ズルいデブ
みなさんは「ズルいデブ」という言葉をご存知だろうか。
メタボという言葉はご存知だと思う。メタボの定義はある医者によると、ウエストが85センチ以上で、体重が標準体重を大きく上回っており、血圧・善玉コレステロール・悪玉コレステロール・血糖値のうち2つが危険値にある状態をいうのだそうだ。
そしてこの基準に照らして、ウエストが85センチ以上で標準体重を大きく上回っているにもかかわらず、血圧・善玉コレステロール・悪玉コレステロール・血糖値のどれも引っかかっていない……こういう人を医者は陰で「ズルいデブ」と呼んでいる、というのである。
実は今日、ぼくは健診だった。
医者はぼくの個人票を見るなり、「先生、ズルいデブだねえ」(笑)。
「なにがズルいんですか?」とぼく。この問いに答えてくれた説明が先の説明だった、というわけである。
ほう!それはそれは……。悪い気はしない。
喜んでいるぼくに向かって医者は、
「でも、もうすぐですよ。3年計画くらいで30キロくらい落としたほうがいいですねえ……」
そんなことはいわれなくてもわかってる。
話は変わって赤坂真二の今日のブログ。
赤坂が珍しく愚痴ってる。何があったのか知らないが、ぼくの知る限り赤坂がこういうネガティヴなことを書いているのを初めて読んだ。「愛と勇気」とはちょっとイメージが離れている。でも、人間なんだから仕方がないけどね。それに対して、赤坂の相棒の真理さん(11月にお会できるのをぼくも楽しみにしている。なにせ赤坂と会うとこの人の話題ばかりだから……。赤坂によると「情念の女」なのだそうだ。)が「よくわかります」と書いているのも印象的である。その前の「やったね!」はどう解釈すればいいのか、しばし悩んだ。
さて、赤坂は年をとってくるとこういうことを考えるようになる……的なことを書いているわけだが、ぼくが年をとって考えていることはこうである。
何より健康を第一に考えて、酒も飲まず煙草も吸わず喰いたいものも喰わない、そんな生活をすることが果たして幸せなのだろうか。ぼくも44才である。残りの人生は節制をしてもあと40年。ぼくの師匠である不節制の塊森田茂之は54歳で亡くなったから、それと同じ死に方をするとしたらあと10年。この30年の差に何があり得るか。
まあ、「ズルいデブ」でなくなったときに真剣に考えよう。
でも、今日の医者の言はぼくの去年のデータを見て言ったことである。こんなふうに調子に乗っていると、数週間後に4つとも引っかかりました……なんていう報告が来るものなんだよなあ。なにせ部活をもたなくなって2年目。職体に出られなくなって3年目。間違いなく運動不足なのだから。
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コメント
いや~ん。やせたら堀さんのイメージが崩れるじゃないかあ!でも、体は大事にしてください。まだまだ堀さんと楽しいことやりたいですからさ。新潟は堀さんを迎えるために臨戦態勢です。真理さんも体磨いて待っていますぜ。ルネッサーんす(古いか!)
投稿: 赤坂真二 | 2010年9月15日 (水) 20時03分
古い!楽しいことをやるのは大賛成です。そしてやれそうな気がしています。
「真理さんも体磨いて待っていますぜ」 これどういう意味ですか? わけわかんない。
投稿: 堀裕嗣 | 2010年9月19日 (日) 21時12分