ルルル…ラララ…
阿木燿子の「夢一夜」に比べて、音楽とか声とかの凄味をぼくの人生で最初に味わわせてくれたのは、由紀さおりの「夜明けのスキャット」だった。
愛し合うその時にこの世はとまるの
時のない世界に二人は行くのよ
夜はながれず 星も消えない
愛の唄 ひびくだけ
愛し合う二人の時計はとまるのよ
時計はとまるの
山上路夫が作詞したのはたったこれだけである。詩だけをみると、どうということもない愛の賛歌である。
しかし、由紀さおりの「ルルル…ラララ…パパパ…アアア…ルルル…」に聴くものは完全にやられてしまう。もう躰の芯からやられてしまっているので、こんな月並みな歌詞が心の奥底まで浸みこんでくる。すごい曲である。
ああ、由紀さおり……。
【参】 夜明けのスキャット/由紀さおり/1969
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