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それを言っちゃあおしまいよ……

昨日は生徒総会のリハーサル。今日は生徒総会本番。どちらも滞りなく終わる。問題は生徒総会の議事が終わって、議長団の挨拶も済んだあと……。

「とてもいい生徒総会でした。」から始まった学校長のお話。

「今年の生徒会はひと味違うなあ……。」と感じています。「職員室でも、堀先生が事細かく生徒会の動きを報告し、先生たちに何をして欲しいのか、生徒達に何を伝えて欲しいのかをしっかりと伝えてくれています。こうした先生方の細かな配慮がみなさんの活動を支えているように感じています。」とのこと。

この冒頭があって、「今年度の生徒会テーマ『+α』というのはいいですねえ……。」とか、今年度生徒会が取り組んでいる「No原稿運動というのもとてもいい……」という2点の話に続いていった。

ぼくはこの話を聴きながら、「あ~あ……」と感じていた。

案の定、放課後、生徒会室での反省ミーティングでは、「堀先生が校長先生に褒められていましたねえ」という生徒たちの声。さもありなん、である。

なぜ、校長は「堀先生」という実名を出したのだろう。なぜ、「+α」と「No原稿運動」のことを褒めたあとに、職員の動きの話を「こうした活動も先生方が支えてくれてこそのものである、ということも忘れないように」と、付加する話として構成しなかったのだろう。これでは先生が頑張ったから生徒会がよくなっていると言っているのと同じではないか。話をする順序というものが、聴く側の印象を決定づけてしまうということが、いい年をしてわからないのか。

それを言っちゃあおしまいよ。

ぼくを褒めたいのなら、ぼくへの感謝を述べたいのなら、職員会議で言えばいい。全校生徒に対して、しかも生徒総会という生徒会活動の要ともいえる行事でこんな話をすべきではない。

これは、少々厳しく言うなら、学校長がいかに生徒たちの動きを見ていないかということを証明している。ぼくの朝打ちの話でしか生徒会の動きを把握していないから、大事な学校長の講評場面でこんな物言いになってしまうのである。

もう一度言う。

それを言っちゃあおしまいよ。

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コメント

リクエストです。
「堀流,生徒会の動かし方」みたいな講座をいつか聴きしたいなあと思っています。
断片的にはブログや学級経営セミナーでお聴きしてはいますが。
それでは失礼します。

投稿: 早坂 | 2010年5月26日 (水) 10時40分

うーん……。ちょっと難しいかも。段取りをちゃんとやるとか、連絡・調整を早めにやるとか、常に先を見通して仕事をしていくとか、当然のことを普通にやってるだけなんだよね。だから、講座になるような提案性ってのはないなあ……。職員会議で提案を通すためのコツなら、ちょっとだけあるけど……。でも、それも講座になるほどのネタでもないしなあ……。今のところ、ちょっと無理ですね。

投稿: 堀裕嗣 | 2010年5月26日 (水) 19時58分

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