活きている時間
昨日の1学級に続き、今日は3学級で試験範囲を終わらせる。いっしょに学年を組んでいる先生から試験問題の半分も上がってきたので、早速解答用紙をつくり、ところどころミスを修正して印刷までしてしまう。試験袋に試験監督者名も入れてほっとひと息。
これで月曜日の1時間目の期末テストに向けての準備はすべて完了。
あとは明日の授業で、試験範囲のこまかな質問に答えながら、ゆったりとした一日を過ごすのみ。試験前で放課後活動も停止になるから、割と余裕のある一日になる。
それにしても忙しい一日だった。まずは1時間目に2年4組で授業。2時間目は解答用紙を作成してプリントアウト。もう一人の先生は3時間目だけが空き時間だから、この時間勝負。この時間内に解答用紙を完成させなければ、印刷が明日にずれ込む。なんとか間に合わせて、3・4時間目の3組と5組の授業へ。昼休みに廊下巡視をしたあと、5時間目は1年1組の書写の授業へ。6時間目は問題用紙と解答用紙の細かなミスを訂正して印刷。封筒に試験監督名を書き、金庫に保管。放課後は明日の宿泊学習解団式のリハーサル。更に生徒のスピーチ原稿の最終チェック。それが終わったのが16時50分。珈琲を飲みながら同僚と談笑して、17時10分の勤務時間終了とともにきっちりと退勤。こういう一日である。
もちろん、この他にも水飲み場掃除の指導とか、生徒会役員との打ち合わせとか、ちょっとした生徒指導とか、ワークの解答の印刷とか、小テストの検印押しとか、支出伺い簿の記入しか、細かな仕事はいっぱいあったわけで、まったく隙間のない一日だった。
でも、今日を過ごしたことで、明日は間違いなく(よほどの生徒指導でも入らない限り)、隙間だらけの一日になる。明日は一日、雑誌連載のネタを考えるか、学校祭の企画を考えるか、何を考えるかはわからないけれど、いずれにしてもアイディア創出を第一義とする一日を過ごすことができる。
効率優先の「現実的な現実とただただ現実的に格闘する一日」を過ごすと、その後何日かは「創出中心に使える活きている時間」を過ごすことができる。ぼくがよく言う、「時間とはつくるもの」「活きている時間こそをつくらねばならない」というのはこういうことを言う。
今日、テスト問題を金庫にしまうとき、金庫の中に試験問題は一教科も入っていなかった。ぼくがテスト完成の第一号だったということだ。つまり、「時間をつくろう」なんていう意識は他の教師たちはなかなかもてないということを意味している。
今回のぼくのテストも、いっしょに組んでいる先生のテストができるのを待っていたから今日になっただけで、自分一人でテストをつくるのなら間違いなく、先週の月曜日にできていた。ぼくは一学期末テストを必ず旅行的行事の前につくることにしている。
去年、今年と担任をもっていないが、担任をもっていれば、いまは通知表の所見を一日3~5人ずつ記入し始めている時期である。もちろん、評定資料も既に確定している。あとはテストの点数を入力してワンプッシュという状態になっている。
「時間をつくる」という意識をもてば、時間はつくれる。時間をつくれば、時間が活きてくる。活きている時間は、必ず何かを産み出す。こういうサイクルを身に付けて、そろそろ10年が過ぎようとしている。
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