れら
どんな小さな会にも足を運んでみるものだなあ、と改めて感じた。昨日は伊達市の小さなサークル「れら」の学習会に参加したのだが、そこで天才的な感覚をもった女性授業者に出逢った。理論をある程度知れば、ものすごい授業者になる。
こういう女性に出逢ったのは二人目である。前に出逢った女性授業者は天才的な授業のテンポをもった人だった。今回の女性授業者は天才的な授業のトーンと学習者反応の本質的対立を美しく顕在化させていく感覚をもった授業者だった。授業の運びはそれは見事なものだった。
昨日の会は模擬授業が3本。2本が30分程度の研究協議、1本はストップモーション授業検討という内容である。天才的な授業者は、午後から行われたストップモーション授業検討の対象となった女教師である。
午前中の2本の授業者は若手。一人は丁寧に描写を追っていき、子供の主体的な読みをなんとか引き出せないかと「葛藤している授業者」。もう一人は頭の良さが災いして教師の教材研究のすべてを授業に盛り込んでしまう、「捨てられない授業者」。前者はこのままの路線で少しずつ少しずつ力量を高めていくタイプ、後者は思い切り、開き直りといったものを身につければ一気に化けるタイプ、ぼくにはそう見えた。
いずれにしても、この女性サークルは近い将来、ものすごいサークルになるだろう。完成される前というか、羽を広げる前というか、まだ荒削りの段階というか、この段階でかかわれたことが幸せだった。
これだけバラエティに富んだ好感のもてる授業者が3人も出てくると、研究協議も楽しいものになり、かなり研究的なものにもなる。それぞれの「上達の段階」がよく見える、そんな気持ちのいい学習会だった。
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