呂にはいり、明後日のブラッシュ名寄の準備。これが終わり、雑誌の連載を1本書けば、本の執筆に集中できる予定である。校務は評定を出せばほぼ終わり。担副の差がこの時期には本当に大きい。このシステムはよくない。

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女子生徒のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

桐生から始まって、千葉、そして札幌である。

連鎖といえば連鎖であり、マスコミの責任は大きいといわざるを得ない。しかし、学校現場としてはマスコミの報道姿勢を批判するばかりでもいけない。確かにマスコミの報道が引き金を引かせる契機になったことは確かなのだろうが、それ以前にそれを契機に引き金を引かせてしまうような実態があったことは疑いようのない事実なのだから。

女子生徒のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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新潟ツアーから帰還

金曜日(19日)は試験監督を2時間やって一度帰宅。ツアーに出る支度を調え、車で千歳空港へ。空路新潟へ。風邪をひいていて、体調がおもわしくないので、次の日の研究会に備えて、そばを食べただけで早めに寝る。「せっかく新潟に来たのに酒も飲まずに寝るのもなあ」とは思ったのだが、まあ、ここで刹那主義を通すのも……と決意し、新潟駅構内のドラッグストアで薬を買い、休むことに徹する。

土曜日(20日)は早起き。前日が早寝だったので、6時頃には目が覚める。ホテルの朝食バイキングに行ってびっくり。ご飯がうまい!そうだ。ここは新潟だったのである。おかずは梅干しだけでも満足できそうなほどである。こんなご飯だと、いつもなら朝食バイキングでベーコンとかカクランブルエッグとかで飯をかっ込むぼくも、さすがに和惣菜に徹する。焼き魚、煮染め、漬け物、味噌汁。茶碗二膳のご飯をたぶん30分以上かけてゆっくりと味わった。早食いのぼくでさえ、ゆっくり味わいたくなるそういうご飯だった。いい米ってのはすごいものだと、生まれて初めて実感させられた。

体調もある程度戻ったので、新潟駅を散策。TULLY'Sで珈琲を飲んでいたら、10時過ぎに赤坂さんから電話。いっしょに昼飯を食おうということなので、待ち合わせ場所を決める。会場近くのラーメン屋で研究会の事務局の人たちもいっしょに5人でラーメン。ぼくは塩。北海道のラーメンとはひと味違った細麺タイプ。旭川ラーメンにコクを増したような感じ。

13時からいよいよ研究会開始。会場は満員。50名定員のところに70名近くがいる。しかも驚くことに7割近くが女性。それも決して若手ばかりが集っているわけではない。かなり年齢構成としてはどの世代もバランスよくいる感じ。北海道ではあまり見たことのない光景である。雰囲気は先日のワールド・カフェのイベントに近い。奈良の西手先生とぼくの二人が休憩時間になるたびに外で煙草……。妙に親近感を抱いて、夜の懇親会までずいぶんと盛り上がった。

教師生活7年目という久下先生の「ペア学習」のミニ講座、「とっておきの道徳授業」にも多数実践を寄せている堀川先生の「生徒との関わり方」の講座、そしてぼくの「学級づくり」の講座、最後に赤坂さんが司会をしてのQ&Aという内容。大盛会である。

夜の懇親会も男女半々。しかも明らかに女性のパワーが男性を圧倒している。それも並みの圧倒ではない。読者のみなさんが「圧倒」という言葉から想定するであろう雰囲気の軽く100倍は下るまいという「圧倒×100」である。どのような雰囲気なのかはこの会に参加したことのある者にしか想像できないだろう(笑)。一次会でうまい料理とうまい酒。二次会でカラオケ。三次会でへぎそば。ホテルに戻ったのは1時過ぎである。ぼくは「草食」と呼ばれていた事務局若手のKくんが妙に気になってしまった。あの雰囲気になんとなく目を引かれてしまう。あれはあれで武器だ。

日曜日(21日)はホテルをチェックアウトして、新幹線で越後湯沢へ。ロープウエイで展望台に昇り、「雪国館」をじっくりとまわり、足湯につかり、へぎそばを食べ、温泉につかり、利き酒コーナーで遊び、大量に酒を買って自宅に発送し、魚沼産コシヒカリの新米のおにぎりと野沢菜を食べ、けんちん汁と舞茸の天麩羅で湊谷藤助と天地人と兼続を飲む。夕方、ほくほく線で十日町に移動して、二十数年ぶりに川端康成の「雪国」を読む。読み終えると同時に就寝。

月曜日(22日)は庭野先生にプレゼンの配付資料を届けたあと、再び越後湯沢へ。関東からわざわざ出てきてくれた親戚と会う。温泉につかり、やはりけんちん汁で湊谷藤助を飲む。学校へのお土産を買って発送。昨日日本酒を買った酒屋とは別の酒屋に行って、コシヒカリの新米と日本酒をこれまた数万円買って自宅に発送。十日町に戻って庭野三省先生と一献。へぎそばをほおばりながら久保田の千寿を飲む。飲み慣れている酒ながら、新潟で飲むとまた違った趣。その後、地元十日町の松乃井を飲む。ホテルに戻って、「雪国」をもう一度最初から読み直す。読み終えると同時に就寝。

火曜日(23日)は地元の研究団体「魚沼ときわ会・妻有支部」の研究会。午前中は地元の先生の国語の発表を拝聴。その後、庭野先生といっしょに野中信行先生を駅に迎えに行く。その後、十日町の校長先生5人と野中先生、ぼくとで昼食会。午後からはまずぼくの講演、その後野中さんの講演、更に庭野先生を司会に意見交流会。若い先生方と管理職との垣根のない雰囲気がとても心地よい。

夜は懇親会。これがまた文化のにおいのする、それでいて和気藹々とした素晴らしい会。特に、歓談が始まって十数分がたった頃、指名された男の先生が「天神囃子」を歌い、それに合わせて会場にいる人すべてが声を重ねていく。これが終わってから席を立って酌をしてまわっていいという習わしだという。こういう文化のにおいは北海道にはない。その後、庭野さんと地元のベテラン教師、野中さんとぼくとの4人で二次会。へべれけ。

今日24日はホテルをチェックアウトして越後湯沢へ。新幹線の待ち時間で三たび「雪国」を読み始める。結局、新幹線でも、空港へのリムジンバスでも、もちろん飛行機の中でも、すーっと読み続ける。千歳に着いたとき、寒いなと感じた。

いい旅だった。初めて旅行っていいな……と感じた。いつもなら研究会というのはとんぼ返りなのだが、今回は間に二日間のあきがあったので、ずいぶんと余裕のある旅程だったのが幸いしたようだ。今度は冬、本当の雪国を見に行こう。そのときは、関東からトンネルを抜けよう。そう心に誓った。

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優しくしてください(笑)

昨日は風邪薬を飲んで20時就寝。朝は6時に起きましたが、昨夜よりは体調がいいようです。ひと安心です。ただ絶好調とはいかないなぁ……。

新潟のみなさん、よろしくお願いします。優しくしてください。

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風邪だ!

風邪である。ひきはじめである。

先日冗談でいっていたことがマジになりつつある。喉と鼻がムズムズしている。少々寒気もする。やばい。自覚症状は今日の午後、15時前後に出始めた。まずい。

今日は期末テストの二日目。2時間目が国語。テストの選択問題で選択肢を入れ忘れる大チョンボ。すぐにテスト中に選択肢を板書してまわり、事なきを得る。それにしても、久し振りのチョンボである。いや、こんなチョンボは初めてかもしれない。

テスト後、教育課程検討委員会。次年度の教育課程の作り方について。

その後、試験の採点。採点。採点。採点。採点。採点……。終わったのが16時55分。いつもならゆっくりやるところだが、何せ明日から新潟行きである。しかも次に出勤するのは来週の木曜日。木曜日中にすべてのクラスに返却しなければならない。しかも次の週のはじめまでに評定も出さなければならない。なんとしても今日中に採点を終わらせるしかないのである。

そう。風邪の自覚症状はそんな採点の真っ最中に出てきたのである。

赤坂さん、取り敢えず新潟には行きますが、もしかしたらぼくは使い物にならないかもしれません。あしからず……。

今日は温かいものを少しだけ食べて寝ることにします。

おやすみなさい。

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予定していた仕事が終わった

期末テスト。二つの試験監督。空き時間はおしゃべり。テスト終了後に生徒指導。昨日の続き。昼は同僚といっしょに、久し振りに天麩羅倶楽部へ。13時で年休をとって帰宅。組合は明日ストを計画しているらしい。

帰宅後は雑誌原稿に本の原稿を書いたり、週末の講座のDVDを焼いたりという予定。こういう時期に定期テストで半日で終わるというのは助かる。

取り敢えず、昨日の残りの雑誌連載1頁を片付ける。題して「職員室の人間関係をつくる10箇条」。少々情緒的になったきらいはあるが、人間関係づくりの提案なんてものはそのくらいがいい。次に本の原稿を1章分。今回の原稿は本当にサクサク進む。更に、週末から勤労感謝の日にかけての新潟ツアーでの2講座のDVDを焼く。これも1時間ほどで完了。

今日、予定していた仕事がすべて終わった。

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久し振りのいい汗

授業は3時間。試験前自習をさせながらノート・ワーク点検が2時間。試験前の復習が1時間。空き時間は評定作業&生徒指導、そして校長に来年度の人事について意見を求められる。「それはぼくの仕事ではありません」と応える。12/6(月)の教育課程研国語に出席することになる。たぶん10年振りくらいかなあ……。いずれにしても、前に参加したのは向陵中学校時代だったはずだ。発表者がだれなのかはわからないが、半端なものなら遠慮無く叩きつぶしてこようと思う。いい実践ならちゃんと讃えようと思う。そういうあたりまえの意見交換・意見交流が現場の実践研究からどんどんなくなってきているのを感じる。

放課後は学年団で打ち合わせ。その後、卒業生が遊びに来ていたので談笑。更に職体のバドミントンの試合をしていたので観戦。観戦しているうちにやりたくなって、少しだけバドミントンをやる。ぼくは非組なので職体には出られないが、久し振りにいい汗をかいた。

帰宅後は雑誌の連載原稿。5頁中4頁が完成して送付。残り1頁は明日にしよう。

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脱パチンコ記念日

授業が3つ。「春はあけぼの」の小テスト及び試験前自習が1クラス。試験前自習をさせながらノート・ワーク点検が2クラス。空き時間二つのうち一つは自習監督。自習監督時間で期末テストの問題用紙と解答用紙を見比べて、少しだけ解答用紙を修正。もう一つの空き時間は期末テストを印刷。試験監督の先生の名前を書いて金庫へ。放課後は定例の学年会。行事予定のほか、学活・道徳・総合の計画、総合の職業体験の発表会の動き、送別集会関係の分担、後期の各委員会の動き、生徒の情報交流など。

特に何もない平和な一日。期末テストの印刷が終わったので、明日は評定資料の入力の日になりそう。

ある同僚が昨日、パチンコで12万勝ったという。今日がやめどき、足の洗いどき。でも、やめないだろう。きっと3日以内に大負けするはずだ。今日も行くに違いない。明日、報告を聞くのが楽しみである。

ぼくも若い頃、16万8千円勝った次の日に、13万2千円負けたことがある(笑)。忘れもしない。1994年9月27日のことである。なぜ覚えているかというと、この日をもって、ぼくはパチンコから足を洗ったからだ。いわば記念日なのである。

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気づいてしまった

ぼくはいま気づいてしまった。

新潟から帰ってきたら、中二日で名寄のブラッシュだということに……。

名寄ブラッシュの準備は新潟から帰ってきたらゆっくりとやろうと思っていた。なんとなく、1週間半あるつもりでいた。いま、手帳の予定を見て、十日町の会と名寄ブラッシュとが同じ頁にあるのを見て愕然とした。

「ありゃ?新潟から帰ってきて準備……じゃ、間に合わないじゃないか。」

しかも名寄ブラッシュのテーマが重い。ミツノリもずいぶんと難しいテーマを当ててくれたもんだ。こんなもの、国語しかやったことのない中学校の国語教師にしゃべれるわけないじゃないか……。でもそんなこと言ったところで、「堀さん、数ヶ月前に企画を送ったとき、何も言わずに引き受けたじゃないですか。」と言われるのがオチである。

確かに何も「言わず」に引き受けはした。しかし、何も言わなかっただけではなく、実は何も「見ず」に引き受けたのである。そう。企画内容さえ……。

こんなことは、ミツノリや細山くんには口が裂けてもいえないなあ……。まったく困らずに、スラスラとつくった講座のように振る舞おうっと!

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SONGS FROM THE LABYRINTH

512mhjcfl__sl500_aa300_SONGS FROM THE LABYRINTH/STING/2008

昔ながらのSTINGファンにはいまひとつ評判のよろしくない本作。確かに「見つめていたい」や「キング・オブ・ペイン」、「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」なんかをSTINGだと捉えている方々には、このアルバムはちょっと聴けるタイプのアルバムではないのかもしれない。

でも、ぼくにはこれぞSTINGっていう感じがする。もともと教会音楽とか民族音楽が好きなので(高校時代からダンスリーが大好きでした)、抵抗がないというのもあるのだろうが、ぼくのイメージとしてはSTINGには昔からこうしたトラッドと知的な歌詞とが融合した曲が多かったという印象がある。

いずれにしても、ここ1ヶ月くらい、STINGばかり聴いている。しかも最近はこのアルバム、1週間くらい前までは「SYMPHONICITIES」。次は「IF ON A WINTER'S NIGHT」に行くに決まっている(笑)。

秋の夜長、そして冬の更に長い夜、北海道のこの半年にも及ぶ長く冷たい夜には、STINGがよく似合う。

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ワールド・カフェをやろう

岡山さんご紹介いただいた「ワールド・カフェをやろう」というイベントに参加してきた。大胆なコミュニケーション手法を用いて「コミュニケーション機能」自体について語り合うイベントである。岡山夫妻をはじめ、見知っている顔も10人以上いた。

ワールド・カフェについては、ぼくらもいろいろなバリエーションまでつくって月に1回程度実践しているので、あたらしい情報というのは特になったのだが、異業種の人たちが多数参加しているワールド・カフェは初めてだったので、それなりに楽しめた。ぼくがぼそっといったことを熱心にメモする学生さんとか、ぶっ飛んだ発想を次々に披露するプログラマーさんとか、北洋銀行から市役所に出向している方の経験談とか、教員研修の場では聞けない話を聞けたのも収穫だった。

しかし、実は今日、この会に参加して最も印象に残ったことと……というか、心地よかったことは、自己紹介してもぼくを「ただの中学校の先生」と見てくれる人とコミュニケーションを図れたこと。

ここ数年、どんな研修会に参加しても、職場でさえ、「あの堀先生」というのがつきまとう。それがウザい(笑)。仕方ないから既にぼくの中で整理されている話を話すことになる。

今日はそれがなかった。グループをつくった人たちが、みんなぼくを知らない。だから、無理にしゃべる必要もないし、真っ当なことやみんなが気づかないような本質を語る必要もない。グループの人たちが言ったことを整理してあげることに徹した感じ。「これとこれは同じでいい?」「いや、ちょっと違うような気がする」「じゃあ、こういうことかな?」「ああ、それ近いです」のようなやりとりをずーっとしていた。話を聞き、整理をしながら、ぼくは一般の方々の思考回路のデータを集めているようなところがあった。

もう一つ。あまりブログに書くべきではないのかもしれないが、講師の先生の指示の曖昧さとか、やることの不明快さとか、そういうことがずいぶんと気になった。たぶん開発能力は高いのだが、プレゼンは苦手にしている人なのだろう。シナリオライターであって役者ではない、といったらわかりやすいか。

岡山さんにはこれを感じたことがない。比喩的にいえば、岡山さんはファシリテーターとして、「自らの殺し方」をよく心得ている。ぼくが岡山さんから学んだことの一番はそこだった。だから、ぼくはいま、できるだけ研究会でファシリテーターの役について、「自らの殺し方」を研究しているところである。ところが、今日の講師は本質的には「オレがオレが」型の人で、ファシリテーターには向かないタイプの人だったという印象である。

ワールドカフェを一生懸命に広めようとしている型には申し訳ないのだが、ぼくはワールドカフェは基本的に16人という人数が一番機能すると考えている。4人グループが4つである。5人グループが5つの25人でもいい。そうすると、すべてのグループがすべてのグループから情報を集めてくることができる。同じ情報を得る場が保障されたはずなのに、最後のプレゼン内容の結論が異なる。それが実におもしろい……とまあ、こういう構成になる。

今日は、おそらく12~15グループくらいあったと思うのだが、プレゼンされる内容の要素となっている情報がぼくの中にないために、全体シェアの発表の連続がずいぶんと長く退屈な時間に感じられてしまった。あの形式で全体シェアをすると、そこにはかなり高度なプレゼン能力が必要とされる。

これが学びといえば学びである。

こんな感じの書き方をしているが、参加して良かったと感じている。ワールド・カフェのネガティヴなところをずいぶんと考えた今日の午後だった。

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「第13回・中学校国語科授業づくりセミナーin札幌」報告

今日は「第13回・中学校国語授業づくりセミナーin札幌」。中学校だけということで、毎回のことながら参加者の少ない会でしたが、ほとんど趣味で開いている研究会だけあって、「ことのは」らしい中身となりけっこう充実していました。

第1講座は模擬授業が3つ。

一つ目が「読むこと/説明的文章」で米田真琴先生。「言葉は変わっていくけれど」という清水義範の短いエッセイ。先週の例会で検討され指摘されたことがすべて修正されている。非常にセンスのいい女の子(と言っては失礼だが)である。先週の例会では最後のまとめの活動が課題とされたが、そこもよく考えられていて、「活用型授業」の視点を取り込む萌芽のようなものがしっかりと見えた。今後が楽しみな逸材である。

二つ目は「読むこと/文学的文章」で坂本奈央美先生。「少年の日の思い出」。しかも、30分の模擬授業だというのに、続編創作をして第三部をつくったうえで、PISA型読解力(全国学テ方式)を意識して第三部の是非まで検討させようという意欲作。続編創作の視点に未整理の部分が見られ、いくつか機能しない部分も見られたが、構想としてはかなり挑戦的。夏の彼女の2本の模擬授業とは比べものにならないほどに時間の使い方も練られていて、一つの壁を越えた感じ。あとは視点をしっかりもって経験を積んでいくのみ。

三つ目は「話すこと・聞くこと」で高橋和寛先生。面接の自己PR。小木先生の開発した自己PRシートを独自に改良して、自己PRの1分間スピーチに取り組ませようというもの。エピソードをたくさん用意して、構造的にスピーチさせようという試みだが、シートの良さである臨機応変にエピソードを活用できるという機能性を活かし切れていなかったことが課題。それにしても、授業にはしっかりとした流れがあり、これまでの高橋先生の登壇の中では最も安定感のある提案となった。

総じて若者が若者らしく、自分の立ち位置を意識しながら独自の方向性をしっかりもって成長していることが実感されて頼もしかった。「ことのは」の研究会に「ことのは」メンバーである若者が登壇するというのは何年振りだろうか。やはり若者が登壇する研究会はいいなあ……と改めて感じた。

午後からは小木恵子先生の「話すこと・聞くこと」の講座、小林智先生の「文学的文章教材の読解」の講座、続いて山下幸先生とぼくの「文学の授業づくり」「説明文の授業づくり」と続いた。ベテランも負けじと大胆な提案が続いた。

小木先生の教材開発能力の高さにはいつも舌を巻く。今回もクイズ形式のもの、日常の何気ない学校生活の中から教材を開発するなど、楽しい活動が続いた。小林先生は金子みすずの「大漁」の読み取り。教師が読みの理想をもっていることが授業における臨機応変につながるという趣旨。自身が長年続けているバスケットのシュートの用語とジェスチャーをまじえての導入はかなり機能していたように思う。

山下先生は今回、「ウミガメと少年」を題材に、物語・小説の授業づくりの在り方を整理して提案。ほくは米田さんの扱った「言葉は変わっていくけれど」を題材に、説明的文章読解の20の言語技術を再提案。双方ともにコンテンツ整理の一段階……といった感じの提案である。

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第13回・中学校国語科授業づくりセミナーin札幌

国語の授業づくり、困ってませんか?

来年度こそ 国語授業を充実させる!
                                       
基礎の基礎から学ぶ
中学校国語科の
授業づくり

説明文の授業って、どうはじめてどうまとめたらいいの?
生徒たちが主体的に読み解く小説の授業ってどうつくるの?

小さいけれども大事な国語科授業のキモ、指導事項と授業技術の基礎の基礎について、午前は、新卒間もない先生の模擬授業を題材に解説していきます。午後は中学校国語科のベテラン教諭によるわかりやすく楽しい講座群です。

【 日 時 】2010年11月13日(土)9:15~16:45

【 場 所 】札幌白石区民センター1F多目的室

【参加費】3,000円

【 講師 】
堀 裕嗣(札幌市・中学校)
山下 幸(札幌市・中学校)
小林 智(旭川市・中学校)
高橋和寛(空知・中学校)
米田真琴(石狩・中学校)
坂本奈央美(檜山・中学校)
小木恵子(札幌市・中学校)

【プログラム】
9:10~ 9:15 開会セレモニー
9:15~ 9:45 模擬授業1 米田真琴/説明的文章
9:45~10:15 模擬授業2 坂本奈央美/文学的文章
10:15~10:45 模擬授業3 高橋和寛/音声言語
11:00~12:30  Q&Aで学ぶ模擬授業解説
堀 裕嗣/山下 幸/小林 智/小木恵子
13:30~14:00 講座1 小木恵子/音声言語の授業
14:00~14:30  講座2 小林 智/文学的文章の授業
14:40~15:40 講座3 山下 幸
文学的文章教材の授業づくり・5つの視点
15:45~16:45 講座4 堀 裕嗣
説明的文章教材の授業づくり・5つの視点

【お申し込み方法】
以下の7点をお書きの上,FAXがEメールにて下記まで御連絡ください(24時間OK)。
 1.氏名/2.勤務校/3.郵便番号/4.住所/5.電話番号/6.FAX番号(ない場合には「なし」と明記)/7.メールアドレス(なし場合には「なし」と明記)
小木恵子(こぎ・けいこ)
 FAX (011)866-6422 E-mail : YFA39060@nifty.com

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一気一気

今日は12頁分が完成。その他36頁分のべた打ちが完了。約160頁分のうち80頁の原稿がほぼ完成したことを意味する。明日は土曜日の研究会準備、土曜日は研究会、日曜日はワールドカフェのイベントに出席、両日の夜は頼まれているこの本以外で依頼されている原稿を書き上げようと思っている。そういう意味で、昨日今日は前半の山場だった。

なんとか新潟に行く前に第一稿を完成させられないかと目論んでいるのだが……。まあ、欲張らずに頑張ろう。

昨日今日のブログを読んで驚いている方もいらっしゃると思うが、教育関係で本を書く人間というのは、ぼくの知る限り、みんなこんな感じのペースで書いている。石川晋もそうだし、赤坂真二もそうである。言ってみれば実践研究というものはそういうものなのである。いわゆる学術書や研究論文とは違う。だから一気に書けるし、一気に読める。そういうものなのだ。

ただもう一つ共通しているのは、実践書を書き上げたあとはみんな重い風邪をひくことだ。これもなぜだか共通している(笑)。新潟に行けなくならないようにほどほどにしなくては……。でも、ぼくが倒れれば、きっと20日(土)は赤坂がぼくの代わりに登壇するだろうし、参加者も別に文句を言わないだろう。その点では安心である。

代わりがいないのは23日(火)の十日町のほうである。こちらは是が非でも行かねばならない。まあ、だからといって20日は行かなくてもいいというわけではないのだが……(笑)。

おやすみなさい。

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ご一緒しませんか?

今度の日曜日(11/14)に札幌市内で「ワールドカフェをやろう」というイベントが行われます。私も参加する予定です。ご一緒しませんか? あと十数人分、定員に余裕があるようです。お誘い合わせのうえご参加下さいませ。

「ワールドカフェをやろう」

〜ワールドカフェ・コミュニティ・ジャパン in 北海道〜

ふと出た言葉の波紋から新しい未来が始まる!!

集団的創造力が生み出す魔法を体験!

ワールド・カフェは、「カフェにいるときの気軽な雰囲気」で

「会議のような真剣な議論」が可能になる、そんな会話を通した

新しい話し合いの方法です。

ワールドカフェ・コミュニティ・ジャパン(WCJ)の

香取一昭氏がファシリテーターとして登場します。

ぜひぜひ、ご参加ください!

【日時】 2010年11月14日(日)

    14時00分~17時00分(13:30開場)

【会場】 北翔大学 北方学術情報センター「ポルト」8階 大会議室

    札幌市中央区南1条西22丁目1番1号

    (地下鉄東西線 西18丁目駅徒歩5分)

    http://www.hokusho-u.ac.jp/porto/access.html

    地図は上記URLより。駐車場はありません。

【定員】 先着70名(事前申込)

 

【参加費】 1,500円 (学生1,000円)

  (当日会場にてお支払いください。)

【申込】 以下のページからお申込ください。

http://eseminadou.s105.coreserver.jp/modules/eguide/event.php?eid=25

【主催】 ワールドカフェ・コミュニティ・ジャパン

http://sites.google.com/site/worldcafejapan/

【共催】 NECO塾

http://eseminadou.s105.coreserver.jp/modules/pico/index.php?content_id=7

【後援】 札幌市、札幌市教育委員会

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職業体験の一日

朝から職業体験の一日。

朝打ち終了後、3軒の事業所に欠席連絡を入れ、挨拶まわりに出発。ぼくの担当はすべて販売系のサービス業。スーパーマーケットが多い。

生徒たちは商品を棚に陳列したり、棚に商品を補充したり、商品が買われた棚の奥まったところにある商品を取りやすい位置に移したり(「前出し」というのだそうだ)、みんな生き生きと働いている。

ドラッグストアで化粧品のラッピングをさせてもらっている女子生徒や、ホンダドリームで目を輝かせながらバイクを拭いている男子生徒、クリーニング店でアイロンをかけている男子生徒、スポーツ用品店で天井からポップを吊っている男子生徒などなど、職業体験でなければできたい体験を職業体験でなければ見られない表情で取り組んでいる。

総合の職業体験も捨てたものではない。

ただぼくの勤務校のような大規模校では、打ち合わせや生徒の割り振りがかなり大変である。286名が2~10人ずつくらいの規模で事業所に体験に向かうのである。協力していただく事業所は100軒に近い。

放課後は期末テストの解答用紙を作成。これであとは印刷するだけになった。期末テストが来週の木曜日であることを考えれば、早い完成である。明日は模範解答づくりか……。

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「付け足し」の楽しみ

久し振りに本を書き始めた。昨日編集者と打ち合わせて、やっと方向性が決定した。各頁のフォーマット、レイアウトもある程度決まった。これが決まるとあとは書くだけである。

今日は17時40分頃に帰宅。いまは23時47分である。間に30分くらい夕食をとっているので、実質的な執筆時間は5時間半といったところ。この時間で第1章40頁分を書き上げた。よくやったな……といった感じである。仕事を終えた平日の夜にこれだけの分量を書く馬力がまだ自分に残っていたかと感心した。

とはいえ、まだ120頁近く書かなければならない計算になる。

1月中旬までに年内に完成させれば3月下旬に間に合うという話ではあるが、まあ11月いっぱいくらいに第一稿を完成させなければ無理だろう。たとえそうでなかつたとしても、この手の仕事はやる気になったときに一気にやってしまうのが一番いい。そうしないと途中からだれ始める。だれ始めると、1年とか2年とか平気でだれてしまう自分をよく知っている(笑)。

多少粗雑でもいいから、まずは第一稿をさっさと仕上げてしまうことである。

これを仕上げたら、久し振りに国語の本に取りかかろうと思っている。もう7年も国語の本を上梓していない。この7年間で新しく考えたこと、修正したこと、そして整理したことが多々ある。いまなら、7年前よりももう少しわかりやすく、使える形で提示できるように思う。最近、人生ってそういうふうに積み重ねていくものなのだと思う。

人生には目指すべき二つの道がある。一つは欲するものを手に入れること。いま一つは手に入れたのちにそれを楽しむこと。ところが後者に成功する者はきわめて少数である。

だれの言葉だったか……。ぼくも後者を楽しめる人間になりたいなと思う。「付け足し」の楽しみみたいなものだ。

おやすみなさい。

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気持ちにゆとりのある1日

少々仕事が溜まっていて、その日の出来事くらいしか更新できない毎日が続いている。まあ、仕事を溜めてしまったのも自分なので仕方がないといえば仕方がない。

今日は授業が4時間。1時間目は空き時間。評定作業をしていたらちょっとした生徒指導がはいってそちらにつく。2時間目は1年の書写。「栄光」の行書の1時間目。3・4時間目は「春はあけぼの」の小テスト。給食を食べたあと、総合の前日打ち合わせ。更に学年集会。放課後はまず生徒会役員と今日の動きを確認。次に教科代表者会で次年度の教育課程の検討。更に学年会。職業体験当日の教師の動きの最終確認。ついでに特別な支援を要する子たちに関する情報の共有化。更に1時間目にやる予定だった評定作業の残りを終わらせる。期末テストづくりが終わっているので、一生懸命に問題をつくっている先生方を尻目に、気持ちにゆとりのある1日となった。

明日は総合の職業体験。1日、割と余裕のある日程になる。朝から14時頃まで挨拶回りの1日になる。ぼくにとっては煙草が吸い放題になる嬉しい1日。

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ぶつぶつ……

どうもバイオリズムが下がっているようで、心楽しうない毎日が続いている。もちろん仕事に影響するほどのことでもないし、それほど深刻な話でもない。言ってみれば、ブログを更新したり、夕食をおいしいと感じたり、朝起きて「さて今日もがんばるか……」とは思ったりすることがなんとなくできなくなるという程度の、ちょっとだけどんよりとした気分といったところ。

学校の仕事は順調に進んでいる。研究会その他の仕事も順調に進んでいる。家庭生活にも別に問題はない。体調も問題ない。では何が問題かといえば……とここまで書いたのになんなのだが、やはりやめようと思い立った。愚痴るとろくなことがないということをぼくだって知っている(笑)。

こういうときは熱燗でも飲んで眠ればいいのだが、状況がそれを許してくれない。簡単に言えば、忙しいのである。多忙感を感じているわけではないのだが、帰宅してからやることがたくさんあるので、仕方なくぶつぶつ言いながら一つ一つ仕上げているのである。

強いていえば、発見も創造もない、つまりはやっていて楽しくない、雪かきみたいな仕事をしているわけだ。ぶつぶつ……。

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しばらく余裕もなさそうである

授業は4時間。2年国語が二つ、1年書写が二つ。国語は「形」や「近代の短歌」「春はあけぼの」の小テスト、書写は「栄光」の行書の練習。どちらも滞りなく進む。空き時間は期末テストの作成。ぼくの担当の50点分は完成。放課後は、まずは生徒会役員と送別集会関係の打ち合わせ、その後、校務部会。生徒会役員選挙の反省、送別集会の企画、生徒会誌の締め切り設定、学校祭決算報告など。公務はどれも滞りなく進む。期末テストが完成したことで、2学期の終わりが見えてきた感じさえする。

16時10分に年休をとって帰宅。方々にメール連絡のあと原稿執筆。久し振りに原稿が溜まっている。少し気合いを入れなくてはならない。そういえば、土曜日の研究会の準備もまだゼロである。

録画して溜まっているドラマもたくさんあるのだが、しばらくそういうものを見ている余裕もなさそうである。

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どうということもない一日

授業は4本。2年生の国語が3つ、1年生の書写が1つ。2年生はテスト対策が中心。使用テストの連続といった感じ。5時間目は授業参観だったのだが、残りテストまで3時間しかないので、申し訳なかったのだが最初の12分間は小テスト。その後、保護者集会。これといった仕事もなく、合唱コンクールのビデオを流すのみ。その後、研修部に提出する研修報告を2枚書いて退勤。忙しくもないし、特別暇というわけでもない、どうということもない一日。

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教師力BRUSH-UPセミナーin北見

私は都合で参加できないのですが、新たに「教師力BRUSH-UPセミナー」の集会が開催されますので告知します。お近くの方、興味のある方、是非ご参加下さい。

教師力BRUSH-UPセミナーin北見
みんなが活躍できる学級づくり
~ 学年末に向けて今から今日からできること ~

学年末に向けて,これまでの成長をどう振り返らせ,子どもたちに今後の夢や課題をどう抱かせるか,一歩前進するために日々の授業の中,準備されていることと思います。

そこで,私たちと一緒に「みんなが活躍できる学級づくり」について考えてみませんか?学級づくりの答えは一つではありません。子どもたちが,より主体的に学級づくりにかかわり,自分なりの解決方法,考えや思いを伝えられる。そのことを通して,みんなが所属感や達成感を感じられる学級づくりについて,一緒に考えてみませんか?

今回は,講師として当BRUSH-UPセミナーの事務局長である石川晋氏,稚内でご活躍されている高橋正一氏をお招きします。学年末に向けて「今から・今日から・明日から」できることを一緒に考え,よりよい学級づくりについて学習を深めましょう。期限付きの方や初任者の方・日頃悩みがある方などなど,これを機会に学習する場を広げてみませんか?多くの方のご参加をお待ちしています。

○日 時 2010年12月4日(土)9:30~16:00
○場 所 北見芸術文化ホール
〒090-0811北見市泉町1丁目2-22
℡0157―31―0909
○主 催 教師力BRUSH-UPセミナー
○後 援 北海道教育委員会
○参加費 3000円
○定 員 40名程度

○講 師
石川晋氏(NPO法人「授業づくりネットワーク」理事)
高橋正一氏(稚内市立富磯小学校)

【日程】

9:20~ 受け付け開始
9:30~ 開会セレモニー 木下尊徳氏(陸別町立陸別小学校)
9:40~11:10 講演
「学習集団づくりの現在形・・・今年度の学級づくりを全て公開します」
講師 石川晋氏
11:20~11:50 グループワーク
司会:木下尊徳氏
11:50~13:00 昼食
①授業づくりの視点から
13:00~<授業>コミュニケーション能力を高める国語の授業づくり
森岡達昭氏(足寄町立足寄小学校)
13:25~<授業>全員が活躍できる計算力を高める算数の授業づくり
木下尊徳氏
13:50~14:20 全体協議「みんなが活躍できる授業についての検討」
司会 森岡達昭氏 助言者 高橋正一氏
②学級づくりの視点から
14:30~<学級>全体指導の中で機能する個別指導
湯藤瑞代氏(北海道紋別養護学校)
14:55~<学級>互いの成長を確認できる学級行事の仕組み方
高橋正一氏
14:20~14:50 全体協議「みんなが活躍できる学級についての検討」
司会 湯藤瑞代氏 助言者 高橋正一氏
15:00~16:00 全体シェアリング
司会 岩田和也氏(佐呂間町立佐呂間中学校) 助言者 高橋正一氏

【お申し込み方法】
以下の7点をお書きの上,葉書かFAXかEメールにて下記まで御連絡ください。
1.氏名/2.勤務校/3.郵便番号/4.住所/5.電話番号/6.FAX番号(ない場合には「なし」と明記)/7.メールアドレス(ない場合には「なし」と明記)
木下 尊徳(きのした・たかのり)
〒089-4311 陸別町東1条2区
FAX (0156)27-2440
E-mail:sontoku@space.ocn.ne.jp

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とかくこの世は住みにくい

今日は本当に久し振りに、我が家で「研究集団ことのは」の例会。堀・對馬・山下・小木・浅野・高橋といったいつものメンバーに加えて、小林・米田が初参加。次週のセミナーのプレを軸に、定期テストの検討や日本シリーズ観戦など、議論あり笑いありの6時間弱。

米田さんには驚かされた。まだ2年目だというのに、指導言に的確さ……というか、安定感があるのである。自分が2年目のときにはこういう安定感はなかったなあ……などと反省する。彼女はどういう経歴の持ち主なのだろうか。天性のものなのか、学んだものなのか、そうしたことが気になるくらいに安定感があった。

もともと、ここ1年ほどのぼくらの研究会の常連ではあったのだが、ぼくらの研究会からあの安定感を学んだとはとても思えない。おそらく天性のものなのだろう。

2010年という年がそろそろ終わろうとしている。

今年はいろいろなことがあった。1月にはブラッシュにぼくにとって懐かしい人たち、大切な人たちが名を連ねた。4月には一人仲間を失い、もう一人の仲間は登壇できなくなった。これをきっかけにもともと懇意にしていたグループと一段と懇意になった。と同時に、もともと立てていた企画は是が非でもやり続けた。そして、夏の大イベント2本を乗り切った。ここでも新たな、しかも強烈な出会いがあった。夏の東京でもかなり大きな収穫を得た。たくさんの人とも出会えた。秋にはこれまでいっしょにやってきた若手がぐーんと成長していることを実感することができ、また、ぼくが今後いっしょに活動していくであろう人と出会うこともできた。更には、懐かしい人に再びまみえると同時に、これまで名前だけは知っていたけれど交差することがなかった人との新たな出会いもあった。そしてぼくはこれから、新潟に行き、京都に行き、更に東京にも行く予定がある。そこでもまた、新たな出会いが待ち受けているはずである。

少なくともいまのところ、今年度はマイナスも大きかったが、プラスがマイナスを凌駕しているという状況である。なんとなく、ぼくが真にいっしょに仕事をすべき人間と出会えているのかもしれない、という予感さえする。少なくとも今後の10年はこの流れの延長上にあるのではないか、という気がしている。

おそらく何かが変わっている。今年度は、これまで喉から手が出るほど望んでもかなわなかった「ことのは」の新メンバーが3人も増えた。今日の例会は明らかに、なんの遜色もない例会だった。「研究集団ことのは」らしい例会だった。

今年度のエポックは、5月8日の国語科授業塾なのだろうと思う。ちょうどぼくが模擬授業をして、ストップモーション授業検討をしてもらい、ライフヒストリーアプローチをしてもらった会である。しかし、そうした対象となったことがエポックとなったのではない。あの研究会の午後は、すべて岡山さんにお願いして仕切ってもらったのである。ファシリテーションの手法を具体的に、しかも熟知しているネタで体験したために、ファシリテーションの機能度というものをぼくははっきりと理解したのだった。あれで世界観が倍に広がったという実感がある。あの経験はとてつもなく大きかった。

年末が近づいてきて、こんなふうに振り返っている今日この頃である。

「平らな道でも、つまずくことがある。人間の運命もそうしたものである。」(チエホフ)

「人間には、それぞれ運命があるにしても、人間を超越した運命というものはない」(カミュ)

「多くの人々が運命に過度の要求をすることで自ら不満の種をまいている。」(フンボルト)

「運命は偶然よりも必然である。運命は性格のなかにあるという言葉はけっして等閑に生まれたものではない。」(芥川龍之介)

「人間は自分の一生は自分自身が導いてゆくものだと考えている。しかし心の奥底には、運命の導くままにこれに抗いがたいものをもっている。」(ゲーテ)

どれも真だが、どれも響かないということがある。どれも響くが、どれも偽に過ぎないということもある。とかくこの世は住みにくい(笑)。

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人は成長する

昨夜、屯田屋敷で4時間、大野さんと差しで飲んだ。石川晋の2年ほど登壇しないとのに宣言を受けて、次年度以降のブラッシュをどうするかという打ち合わせである。ブラッシュをどうするかということについては、まあ迷うことなく続ける方向性なわけだが、具体的に何をどう進めていくかについては、かなりいろいろな方策が考えられる。

ひと昔前なら、つまり2年くらい前なら、石川晋が登壇しないということになれば、ブラッシュは存続の危機だったかもしれない。しかし、昨夜、ブラッシュに集うメンバーを列挙してみたら、人材きら星のごとく……。あらためてブラッシュという組織の凄味を感じた。

2ヶ月に1回程度おこなっている小集会はもちろんだが、年に1回のサマーセミナーをおこなううえでも何の心配もなかった。おそらくいま集っているメンバーのうち半分くらいが都合で集まれなかったとしても、2日間のサマーセミナー程度なら成り立つのではないか、そんな気さえした。

人は成長する。

ぼくはこのテーゼだけは疑っていない。このテーゼの象徴ともいえるような爆発的な成長をブラッシュの面々はこの2年間に見せてくれたのだ。新年早々、かなり力量の高い中堅・ベテラン陣が名を連ねたこともものすごく大きい。堀とか石川とか横藤とか、そういった創設以来の中心人物だけでなく、それに匹敵する、或いはそれ以上の人材が今年から協力してくれるようになってきているのである。次年度のブラッシュに取り敢えずの不安はない。

大野さんと二人で話しているうちに、思わぬ副産物がたくさん生まれた。それも楽しくなりそうなことばかりだ。人が集まるかどうかはともかく、ぼくら自身が、そしてぼくらの周りにいる人たちが楽しめること間違いなし、もちろん成長することも間違いなし、そんな企画が次々に生まれた。しかもどれも実現できそうなことばかり。それでいてメンバーに無理を強いるような企画でもない。

取り敢えず、ブラッシュのみなさん、近日中にいろいろなメールが堀と大野から発信されますので、こまめにメールチェックをお願いします。

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疲れたけれど有意義な一日

授業が5時間。3時間が2年生の国語。1時間が1年生の書写。1時間が総合の職業体験の準備。空き時間1時間はワーク解答の印刷が960枚裏表。「春はあけぼの」の小テストをつくり印刷が表面だけの640枚。40人×8学級で印刷するので、ワーク解答は裏表を3種類。小テストは表面のみの2種類である。授業3時間で1時間あたり15分の小テスト、それが3つで45分。この45分を使って「春はあけぼの」の小テストと解答用紙をつくり、空き時間に印刷……というわけである。

放課後は生徒会役員と送別集会の打ち合わせ。その後、学年会。学年会終了が18時20分。その後、生徒指導関係の打ち合わせを少々。帰宅したのが18時40分。19時から友人と飲みながらいろいろな話をする。電話もかけながらいろいろ話し込む。帰宅は23時25分。

疲れたけれど、有意義な一日だった。

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使い途さえわからぬままに流れ去る

今日、こんな言葉と出会った。

「人生の最初の4分の1は、その使い途さえわからぬうちに流れ去り、最後の4分の1はその楽しさを味わえくなってから過ぎていく。しかもこのなんの役にも立たない両端の時期にはさまれた期間さえ、我々に残された時間の4分の3ほどが、睡眠、労働、苦痛、束縛、あらゆる種類の苦しみに費やされる。人生は短い。」

なるほどいい言葉である。ルソーの言葉であるらしい。

我々はこの「人生の使い途さえわからぬ者たち」を相手に日々仕事をしているわけだ。あいつが今日は元気がないとか、あいつに自分の思いが伝わったのかもしれないとか、あいつはなぜ自分につんけんしてくるのかとか、そんな世迷い事ともおぼしき生徒たちの起伏に葛藤する日常である。

あいつらは「人生の最初の4分の1」をなんとか通り過ぎるために、「その使い途さえわからぬうちに流れ去」ることを本質とする青年期にもがいているのだ。こう考えれば、少しは生徒たちに対して優しくなれようというものである。

教師はの多くは自分が正しいと信じ、生徒たちにその正しさが伝わると信じて教壇に立つ。私にはそれがない。私ごときが正しいはずがない。

「人生でいちばん大事なことは、失敗したらじっと歯を食いしばって我慢し、成功してもすぐに有頂天にならないことだ。」

こうドストエフスキーは言った。おそらくこれに賛同する日本人は多い。しかし、私は失敗しても歯を食いしばることなどできないし、成功すればすぐに有頂天になる。おまけにそのほうが人間らしくていいなどと、都合のよい理屈さえこねまわす。

それこそ、「その使い途さえわからぬままに流れ去る人生」を送っている一人に過ぎない。目の前にいる生徒たちと何が異なるというのか。

だからと言って、そういう態度で生徒たちに接するべき……というのではない。

敢えていうなら、こんなことを考えられること、こんなことを真面目に考えてみる時間をもつこと、それが教職にとって最も大切な資質であると思うのだ。

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活きている時間

授業は3本。すべてが定期テスト前のテスト対策を兼ねた小テスト。しばらくこうした小テストが連続する。

空き時間は評定作業を開始。要するに、これまでのデータの打ち込み作業である。これまでためていたデータの打ち込みがすべて終わる。あとは小テストの結果とノート・ワーク点検の結果、更に期末テストの結果を入力すれば評定が出る。

2学期も終わりが見えてきた感じ。

放課後は全校協議会、新しく決まった全校協議会三役の打ち合わせ、生徒会役員と送別集会企画の打ち合わせ、生徒会室の掃除、そして学年会。その後、学年の先生方で談笑。学校を出たのは19時過ぎ。

今日も生徒会の新役員と盛り上がったり、生徒の話をしながら学年の先生と盛り上がったり、「活きている時間」を過ごすことができた。こういう毎日が尊い。

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わくわく

今日はいい日だった。小さなことから大きなことまで、吉報がいっぱい入った。その成果として企画もどんどん進んだ。原稿もビシバシ書けた。ただエアコンの工事だけが今日では終わらずに、続きを6日の昼間にやることになったけれど……(笑)。

企画の方はもう少し具体化したら、ブログにも書けると思う。まだまだ未知数の部分がたくさんあって発表できる段階ではない。残念ながら。

とにかく、久し振りにわくわくした一日だった。いい文化の日だった。明日から、また、楽しく仕事に取り組めそうな気がした。

おやすみなさい。

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素行評価の原則

授業である生徒を指名します。指名された生徒が発言します。あなたはそのとき、教師として何を見ているでしょうか。

合唱コンクールの練習をしています。ソプラノの高音が少し下がっているようです。他の3パートを座らせて、ソプラノの高音を調整します。あなたはそのとき、教師としてどこを見ているでしょうか。

授業で発言している生徒は、自分が指名されて頑張って発言しています。なんとか自分の考えていることをわかりやすく説明しようと、思考をフル回転させています。そういう生徒の姿を見ることは、教師にとって一つの喜びです。

しかし、数十人の学級の生徒たちのうち、発言している生徒はたった一人です。もしもこのとき、教師が発言している生徒だけに注目してしまっているとしたら、それはずいぶんともったいない話なのではないでしょうか。

指名されて発言している生徒は、いま脚光を浴びています。思考をフル回転させて、緊張状態にあります。このとき、ほかの生徒たち、すなわちその発言を聞いている側の生徒たちこそが、実はいろいろな表情を見せているのです。

ある生徒は席の少し離れた生徒に向けて手紙を書いているかも知れません。ある生徒はどうしても朝読書の続きが読みたくて、机の下で本を開いているかも知れません。ある生徒は窓の外を眺めながら給食のメニューは何だったかなどと考えているかも知れません。もちろん、多くの生徒たちは発言者の意見を聞き漏らすまいと、真剣に耳を傾けていることでしょう。

いずれにせよ、こうしたとき、実は緊張状態にない周りの生徒たちにこそ、彼らの「素(す)の状態」が表れているのです。教師にとって、これほどの生徒理解のチャンスはありません。しかも、こうした場面は日常的に、しかも日に何度も何度も訪れるのです。

合唱コンクールの例でも同じです。ソプラノが高音の音取りをしているとき、実は休んでいる他の3パートは休憩タイムになっています。こんなとき、生徒たち個々の合唱コンクールへの意識が垣間見られるのです。ある生徒は真剣にソプラノの響きに耳を傾け、多くの生徒たちは小声でのおしゃべりに花を咲かせる。生徒たちの「素の状態」を理解することができます。

このように「素の状態」の行為を観察して日常的な指導に活かす目をもつこと、これを「素行評価の原則」といいます。

例えば学活時間でやることを終え、時間が5分余ったとします。こんなとき、多くの教師は生徒とのおしゃべりを楽しみながらチャイムが鳴るのを待つ、というのが一般的でしよう。

しかし、こうした場合、「じゃあ、時間が余ったから、おしゃべりタイム。席を立っていいよ。ただし、教室からは出ちゃダメだよ。」と言ってみてはどうでしょうか。生徒たちはこの5分間でいろいろな表情を見せてくれるはずです。

仲が良かったはずの二人がいっしょにいない。何かあったのかもしれない……。

Aくんを中心に5人もの生徒たちが集まっている。最近、Aくんが人望を得ているのだな……。

Bさんはだれとも話をすることなく、一人で漫画を描いている。あんなに外向的だったのにどうしたのだろう……。

「素行評価の原則」で生徒たちを観察するには、素行評価場面を意図的につくり出すことも大切なのです。

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即時対応の原則

中学校で学級担任をしていると、年に何回はどうしても生徒を怒鳴りつけたり、おどしたり……という場面が避けられません。生徒が自分はやっていないとしらを切り通そうとしたり、或いは嘘をついて他の証言と話が合わなかったりといった場合です。

こういう場面があったとき、そのまま放置してはいけません。放置しておくと、生徒が家に帰って保護者に「先生に怒鳴られた」とか「先生におどされた」とか言って、クレームの電話がかかってくる……などということになりかねないからです。

教師は生徒に指導したとき、自分の言っていること、指導していることは正しいと確信して指導しています。しかし、指導内容の正しさと指導方法の正しさとは必ずしも一致しません。指導内容が正しいから指導方法の多少の行き過ぎも許される……それはあくまで「教師の論理」「職員室の論理」に過ぎません。一般的には許容されない、と認識するべきでしょう。

さて、こうした場合、生徒が帰宅して保護者の耳に入れるより先に、担任から指導の経緯を報告するということが必要になります。保護者としても第一報が担任から聞いた話であれば、生徒の偏った話をそのまま信じ込むということがなくなります。

放置したらトラブルになるような事例も、この「生徒が帰宅する以前に第一報を入れる」ということを徹底すれば、保護者のクレームもかなり回避することができます。逆に言えば、トラブル要因のスタートが、保護者にとって我が子から聞いた話になっているからこそトラブルは大きくなるのです。

この必要とあらばすぐに電話連絡をすること、ちょっとでもクレームにつながる可能性がある場合には、ぐすぐすせず、すぐに連絡をとること、これを「即時対応の原則」と言います。

また、保護者から「我が子がいじめられている」とか「こういうトラブルがあった」とかいう電話連絡がはいる場合があります。こうした場合、多くの教師は「まずは学年で検討してみます」とか、「まずはもう少し様子をみてみましょう」などという対応をとりがちです。

しかし、これはいけません。保護者からすれば、「学校に電話しようかしまいか」と悩んだ末での電話なのです。やっと決意して、勇気を出して電話してきているのです。その答えが「検討します」や「様子をみましょう」では保護者としては納得できません。もちろん保護者も大人ですから、口では「わかりました」とは言うでしょう。でも、やはり心情的には納得できないものなのです。

こうした事案は、その日のうちに、即時に対応するのが原則です。そしてその日に伝を入れ、今日の指導で生徒に事情を聴いた中身を報告し、明日からどう動くかといった予定もしっかり伝えてあげなくてはなりません。こうした「即時対応」が保護者の信頼を得るために最も必要なことなのです。

保護者からのクレームの多くは、学校側の初期対応のまずさが原因であることが多いものです。初期対応が悪いと、その後のすべてのネカティヴな現象がすべてそこに起因するように解釈されてしまい、あとあとまで尾を引く場合が多いのです。

「即時対応の原則」は、いくら強調しても強調しすぎるということのないほど、大切な原則であると心がけましょう。

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時間指定の原則

例えば、班ごとに班ポスターをつくらせる。

例えば、総合で職業体験の計画を立てさせる。

こんなとき、ある班はリーダーを中心にすぐにできてしまう、ある班は粗雑に仕上げてしまう、ある班は丁寧な女の子がリーダーであるためにずいぶんと時間がかかってしまう、こういうことがよくあります。まだ終わっていない班があるので、担任としてはこれで終わりとは言いにくい。どうしても丁寧に時間をかけて取り組むグループに合わせてしまうものです。

しかし、既に終わってしまった班はもうすることがありませんから、少しずつ遊び始めてしまいます。10分もたつと、教室は騒然とした状態になる、こんな経験はないでしょうか。

私は毎年、学級経営において、生活班と奉仕班とのクロス方式を採用しています。要するに、生活班(日常の座席を構成する班)と奉仕班(係活動の班)とを別々の組織にしているわけです。しかも、各生活班には必ず一人ずつすべての係が所属している、つまり、生活なら生活、文化なら文化という係がすべての生活班に必ず一人ずついて、その生活係がその班の生活点検に責任をもち、その文化係がその班の文化的取り組みの責任をもつという、一人一役を徹底するためのシステムです。職員室の「学年」と「校務分掌」との関係のような組織ですね。

さて、こうなりますと、組織が二重にありますから、班ポスターと係ポスターの両方をつくることになります。6つの班、6つの係があるとすると、12枚の班ポスターをつくることになるわけです。しかも、学級の生徒たち全員が生活班と奉仕班の二つの組織に所属することになりますから、生活班ポスターと奉仕班ポスターを同時につくることができません。

みなさんならこんなとき、どうするでしょうか。

一般的に多く見られるのは、生活班ポスターづくりに2時間、奉仕班ポスターに2時間といった、時間ごとに振り分ける方法です。しかし、これをやりますと、冒頭に述べたように各班に時間差ができてしまい、下手をすると、早い生徒たちは生活班ポスターを1時間で、奉仕班ポスターを1時間でつくってしまい、それぞれ残りの1時間ずつは遊びになってしまう……ということにもなりかねません。

こうした現象は、生徒に与えるポスターづくりの時間を授業1時間単位に設定してしまっていることに起因します。要するに、生徒たちに預けてしまう時間としては1時間という単位が長すぎるのです。

私ならこうします。

まず、生活班をつくる。生活班に20分という時間を与え、ポスターのデザインを20分で考えることを指示する。デザインが完成したら担任のチェックを受ける。しかも、質の高いものでないと合格を出さない。20分で完成しなかった場合には、放課後残って、今日中にデザインを完成させることと指示する。

20分経ったら、今度は奉仕班をつくる。やはり20分間でデザインを完成させることを指示する。同様に点検し、この日のうちにデザインを完成させることを指示する。

こうしますと、生徒たちはデザインづくりに専念する、かなり密度の濃い時間を過ごすことになります。遊ぶ生徒も出ません。また、この後、生活班ポスターづくりに1時間、奉仕班ポスターづくりに1時間を与え、完成しなかった場合には全員放課後に残って完成させること、と指示します。これもその日のうちにという制限をつけます。

小集団で何か作業をさせるというとき、学級担任には、このように「時間差をつけない」という確固とした意識が必要です。時間差が生まれることこそが学級を乱す一番の要因なのです。それを避けるためには、すべての活動に時間制限を設け、できるだけ時間差をつけずに進めていくことが必要なのです。

これを「時間指定の原則」といいます。

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SYMPHONICITIES/STING

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8月にリリースされていたのを知らないまま2ヶ月が過ぎ、アマゾンでふと見つけたスティングの新作が届いた。ここ数年、ライヴ盤を含めれば1年に1枚以上のペースでアルバムをリリースしているスティング。そのすべてを買い続けているが、ただの1枚もハズレがない。評判の芳しくなかった「ラビリンス」も、ぼくにとってはお気に入りの一枚である。昨年の「ウィンターズ・ナイト」などはいろいろな人たちに勧めたくらいである。

中学時代からいろいろな洋楽を聴いてきたけれど、変に気取ることもなく、気に入ったものだけを聴くようになって、結局いまだに聴き続けているのはスティングである。ぼくの人生にとって、遠く海外から琴線に触れる音楽を届けてくれたのはスティングであるということらしい。

きっとこれからも新作が出れば迷うことなく必ず買うのだろうし、きっとこれからも月に一度は聴き続けるのだろうと思う。

今回のアルバムはソロ25周年記念と銘打たれている。「SYMPHONICITIES」なんていう、ポリス時代の大ヒットアルバムをもじったアルバムタイトルも洒落ている。オーケストラをバックに、そして様々なゲストミュージシャンを招いて、4シーズンを通じて味わい深く聴くことのできる大作を発表してくれた。そんな印象である。

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「まで」と「から」

去年ぼくの学年に所属していた体育の臨時採用の女の子と、今年所属している英語の女の子が、ともに教員採用試験に合格。昨日はすすきの創作おでん居酒屋「酒悦」でお祝いの会。

痛飲。

お祝い事で集まる宴会というのは楽しいものである。だれもが楽しく、生き生きとしながら、わいわいと3時間ほどが過ぎた。

これまでの教採に受かるという目標が達成したあと、人はどう生きるのか。これからグッと責任の重くなる職場環境の中で、どう立ち回れるのか。来年は担任をもたねばならないだろうがそこにやり甲斐と生き甲斐を見いだせるのか。

いわゆる「までの勉強」と「からの勉強」……、つまり合格するまでの勉強と合格してからの勉強の違いについて、ちょっとだけ考えながら過ごした夜だった。

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くだらない話なのだが……

くだらない話なのだが、マインスイーパが好きである。

マインスイーパをやっていると、自分がどんなに注意力散漫かということがよくわかる。時間に追われているときにやると余計によくわかる。

今日も帰宅してから飲み会に出かけるまで、30分間だけやろうと思って取り組んだのだが、5連敗。しかもどれもがあと数カ所……というところで爆発である。「おう!あともう少しだ。簡単簡単……」と思った瞬間のドボンである。要するに詰めが甘いのだ。

ああ、終わった……そう思った瞬間に落とし穴に陥ることがよくある。終わりが見えてきた途端に調子に乗ることがよくある。それがもとで失敗して後悔したことが無数にある。マインスイーパの話ではない。仕事の話である。

自分でいうのも何なのだが、こうした無数の後悔から、ぼくは何も学んでいない。その何も学んでいないということを、マインスイーパをやっていると思い知らされる。

このことが、ぼくには決して小さくない問題のように思われてならない。

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いいサイクル

今日は2年生の国語が1時間、1年生の書写が2時間、2年生の自習監督が1時間、総合の職業体験の計画づくりが1時間、空き時間が1時間。

空き時間と自習監督時間で「形」「近代の短歌」「活用のある自立語」の試験前復習を兼ねた小テストをつくる。どれも割と本格的な問題で、このまま期末テストに出題してもいいようなレベル。「形」が30点満点、「近代の短歌」が50点満点、「活用のある自立語」が100点満点である。これでテスト前の数時間はかなり楽ができそう。

放課後は昨日に引き続き、生徒会室を掃除させる。明後日の全校協議会のプリントも印刷が完了。仕事を覚えている生徒会役員は楽でいい。「じゃあ、印刷しといて」の指示だけで、30分後に確認したときには印刷が完了していた。なんとも、先生孝行の生徒たちではないか。

仕事というものは軌道に乗せるまでが大変だが、ひとたび軌道に乗ってしまえばこれほど楽なことはない。あとは生徒たちがそうした軌道に慣れてきて飽きてきたときに、頃合いを見計らって更にひとつ上の段階を提示すればよい。それは来月くらいになるだろう。

いいサイクルをつくることに全力を注がねばならない。そうすればあとは応用するだけである。このサイクルをつくるからこそ、そのサイクルからはみ出す生徒にも対応する時間が生まれる。多くの先生は、はみ出す生徒に時間を喰われ、それを言い訳にしてサイクルをつくることを怠る。この優先順位を間違うと時間に追われる生活に陥る。結果的にストレスを溜め込み、怒鳴りまくる指導になっていく。それが事態を更に悪化させるから「どうして私がこんなにやっているのにわかってくれないの!」「いいかげんにしろ!」と蟻地獄に陥っていく。

このあたりの感覚は教えることができない。もしこれが教授可能、伝授可能になったら、仕事というものが劇的に変わるのだが……。そんなことをよく考える。

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すばらしきかな、日常……。

1時間目は空き時間。総合の職場体験先の事業所に挨拶に行こうと思い、アポ取りの電話を5本。その後、「日本語の語彙」のプリントを4クラス分印刷。2~4時間目は授業。「日本語の語彙」が2クラス、「春はあけぼの」後半及び「月のいと明きに」が1クラス。5時間目が空き時間だったので、給食を食べずに出発。1時間半ほどで事業所5箇所をまわる。6時間目は総合で、職業体験学習の計画書づくり。清掃のあと、生徒会役員と木曜日の全校協議会の打ち合わせ、生徒会室の掃除。17時ちょうどに退勤。

こう書くと忙しい一日にも見えるが、1時間目の電話は1件あたり2分程度の電話を5本かけただけ。プリント印刷も10分もかかっていない。

授業はまともにしゃべったのは古文の解説をした1クラスだけで、あとはプリントとその答え合わせ。

5箇所の事業所まわりは一件あたり5分程度の滞在で、実際には車を運転している時間のほうが長い。コンビニで買ったおにぎりをほおばりながら、松山千春を聴いていただけ、というのが現実。

総合もちょっとだけ説明したあと、計画書を書かせて点検の判子を押しただけ。

放課後の生徒会室も、打ち合わせはほんの2~3分。あとは、生徒が全校協議会のプリントをつくっているのを見ていただけ。掃除をしている生徒とだべりながら時間をつぶしていた、というのが現実。

今日、もっとも印象に残った出来事は、松山千春の「季節の中で」をいい曲だな、と改めて感じたこと。自分が小学校6年生のときのヒット曲、まさに全国的な千春時代のはじまりの曲だった。やはりそれだけの曲だったのだな、と感じた。

学校祭が終わり、合唱コンクールも終わり、開校40周年記念式典も終わり、妙に余裕のある日常のはじまりである。明日は「形」の小テストをつくるだけが仕事。夜は飲み会である。

すばらしきかな、日常……。

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久し振りの2連休

2学期初めての2連休。昨日はゆっくりと過ごして疲れをとる。今日は3週間後に迫った新潟での二つの講座のPPTとDVDをつくる。ともに完成。

どちらも時間内におさめることに苦労した感じ。ネタはたくさんあるのだが、たくさん詰め込んでも伝わらないのをいやというほど経験している。新潟の方は若手教師向きで実践中心に、十日町の方は中堅教師向きに理論もまじえながらつくる。もしも両方に参加という人がいると困るので、一切のネタがかぶらないようにつくった。

これでしばらく溜まっている原稿に専念できそうである。

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