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「第13回・中学校国語科授業づくりセミナーin札幌」報告

今日は「第13回・中学校国語授業づくりセミナーin札幌」。中学校だけということで、毎回のことながら参加者の少ない会でしたが、ほとんど趣味で開いている研究会だけあって、「ことのは」らしい中身となりけっこう充実していました。

第1講座は模擬授業が3つ。

一つ目が「読むこと/説明的文章」で米田真琴先生。「言葉は変わっていくけれど」という清水義範の短いエッセイ。先週の例会で検討され指摘されたことがすべて修正されている。非常にセンスのいい女の子(と言っては失礼だが)である。先週の例会では最後のまとめの活動が課題とされたが、そこもよく考えられていて、「活用型授業」の視点を取り込む萌芽のようなものがしっかりと見えた。今後が楽しみな逸材である。

二つ目は「読むこと/文学的文章」で坂本奈央美先生。「少年の日の思い出」。しかも、30分の模擬授業だというのに、続編創作をして第三部をつくったうえで、PISA型読解力(全国学テ方式)を意識して第三部の是非まで検討させようという意欲作。続編創作の視点に未整理の部分が見られ、いくつか機能しない部分も見られたが、構想としてはかなり挑戦的。夏の彼女の2本の模擬授業とは比べものにならないほどに時間の使い方も練られていて、一つの壁を越えた感じ。あとは視点をしっかりもって経験を積んでいくのみ。

三つ目は「話すこと・聞くこと」で高橋和寛先生。面接の自己PR。小木先生の開発した自己PRシートを独自に改良して、自己PRの1分間スピーチに取り組ませようというもの。エピソードをたくさん用意して、構造的にスピーチさせようという試みだが、シートの良さである臨機応変にエピソードを活用できるという機能性を活かし切れていなかったことが課題。それにしても、授業にはしっかりとした流れがあり、これまでの高橋先生の登壇の中では最も安定感のある提案となった。

総じて若者が若者らしく、自分の立ち位置を意識しながら独自の方向性をしっかりもって成長していることが実感されて頼もしかった。「ことのは」の研究会に「ことのは」メンバーである若者が登壇するというのは何年振りだろうか。やはり若者が登壇する研究会はいいなあ……と改めて感じた。

午後からは小木恵子先生の「話すこと・聞くこと」の講座、小林智先生の「文学的文章教材の読解」の講座、続いて山下幸先生とぼくの「文学の授業づくり」「説明文の授業づくり」と続いた。ベテランも負けじと大胆な提案が続いた。

小木先生の教材開発能力の高さにはいつも舌を巻く。今回もクイズ形式のもの、日常の何気ない学校生活の中から教材を開発するなど、楽しい活動が続いた。小林先生は金子みすずの「大漁」の読み取り。教師が読みの理想をもっていることが授業における臨機応変につながるという趣旨。自身が長年続けているバスケットのシュートの用語とジェスチャーをまじえての導入はかなり機能していたように思う。

山下先生は今回、「ウミガメと少年」を題材に、物語・小説の授業づくりの在り方を整理して提案。ほくは米田さんの扱った「言葉は変わっていくけれど」を題材に、説明的文章読解の20の言語技術を再提案。双方ともにコンテンツ整理の一段階……といった感じの提案である。

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