堀イズム
今日は授業参観。その後、学級PTA。例のPTA役員を決める懇談である。
副担のぼくには参観授業も学級PTAもなく、生徒会役員といっしょに体育館で新入生歓迎会のリハーサル。正確にはリハーサルは明日なので、生徒会役員だけでリハーサルのリハーサル。約1時間30分にわたって、生徒会役員の出番をみっちり作っていった。これで明日のリハーサルは部活動紹介や新1年生代表挨拶、応援団エールのリハーサルに時間をかけることができる。
リハーサルのリハーサルが終わっても、まだ3時半。ここから、新入生歓迎会のシナリオの不備を訂正し、細かい動きを確認し直し、更に生徒会組織を紹介するPPTを手直しし、仮装のかぶり物を手直しし、17時にはきっちりと生徒を帰す。
なんとも堀イズムの定着した、効率よい生徒会運営である(笑)。
1.5時に終わる生徒会。
2.「プラスα」を旗印とした昨年度からの一歩前進。
3.全校一斉の「No原稿運動」の推進。
これが今年度の目標である。
時間をかければいいものができるわげではない。生徒会は勉強や部活動と両立できるものでありたい。しかも質を下げずに、効率よく進めることによってこれを実現したい。金と時間をかけてそれなりにいいものをつくり、悦に入っている……。ぼくはそういう教師を軽蔑している。それは教師の自己満足であって、あるべき「仕事の姿」ではない。
例えば、残業の多い人間に文書の提出遅れが多いことにみなは気づいているだろうか。限度を超えた残業をするのは能力がないからだという意識があるか。そもそも、残業が多いということは、それだけ常にギリギリで仕事をしているということなのである。それは簡単に言えば、見通しをもって仕事をする力量がないか、一つ一つの仕事が遅いかのどちらかである。それで仕事をしたつもりになって悦に入っているのだから始末に負えない。
仕事というのは、時間でするものではない。残業の多い人間が3時間かけてする仕事を、30分で終わらせる能力をもった人間がこの世の中にいることを知ったほうがいい。そしてそれを真似た方がいい。仕事というものは確実であると同時に、速くなければならない。
丁寧で確実なだけでは「使われる人間」にしかなれない。要所要所で他人のフォローを必要とするからだ。「使う人間」になるためには、速くかつ確実でなければならない。日本人にもこの意識が欲しい。
仕事の遅い人間は、いつも、なぜ仕事が遅くなっているのか、その理由を探している。必然的にそれは陰口になり悪口になる。自分の責任でない以上、それは生徒のせいにするか、保護者のせいにするか、同僚のせいにするか、行政のせいにするか、いずれにせよ他人のせいにするしかないからである。
そういう人間にはなりたくないものである。少なくとも、仕事上ではそういうことをしたくないものである。だって、その「仕事」といわれるもので、自分は喰っているのだから。
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