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年度計画の変更

今日、文化協会の学力テストの試験範囲が配られた。もっと早く届いていたのかもしれないが、勤務校では今日配付された。

勤務校の2年生は8月の第2回のテストを行うことになっている。その試験範囲を見てうなってしまった。

うーん……。

短歌が試験範囲に入っている。

ということは、短歌を1学期中に授業にかけなければならないということである。ぼくの頭の中には、短歌を1学期中に授業する計画はなかった。短詩系文学は解釈にかなり高度な学力を必要とする。従って、短歌を自力解釈させようとすれば、事前の指導事項がいっぱいある。

上篠路時代のように、一つの学年を一人で教えているのならなんということはないのだが、今年の2年生は8学級。この学年は昨年9学級のだったのだが、ぼくはそのうち2学級しか授業でもっていなかった。これが学級編制しているものだから、ぼくは今年度の1学期、システムづくりとともに1年生2学級でやった自力解釈の方法をもう一度復習しようと考えていたのである。これに1学期いっぱいをすべて費やすつもりだった。

それが1学期中に短歌をやらなければならないということになると、年度計画の大幅な変更を迫られる。

もちろん、講義的に一斉授業でやるのであれば、どうということはない。茂吉はどう、啄木はどう、晶子はどうと、解説するのなら3時間もあれば終わるだろう。しかし、そうしたくないのである。

さて、何を2学期にまわそうか。何を犠牲にするか。

おそらく、こんなふうに考えている国語教師って少ないのだろうなあ……。

今年度にはいって、持ち学級4クラスのうち、3クラスが3時間、1クラスが2時間の授業を終えている。いつものように平家物語から始めているのだが、冒頭部の暗唱テストの合格率はこれまでもった学年の中で一番いい。「扇の的」の一斉音読の声量も2年生とは思えないほどの張りのある大きな声である。ぼくは久し振りに手応えを感じている。

なんとか1学期に短歌の指導を組み込んだ、国語科授業システムを定着させるカリキュラムを早急に考案しなければならない。

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