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三つのジンザイ

教師としての力量が高いということは、いったいどういうことなのか。最近、このことばかりを考えている。幸い、ぼくの学校は大規模校なので、教職員が50名以上いる。失礼な物言いになるが、50人もいると、「あの人は力量が高いな」とか「あの人はいまいちだな」とか「あの人は力量が低いな」といった分類がなされる。だれもが頭の中で、その分類を施している。だれも口に出さないだけだ。

三つの「ジンザイ」をご存知だろうか。組織において役に立つ、組織にとってプラスとなる、それが「人材」。組織においてただいるだけ、組織にとってマイナスになっているということもないが、プラスになっているというほどでもない、それが「人在」。組織においてマイナスになっている、他の人のモチベーションを下げたり他の人の仕事の邪魔をしたり他の人の仕事を滞らせる、それが「人罪」。ごくごく簡単に言えば、組織にとって必要な人が「人材」、いてもいなくても変わらないのが「人在」、いてもらっては困る、いないほうがいいというのが「人罪」である。

これを踏まえて考えてみる。教師としての力量が高いということはどういうことだろうか。ここで気をつけなければならないことは、力量の高い者が必ずしも「人材」となるわけではない、ということである。確かに力量が高くなければ「人材」にはなり得ない。しかし、力量の高い教師でも、他の教師とのバランスによって「人在」にもなり、「人罪」にもなる。特に、相性の悪い上司、相性の悪い学年団にはいることによって、「人在」になったり「人罪」になったりということがあり得るのだ。

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