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石狩挽歌/北原ミレイ

21xfzg25s5l__sl160_aa115_これまで演歌を聴くということはほとんどなかった。

でも、2週間くらい前だっただろうか、モト冬樹と竹下景子が司会するテレビ東京の懐メロ番組で、北原ミレイがこの歌を歌っているのを聴いて、不覚にも涙があふれそうになった。「石狩挽歌」というタイトルを聴いてもほとんど意識することもなかったのだが、まさに北海道の歌……。

まさか、「オンボロロ オンボロボロロ……」が問い刺し網やニシン御殿のさびれた様子を歌っていたとは……。天才かな、なかにし礼!

先日、コーチャンフォーに行った折、思わず北原ミレイのベスト盤を買ってしまった。

ぼくの祖母は戦前網元だった。オホーツクなのでニシンではないのだが、かつては祖母の家にはニシン御殿のように、どーっと長い和室が続いていた。おそらく戦前には、漁に出る若い衆が雑魚寝していたに違いない。そして大漁となれば、ここでヤイノヤイノと酒盛りをしていたに違いない。 もう数十年も前に立て壊された祖母の家を想い出す。

わたしゃ涙で にしん曇りの空を見る

わたしゃ涙で 娘ざかりの夢を見る

1番2番がこう終わる「石狩挽歌」に、数年前に90を過ぎて亡くなった祖母が重なって見えた。

ただCDには、テレビで聴いたような、北原ミレイのいかにも「歌い込んでいるぞ」という感じのパンチがない。残念である。

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